こんにちは。米原です。
昨晩、月見月さんと調整をしたのですが、どーもうまくいかない。
理由としては、出きるだけガード(PTのみガードドロー)をしてデッキにダメージを通さないプレイングをしています。
もちろん、それでもガードしきれないことは往々にしてあるため、それらをデッキで解決します。
きちっとリカバリーカードを引けていれば、リカバリー力で解決できる仕組みを取っているのですが、それがうまくいかない、という現象です。
いろいろ考えた結果、1つの仮説が出ました。
「デッキにカードを何枚入れても、引く確率は変わらない?」
これを検証していきます。
カードは、同じカードを最大4枚投入可能です。
ネームがかぶっていても、同じカードでなければOKというルール。
(例えば、コモンのフィーナと、レアのフィーナを4枚ずつ、計8枚投入可能)
なので、基本的に、デッキ50枚中、最初に出すPT分1枚を引いた49枚の中に、カードを入れれば入れるほど、引く可能性が高まります。
ですが、そうでないのが世の常。
そういう経験がある方も、いるでしょう。
それでは、ちょっと計算してみます。
~① 4枚投入したカードが、初手で1枚以上来る確率は、何%か~
デッキは50枚ですが、PT分の49枚が実質のプレイ可能な枚数。
つまり、49回引いたらゼロ。
でも、ChaosTCGは、ゼロになっても負けじゃない。
引けなくなったら負け、つまり、"マイナス"に達した時点で負けになるゲームです。
となると、50回目を引いたら負けと考えましょう。
さて、初手のカードは5枚ですが、ターン開始のドローも含め、6枚のカードから、バトル開始です。
初手に、自分の希望するカードが来る確率は、6/49の確率ですので、12.24%
うーん、100回やって12回……。
多いような、少ないような。
ですが、欲しいカードは、上限の4枚入れているパターンが多い。
よって、上記の確立は、あくまで1枚しか入れていないカードを、初手で引く確率となります。
そうなると、多い気がしてしまうのは、なぜでしょう。
では、49枚のカードのうち、4枚入っているものを、最初の6枚で引く確率を出します。
……でも計算方法が良くわからないので、ネットで見つけた、計算機を使います。
(詳しくは、"MTG計算機"で検索)
すると、なんと初手(ドロー無しの5枚状態で)35.93%で、ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)41.75%です。
多いような、少ないような……。
しかし、これはあくまで、初手で1枚以上来る確率。
2枚以上に変更するだけで、とてつもなく確率が変わります。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)4.67%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)6.81%
3枚以上だと。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)0.21%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)0.41%
4枚だと。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)0.002%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)0.007%
4投を初手4枚は、もはや、ほぼありえない数値ですね。
さて、他の場合はどうか。
3投のものを、初手で1枚以上引く確率は。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)28.12%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)33.02%
2枚以上に変えると。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)2.44%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)3.61%
3枚以上に変えると。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)0.05%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)0.10%
ちなみに、3投のものを初手で3枚と言うのは、PTでありえることです。
1000回に1回は、初手オールパートナーということです。
ほぼ、起こりえない……かな。
(でも、初手オールパートナーは、今まで、何度か経験しているかと)
さて、そのまま全部確率を出してみましょう。
2投を、初手で1枚以上。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)19.58%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)23.21%
2投を、初手で2枚以上。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)0.85%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)1.28%
1投を、初手で1枚。
・初手(ドロー無しの5枚状態で)10.20%
・ターンドロー(1ターン目6枚の状態で)12.24%
この数値を見て、多いか少ないかを感じるのは、人それぞれでしょう。
ただ、私はそれぞれ、思ったより多いかと思います。
特に、1投を初手で引くというのは、10回に1回はやるということ。
これは、4投のカードを2枚引くよりも、確率としては高いです。
よって、
・初手に無駄なカード(1投カードは、ラストに欲しいから1枚にしてある場合が多い)を引くのは、10回に1回ある。
・しかもそれは、4投のカードを2枚引くよりも、はるかに多い確率。
ということでした。
