あいとゆうきのむだばなし

いちのせと申します。
最近やこれまでの活動などはプロフィールをどうぞ。

ブログタイトルは大好きなゲームから。

カレンダー
<<2009年
10月
>>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近のブログ
最新のコメント
お気に入りブログ
ユーザー情報
いちのせ
34 歳/男性
3日以上
ブログテーマ
TCGカテゴリ
このブログの読者
ChaosTCGを始める方へ。 その8

新しくChaosTCGを始める方向けにお送りしている企画です。
今回は第8回。これより前の回を見たい方は、
左のカテゴリから「Chaos初心者向け講座 」を選んでください。

8日に追記
優勝者ご本人である、すぎなみさんからコメントをいただきました。
優勝者というものはどれだけカードを研究しているのかということの
片鱗がうかがえるかと思います。
なので、下のコメント欄も読むことをオススメします!


今回はずっとやるやると言ってやっていなかった、
公式に載っているデッキレシピの解説を紹介したいと思います。

最近ショップで新しくChaosを始められた方にお会いすると、
「公式HPのデッキレシピが複雑すぎて理解できない」という声を聞きます。
確かに公式HPには、気軽に参考に出来るようなデッキが一切あらず、
「デッキレシピ・攻略法」といいつつも、初心者は置いてきぼりをくらっています。

現在Chaosオンラインのメルマガで、初心者講座が毎回載せられてていますが、
メルマガだけで終わっているのがもったいない気がします。
あれを公式HPに載せたらいいと思うのですけど、何かやれない理由があるんでしょうかね?

…話を戻しまして、デッキレシピの解説にまいりたいと思います。
ご本人方も見ているかもしれない状況なので、間違わないように気をつけます。


まずは、全国優勝者のデッキ解説。
別窓でデッキレシピを参照しながら見ると良いと思います。
http://chaos-tcg.com/recipe/recipe_bcf2009_zenkoku...

カード自体を知らないとついて来れないと思うので、簡単に紹介しますね。

「ルッキーニ」少尉

【登場】〔目標のセットカードを1枚控え室に置く〕
[自動:フレンド]このキャラが登場した場合、このキャラを【裏】にする。
[自動:パートナー]このキャラがレベルアップかオートレベルアップした場合、目標のセットカードを1枚控え室に置いてもよい。


いつでも一緒「シャーリー」&「ルッキーニ」

【エクストラ:「シャーリー」&「ルッキーニ」】
『先制攻撃』(このスキルを持つキャラがガードされた場合、そのダメージ判定で相手のキャラよりも先にダメージ判定を行う)
『貫通』(このスキルを持つキャラがガードされた場合、そのダメージ判定で相手のキャラの耐久力を超えたダメージを本来の目標に与える)


2人の戦果

【使用】〔自分の手札を1枚控え室に置く〕
【Battle】ターン終了時まで、自分のフレンド1体は自分のパートナーの持つスキルすべてを得る。


拾われた少女「エンネア」

【維持】自分の手札を1枚控え室に置く。またはこのキャラを[レスト]にする。
 [常時]「ネロ」と同じネームとして扱う。この能力は[裏]でも発動する。
 [Battle]〔自分のキャラを1体[スタンド]から[リバース]にする〕このキャラを[スタンド]にする。
※現在はエラッタ適用によりテキスト変更


過剰装備

【Main】ターン終了時まで、目標の自分のキャラ1体はセットカード1枚を追加でセットできる。ターン終了時に、目標にセットされているセットカードすべてを控え室に置く。
※現在はエラッタ適用によりテキスト変更


血染めのドレス

【セット】〔女性キャラにしかセットできない〕
[自動]このキャラがアタックキャラに選ばれた場合、ターン終了時まで、このキャラの攻撃力は4上昇する。
[永続]このキャラをガードキャラに選ぶことができない


この6枚が、このデッキの核となるカードです。
もちろん他のカードも全て大切ですが、今回は省略させていただきます。 
ここまで来るのにかなりの文字量ですが、辛抱してくださいw
この戦術はどういうものかと言いますと、
先制攻撃&貫通をもったキャラの攻撃力を限界まで上昇させ、
複数回の攻撃で1ターンのうちに相手のデッキを0にしてしまおうというものです。

デッキのプレイングは僕の想像出来るレベルを超えているので、
単純にコンボの手順だけ紹介します。

1、手札とアリーナに必要なカードが揃ったところで、
(正確には相手のパートナーのレベルも関係してくるようです。)
パートナーをエクストラ化し、
いつでも一緒「シャーリー」&「ルッキーニ」(以下シャッキーニ)を登場させる。
このコンボは、パートナーが先制攻撃と貫通を持っている必要があるためです。

