こんにちは。米原です。
いまさらですが、本日、オーガスト様あてにアンケートはがき出してきました。
なぜこんなにかかったかというと、感想文を書くのに手こずったからです。
あんな小さなスペースに感想なんか書けないので、別紙にていろいろ書いて出すのはデフォルトです。
今回はレポート用紙7枚+アルファでした。
そういえば、昨日から千莉ちゃんの宣伝ムービーがyou tubeとニコニコ動画で公開されていました。
驚いたのは、関連商品。
なぜ千莉ちゃん携帯……。
(ベースとなったau Sony S003のこと)
確かに、俺みたいに欲しがる奴いるだろうけどさ。
そういうやつはもう買ってるよ!
さて、気が付けば3月です。
日曜日にSSのネタを求めてちょっとそこらを自転車で走ってきました。
その時のネタをベースに、一つ書きたいと思います。
大図書館の羊飼い 多岐川 葵 SS 雪解けとスイートピー
3月という月は、「三寒四温」という言葉がぴったり合うと思う。
日々日々、暖かさを感じるようになったかと思うと、突然雪に見舞われたりする。
そんな日々を過ごしていくと、桜が咲き、野花が芽生え、草木が萌えていく。
月の初めと終わりが一番違うのが、3月という月でないかと思う。
本日、3月5日は朝から暖かく、うららかな陽気になりそうだ。
こんな日に、同級生の女の子と一緒にお散歩できるなんて、幸せな限りなのだが……。
「……」
その女の子は、さっきからしかめっ面で俺の左側の3歩後を歩いている。
「……多岐川さん?」
「……」
「…………多岐川さん!」
「……なんでしょう」
「さっきから浮かれない顔をしているけど……」
「当 た り 前 で す !」
フン、とそっぽを向いて、先に行ってしまった。
まぁ、仕方ないか。
目的の場所に到着する。
「やはり私の申し上げました通り、3月の初旬ではつぼみのまま、しかもものすごく小ぶりです」
「うーん、途中の道で梅ぐらい咲いていても良いと思ったんだけど」
「年明けから寒い日が続いたため、今年は全国的に開花が遅れているようです」
そういえば、沖縄で緋寒桜が満開というニュースも、今年はまだ聞いていないような気がする。
「今後急に暖かくなる可能性は十分にありますから、3月末にお花見をするのには反対致しませんが、代替え案も考えておくべきです」
「うーん……」
「望月会長の門出をお祝いするのには協力いたしますし、お花見の案も悪くないと思います。しかし天候に関係するものですから、出来ない場合を考えて柔軟に考えるべきだと思います」
「となると、やはり生徒会室とかアプリオでお祝い?」
「それも一つの方法ですね」
多岐川さんはじっと、まだ小さなつぼみを見ながらそう言った。
一応、二人で花見に適したポイントをいくつか見てみる。
とは言ったものの、学園では有名な花見ポイントであるが故、見たところで新しい発見があるわけでもないのだが。
「他にいいところ、ないものかねぇ」
「あるんだったらとっくに誰かが見つけていますよ」
「隠しているだけで、広まっていないとか?」
「~~~!!」
多岐川さんがプルプルと震え始める。
「いいですか、私は生徒会の役員、しかも昨年からです! 学園の事は誰よりも知っていて、隅から隅まで記憶しています!! 今回の下見だって、桜どころか梅すら咲いてなくて意味がないことなど知っていましたし、花見に適したポイントを見たところで良案など浮かびません!!!!」
ついに怒り出してしまった。
「生徒会室からここまで、あなたと一緒に30分歩きました。これから帰るのにまた30分かかります。合計1時間。24時間のうち、1/24をあなたと過ごし、無駄にしました。わかりきっていることに関して時間を割くなんて、無駄以外何物でもありません!」
「……」
ちょっとあっけにとられる。
「白崎さんには業務があり、桜庭さんは花粉症。御園さんはコンクールがあり、鈴木さんはアプリオでのバイト、小太刀さんも図書委員の仕事があったため、私とあなたにしかできない仕事だったのは認めます。ですが、動ける人数が少ないからこそ、時間は有意義に使うべきです!!」
多岐川さんのキリッとした顔が余計にキリッとなる。