欲しいカードだからこそ、多く入れる。
でも、複数枚が初手に必要となると、1枚だけ入れてあるカードを引いてしまう確率のほうが高いという事です。
「4枚も入れているのに、なぜ初手でたくさん来ない?」
という質問に対して、答えは、
「計算上、4投のものを2枚以上初手で引くのは、1投のカードを初手で引く確率より低い」
からであると、答えられます。
~② 4枚投入したカードが、ゲーム内で引けない可能性は、どのくらいか~
正直、これはスルーしたときの残りデッキ枚数と、投入したカードの枚数によって、大幅に変わります。
なので、計算不可能です。
しかし、考えてみてください。
「ダメージをデッキで受けた時に流れる確率は、1/残りのカードの枚数」
結局一枚ずつ流れるわけですから、毎回1/残りのカードの枚数ですよね。
もちろん、残りが40枚だとして、欲しいカードが3枚デッキに残っていれば、3/40、3/39、3/38となっていきます。
そして、1枚でも流れた瞬間、分子が変わり、一気に確率が変わります。
(例 : 3/40、3/39、2/38、1/37、1/36……)
よって、分子が多ければ多いほど、有利です。
つまり、欲しいカードが残っていればいるほど、残る可能性が上がります。
(例 : 残りが40枚で、欲しいカードが4枚あれば、仮に3枚一気に流れても、まだ引けますが、3枚しかなかったら、なくなりますよね)
でも、欲しいカードが入っていれば入っているほど、流れる確率も高くなります。
もし残りが4枚で、欲しいカードが4枚の時、流れる確率は100%ですよね。
よって、
「デッキに欲しいカードが何枚あろうと、引けない可能性は一緒」
ではないのでしょうか。
数学者から言わせれば違うのかもしれませんが、なんとなくそんな感じがします。
ChaosTCGのルールが、"PTが出た瞬間、ダメージがキャンセルになる"というものです。
よって、流れていく確率は、"1/残りの枚数"を永遠に繰り返す計算が正しいと思われます。
もちろん、欲しいカードを多く入れておく事は、引く可能性を高めます。
分子の数が、多いのだから、当然です。
ですが、それは、デッキがダメージを受けた時に、流出する可能性と同等となります。
(流すのも引くのも、行為としてはデッキを減らすので、当然ですよね)
ということで、たくさん入れても、初手で引かなければ、意味が無いといえましょう。
~③ PTキャンセル率は、どのくらいか~
単純計算で、仮の残りのデッキが40枚だとして、PTが3枚残っていれば、3/40で、7.5%です。
3/30で10%、3/20で15%です。
これは、毎回計算が可能ですね。
ですが、ゲーム中にそんな計算をしていては、思考時間が長くなり、相手プレイヤーに迷惑です。
ですので、目安を書いておきます。
3/40=7.5%
3/35=8.75%
3/30=10%
3/25=12%
3/20=15%
3/15=20%
3/10=30%
3/5=60%
思ったより少ないですね。
残りデッキ5枚で、やっと60%って……。
確率論からすれば当たり前ですが、なんだか低い気がします。
続いて、残りPTが2枚
2/40=5%
2/35=5.71%
2/30=6.67%
2/25=8%
2/20=10%
2/15=13.33%
2/10=20%
2/5=40%
最後に、残りPTが1枚
1/40=2.5%
1/35=2.86%
1/30=3.33%
1/25=4%
1/20=5%
1/15=6.67%
1/10=10%
1/5=20%
これだけ見るとPTキャンセルは、ほとんど望めそうも無いですが、確実に3回起こります。
そして、やはり十数枚流れると、出てくる事がほとんどです。
そのあたり、数値と実際の違いがあるかと思います。
また、さすがに残りデッキが20枚くらいになると、レベルが2とか3の事が多いと思われます。
確率は、あくまで入っているPTが出てくる確率なので、絶対ではありません。
上記を参考にして、上手に受けると、ゲーム展開を有利に出来るかもしれません。
~おまけ PTがボトムの可能性は?~
当然のことながら、初手で何枚引こうが、1/49の確率(2.04%)で、PTがボトムになります。
ですが、PTは3枚(場に出すカードもあわせると4枚)入れるのが普通なので、3/49(6.12%)となります。
これをみると、100回に6回なので、少ないように感じます。
当然、PT以外がボトムに来る可能性を計算しても、46/49なので、93.88%となります。
こう考えると、PTがボトムである可能性は、ずいぶん低いように感じます。
でも、結構ありますよね、PTボトム……。
おそらく、6%の確率でなった事が、すごく印象に残るからかな、と。
でも、6%ってのは消費税より高い……。
モノを買う時に、ジャブのように効いてくる消費税が5%ですから、6.12%は、高い数値のような気がします。
~結論~
正直、デッキにたくさん入れても、余り意味が無いかもしれません。
それに、一度シャッフルしてしまえば、もう順番は変えられないのだから、「引くか引かないか」の2択になってしまいます。
ということで、引きたいからと無理やり4積みするのではなく、必要な枚数を入れたデッキを作ろうと思いました。
「このカードはそんなにいらないけど、どうしても引きたいから……」
この「引きたい」が初手で無い限り、枚数を減らし、他のカードを入れた方が賢明のようです。
※これは、数学が苦手な米原が考えたものです。
絶対にあっていると保障しませんので、ご注意ください。
また、数学が得意な方。
間違いがあったらご指摘いただきたく。
計算というより、式の考え方がおかしいところがあるかもしれません。
米原
登録タグ: ChaosTCG ブシロード 確率論 ドローの重要性 コラム
テーマ:日記 | 投稿日時:2012/06/12 16:40 | |
TCGカテゴリ: | ||
表示範囲:全体 | ||
前のブログへ | 2012年06月のブログ一覧へ ブログ一覧へ |
次のブログへ |
鳳仙綾瀬 さん | [2012/06/12 18:44] |
|
えーと…まずここまではボードゲーム、カードゲームの前提としてやってると思いますよ?
