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黒緑ウリカ・パウロ(デッキ選択)

こんばんは、アゲハです。
先日のGCSで使用した《黒緑ウリカ・パウロ》について、デッキ選択や構築案、環境読みの段階から自分なりに考えたことを色々と書いていきたいと思います。
いつものごとく、自分のための記録用として、考えながらだらだらと書いていきますので、要領を得なかったり長くなったりしたらすみません。
まずは前提条件から。

1.僕は前日予選参加プレイヤーであること。
2.決して、プレイが上手い方では無いこと。
3.時間が中々作れず、調整や練習があまりできないこと。

1は、環境読みにおいて重要な要素。2,3は主にミラーを避けたいという理由へ繋がります。同様のデッキを使った対戦の場合、圧倒的に練習量やデッキへの理解度、プレイヤーの地力による差が出るためです。
で、隙間の時間を使いながら色々と思考しつつ、ひとまずはたくさんのプレイヤーがしたであろう環境読みから始めました。


【前日予選の環境はどうなるのか?】
僕は強いプレイヤーとは決して言えません。そもそも前日予選を抜けれるとさえ思っていなかったので、本戦の環境など視野外でした。目の前の前日予選でいっぱいいっぱいです。
で、その前日予選の環境予想。これまでの大会結果を見るに、6弾環境では明らかに《赤赤スサノヲ》が頭一つ抜けて多そうでした。
しかし、GCSまでに圧倒的なまでの強さとシェアを見せつけてしまったため、赤赤にメタを張ったデッキも増加。想定されるデッキの幅が広がり、ピンポイントにメタを張ることに対して危険性が生まれてきました。その結果、デッキパワーが高く、《赤赤メタ》の多くのデッキを捻り潰すことができる《緑単》が再度流行り出し、さらに環境が混沌としていきます。
ここから、本戦の環境読みの方が実は容易でした。すなわち、強い人は《緑単》を握るからです。デッキパワーの高さから、様々な状況に対して対応力があり、柔軟に動ける緑単。ただし、プレイングにかなりの質を要求されるので、そこそこ自信が無ければ握りにくいデッキでしょう。ゆえに、腕に自信のある強プレイヤーひしめく本戦は、《緑単》環境になることが予想できました。
しかしながら、前日予選はこの限りではありません。僕のように自信が無いプレイヤー、元々予選抜けを考えていないカジュアルプレイヤーなどもいるため、一概に「めっちゃ強いから《緑単》環境っしょ」とは言えなかったのです。どちらかというと、《緑単》ほど繊細なプレイングが要求されるわけではない《赤赤スサノヲ》、ぶんまわり型と揶揄される《黄単シヴァ》の方が多いのではないか、とさえ言えました。またもちろん、なぜまだ権利を持っていないのか疑問でしかないような強プレイヤーもちらほらといますし、そうでなくとも《緑単》を握る人は一定数以上いるでしょう。いわゆる信号機と呼ばれるこれら3色の単色デッキの他にも、《赤赤メタ》《青青》、その他《黄単アプサラス》などのファンデッキも含め、どんなデッキと当たってもおかしくはありませんでした。
まあ、つまるところの話、前日予選の環境は読めない、というのが結論でした。強いて言うなれば、やはり信号機、その中でも特に赤赤が多い、といったところでしょうか。

蓋を開けてみれば、キャスターの組み合わせで見た場合は《緑単》がトップシェア、色だけで見ると《赤赤》がトップシェアという結果にこそなりましたが(多分)、他にも《黄単》や《青青》《赤緑フェンリル》《黄緑ダミー》など様々なデッキが蔓延る環境となっていました。


【前日予選のデッキはどうするべきか?】
上述した環境読みを踏まえ、今度はデッキ選択をしていくわけですが……どんなデッキを選べばよいのか、そのラインの設定及び達成が本当に難しかったです。
というのも、自分なりに読んだ環境を踏まえたうえで、6回戦を1敗以下で勝ち抜くデッキに必要なラインはというと、

1.《赤赤スサノヲ》に明確に有利をつけられる。
2.《緑単》に不利をつけられない。あわよくば微有利以上がとれる。
3.その他、メタ外のデッキをきっちり捻り潰せる最低限のデッキパワーがある。

