勝ったら運、負けたら実力

　こんにちは。アゲハです。今回も結構な長文になりそう。

　ｗｓ……に限らず、キャラ物ＴＣＧを嗜んでいる方なら誰もが思うであろうこと。それが、

「好きなキャラ使って勝ちたいんじゃああああああああ！！」

　はい、僕もその一人です。というか、むしろそれしかありません。先日は商品のあるトリオの大会に出たので、迷惑もかけられないことから珍しくガチデッキを使いましたが、基本はキャラデッキしか使いません。それが故にガチデッキをほぼ所持していないので一人で調整がし辛いという……。
　まあそんなことはどうでもよく、そろそろ、僕の本領である「キャラデッキ」について、ブログを書いていきたいなぁと思ってのこの記事です。ガチデッキや環境の考察は一切しませんので、そういったものをお求めの方は今すぐブラウザバックしてもっと強い方の記事をご覧になってください。

　さてさて、では早速、僕が愛して止まないキャラの紹介から始めていきましょう。
　記事タイトルにも書いてある通り、僕がもうとにかく大好きで、どうにかこの子を使って勝ちたい！　というキャラクターが、こちら。



かわいいいいいいいいいいいぃいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっぃぃ！！！！！！

　……ええ、冷静になりましょう。こちらが、とある科学の超電磁砲より、フレンダ＝セイヴェルンちゃんです！　はい！　超可愛い！！　そこフレ/ンダとか言わない！　あれはフレンダの見せ場だから！　あれが無かったら有名になってないんだから！！
　フレンダは、アニメではとある科学の超電磁砲２期から登場。超電磁砲２の追加と共に、ｗｓの世界へと姿を見せるようになりました。

　というわけで、ここからは真面目な話。
　まずは前提として、僕が作るのはネオスタン構築であること、フレンダを軸に、なんとかフレンダが活躍してかつ勝ちを目指せるようにしていること、を述べておきます。また、あくまでも「キャラ単」ではなく「キャラメイン」だということ。確かにフレンダは全種採用していますが、中にはピン投のものもあります。

　では、ひとまずはこのフレンダを擁する「とある」というタイトルについて少し。
「とある」は原作同様、科学側と魔術側に分かれていて、それぞれ特徴の「超能力」と「魔法」を参照し、様々な恩恵を受けられるテキストが多く収録されています。その中でも、禁書目録・超電磁砲の双方で追加が見込める「超能力」デッキはとても強力で、ある年のＢＣＦでは上位を独占、「とあるの夏」などと呼ばれたこともありました。
　とまあ、何が言いたいかと言いますと、科学側をメインにするにしろ魔術側で組むにしろ、「とある」というタイトルを使う以上は、キャラが持つ「特徴」が非常に大切になってくるというわけです。「超能力」または「魔法」を持たないキャラは滅多にサポートを受けることができず、その結果主人公さんはガチ構築からは完全に追い出されてしまっています（レベル０や特徴無しサポートはあるにはあるので、当麻デッキを組むのならそこそこのは作れる。が、テンプレには遠く及ばない）。

　ところで、キャラ単ではなくキャラメインの構築をする場合のメリットとして、「そのタイトルの強力なカードが使える」というものが挙げられます。たとえばニセコイで小咲メインで組むとして、単構築ではなく多少は他キャラを含むことを許すことによって、乙女心万里花というｗｓ史上最強クラスのぶっ壊れを採用することができます。まあ、活躍の度合い等それを採用するかは人それぞれなので置いておくとして、少なくともパンプやサーチなどの汎用性の高いテキストを差し込めるというのは、単構築にはないとても大きなメリットである、というのは理解していただけるかと思います。

　……上述した通り、「とある」は「超能力」「魔法」サポートが豊富かつ強力です。言い換えれば、サポートはほぼ「超能力」と「魔法」にしかありません。あとは精々、主人公のため申し訳程度に用意された０レベルサポートぐらいでしょう。
　ええ、おそらくはこの記事をご覧になられている皆さんならお分かりかとは思いますが……フレンダの特徴は「武器・人形」です。うわぁ！　なんてスタン向きの特徴だろう！　人形スタンなら大活躍できるよ！（←これマジ）
　というわけでして、フレンダは「とある」というタイトルに存在しているのに、その「とある」特有のサポートを一切受けることができません。サーチすることさえできないのです（山から持ってくるテキストは特徴指定されるものがほとんど。オカ研のような例外でもレベル制限など何かしらの指定がつく）。仲間であるアイテムのキャラ達でさえ「超能力」を指定してきます。酷いです。いくら見限られて麦野に始末されてしまうとはいえ、この仕打ちはあんまりです。アニメではまだ普通の仲間だったじゃん！！
　レベル３もありませんし、うーん、もしかしたらフレンダはキャラデッキを作るうえで難易度の高い方のキャラなのかもしれません。
　しかしそれでもめげないのがフレンダを愛する者の務め。どんな逆境も跳ね返し、最大限、フレンダで勝てる構築を考えていきます。