2、拾われた少女「エンネア」(以下エンネア)に、過剰装備を複数枚使用し、
血染めのドレス(以下血染め)を複数枚セットする。
過剰装備は効果の重複が可能なため、複数枚の使用が可能です。

3、エンネアでバトル開始。
2人の戦果エンネアに使用し、先制攻撃&貫通を付与します。
この時、血染めが2枚付いていたとすると、攻撃力は8上昇。3枚なら12上昇します。

4、1度目のバトル終了後、エンネアの効果を使用。
キャラ1体をリバースにすることで、エンネアをもう一度バトルに参加させる事が出来ます。
キャラはエンネア以外にアリーナに4体。つまり、エンネアは5回の攻撃が可能となります。

5、エンネアで2度目のバトル。
なんと、血染めの攻撃上昇のタイミングは「バトルに参加した時」なので、
先ほどの上昇を残したままさらにもう一度上昇します。
よって、2枚なら1度目の上昇値と合わせて16上昇。3枚なら24上昇です。
攻撃する度に攻撃力が上昇するので、イベントを使って上昇させる必要がありません。

6、4と5を繰り返します。
血染めを2枚付けていた場合、5回目の攻撃時にはなんとエンネアの攻撃力は44
先制攻撃なのでエンネアが倒れる心配はなく、貫通で相手のデッキが確実に減っていきます。
これでゲームが終了しないワケがないですよね?
キャンセルのタイミングなんてものは関係なく、
あっと言う間にデッキの枚数は0になります…。


ざっと解説いたしましたが、おわかりになりましたでしょうか?
このデッキは、ただ強いだけではありません。
何と言ってもすごいのは、優勝者のプレイング、構築力、環境把握力。
こんな戦術が存在するなんて、誰が思いついたでしょうか?
普段からの地道な考察と、何度も繰り返したであろう調整が身を結んだ結果だろうと思います。

このデッキにも確かに弱点はありますが、そこには環境という話が絡んできます。
おそらくこのデッキは、先制防御や
バトル中にキャラへのダメージを与えるカードが相手にあると
コンボを成立させることが不可能となります。
ですが、当時はそれらのカードを使う人はほぼ存在しなかったので、
優勝者はうまくその環境を利用し、見事勝ち抜いたのです。
その時の環境をよく読むことは、カードゲームにおいて
とても重要な事であり、また楽しいものでもあります。

もちろんこのデッキは、キーカードへのエラッタにより現在は構築する事ができません。
…ですが、よくよく見てみると、ある重大な事に気づきます。
それが何なのかはあえて言いません。環境が変わってしまう恐れがありますからね~。
なので、みなさん本番でもリアンノン、エイラ、魏延を使い続けて下さいね!w
…と、最悪な発言をしたとこで今回は終わりです。




いかがだったでしょうか。
本当は、そのほかの優勝デッキも一気に紹介する予定だったのですが、
あまりにも文字数が多いため次回に引き継ぎます。

次回は横浜地区優勝者のデッキを紹介しようと思います。
僕はこの方のデッキ構築が実は1番好きです。
それまではウォーロックなんてネタカードとしか思ってませんでしたが、
一気に自分の中の常識が壊されました。
「世の中にはスゴい人がいるんだなぁ」と思いましたよ。
東京地区での2連覇はもう言葉でませんよホント…。
…と、本人が見てるかも知れないところで書いてみるw

何か質問等がありましたら、お気軽にコメントしてください。
また、間違っているところ等がございましたら、ご指摘ください。

次回の更新は、台風で停電にならない限り8日の深夜です。

ではでは~。

登録タグ:

あなたはこのブログの 989 番目の読者です。


テーマ:Chaos初心者向け講座投稿日時:2009/10/07 23:41
TCGカテゴリ: ChaosTCG  
表示範囲:全体
前のブログへ 2009年10月のブログ一覧へ
ブログ一覧へ
次のブログへ
現在“6件”のコメントがあります。
かもね/泣 へるしあ緑茶 さん [2009/10/08 01:29]
こんにちわ~

いちのせさんの講座
最近はじめたばかりの私には凄く重宝しております(勉強になる~

正直デッキの内容だけ公開されても自分じゃさっぱりなので
こうやって解説してもらえると凄くわかりやすいです(´ω`)
最終的に攻撃力がデッキの枚数と同じくらいまで上がるとは考えもしなかったですよ
私もカードの能力を把握して、きちんと使いきれるようにならんと駄目ですね(`ω´)