の3点です。まあ、2がクリアできれば3も問題ないかとは思いますが、大変なのが1と2の両立でした。《赤赤》と《緑単》はデッキコンセプトが大幅に違うため、この双方に対して同時にメタを張れるデッキというのはまずありません。というか、あったらきっと環境トップ級のデッキパワーを秘めているデッキとなるでしょう。GCSの結果からも、ほぼそういったデッキは存在していなかったと言っていいように思います。結局のところ、信号機のいずれかを信号機に寄せた構築で組むのが最も堅実だったでしょう(《赤赤を強く見た緑単》《ミラーに強い緑単》《緑単絶対殺すマンの黄単》など)。
というわけで、自分の中での折り合いとしては、最低限のラインとして1と3のクリアを定め、ここからデッキを考え始めて、調整していく過程で2にも寄せていく、という形をとることにしました。


【信号機環境】
信号機環境。その最大の難点は、言うまでも無く「3コストユニット(以下、怪獣)のパワーの高さ」です。さらに付け足すと、「横に共闘が置かれたときの怪獣の手の付けられなさ」ですね。
ただでさえパワーの高い怪獣をさらにサポートしてくる共闘の存在は大きく、ランツェなどと違い、wシンボルにしたことでスピードを落とさないまま様々な追加効果を加えてきた奴らの厄介さは想像に難くありません。その中でも、「オデンのアビ焼きを強力にサポートし、場合によっては80ラインになれるスノトラ」「初ターンのSSアタックで150ラインが出せる共闘の十勝、チャンディ」は、他の共闘に比べて明らかにカードパワーが違いました。単色の中でも信号機が抜きんでたことに、この共闘の性能の差は無関係ではないと思います。
共闘+怪獣のパワーラインは異常と言っていいほど高く、自分も怪獣を使っていなければ、先攻で殴って対抗札を貰わなくてもライフが取れないほどでした。スサノヲに至っては、「SMパンチしても数値届いてねえ……」となることがざらにあり、多くのプレイヤーの頭を悩ませたことと思います。
またオーディンとシヴァの場合、今度はこちらはとんでもないラインでアビ焼きを飛ばしてきます。これまでは「M焼きはまあまずされないし、相手もリスクがあるから……」となっていたところを、「オーディン(シヴァ)に焼かれるから……」という前提でプレイをする必要があり、これもかなりのプレイヤーに頭を抱えさせたことでしょう。かくいう僕も、オーディンとかいう奴に絶望してティロッタマーを諦めました。キャンセルできないはさすがに舐めてる。
先攻スサノヲのパワーは考えたくもないほどであり、オーディンとシヴァに先攻を与えると意気揚々とライフ側のMを焼かれます。
というわけで、自分が信号機を握らないのならば、信号機環境に対する回答として、

・安定して先攻が取れる。
・スサノヲを育つ前に殺れる。もしくはヤマタノオロチやサルタヒコ含みのアタックを止められる。
・アビ焼きに対して、規格外の耐性orケアルートを持っている。
・怪獣を殴り殺せる。もしくは焼き殺せる。なんにしても、怪獣を殺れる。

の4点が挙げられました。この4点がクリアできるならば、上述したデッキライン1,2,3のいずれも満たすことができるでしょう。
また、信号機メタの特殊な例として、「共闘を衰弱で溶かすことができる」というものも存在しました。今回のGCSにて黒黒が一定数存在した大きな要因はこれだと考えられます。


そこで、この信号機環境への回答として白羽の矢が立ったのが、「先攻バーレー+冥風で共闘を溶かしながら怪獣に大きなアタックを仕掛けられる」「眼光でヤマタノオロチを止められる」「ゴーントレットの援助」「鎧、アザゼル等、他の役割も持ちつつアビ焼きに耐性のあるコード」「これら全てがシングルシンボル」である《黒絡み》です。緑の登場により環境から姿を消した《黒絡み》ですが、信号機環境に対してはかなり有利をつけられる可能性を秘めていました。
よって、僕は《黒絡み》について研究していくことから、デッキ選択を始めることにしました。


【黒絡みの有用性】
始めに僕が目を付けたのが、「バーレーorザガン+冥風」です。共闘による高パワーのせいで怪獣が突破しにくくなっている、と感じることがとても多かったため、「ライフ無い側のユニットを落としつつ、共闘をターン終わりに溶かせるザガン冥風」「先攻時に、ディスペルや夜明けの光以外では止められない焼きができるバーレー冥風」は本当に魅力的でした。
また、ゴーントレットの援助も強く、何よりスピードがA++な点も大きく評価しており、まずはこの3つのギミックを積んだデッキを考えることから始めました。もちろん、眼光も強さの1つという認識は常に変わらないため、眼光4投もデフォです。
で、これらを採用して最初に考えたのが、《黒緑ヘル》と《黒黄GS》でした。


