米原伊吹のオーガスト専用TCGサイト

詳しくはプロフィールを見てください。

千莉ちゃん大好き!
マジ天使で俺のヨメ!
てか、オーガストキャラは、みんな最高だ~!!

なお、
http://blog.livedoor.jp/august_maibara_100/
にて、TCGとは関係ないブログも書いています。

あと、mixi,twitterもやっています。

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大図書館の羊飼い 御園 千莉 ルート だいじぇすと ~出会いから付き合うちょっと手前まで~

こんにちは。米原です。

気がつけば、1ヶ月以上放置なtocage。
オーガスト3.00まで、書くこと無いしねぇ。
あ、生きてますので、心配せずに。

で。

放置しておくわけには行かないので、なんか書こうと。
何を書くか悩みましたが、前々から妄想しまくりの千莉ちゃんルートのダイジェスト版が出来上がったので、更新します。
おたのしみあれー。
※発売前の作品です。すべては米原の妄想なので、ご注意を。



大図書館の羊飼い 御園 千莉 ルート だいじぇすと ~出会いから付き合うちょっと手前まで~


「学園を楽しくするためには、まず学園を知ろう!」

玉藻のそんな思いつきで、学園の隅々までを散策することになった。
この学園に入学して、もう一年。
知らないところなど無い……といいたいところだが、これだけ広い学園となると、話が変わってくる。
あまりにも広すぎて、どうしても行く場所が限られる。
よって、知らない場所も多い。
そんな理由で玉藻に反対しきることが出来ず、学園を散策することになった。

玉藻はつぐみをつれて、どこかへ消えてしまった。
仕方なく、俺は一人で普段行かないところへと足を進めた。

「♪~」

どこからともなく、歌声が聞こえる。
澄んだ声。
綺麗な鳥が鳴いているような錯覚に陥るほどだ。

「いったい、誰だ?」

音をたどる。

「この先か……」

小さな森。
この先に何かあるなんて、今まで知らなかった。
自然に囲われて、何も無いと思っていたこの場所。
新たな発見と、歌声の主の顔が知りたい衝動で、わくわくする。

「よし!」

意を決して森へと足を進める。
草木を掻き分けた先にあったのは、小高い丘と草原であった。
そして――
そこには一人の女の子が立っていた。

「……」
「あ、あの歌声は、君……かな」
「……はい」
「あ、歌の練習だったんでしょ?ごめんね、じゃまして」
「いえ」

彼女はそれだけ言うと、丘を降りていく。

「あ……もう終わり?」
「えぇ、私は、人に歌を聞いてほしくないもので」

彼女はそれだけ言うと、森の中へと消えていった。


俺はその日からずっと、あの日あった女の子が気になっていた。
あれだけの歌声。
そして、あの制服。
この学園の生徒で間違いない。
おそらく、声楽を専攻している生徒だろう。
だが、声楽を選考する生徒のほとんどは合唱部に入る。
まずは舞台に上がれるようになること。
次にはそのなかで少しずつ中心へと進むこと。
そして、最後にリーダーとなること。
それが声楽を専攻する生徒のあこがれである。

しかし、あの女の子は違った。
あれだけの歌声が出るにもかかわらず、合唱部にいないようだ。
ソロで歌手デビューを考えたとしても、マネージャーがついているか、先生がついて指導していることがほとんどだ。
どこにも属さない、完全フリーな状態。
そんな生徒が、本当にいるのだろうか。