　ではひとまず、各種フレンダのテキストを確認していきましょう。



　最初はこちら。今日のカードで超電磁砲２の紹介が始まったとき、何故かトップバッターを務めたのがこちらのフレンダでした。今でもあの日は覚えています。ブシロードさんはなぜフレンダを最初にしたのでしょうか……？
　テキストは1/1のクロアンバニラ。シンプルですがそこそこ優秀ですね。１帯でのクロアンは、今では多く採用されるハンド維持手段です。追加テキストでパワーが上がるクロアンには及びませんが、常に６５００を発揮できるというのは場合によってはメリットとして見ることもできますね。
　フレンダデッキの核であり、これがあるからこそ「フレンダ軸だよ！！」って言い張れる部分があります。フレンダを使うからには思考停止で４投するメインカード。




　続いてはこちらのセット。いやもう、ほんとに、可愛いって。フレンダ可愛過ぎやろ……。
「人形爆弾」は相手のストックを増やしてしまうとはいえ、ノンコストで相手のキャラを１枚持っていくことができ、さらにはアンコールを潰しますからこれも中々強力です。それこそ、現環境で増えてきている１帯をクロアンに頼っている構築なんかには猛威を振るうでしょう。あとはツヴァイなんかにも滅法強いですね。
　さらに、このイベントを絆式で回収するフレンダ。このイラスト可愛過ぎ。いやどれも可愛過ぎ。フレンダ大好き。
　自ターンパンプは中央限定な分結構な値を出せるので、うまく相手のキャラを中央に誘導できるといいですね。
　イベントは使わなくても、クロックドローやハンド入れ替えの弾にできるので、純粋にハンド増強手段としても役立つセットです。




　ＣＸまであるなんて、もう、とっても嬉しくって嬉しくって。結局、可愛いって最強なのよねぇ。
　超電磁砲２の参戦が決定した当時、僕は友人とテキストの予想なんかをしていたのですが（滝壺ならサーチだよね、とか）、「フレンダは上位レベル殺しだと思う！」って言ってたらまさかの的中でびっくりしました。どうでもいいか。
　これもストックとはいえ、相手のレベル３をアンコ封じて飛ばすことができます。２帯を消費の多い早出しに頼っている構築なんかは泣きながら崩れていくことでしょう。
　ただ、その分こちらの消費も大きいです。人形指定までしててＣＸとハンド１枚にコストまで。むやみにテキストを使うのは得策とは言えませんね。
　ＣＸは控え式のストブ。個人的には、この手のＣＸはストック増やしつつ圧縮に貢献してくれるので好きです。




　最後はバニラ。０はまだしも、2/2は活躍するの難しいかな……。緊急時のソウル２要員として。


　フレンダのカードは以上です。思いの外種類は多く、人形爆弾が枚数制限を無視するので、やろうと思えばＣＸ１種を除いたフレンダ単を作ることも可能です。
　全体的には、クロアンと疑似絆でハンド維持・ストック飛ばしによりバトルをしないで相手キャラを処理、に秀でているといったところでしょうか。わりと持っているテキストは悪くないんですよね。本当に、特徴が悔やまれる……。

　さて、これらのテキストから、どのような方向性で構築を固めていけばフレンダが活躍できるのかを考えていきます。
　とりあえず、僕が考えた中では次のような感じが現実的。

１．「ストック飛ばしによるアンコ封じを活かし、とにかく相手を割ってハンドをがつがつ削っていく」
　ｗｓにおいてハンドを多く保つことは重要です。そんななか、毎ターン全面割られ、さらにはクロアンというハンド維持手段を潰されては中々厳しい戦いを強いられることになるでしょう。こちらは疑似絆のおかげでイベント使用のハンド消費を抑えられ、クロアンもあるので優位に進められそう。
　とある自体も、小萌先生等パワーの高い構築で相手を圧倒するのがメインの戦術となりますから、タイトルとも噛み合ったコンセプトと言えるでしょう。
　問題は、そのタイトル的にパワーを上げるという手段が「超能力」指定ばかりでほぼフレンダが恩恵を受けれないこと……。