少なくとも勝っているプレイヤーは言わずともやっているのでは?と。 |
米原 伊吹 さん | [2012/06/15 12:17] |
|
鳳仙綾瀬さん
何をどうやっているのかよくわかりませんが…。 私は、OSオーガストが出るまで、カードゲーム何ぞやったこともなく、常識やら何やらを知りません。 勝ち方は、自分で学び、研究するだけです。 私は、やっとこすっとこ、確率論を導き出した。 ただそれだけの話しです。 |
Munsell さん | [2012/06/15 18:39] |
|
ランキングから流れ着きましたー
ダメージで流れてしまうから初手に無いと意味が薄いって考えは分かりますが 意味が無いとまでは行きませんし 入ってる枚数が多ければ流れる率も高いですがダメージを受けた後のデッキに残る枚数も1~2枚投入より3~4枚投入の方が高いです 一度墓地やら控え室やらの領域に落ちてしまったら同名カードはプレイできないってゲームならその理屈で大丈夫です しかしカオスはそうではないのでやはり枚数が多い方がどの場面でも引く率や使用できる可能性は高くなりますよー そもそもカオスはデッキがドロー以外で削れるのは好ましくないのでダメージで使えなくなるカードを中心に考えては戦術が破綻します>< MTGの海外プレイヤーさんは1枚刺しのカードを多くの種類を入れて(必要な時に引ければ)色々なデッキに対応できる様にするとか 日本人は確実に引く為に4枚(枚数制限の限界)まで入れるとか そこらの好みで枚数調整はいいかもしれませんね あとはコストによる事故防止の為に枚数を抑えるとか とりあえず引けないから枚数を減らす戦術は普通の確率計算だとないですねー |
米原 伊吹 さん | [2012/06/16 12:10] |
|
Munsellさん
もちろん、枚数を入れた方が、引く確率は上がります。 しかし、回収が貧弱なオーガストでは、 無駄な時に引く(一旦コストにして回収出来ないから、腐る) デッキで受けた時に落ちる(回収不可な為、使用不可に) この2つの状態になりがちです。 その為、複数枚を投入して、なりにくくするか、あえて1枚のみを採用し、幾つもの攻め方を確立するか、どちらかです。 幸いな事に、2.00になってから、ドロー力は出たので、「すべて引くと仮定して、引く確率はどの位か」と言う事を考える事が出来るようになりました。 その結果、 初手で欲しい➡4枚 序盤に欲しい➡3枚 中盤に欲しい➡2枚 終盤に欲しい➡1枚 にするのが、1番効率が良いとわかりました。 もちろん、これは確率論なので、これが絶対ではありません。 しかし、理想の攻め方をする為に、これが1番です。 これをベースに、その時々で改良するのが、ベストなので、記事にしました。 引ける、引けないではなく、引きたい時によって、枚数を変えるという考えですよ。 |
Munsell さん | [2012/06/16 14:01] |
|
確率論的には破綻してるので単純にコストとのバランス調整が出来てないだけに見えます
引きたい時に必要なカードが引けたら強い理論ならパートナー以外ほぼピン指しが天下ですので ジンクスやオカルトや今引き的に強さを語るのは良いと思いますが確率と言っちゃうと間違いかなってだけでした ではでは |
米原 伊吹 さん | [2012/06/16 22:02] |
|
Munsellさん
Chaosはエクストラがあるので、オールピン差しにする気はないですよ。 記事にも書いた通り、初手で欲しいのと、使いたい枚数の兼ね合いで、デッキ内容を考える必要があります。 Munsellさんがどう捉えられたのかはわかりませんが、私は「確率論から導き出した通りにすべき」とは思っていませんよ。 各枚数で引く確率を出し、その確率を知ることにより、事故の防止と、ゲーム展開を考えるようにしたまでです。 もう一つ、確率の話をした理由は、あくまで文章の根拠を出す為です。 必ず確率論で何とかなる何か、思っていませんよ。 ただの参考資料です。 とにかく、自分が有利な引きになるように、色々考える次第です。 |