そんなことを思いながら、あの日から数日が過ぎた、ある日の部活中のことだった。

「すみませ~ん」
「あれ?お客さんかな」

つぐみがうれしそうに扉を開ける。

「こんにちは」
「こんにちは」

つぐみは彼女を椅子まで案内する。
そして、彼女は椅子に座ると、こちらに向かって微笑んだ。

「やっと発見しました」
「へ?」
「なんだぁ?京太郎。知り合い?」
「いや、ぜんぜん」
「ほんとうかぁ~?」

玉藻の視線が痛い。
だが、こんな可愛い女の子のことは、頭の中をひっくり返しても出てこなかった。

「私は、御園 千莉と申します。先輩とは、数日前にあの丘でお会いしましたね」
「あっ、あぁ!」

やっと思い出すことが出来た。
というより、正確に言うと、やっとあのときの女の子がどんな顔をしているのか、思い出すことが出来た。

「やっぱり知り合いじゃないですか。京太郎さん、うそつき」
「え……っとね、つぐみ。数日前の学園散策の日に今まで行ったこと無い丘に行ったら、彼女がいたの」
「そこで出会われたんですよね?」

つぐみの視線が冷たい。

「まぁ、出会ったことには間違いないんだけど、名前も知らなかったし、顔だってはっきり覚えていなかった」
「そ、そうなんですか?」

つぐみは慌てふためきながら、御園さんという女の子を見る。

「えぇ、あの時は自己紹介はおろか、まともな会話すらしていませんでしたから」

ニコニコ顔の御園さんが真実を告げてくれたおかげで、変な誤解が解けた。

「それで……御園さん?京太郎を見るなり、『やっと発見した』っていうのは……、どういうこと?」

玉藻が御園さんに質問をする。

「私は、京太郎さんをずっと探していたんです」
「え……、で、でも、あなたはさっき、京太郎とは数日前あったばっかりだって……」
「えぇ、そうです。でも、実はずいぶん昔に、一度だけお会いしているんです。本人はご存じないでしょうが」
「えぇ?」

俺たち全員で驚いてしまった。

「私は、今年学園に入学したばかりで、声楽を専攻しています。じつはこれでも、結構有名なんですよ」
「あ、あはは……この学校には生徒が多すぎるし、有名人もいっぱいいるし……」
「つぐみ!」

つぐみが余計なことを言う。

「気にしないでください。皆さんがご存じないのは当然のことです。今はあまり活動していませんから」
「で、今の話と京太郎、どういう関係があるわけ?」

玉藻が話を元に戻す。

「私が京太郎さんと出合ったのは、中学生のころ、合唱コンクールの県大会での話です」
「あ……」
「その時、優勝候補ナンバーワンといわれていたのが、私の通う中学校です」

中学三年の夏。
俺は合唱コンクールのリーダーとして、奮闘していた。
やる気のなかった連中の尻をたたき、練習をさせた。
中学最後の思い出のために、何か結果を出したかった俺は、必死になっていた。
始めはやる気のなかった連中も、だんだんやる気を出してきてくれた。
そして――
まさかの県大会出場となった。
『努力すれば、必ず結果がついてくる』
それを知った俺たちは、さらに練習をした。
相手は、県大会を何度も制覇している常連校ばかり。
下馬評では最低だった俺たちは、練習に練習を重ね、なんと県大会優勝を果たすことが出来た。
そういえばその時。
敗退した学校からも、賞をもらった生徒がいたっけか。
その名前は、確か――

「御園 千莉。負けた学校の中から、唯一賞をもらえた生徒が私です」
「そうだったんだ……」
「えぇ」

俺と出会えたのがそんなにうれしいのか、御園さんはずっとニコニコ顔だ。

「それで、その御園さんが何の用なの?」
「私は、京太郎さんにお礼を言いに来たんです」
「礼?」
「はい、私は今まで、ものすごい期待をかけられていました。人類史上最高の歌手になるといわれたくらい」

そんな大げさな、と思いつつも、昨日の歌声を思い出すと、あながち嘘ではないと思う。
この年齢でこれだけの歌声が出せれば、プロになって人気が出ること、間違いなしだろう。

