勝ったら運、負けたら実力

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エルドラは可能性の塊です。

 おはようございます。ここのところは全くやっていなかったのですが、新弾も出たことですし、久し振りにWIXOSSの記事を。
 やっぱりエルドラについてです。

 前回の記事から日も経ち、6弾7弾と追加されたわけですが、まあ相も変わらず冷たい扱いを受けてますね、エルドラ。有用なライフバーストも特に増えず、追い風となった追加は良くても「シロナクジが追加されてよかった!」ぐらいでしょう。というか他に水獣追加されてなくない? ジンベエって5弾でしたっけ?
 しかも、ひとつのデッキタイプとして(少なくとも僕はメインとして)使われていた修復が2枚制限に掛けられるまさかのとばっちり。ひでえよ……それはねえよ……。
 とはいえ、それぞれの弾で、やれることはいくらか増えました。それが以下。

・シロナクジを並べて耐久
 元々、エルドラはバーストで守れるので、ランデス等でアーツを縛られてもそれなりに耐えることが出来ていました。カーミラや各種パンプシグニのおかげでパワーラインも高く、赤や黒のテキストで面を空けられ辛いのも優秀でしたね。
 そんななか、シロナクジの追加は可能性を感じるには充分なものだったかと。エルドラの固さがさらに増し、今までよりはるかに粘り強く戦えるようになりました。
 これのおかげで、「ハンデスを中心にルリグアタックを通す」を、決め手として、強気で採用していけます。
 ちゃっかりバーストでバニッシュも取れるので、攻守併せて大幅に強化されました。

・フリーズスルー
 先日発売されたばかりの7弾に収録されたカードですね。
 兼ねてから、「エルドラに水獣以外の選択肢は? たとえば、電機軸じゃ戦えないの?」とか考えてたのですが、これは電機軸でもいける、と判断させるには充分なカードでしょう。
 水獣軸であったとしても、フリーズとセットで採用するだけで、今まで課題だった詰めの一手としても使えるし、フリーズ自体は防御面で非常に優れたカードだし、また速攻もできるし、と文句の付け所がありません。なんなら、攻守ともに使えるにも関わらず、むしろ他色のバーストを減らして採用するであろうことから、事故率まで低下させてくれるという、まさに至れり尽くせりなことに。強いて言うなら、フリーズスルーだけやたらとハンドに来るのが怖いとか、そんなもんでしょう。

 電機軸で組む場合は、やはりピルルクとの差別化を図らなければなりません。ピルルク限を蹴ってまでエルドラでやることの意味。
 個人的には、

・プラスラ、ウィズ・ミーといった便利なカード
・レベル4ルリグの圧倒的ハンド維持性能、転じては鯖の投げ合いへの強さ
・タッパーのバーストを狙って発動できる

 辺りが、エルドラだけの強みかと。特に3個目がわりとミソだなぁと僕は思っていまして、相手のハンドを見て自由に捨てさせられるということは、鯖だけを狙って落としていけるわけです。WIXOSSにおいてハンデスは、絶対使われたくないキーカードを落とす他、なによりも鯖を落とすために使われます。これを的確にできるというのは、ピルルクにはできない動きでしょう。
 僕がエルドラを使うにあたり、ルリグアタックを決め手として採用していけると思ったのには、タッパーの存在が非常に大きいですね。電機軸か否かに関わらず、これらはエルドラならではの強みだと思います。


 さて、長々と話してきましたが、まだまだ続きます。むしろここからが本番です。
 正直なところ、6・7弾は、エルドラ使いからするとあまりにも残念な追加としか言い様がありませんでした。追加されるのは原子ばかり。さすがにまだ、原子軸をやれるほど限定無原子シグニのプールは広くありませんし、エルドラ使いとしてはどうにも面白くないことばかり。
 そんななか、ここまでひたすらエルドラを冷遇してきた公式が、急激に手のひらを返します。
 もうお分かりいただけたでしょうか?
 そうです。「セレクターズパック Vol.エルドラ&遊月」の販売です!
 たった4種とはいえ、エルドラ限定カードでエルドラが強化される! エルドラ使いとして、ここまで嬉しい知らせは中々ないでしょう。種類が少ないのも、言い換えれば互換のようなつまらない(しかもそういうのは大抵弱い)追加ではなく、それなりに有用なカードが追加される可能性が高いということ。WIXOSSの悪名高きPRゲーも、今回ばかりは許せます。
 で、先日、そのパックの中身がリストとして公開されました。ひたすら楽しみにしていた僕はもう、すぐに、わくわくしながらチェックしましたね(笑)