確かに、今回はわかりきっていたかもしれないな。
ここは素直に謝るとしよう。
「悪かった」
「え?」
「やはり俺たちは勢いで決めてしまい、多岐川さんの意見に耳を傾けなかった。そこは非を認めるよ。ごめん」
俺は深々と頭を下げる。
「あ……、コホン。わかっていただけたなら結構です。今回の失敗を糧に、無駄な時間を過ごさぬよう、努力してください」
それだけ言うと、多岐川さんは生徒会室への帰路についた。
今度は俺が彼女の左側3歩後ろを歩く。
「……」
多岐川さんは、少し言い過ぎたかもしれないと思っているのか、ちょっと困り顔のような気がした。
「……あ」
多岐川さんが突然立ち止まる。
「そういえば、花いっぱい運動で栽培場所を動かした植物がありました」
「え?」
「園芸部のスイートピーを動かしました。あの花は日当たりの良いところでなくては花が咲きませんので」
駆け出した多岐川さんの後をついていく。
そこはものすごく日の当たる花壇だった。
「スイートピーは植え替えが嫌いな植物なので、プランターで育て移し替えるということをしません。花いっぱい運動をするうえで最初からスイートピー専用の場所を確保していました。それがここです」
「あ……」
まだ花はつぼみではあるが、月末には花が開きそうな雰囲気を漂わせている。
「寒かったとはいえ、天気の良い日が続きましたので、順調に成長しているようですね」
「多岐川さん、もしかして……」
「ここであれば……開催できるかもしれません、お花見」
「でも、スイートピーじゃぁ……」
ふぅ、とため息をつつかれ、『わかってないわねぇ』という顔で見られる。
「望月会長の誕生日は8月8日。誕生花は『日々草』で、花言葉は『甘い思い出』実はスイートピーも同じです」
そういえば本で読んだ気がする。
「花言葉なんて一つの花にいろいろあるから、無理矢理なこじつけだけれど、誕生日をお祝いしているようで楽しめるかもしれませんね」
「園芸部に相談して、スイートピーの花束をプレゼントするのも良いかもしれないですね」
「えぇ、豪華なお花ですから、きっと喜ぶと思いますよ」
このことを白崎達に報告すると、非常に喜んでくれた。
生徒会で早速計画が練られる。
園芸部への通達、気象部への今後の天気予報と、快晴である確率の高い日の割り出し、その他、お花見に向けての根回し、用具の準備、場所確保などが実行された。
「……すごい、決まってからあっという間ね」
「それが図書部の良いところだよ」
「……そうね、見直したわ」
初めて多岐川さんが俺に笑顔を見せてくれたと思う。
真帆会長の卒業祝いのために行うことはまだまだ多くある。
でも、その第一歩として。
多岐川さんとの雪解けが果たせたのではないかと思う。
この学校の花々が芽生え、生き物の息吹が聞こえてくるようになったとき――
きっと、多岐川さんとも打ち明けられるようになるだろう。
いつの日か、スイートピーのような満開の笑顔を咲かせてみたいと思う。
END
いかがだったでしょうか。
今回は攻略ルートのない多岐川さんをターゲットにSSを書きました。
2500字程の小文です。
・多岐川さんも真帆会長の事なら筧と協力する。
・花ネタにすれば二人で調査をすることになる。
・春(3月)だし、季節的にちょうど良い。
・卒業間近だから、卒業パーティーネタで。
この4つの条件を掲げ、書いたのが今回のネタです。
今後も、ネタが浮かぶたびに多岐川さんネタを書いていきたいと思います。
多岐川さんは、実は乙女なんじゃないかと思います。
最後には満開の笑顔になるルートが欲しいです。
……よって、自分で作る予定。
コミケ受かったら実行するぜぃ。
今回は前哨戦ということで。
米原
登録タグ: オーガスト 大図書館の羊飼い tocageにSSシリーズ 多岐川 葵 なぜ攻略不可? ChaosTCG ファンタズマゴリア たぶんLyceeも 新弾期待! テンションマックス!!
テーマ: | 投稿日時:2013/03/05 11:31 | |
TCGカテゴリ: ChaosTCG ファンタズマゴリア | ||
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