「でも、それは非常に強いプレッシャーともなっていました。結果を出して当たり前だと思われていました」
「それはそれは……」
「しかし、あの時、私は負けました。というより、私の学校は負けました。そこで大人はやっと知ってくれたのです。『合唱は、一人の力ではどうしようもない』と」
「……そんな当たり前のこと、どうして……」
「京太郎さんは、どうして私が期待をかけられているか、知っていますか?」
「いや……」
「お金ですよ、お金」
「お金?」
「えぇ。私がデビューすれば、お金がたくさん手に入ると思った大人は、私に投資しました。私も結果を出すものだから、投資はどんどん増えていきました」
「そして……?」
「そして、あの時、私の学校が負け、大人は困りました。『これでは金の卵に傷がつくと』」

……。
御園さんは、どうしてこのようなことを、平然としゃべられるのだろう。

「だから大人は、私が人前で歌うことを禁じました。そして、今に至ります」
「でも、君は昨日、歌っていた……」
「えぇ、誰も来ないと思っていましたから」
「そんなところに、俺が来ちゃったんだ。申し訳ない」
「いいんです。これはきっと神の導きなので、気にしないでください」
「え?」
「私の歌声を、私を打ち破った人に聞かれるのは問題ありません。それに、ほんの少しだったわけですし」

歌声が聞こえたからそっちに行ったのは、黙っておこう。


それから数時間、俺とつぐみ、それと玉藻は、御園さんとおしゃべりを続けた。
この学園のことや、お互いのこと、話題は尽きなかった。

「さて、そろそろ帰ろうか」
「そうだね、玉藻ちゃん。ずいぶんと遅くなっちゃったし」
「つき合わせてごめんね、御園さん」
「いえ、楽しかったです」

部室を閉じ、皆で寮へと足を進める。

「そういえば、京太郎さんの部活は、何をやっている部活なんですか?」
「図書部は、学園を楽しくするための活動をやっているんだよ。もっとも、ああやっておしゃべりしていることのほうが多いけど」
「それは無い!」

玉藻がビシッと言う。

「御園さん、今のは嘘だからね。学園を楽しくするための活動は、ちゃんとしています。現にさっきまで、楽しめたでしょ?」
「……はい」

夕日があたった御園さんの顔は、美しかった。


それからというもの、御園さんは、ちょくちょく部活に来るようになった。
なんでも、練習よりこっちの方が楽しいとか。

ある日、御園さんと二人だけで帰宅する機会があった。
その時に、思い切って聞いてみた。

「御園さん、俺たちと一緒に活動していて良いの?」
「それは……どういう意味ですか?」
「いやぁ、歌の練習ってしなくていいのかなぁって」
「ちゃんとしていますよ。別にサボっているわけではありませんので、問題ありません」
「じゃぁ、俺が会っていた時に歌っていたのは自主練だったんだよね。練習量が下がると、問題じゃないの?」
「あれは自主練ではなくて、趣味ですね」
「趣味?」
「やっぱり私は歌うのが好きです。だから歌っていたにすぎません」

淡々と話す御園さん。
大人っぽくてかっこ良いとまで思えた。

「そ、それなら良いけど」
「……先輩、一つ聞いても良いですか?」
「何かな?」
「先輩は、どんな方法で学園を楽しくしたいんですか?」

……。
少し考えてみる。
正直、玉藻の考えに振り回されているだけのような気がする。
とくに、やり方など、考えられなかった。

「え、えっと……学園全員を楽しませるのは無理だから、周りにいる人が楽しくなれば良いかなぁって思っている」
「そうですか……」

口から出たでまかせの理由。
果たして、御園さんは納得してくれるのだろうか。

「……先輩」
「ん?」
「最近、私も学園を楽しくしたいなぁって思うようになりました」
「え、そ、そうなの?」
「えぇ。それで私は、学園を楽しくするために何が出来るかを考えるようになりました」
「うんうん」
「その結果、やっぱり歌しかないのかなぁって」
「……でも、人前で歌いたくないんだよね」
「はい……でも、その理由は、私が歌うと、お金が絡んでくるからです」
「え?」
「私は、投資してくれる人に逆らえないんです。彼らの言うとおりにしないといけない決まりなので」
「……」
「私は、しがらみを全部捨てて、楽しく歌いたいです。何も気にせず、好きに歌いたい」