横浜地区優勝者の方のデッキ覗いてみたんですけど・・・
赤城の維持をどうするのかと、パートナーのLvアップがキモじゃないのかなと推測してみたりしてみました(ぁ

ウォーロックは自分結構気になってるカードだけに
次回更新楽しみに待ってます(`ω´)
アルド♂ 影武者 さん [2009/10/08 09:10]
コンボの大元自体は変わってないから1キルできないだけで、シャッキーニはまだまだやれますからね。
あえて貫通のルッキーニじゃなくてセット破壊の方にしたのはセット装備がそれだけ多かったって事でしょうか。
ウォーロックは出た時テリオンティーと組み合わせられるけどロマンだよなぁとか思ってたらロマンどころか大会で優勝してたからびっくりしましたよ。
Duel委員:札引かもね いちのせ さん [2009/10/08 13:37]
>へるしあ緑茶さん

お役に立てたようで良かったです。

横浜のデッキですが、おそらく推測通りですよ。
同じコンセプトは他にも思いついた方がいるとは思うんですが、
それを実際に構築する技術や実際に優勝するプレイングは、
誰でもマネ出来るものではありませんよね。


>影武者さん

おっしゃる通りなんですよ。このコンボでエラッタがかかっているのが
過剰装備とエンネアだけで、シャッキーニ自体は死んでないんです。
これは恐ろしい事ですよ。
おそらく、このシャッキーニ戦術を地区大会で使おうと
密かに思っている人は多くいるんじゃないでしょうか。

セット破壊ルッキーニなのは、
まさにこの方の得意とする「メタ読み」の結果です。
オートレベルアップ時に効果が発動するので、
1ターン中にゲロかえるんストラップでラッシュするデッキに
対して強力なメタとなるんです。
ちなみにこの優勝デッキにも、ルッキーニがメタとなります。

横浜デッキはすごいですよねぇ。
僕も決勝戦見ててビックリしました。プレイングも神がかってました。
Duel委員:札引かもね いちのせ さん [2009/10/08 13:50]
上のコメントの追記

このデッキはのんびり芋煮会を使われるとコンボが成立しないので、
それゆえのセット破壊ルッキーニなんです。
他にも理由はあるかも知れませんが、
僕の知識ではここまでしかわかりませんw
美夏スリーブ sgnm さん [2009/10/08 16:22]
セット破壊ルッキーニにした理由としては、皆さんおっしゃているとおりセットメタっていうのが理由の1つですが、他にも何点かあります。

まぁ、他人様のコメント欄で長文を書くのも申し訳ないので簡単に書きますと、「デッキコンセプト上の相手レベルの影響」と「対エンネア時の修正値」です。


「デッキコンセプト上の相手レベルの影響」に関しては、まさにそのままなのですが、レベル上昇=耐久値上昇となります。
ラッシュ型といえど、コンボ始動時のパワーが平均12の為、相手の耐久値が高すぎると抜けなくなる可能性があるので、序盤でなるべく相手のレベルをあげたくなかったんです。
なので、序盤で打点を通す必要は全く無く、むしろ打点を通すべきではなかったりするので、貫通では無くしています。



「対エンネア時の修正値」に関しては、個人的な感覚なのですがw

ルッキーニの耐久値ですが、貫通が3(7)/5(9)/7(11)/9(13)、セット破壊が4(8)/6(10)/8(12)/10(14)
ここにシャーリーが加わると+4されて()内の修正値になります。

差は1しかないのですが、実はこの1の差がエンネア戦ではかなり響きます。

というのも、エンネアの攻撃上昇値は6(7)/8(9)/10(11)/12(13)で、ブリューナクをつけると各+1され()内の修正値になります。

見比べて頂くと分かると思いますが、貫通側は同レベル時に相手攻撃でダウンしますが、セット破壊側は相手が何か使用しない限り、ダウンせず耐えます。

対エンネア時は、後手に回ると一気に負けてしまうのでダウンしない修正値は結構大切だったりします。
何か使用した場合、それで相手の攻め手を1つ削っているので、本来使いたいタイミングで使えなくなったりしますし、そこでラッシュかけようとしてもセット破壊されてダメージ通せなかったりなので、攻めきれない事が多くなります。

と、色々な点において、あの時の環境ではセット破壊ルッキーニの方が、何かと利点が多かったのですよ。

まぁ、無駄に深読みしすぎな部分もあるかもしれませんけどねw

そして、結局長文になってしまいました・・・申し訳ないです。
Duel委員:札引かもね いちのせ さん [2009/10/08 17:01]
>すぎなみさん

いえ、むしろ長文ありがとうございます。
本文に載せたいくらいです。
というか「コメント欄を見て下さい」みたいに書いちゃいます。


ぜひこのコメントは皆さんに読んでいただきたいですね。
優勝者というものはどれだけ本気でカードを考えているのか
という事の片鱗が見えた気がします。

わざわざありがとうございました!