 さあさあ、どんな追加かなぁ……っと。
 ……。
 …………。
 ………………。
 ……………………えっ、強くね?
 え、まじで? どうしたのこれ?
 ぶっちゃけ、楽しみにこそしていれど、期待はしていませんでした。まあよくて、自分のライフ割って相手1体バニッシュとか、そんなもんだろう、と。
 それが蓋を開けてみればどうですか。
 これは面白い!!

 というわけで、各カードを紹介しつつ、感じたことをつらつらと。最後にはデッキプランまで書きたいなと思ってます。

 まずは比較的落ち着いたテキストである、シグニの方から。

・「幻水 ハイギョ」(エルドラ限定)
レベル:3
パワー:8000
クラス:水獣、精生
[出]手札から(バースト)を持つカードを1枚捨てる:あなたのデッキから好きなカードを1枚探す。その後、あなたのデッキをシャッフルし、そのカードをデッキの一番上に置く。


 これ、テキストで読むとそうでもないですけど、実際にやってみたらわりと派手な動きしてますよね(笑)
 エルドラは、アンコウやリュウグウ、シィラ、また修復のバーストなど、わりとデッキトップをライフに仕込む機会が多いです。わざわざゲットオープンを採用する人もいることから、このテキストがエルドラにとってかなり便利であることは想像に難くないでしょう。
 レベル4グロウ以降、特に過剰になりがちなハンドを(仕込むためのテキストも必要とはいえ)ライフという様々な可能性のある弾に変えることができるというのは非常に面白いですね。
 また、ドローすれば手札に持ってこれますから、疑似サーチとしても運用できそうです。ちゃっかりなんでも引っ張れるので、わりと万能疑似サーチとして活躍する機会は多いのではないかと。ライフを割られるとドローできるエルドラの特性を利用して、トップに鯖を置いておく、なんて動きも強そうです。
 おそらく、公式としては後述するスペルと組み合わせて使え、ということでしょう(笑)
 パワーも8000とそこそこあり、通常のアタッカーとしても使っていけそうですね。


・「幻水 ナメコズ」(エルドラ限定)
レベル:4
パワー:18000
クラス:水獣、精生

[常]:このシグニのパワーはあなたのライフクロス1枚につき、-2000される。
[常]:あなたのライフクロスが0枚であるかぎり、このシグニはバニッシュされない。
[出]:あなたのライフクロスの一番上を見る。その後、それをクラッシュしてもよい。
[バースト]:あなたのライフクロスが0枚の場合、デッキの1番上のカードをライフクロスに加える。あなたはカードを1枚引く。


 これも中々強力ですね。
 まず目を引くのはその初期パワー。18000は高い(笑) 初弾のオバスペシグニばりのパワーを持っています。ライフによってパワーが下がるとはいえ、1枚ならバニラ越え、3枚でも一般的なシステムシグニ並のパワーが出せますから、やはりパワー面でそれなりに優秀でしょう。たとえば、フリーズスルーを決め手に採用していた場合、ヴィマナが非常に厳しい壁となります(ヴィマナの前でパワーの低いアサシン持ちが殴っても、バニッシュが優先されダメージが与えられない)。アクゲなんかも、そもそも凍結させられなければ意味がありませんね。
 そんな厄介な相手を、純粋にパワー面で上回って処理できるのは非常に心強い限りです。これまでバニラに頼っていた部分を、バースト持ちのレベル4で補えるのは良いですね。
 エルドラ自身は、レベル4時になるべくライフを残しておきたいわけですが、最初はジンベエやカーミラで様子見でもいいですし、まあゆうてレベル4になってはそこそこライフも減っていることでしょう。
 またライフが無いときにバニッシュ耐性がつきます。相手にエナを与えるからと、バニッシュは詰めていくなかでも弱い方の扱いではありますが、これが初弾からある最もオーソドックスで手軽で多様な詰め手段であることは確かです。そんなバニッシュを粗方完封できるのは、非常に強力と言ってよいでしょう。
 とはいえ、あまり過信していいテキストではありませんね。ライフが0ということは、1回でもルリグアタックが通れば終わりです。オマケ効果ぐらいに考えた方がよいでしょう。どちらかと言うと、バニッシュ系の防御アーツを封殺する方がメインになりそうです。
 出現時効果は、ノンコストでライフが割れます。より気軽に、能動的にバーストを発動する手段が追加されたのは喜んでいいでしょう。パワーを上げる意味でも噛み合っていますし。
 まあ基本は、バーストを使って詰めたいときに使うテキストかな、と。普段はライフ確認として使っていけばいいわけですしね。
 バーストも優秀で、ドローがついているおかげでいつバーストしても損はありません。ライフはエルドラの生命線ですから、それを緊急的に維持できるのはありがたいお話。

