カードゲーム至上主義tocage支部

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一色あかねを初めとする5点バーンテキストに関する実験


こないだの記事で上げた、いろいろな確率についてのシミュレーションプログラムを作る過程で、5点バーンテキストに関するシミュレーションのリクエストがありました。実際にシミュレーションしていくと、非常に興味深い、色々な数字が浮いてきたので、その様子を記事にしてみました。数字の大小は暗算出来ても、細かい数字を把握している人は、ほぼ存在しないのではないでしょうか。

初期条件をいろいろ弄って遊んでみました。


「3-5から、一色あかねの5点バーンを使った場合と、使わなかった場合の勝率の差と、それに関する考察」

はじめにまずは,山+控え室が32枚の場合についていくつか挙げます。


山6/20から



一般的な場合ですね。極端な例でない限りは、これに該当します。

各項目について説明を

バーンなし勝率
 バーンを行わなかった場合の勝率です。これと各項目を比べていきます。

バーンあり2点決定率
 バーンを行った場合の、”5点バーンがキャンセルされ、2点が入る”確率です。

バーンあり5点決定率
 バーンを行った場合の、5点バーンが入る確率です。

バーンあり勝率
 上記2つを足すことで、5点バーンを行った場合の勝率が導かれる。

5点キャン2点決定率
 5点をキャンセルした場合に、その後の2点が入る確率

5枚捲って2点決定率

5点が入った場合も、キャンセルした場合も、そのあとに2枚めくって、その2点が入る確率

その性質上、山が6枚以下の場合は、リフレッシュ後の圧縮率も関係してくる。

バーンして上がる勝率
 5点バーンをしたときと、しなかった場合の勝率の差。これが正ならバーンしたほうが勝率が高いということになる。

2点の入り方の違い
5枚捲って2点決定率と、バーンなし勝率の差。あたりまえだが、5枚捲って2点チェックするので、この二つの数字に差が出ることは基本的にない。そのため、大体の例において、0またはそれに近い値となっている。
例外は山6枚以下のとき。リフレッシュ後の山の圧縮率によるので、0にはならない。


スパイラル想定

山が少ない場合、特に最後の1枚で5点バーンをはじいた場合、スパイラルを打つとキャンセル率が上がる。スパイラル想定は、相手がスパイラルを打った場合の勝率。山が10枚以上の場合は影響がない。



これは圧縮率が6/20の場合です。
バーンをしたほうが、9%ほど勝率が高いですね。




2/10の場合。
これも同様です。15%ほど高くなります。

このように、特に特別な場合でない限り、バーンしたほうが勝率が高いことがわかります。


次に6/10の場合です



この場合、100%5点バーンがキャンセルされてしまうので、5点バーンをしても勝率は一切上がりません。なのでバーンはしないのが無難です。もちろん、下がることもないので、山のCXを削りたい場合は、バーンしてもいいかもしれません。





2/7の場合です。
非常に低い確率ですが、5点バーンが入る可能性がある以上、5点バーンをしたほうが勝率が高いようですね。4~5%のようです。




2/6の場合です。
5点バーンが確実に入らないので、勝率が変わらない例ですね。





山1/6で、控え7/26の場合。バーンなしだと2/3で勝ち、バーンするとピタキャン+山越しキャンセル強要だから、バーン使えばほぼ勝ち。
ここで注目してほしいのは、スパイラル想定の項。5点バーンキャンセル後にスパイラルを打たれると、ここまで勝率が下がる。やはりスパイラルは強い。




山1/3、控え7/29のとき。
基本的に上と同じ。スパイラル強し。




山0/2のとき。
たまにはバーン打たないほうが勝率高い例でも。
一番簡単なやつ。そりゃ2点確定なら、バーンしないほうがいいですよ。相変わらず、スパイラル強し。




山1/7、控え7/13のとき。ここからは、相当圧縮率が高い場合の話。少し変わってくる。
山的に、バーンを打てば絶対に勝ち。この程度の設定ならば、スパイラル想定したとしても、バーンしないよりは、勝率が高い。



山1/6、控え7/14のとき。相変わらず、バーンを打てばほぼ勝ち。でもスパイラルを打たれると・・・・なんとバーンなしよりも少しばかり勝率が落ちる。






山1/5、控え7/15のとき。
5%ほど下がってる・・・


これらは、リフレッシュ後の山が強いからこそ、起こりうる事象。

以下反例




山1/4、控え7/16の場合。

バーンなし勝率と、スパイラル想定勝率がほぼ同じ。これはリフレッシュ後の山がほぼ半分CXに対して、バーンなし勝率もほぼ半分であることによる。





山1/5、控え7/27の場合。

リフレッシュ後の山が並みの場合。そこまで強い山ではないので、スパイラルを想定したとしても、バーンなしよりは勝率が良い。





とりあえず、思いついた条件一通りで実験してみました。

ソースコードは下においておきます。


http://ux.getuploader.com/m_tocage/


passは[tocage]
開発はwin7



いろいろ機能追加してったんで、結構冗長な部分も多いですが、モチベないのでこれでw




まとめると

基本的には、バーンしたほうが良い。
5点バーンが100%キャンセルされる場合は、打ち損。ただし、勝率が下がることはない。
スパイラル想定したとしても、基本的にはバーンしたほうが勝率は高い。
例外として、リフ後の山が極めて強い場合に限り、スパイラル想定すると、バーンを打たないほうが勝率が高い場合もある。





この記事については、大変長らくお待たせいたしました。
次回は、残りN点のときに、どうやって殴るのが一番勝率が高いのかについて、実験できればなあと思ってます。

質問、誤りの指摘、感想などはコメント欄からお願いします。

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最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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テーマ:WS投稿日時:2014/05/21 02:18
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ  
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現在“2件”のコメントがあります。
沈黙の剣士 永江冷音@ さん [2014/05/21 09:21]
すごく……GJです

デッキによっては確率とかいってられない場合が多いのが最大の問題ですね。刀語とか(ry
木山春生 K さん [2014/05/21 13:25]
>> 冷音@ さん

ありがとうございます。
直感的な人はバーンテキストを打って4点目とかでキャンセルされて、打たなきゃ勝ってた!って言うらしいのですが、この記事を通して共通認識になればいいなあと思いました。