２．「ハンド維持の優秀性を活かし、ＣＸをバンバン張ってダメレで勝つ」
　これはキャラデッキでもよく取られる手法ですし、オーソドックスかつ強力です。
　が、環境的にトップデッキである黄フレや艦これ、ニセコイなども同じことをしますし、最近はＣＸを張りつつハンドアドを取る手段が多く追加されています。ハンド維持がクロアンとイベント回収という点でフレンダは一歩遅いですし、それらと手札の質について大きな差を付けられてしまっていますね。
　なんというか、手段として無しではないけど、他のタイトルの劣化でしかない、といった感じ。

３．「諦めてとあるの構築に無理やりフレンダを突っ込む」
　現在は規制や周りの強化によって目立たなくなっているとはいえ、「とある」自体のパワーは非常に高いものがあります。いわゆるテンプレと呼ばれる構築にフレンダを突っ込んでちょっといじる感じ。なんだかんだ、色んなキャラデッキで取れる手段で、結局これが一番安定したりする。


　といったところでしょうか。現在の僕が出す結論としては、１と３を合わせた構築が一番かなぁといった印象です。
　では、これらを踏まえて、現在の僕のレシピをサンプルとして紹介。

■レベル0 キャラ16枚
《黄色　キャラ》
素直になれない美琴×1枚
“オシオキかくてい”フレンダ×3枚
妨害活動 フレンダ×3枚

《赤色　キャラ》
“超電磁砲”美琴×2枚
お姉さまへの憧れ 黒子×4枚
浴衣の美琴×2枚
“パッションオレンジ”美琴×1枚

■レベル1 キャラ9枚 イベント4枚 計13
《黄色　キャラ》
妹達の上位個体 打ち止め×3枚
美琴の妹 ミサカ×2枚
フレンダ=セイヴェルン×4枚

《黄色　イベント》
竜王の顎×2枚
人形爆弾×2枚

■レベル2 キャラ7枚
《黄色　キャラ》
“アイテム”フレンダ×3枚
“原子崩し”麦野×1枚
爆弾の使い手 フレンダ×1枚

《赤色　キャラ》
“パッションパープル”黒子×2枚

■レベル3 キャラ6枚
《赤色　キャラ》
“最強無敵の電撃姫”美琴×2枚
一つ屋根の下 美琴＆黒子×2枚
“学園都市”美琴×2枚

■クライマックス 8枚
《赤色》
超電磁砲×4枚
《黄色》
爆弾使い×4枚

見辛い、テキストの確認等はこちらから→「http://www.nagato.asia/contents/show/view.php?id=1...」

　基本的な回し方とともに、採用理由など。
　０帯。普通のとあると同様、移動で流す。使うと思い出す移動の強さ。これはやっぱり優秀ですね。フレンダが入っている関係上、オバスぺ等は無し。また冥土や小萌先生等の超能力サポートもいません。（小萌先生については採用を検討中）
　やることは本当になく、ただ移動とバニラで殴るだけですね。純応援の美琴を採用しているのは、超能力持ちかつフレンダにも補正を掛けられる後列が欲しかったから。意外に、とあるの後列って超能力持ってないのが多いんですよね。フレンダにも補正を掛けられる、まで縛ると、純応援ぐらいしかありませんでした。アンコ持ちの黒子でもいいんですが、僕はフレンダの次に美琴が好きなのでこちらで。
「浴衣の美琴」は貴重なフレンダに触る手段です。というか、フレンダを持ってくるにはこれと扉の自由回収ぐらいしか選択肢がありません。1/1の扉に反応して回収する後列もいますが、あれは補正が超能力にしか掛からないので今回はスルー。あとはぶっぱ対応の黒子とか……。まあ安定する浴衣美琴はフレンダの救世主でしょう。超電磁砲の集中は相変わらず強力です。厄介な置き相討ちや、パワー的に処理し切れないガウル系はこれで焼きたい。
　人形爆弾は疑似絆で握れるなら握りに行きたいところ。
　とにかく、クロアンのフレンダを集めましょう。

