まずは今日の関東Z/Xオフお疲れ様でした。
急遽思いついて行ったドラフトですが、楽しんでもらえたようで良かったです。
さて、今回はこんなレギュで行いました。
使用4パック:1弾×1、2弾×1、3弾×2
IG:8枚~12枚、裏向きにして代用可
裏向き:無色3コスト5000、IG、スタートカード、種族すべて
同名枚数制限:無し。ただしLRとVBは4枚まで
プレイヤー:指定は無視する(例えばリゲルとフィエリテは両方ともに問題なく能力が使える)
綾瀬杯レギュを少しいじった感じです。
当初は8パックを考えていたのですが、参加希望の方が想定より多かったのと、やっぱり8パックは高い、ということで4パックにて行いました。
結果は2位でした。まぁ某千歳ガチ勢のパック運が強かったのとドラフト技術に乗せられた感じです。
さて、まぁそんなコトはどうでもいいのですよ。
大切なのは、意外とドラフトの知名度が低かった、ということです。
なので、基本知識から技術まで、ちょっと書いてみたいと思います。
①ドラフトとは?
正式名称:ブースタードラフト
必要なもの①:やる気がてきとーにあるZ/X民4人程度(ある意味一番集めづらい)
必要なもの②:人数×4~8のパック(箱で買うとレアホロ期待が! 基本的には全員同じように買う)
必要なもの③:不透明スリーブ(Z/Xでは必須、とりあえず1人あたり28枚~50枚は最低必須)
4人程度で行います。(ゲームによっては8人で行いますが、Z/Xは4人を推奨します)
未開封パックを使用して、その中より使用したいカードを1枚選び、残りのカードは隣の人に渡します。
これをカードが無くなるまで繰り返します。(Z/Xは1パック7枚なので7回目で無くなります)
無くなった後、次のパックを開封して繰り返します。この時、先ほどとは逆隣の人に渡すようにします。
これをパックが尽きるまで行うと、4パックの場合28枚のカードを選んでいると思いますが、その束をデッキとして使用します。
さて、前述のレギュレーションに従うならばIGが8枚~12枚にしなければなりません。
しかし、実際には8枚にすら満たないと思われるので、裏側にしてスリーブに入れるコトで代用します。このため、不透明スリーブは必須です(ここがZ/X特有で、よく考えられた点だと思われます)。
あとは通常通りZ/Xして、4人だったら総当りなりスイス2回戦して雌雄を決してください。
雌雄を決したら、賞品分配をしましょう。箱を買ってるとパックが余ると思うので、適当に分配するのも良いと思います。また、パックから出てきたレア以上を全て出し、1位から順番に獲得できる所謂順位取りもアリです。
基本的には1000円程度で遊べるので、普通の構築戦に飽きたらやってみるくらいのスタンスで良いのではないでしょうか。
②ドラフトの環境
さて、ドラフトの環境と普通の構築は全く異なります。
というか、ありあわせで作るわけですから異なって当然です。
まず、今回行った、4パック28枚でやった場合の環境について。
超高速です。
待つよりも殴りに行くことのほうが早いです。
そして圧倒的にすぐ死にます。デッキ薄いから、リカバリー死が多発します。
スピーディーなスカートめくりが楽しめます。
そういうことなので、普段絶対採用されないカードが使われたります。
また、普段なら超絶強いカードが紙切れになることもあります。
■絶対採用されないはずの採用カードの一例
昏き月
冗談だと思われるかもしれませんが、採用圏内です。
除去自体それほど多くないので、2コスとはいえ1コスで殺せるなら十分です。
ソーンプリズン
普通は採用されませんが、攻守入れ替わりカードが弱いわけもなく。
ただし、これを使用するならばスタートカードを5000にしておくことが推奨されます。
■超絶強いはずがまるで使えないカードの一例
秩序の頂点 サー・ガルマータ
弱くはないですが、そもそもコストが8まで伸びる前にゲームエンドします。しました。
また、先程も言ったとおり、リカバリーが恐ろしく早いのでデッキバウンスしてもすぐに引かれます。
信長様の鉄砲
まずドラフトで単色はほぼムリです。また無色リソースなるものがあるせいで、赤がたまりません。
よって、赤の確定除去とまで言われるこのカードもイラストアドの紙切れです。
(以上は本日の実体験に基づくもので、すべての場合に符合するわけではないのをご了承ください)
公式推奨の8パック50枚ドラフトの場合、もう少し環境は遅くなるとは思いますが、
それでも早めになる、と覚悟しておくに越したことはありません。
③ドラフト特有の技術
さて、ドラフトには所謂盤外の技術が存在します。
もちろん、イカサマという意味合いではなく、主にカード選びでの段階の話です。
有り体に言えば、これがドラフトの醍醐味であり、最大の楽しみでもあります。
それではドラフト特有の言葉と技術をいくつかご紹介します。
ピック
カードを選ぶこと。例えばレアカードを選ぶことを『レアピック』などと言ったりします。
上流・上家
ピックしたカードを回してくる人。ピックされた束は、ある意味上流の意図を反映しています。
下流・下家
ピックしたカードを回す人。上流とは逆に、下流に回された束はあなたの意図が入っています。
爆弾レア
それだけで勝ててしまえるような、所謂『よろしくない』カード。
Z/Xではあまりないけれど、リゲルとかは爆弾レアに近い。
また、そこまでではないにしろSRの類はそれに近いカードパワーがある。
カット
敢えて不必要なカードをピックすること。
例えば:
1弾×4パックの順位取りドラフト、既に3パック目が終了しました。残すは1パックのみ。
あなたは《四足の勝利者 ズィーガー》をピックできた理想的な赤黒速攻で組んでいます。
ラストパック――おもむろに剥けたのは《ソードスナイパー リゲル》!