そうだった。
御園さんは、しがらみがあったんだった。
それを忘れる唯一の場所が、図書部だったのかもしれない。

「それで考えました。そのためにはどうしたら良いかって」
「うんうん」
「別に投資してくる人なんかどうでも良いんです。でも、いざこざが起こると困るので、配慮はしないといけません」
「うんうん」
「で、考えたのは、京太郎先輩、あなたと二人で歌いたいです」
「へ?」
「私を打ち破った人と歌うなら、投資している人も納得してくれると思います。足を引っ張ることが無いので」
「で、でも……」
「大丈夫です。先輩ならやれます」
「え、えーと……」

正直、御園さんの歌声にかなうとは思えないんだけど。

「先輩、さっき言いましたよね。『周りにいる人が楽しくなれば良い』って」
「あ、あぁ……」
「では、周りにいる人のひとり、私を楽しませるために、一肌脱いでください。お願いします」
「一肌脱ぎたいのは山々だけど、俺は――」
「……おねがい、します」

隣を歩いていた御園さんは、俺の腕にしがみついていた。
そして、今までに見せたことの無いような悲しそうな顔をしていた。

「だめ……ですか?」

その顔を上げる。
可愛い顔が台無しになってしまうような顔だった。

「えっと……その……」
「大丈夫です、きっとやれます」

さらにしがみついてくる御園さん。
てか、さっきから柔らかい部分が俺の腕に当たっているんだけど……。

「私は……私は先輩と一緒に歌いたいです。先輩となら、すべてのしがらみを捨てて、楽しく歌えると思うんです」

ついに御園さんは俺の体に抱きついてきた。
二つの大きなやわらかいふくらみが俺に刺激を加える。
もう、パニック寸前だった。

「先輩、人助けだと思って……」

さらに体をくっつけてくる御園さん。
も、もうだめだ。

「わ、わかった……」

俺はそれしか言えなかった。

「あ、ありがとうございます」

その時見せた御園さんの顔は、世界で一番可愛かったと思う。


翌日、正式に図書部に入った御園さんは、ご機嫌だった。

「先輩、こんにちは」
「こんにちは」
「これから、よろしくおねがいしますね」
「あぁ」

すでに何度も顔を出していたため、つぐみと玉藻もすぐに受け入れてくれた。

「そういえば先輩、何でつぐみ先輩と玉藻先輩だけ名前で呼んで、私だけ苗字で余分ですか?」
「え……な、何でだろうね……ハハ……」
「ちゃんと私も名前で呼んでください。正式に部員になったのに、なんだか仲間はずれみたいです」
「じゃぁ、『千莉さん』で良いかな」
「なんだかとってつけたような感じがします。せめてつけるなら、『千莉ちゃん』にしてください」
「い……良いの?」
「はい。すでにつぐみ先輩と玉藻先輩にはそう呼ばれていますし。問題ありません」

こうして、千莉ちゃんを含めた、新しい図書部が始まった。
そして、俺と千莉ちゃんだけが行う、新しい学園の楽しませ方も始まったのだった。



とまぁ、こんな感じになるんじゃないかな、と。
この後は、デュエットに反対する投資家や周りの人を納得させるために、京太郎ががんばるストーリー。
最後は二人でステージを成功させ、みんな納得、ハッピーエンド。
呪縛の関係で、千莉ちゃんが歌ってもいままでは誰も楽しめなかった歌で、みんなが楽しめる用になりましたというお話。
さて、この妄想は、どこまであたるかな?
設定が一切公開されていない今だから出来る楽しみ。
早く真実が知りたいです、

米原

登録タグ: オーガスト  tocageにSS更新  大図書館の羊飼い  新作情報  雑記 

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テーマ:日記投稿日時:2011/12/14 12:34
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