　１帯。ここがフレンダ最大の見せ場。クロアンフレンダを複数展開し、その可愛さに悶えましょう。可愛い。もうなんでもいい。可愛いから許す。
　フレンダが黄色なので１帯は黄色に統一しました。なんと、黄色の1/0はまともなのがいません。上条さんのオバスぺを最初使ってたのですが、クロアンで自責点を貰う関係上、サイドで打点を通されるのは厳しいという結論に至り、解雇。結局、行きのみ６０００の打ち止めを今は採用しています。が、ここは自由枠ですね。他にあればぶっちゃけなんでもいいです。赤を採用してた時期もあるのですが、「運動神経抜群」はフレンダのアタックでパワーが上がらない、「コインの行方」は相手を倒せないなどなんだかんだ厳しい……。「まさかの共闘」シナジーでぶっぱ張りつつハンド取るって選択肢もありますが、やっぱり扉使いたいのとコスト払ってるからなぁということでスルー。「ウインタースポーツ　美琴」で１点バーンとか面白いけどもはやアタッカーじゃないので考慮外。結局、打ち止めに落ち着くかなぁ、と。
　あとは超能力持ち後列として御坂妹を採用。人形爆弾の回収やクロアンで増えたハンドを集中でレベル３に変換したり普通に山削ったりとかなり仕事してくれます。フレンダとの相性がいいですね。もう少し増やしたい枠ナンバーワン。
　とにかく、人形爆弾で相手の高パワーやクロアンを潰し、残りをフレンダと打ち止めで狩っていきましょう。
　また、カウンターに「竜王の顎」を採用しています。とあるの黄色を使うなら使わないわけにはいかないパワーカード。控えに送るのでリバース時テキストを回避できるのが島風式のシナジーが増えた現環境には強く、そうでなくても、割られたフレンダをコストにすることで、クロアンをすれば実質コスト無しで打てたことになりますから採用しない理由がありません。パンプ値がもう少し大きければとも思いますが、相討ち対策にもなるので我慢。これももう少し増やしたい枠。

　２帯。我慢の時間。何もできません。相手がやたらと消費の大きい早出しをしてきたり、こっちに余裕があったりしたらフレンダのシナジーを使いましょう。それくらいです。改善するならこのレベル帯かなぁ……。ただ、フレンダを採用する関係上、他の２帯アタッカーは採用し辛いです。その分フレンダが頑張るからそれでおっけー！！

　３帯。ここは普通に「とある」。「屋根下」のパワーカードぶりを見せつけてればそのうち勝てます。あとは「最強無敵の電撃姫」が強い。後列に超能力持ちを採用しているのはこれのパワーを上げるため。１１０００のソウルマイナスは普通に強いですね。シナジーはほぼ使いません。回復役として「学園都市　美琴」も採用。フレンダなら麦野使えよ！　って言われますが、扉使いたいのでそれはないかな……。せめてシナジーが詰めに関連してたら使ったんだけど……。回復以外にも役割を持てる可能性が砂粒ぐらいはあるこちらで。
　とりあえず、回復して殴ってれば勝てるって感じ。


　ＣＸに控えストブを採用していますし、集中や1/1でコストも吐きやすい、かつストック消費はそれほど大きくない、といった観点から、結構圧縮が強くなりやすいです。ボトムに固まってたとかの事故を修正する能力は輝きあずさが無いので無理ですが、まあそれはほとんどのタイトルに言えますし。自然と圧縮が強くなるのは、意外な強みでわりと大事な点。


　とまあ、今はこんな感じで回しています。超電磁砲２が出たときからずっと研究してるので、まあまあ完成度は高くなってきてるかなぁとは思いますが、如何せんまともにｗｓができるように（中級者ぐらいに）なったのが最近なのでなんとも。
　フレンダが特徴を気にしない・色が黄色で上条さんと一緒、であることから、禁書目録と合わせた魔術デッキなんかも面白そうかなとは思います。圧縮高めて回復魔術で耐久とか。後列の禁書目録がフレンダに補正掛けられないのばかりなのが残念なところですが……。今度考えてみましょ。
　ちょっと疲れてきたのと、ずいぶんと長くなってしまったので、今日はこの辺で筆を置かせていただこうかと思います。
　今度はフレンダと相性の良いカードやスタン構築について考察していけるといいかな。

　ではでは。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。