しかもアンコモン枠には1:2交換出来る《尊厳の神君 アウグストゥス》の姿まで見える強力パック。
さぁ、どちらを選びますか……?
この状況で、明らかにリゲルは不要であり、アウグストゥスの方がデッキ内での価値が高いです。
しかし、このリゲル、選ばずに回してしまうと、ほぼ間違いなく下流で使われてしまいます。
そこで、このリゲルをピックし、裏向きにしてしまうことで使い潰す技術のことをカット、と呼びます。
色変更・色参入
前述の例ではリゲルをピックしたことで、流出を防ぎました。
しかし、せっかくならズィーガーとリゲルの共演を試みましょう!
そこで、この後のピックで青のカードを優先的にピックしていくと2~3枚は集まります。
これならば、もしかしたら使うことが出来るかもしれません。このような技術を色変更とか色参入などと呼びます。
色強制・色誘導・協調・競合
高度なテクニックになってきます。
さて、剥いたパック内には数枚、採用したいカードがあると思います。
そうなると、その中から順位をつけて高位のカードを集めるのが普通でしょう。
逆に言えばその他のカードは隣に使われてしまいます。
しかし、敢えて強力なカードを送りつけることで、下流カードをある程度操作することも可能です。
これを色強制・色誘導などと呼びます。
例えば本日の場合、上流から強烈な色誘導をされました。
1パック目の2枚目《天使の光撃》、1パック目の3枚目《リベンジフォース》です。
どちらも1コストで攻守入れ替えが行える強力無比なカードです。
要するにこういうメッセージです。
『白のカードは要らないから、君使えば?』
私としても、これは下流に流すわけにも行かないので、結果この誘導に乗りました。
これを協調と言います。
ちなみに、上流は更に強力な《武皇剣閃撃》をピックしていました。
つまり、先ほどのメッセージはこういう意味でもあるわけです。
『緑は必要だから取らないでね』
これは、次のパックに入った時に上流下流が入れ替わるので、その時に向けての布石です。
実際、上流から流れてくるカードに緑は無く、また黒も少なかったので緑黒だろう、と予測を立てていました。
逆に、これを予測した上で、2パック目以降緑黒に参入する場合競合と呼びます。
ただし、基本的に足の引っ張り合いなので漁夫の利を取られるケースが多いので推奨しません。
絶対に回せない強力レアをカットする程度にして、基本的に協調するほうが安全です。
対策
更に高等技術です。
まず行うことは、爆弾レアを敢えて流すことです。すなわちより強烈な色誘導です。
そうなれば、そのレアは間違いなく下流で使われます。
よくありませんね? それで負けたら悔しいですね? せめてカットしておけば……と思うかもしれません。
しかし。
逆に言えば、そのレアを対処できるカードをピックしておけば、慌てる必要は無いということです。
爆弾レアの存在を知っているのは剥いたあなたと、そして下流で拾った人だけです。
ですから、その他二人はその爆弾レアの存在を知りません。
そうなれば、その爆弾を食らった相手は為す術無く負けてくれるかもしれないのです。
そしてもちろん、突きつけられた爆弾には用意していた対処カードを突きつけてしまえばよいわけです。
こんなところでしょうか。不足点とか質問があればコメントをどうぞ。
普通のゼクスのような盤面上のプレイング以外の要素も猛烈に要求されるのがドラフトです。
割とお手軽に出来るので、是非試してみてください。
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テーマ: | 投稿日時:2013/02/17 23:29 | |
TCGカテゴリ: Z/X -Zillions of enemy X- | ||
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