【黒絡みの選択肢】
そもそも、黒に対して魅力を感じた段階で、残り一色をどうするか、という課題が浮かび上がります。6弾環境における選択肢は5つ。その中で、真っ先に選択肢から除外されたのが《青黒》と《赤黒》です。
《青黒》は、《黄色絡み》の大幅な減少により、豊富な1コストコンバットの強みが活かしやすくなり、コンバット最強色の名を取り戻したと思います。これは決して無視できる要素ではなく、特に《赤赤スサノヲ》がトップシェアであった以上、受けのコンバットでスサノヲの成長を止めることができる《青黒》は十分に選択肢に入ってきたでしょう。しかしながら、やはり大きな壁として立ち塞がるのが、Mユニットのラインの低さです。《青黒》の場合、選択肢に入ってくるユニットがヘラクレス、アキレウス、ザガン、サレオス、ゴモリーあたりとなります。いずれのユニットも優秀であり、5弾以前では環境を席巻したユニット達でもありますが、6弾環境にて信号機の怪物と比べると、やはり見劣ってしまう部分が大きいでしょう。W音叉が取りやすく、手札が補充しやすいのも魅力的ではありましたが、コンバットが1コストである関係上、どうしても手札消費が補充量以上に激しくなりがちです。また、コンバットコードに枠を取られ、レジストやディスペルを採用する枠を捻出しにくいのも難しい点でした。コンバットを削ってこれらのコードを採用するならば、ユニットパワーの高い別色を取ればよい、という結論に至り、今回は選択肢から除外することにしました。《赤赤スサノヲ》のワントップ環境であれば、デッキ選択の第一候補となったことでしょう。
《赤黒》の場合、ナハトファルターを中心としたコード焼きと衰弱を主体にしたデッキがメインとなるでしょう。バフォメットが共闘を置くことで150ラインに到達できること、金剛や鎧でアビ焼きに対して細かな対応ができること、といった点に置いて非常に優秀だったかと思います。しかし、やはり懸念材料として浮かぶのが、コンバットの弱さでした。いくら眼光があるとはいっても、《赤黒》という色選択では簡単に突破されがちです。コンバット負けによる即死をコード焼きで補う面もあるかとは思いますが、環境にいるMサイズのラインが上昇し、《赤黒》が取れる焼きコードでは数値が心もとない、というのが本音だったことでしょう。
またこちらも、焼きやコンバット、レジストディスペルといった取りたいコードが多く、枠が捻出し切れないという問題点が存在し、今回は見送る選択としました。《緑単》にフリッグか共闘のどちらかが存在していなければ、十分選択に値するデッキだったでしょう。

というわけで、残ったのが《黒黒》《黒黄》《黒緑》の3色なわけですが、この中で《黒黒》はかなりの異彩を放っており、《緑単》以上に高度なプレイング、何より慣れと理解を求めてくるため、今回は選択肢から除外。結果、明らかにカードパワーの高い緑と、サーガラ、天眼を擁する黄色が選択肢に残りました。


【黒黄】
《黒黄》を考えようと思った段階でやった構築が、普通のグッドスタッフ。サーガラサレオスランツェのドラゴンシナジーに、ザガンorサラスヴァティをタッチする型でした。片方のキャスターはエイリッヒかリツコ。W音叉も選択肢だったと思いますが、自分の場合は構築していく段階でユニットパワーが低いMを2種類採用することに疑問を感じ、避けてしまいました。サレオスも言うほど変わりませんが、やはり共闘対応という点が見逃せませんね……。がしかし、どうしても丸い構築の《黒黄》ではデッキパワーが足りないと判断。衰弱が安定しないと鎧の数値が小さく、主にオーディンの焼きをかわしきれないことが断念する理由でした。
結果、《黒黄》は《パーターラ型》や《W音叉コンバット寄せ型》等、思い切った構築をしない限りは難しいだろう、となり、選択肢から外れるほどではないにせよ、諦めることになりました。


【黒緑】
というわけで、残った選択肢である《黒緑》について。ようやっとここまで来ました……。

と、やっと本題に入るわけですが、あまりにも長くなりすぎているので次の記事に繋ぎます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。よろしければ、次の記事までお付き合いいただけたらと思います。
ではでは、またあとで。

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あなたはこのブログの 980 番目の読者です。


テーマ:考察という名の戯れ言投稿日時:2016/09/29 02:39
TCGカテゴリ: ドレッドノート  
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