 総じて、有用なシグニですね。が、扱いはわりと難しいかと。ライフ管理をしっかりと行っていかないといけませんね。
 それでも充分優秀なシグニ。今のところ、個人的には3投は固い。


 さて、ここまでがシグニの紹介でした。
 ここからは非常に期待の高いスペル・アーツの紹介です。
 まずはスペルから。

「DYNAMITE」(エルドラ限定)
コスト:青1

あなたのデッキの上からカードを2枚見る。その中から1枚をチェックゾーンに置き、残りを手札に加える。この方法でチェックゾーンに置いたカードのライフバーストを発動し、その後、そのカードをあなたのトラッシュに置く。


 1コストでライフ外からバーストが使えます(笑)
 しかもそれをハンド減らさずにできるという。
 これは面白い。1コストでハンドも減らさずに、面が空けれたり回復が出来たりドローができたり直接攻撃ができたり。ハイギョやゲットオープンでトップ操作しておくと確実ですが、そうでなくても、ハンドが減らないのでわりと適当に撃ってくこともできますね。言ってしまえば、状況によって様々なテキストが使えるわけでして、カードゲームにおいてテキストを選べることがどれだけ強いかは、ゼノマルアンサプでよく学んだことでしょう。
 運が多少絡むとはいえ、仕込むこともできますし、デッキ内のバースト全てに化けることができるこのスペル。無限の可能性を秘めていて、非常に面白いです。


 そして、今回の追加で最も期待される、こちらのアーツ。

「バースト・ラッシュ」(エルドラ限定)
フェイズ:メイン・アタック
コスト:青2

このターン、あなたのライフバーストが発動した場合、代わりにそのライフバーストは二度発動する。その後、このターンの間、あなたは《バースト・ラッシュ》を使用できない。


 二重バーストwww
 ある意味、一番出しちゃいけなかったカードのような気もしますが、どうなんでしょう。しかもターン制ですから、そのターンの間に発動するバーストは全て二重に。それがまさかの2コストでできるという驚きの軽さ。ぶっ壊れてるわ……。
 単体で見ると、まあ派手ではありますが、このアーツ自体がなにかを起こしてるわけではありませんし、一見「?」となるかもしれません。アークオーラや着植等、重なったところで意味がないものも沢山ありますし。
 がしかし、強力なライフバーストを組み合わせた瞬間、このアーツはおそらく最強クラスのテキストとなることでしょう。
 普通に、1面空けるバーストが2面空けるものに変化するわけですから、それだけでも攻守両方において恐ろしくパワーアップします。エナチャやドロー、回収系統が倍になるのも、単純ですがとても強力です。
 ……が、残念なことにWIXOSSには、もっと恐ろしいほどに強力なライフバーストが存在します。
 まずひとつが、修復をはじめとする「回復」のテキスト。いまだに数は多いわけでもなく、充分すぎるほど強力でしょう。ライフを割ったはずなのに気づいたら増えてるわけです。意味が分かりません。修復を取り上げられたとはいえ、エルドラの耐久力はやはり目を見張るものがありますから、これだけでもかなり粘れるようになるでしょう。

 そして、次に紹介するこれこそが、今回僕が可能性を感じた理由にもなっているテキストです。
 何となく、想像つくでしょうか?

 はい。ダイヤブライド等、赤色が極稀に持っているバーストテキスト。
「直接攻撃」系統です。
 そのなかでも、今挙げたダイヤブライド。自分のライフが2枚以下、とピンチのとき限定とはいえ、ノンコストで相手のライフを割るこちらのバーストは、あまりにも強力すぎます。しかもちゃっかりシグニ割るし。
 シグニ割りに直接攻撃。これらが、平然と二重に発動して襲ってくるわけです。もう理不尽極まりないでしょう。たった1枚バーストされるだけで2面空けに2点持ってかれるとか……。
 しかも、エルドラならこれを簡単に2連続発動とかできちゃいます。5レベルリグを使えば、たったのクラク1枚とハンド2枚で4点奪えるんですよね。なんていうかもう、化け物。

 さらに、ハンデステキストだって2倍。僕はエルドラはハンデスからルリグアタックを決め手とできる、と言いましたが、その確固たる根拠はここにあります。タッパーのライフバースト、相手の手札を見て自由にハンデスしちゃうあれが、ラッシュ下では2枚選んで落とせてしまうという。そこまでされたらまあ鯖はもう握ってられないですよね。ジンベエのバーストなら4枚ハンデスになるわけで、そんなに捨てさせられたらたまったもんじゃありません(そう考えると全ハンデスしてくるピルルク5はおかしい)。ピルルクには及ばないにしても、ハンデスで攻めるには充分な値でしょう。

 これらを、エルドラなら1ターンの中でまるで遊園地のように次から次へと使っていけます。まさしくラッシュ。自分の簡易的な計算では、グロウコスト含め6コストとハンド4枚でライフ4枚割りと2枚の自由ハンデスが取れます。4レベルでハンドアドすげえ稼げることも考えると、普通に現実的なコストです。
 しかも、毎回綺麗に一定のギミックを揃えなくても、エクシードやダイナマイト、シィラにナマコズ、クラクやハイギョからのアンコウ・リュウグウ等々、仕込みとバースト発動手段はかなり豊富に存在しておりますから、その場に応じた方法で直接攻撃を狙っていけるのが圧倒的な強みです。


 ふぅむ。これはなんだ、エルドラが変わりますね。僕はしばらくやる気が無くて環境とかきちんと追っていなかったのですが、これはエルドラが環境に顔を出すようになるだけの追加かと思います。
 僕が考えているデッキプランとしては、もちろん最後に挙げた「ラッシュ→ダイヤ→タッパー」の流れでの猛攻撃型ですね。これの何が強いって、アクゲ等の干渉を防ぐ系テキストに止められないことなんですよ。現状、直接攻撃を止める手段はなく、この猛攻を防げるのは、バロック・ディフェンス等ルリグアタックを防げる一部のアーツやルリグ、及び修復等の回復テキストぐらいじゃないでしょうか?
 アクゲ系統以外ならちゃっかりダイヤが面を空けていますし、そう簡単には防ぎ切れないと思います。
 本当は、サブプランやラッシュに頼らない攻め方としてフリーズスルーのギミックを入れたいのですが(フリーズが5グロウまでの時間稼ぎにぴったりですし)、ダイヤ集めるためにプラスラ入れたいことも考えると、スペル枠がそこまでありそうにないんですよね……。着植なんかも手ではありますが、ダイヤもあるので事故率上がりすぎないかと、レベル5まで入れるとクラクの枠がそれだけ用意できるのかなぁ、と。
 まあなにかしら、考えてはいきたいです。


 気付けばものすごく長くなりました(笑)
 エルドラは、1枚1枚はそこまで壊れたパワーカードというわけではないのですが、組み合わせ次第ですごく化けるんですよね。それこそ「コンボ」が大得意で、使っていてとても楽しいです。相手にしてても楽しそう。
 こんなにわくわくさせてくれるデッキは滅多にないでしょう。
 みなさんもぜひ、一度使ってみてはいかがでしょうか?

 それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
 いずれ、エルドラパックが出て調整したらまた書きたいと思います!
 ではでは。

登録タグ: エルドラ 

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テーマ:考察という名の戯れ言投稿日時:2015/05/29 00:19
TCGカテゴリ: WIXOSS  
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