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全国決勝決勝戦の試合を見て(試合内容解説)

ただいま、カード学園の公式ページに、前回の全国決勝の決勝戦の模様が上がっておりまして、先ほど見てきました。

手札まで写ってみると改めて凄さが分かりますね、本当に全国1、2に相応しい試合です。

やはり自分が負けてしまった相手を高く見てしまいますが、本当に素晴らしいです。素晴らしすぎて素晴らしい点をまとめたい。

まず、マリガン。CX、小川、アイン、明智、天使ちゃんからのマリガンが後ろ3つ。
このマリガンの域でも到達できる人はごく少数でしょう。
デッキレシピから、0レベル枚数が19枚で、その内手札にきてすぐ殴りにいけるのが15枚(虚無ルイズは1枚しかこなかったら殴りに行きづらい)。この2枚をマリガンで捨てることで残り13枚。先手ターンをもらったとは言え、先手アタックが出来なくなる可能性が充分に高い数字の中、全国決勝の決勝戦という舞台にたってもこのマリガンが選択できるのは、単純に上手いとか以上に自分を信じる精神力が強いです。 このデッキに必要なことは、キーパーツをしっかり手札に入れ、回収できる範囲に明智、イリヤ、神木をおくること。 CX、幻想世界、虚無ルイズといったキーパーツを揃えてないこれらをしっかり引くために、このマリガンはまさに最善です。結果は殴れるキャラがキュルケだけと、通常の回りに比べてよくないものでしたが、このマリガンが違えば、初手の神木がクロックに置けず手札の残りが今回に比べかなり良くないものになっております。結果的に小川2枚、CX2枚、虚無を引き入れ、最初のアタッカーも引き入れた状態は、このマリガンから作られた最高の状況でした。

そしてここから両者動きますが、まず、細かいプレイングの完壁さは当然ともいえますが、やはりしっかりしております。
初中級者のかたは何気無く見ておられるかもしれませんが、案外細かい気配りが出来てない人が多いので、注目してみてもらいたいと思います。
まず、先行2ターン目、虚無ルイズを後列に置き、前列に明智でアタック。まず、1アタックは、ハンデスに必要なストックが2であり、キャラをしっかり潰すのが重要なため、相打ちの前に置くのは必然。まず、自分のデッキに必要な、デッキギミックのタイミングとストック枚数をしっかり把握しておかなければこの動きが出来ません。次に、虚無を後ろに置いたこと。最初に1枚出しでハンド6枚。次ターンはクロック2ドロー含めてハンドは8枚になりますので、2枚舞台におけば6枚になります。先行側のデッキは、8枚トリガーが扉ですので、1アタックで扉をトリガーする可能性を考え、ハンドを6枚以下にしておく必要があります。でないとターン終了時に、貴重なハンドが減ってしまいます。よって細かい所ですが、これは重要なプレイングポイント。こういう細かい所をしっかりやるかやらないかが、試合、勝率の結果となって表れます。
次に後攻側のファインプレーは、虚無ルイズの後列だし、こちらは先攻側とは違う思考になります。
相手デッキタイプを把握した上での虚無ルイズのプレイです。ハンデスをされる条件が相手に整い、ターンを渡せばまずハンデスされるであろうことを予測して、後列に虚無ルイズを出しておくことは非常に重要です。この虚無ルイズは、この後2回も集中を成功させて、まさにこのプレイが優秀だったことの裏づけになりますが、ハンデスデッキの場合は、後列にアドバンテージを取られるキャラを置くってことは、大変痛いもので、ハンデスを相手にする側としては、対策のプレイングの一つとして思考を持っておかねばなりません。(もちろんハンデス側もこの対策を考えたり、他の方向で攻める等思考を巡らすことは重要。)このお二人はトーナメントで1度当たっていて、お互いデッキが分かっているのでより分かったのでしょうが、このハンデスは後列を除去する手段が無いのでこのプレイングは対策として完壁といえるものになっております。 このように、相手に合わせて無駄が無く、応用的に動くことはプレイングのレベルを上げることとして避けては通れない道です。参考にしましょう。

そしてターンを返してハンデス。
ここでは即ハンデスを仕掛けていきます。このタイミングにハンデスを行うのは、実は難しい所でもあります。状態ギリギリにやるより、舞台や手札が揃ってからの方がハンデス後の状態は良くなるからです。でもその1ターンの隙がダメや場状況等にいくらでも状態を悪くさせてしまえます。ここは隙を見せずにハンデス。
まず注目してもらいたいのは、虚無ルイズ集中の回収の早さ。
ここは実はかなり重要な所ですが、虚無ルイズ集中の回収が遅い人っていうのは確実に強い人ではありません。
考えて回収してる。とか言うかもしれませんが、プレイングレベルが高い人は、プレイングは早いものです。上手い人はそのデッキを何度も回し、状況に合わせた最善の回収をあっという間にします。いつも時間切れ付近(遅延的に狙ってる人も多いのですが…やめていただきたいw)に試合が終わる人は単純にプレイングが遅いと考えてもらってよいと思います。現環境の耐久具合のレベルで時間が切れそうになるのはプレイングが遅い以外の何者でも無い。
時間に影響を与えるものの主として、回収。これが一番人による差が出ます。回収はデッキによってパターンというものが出来てくるものですが、このパターン化が未熟な人程、回収に時間をかけてしまいます。こういうデッキを相手にするとき、自分の手札、ストック状況がこうならばこれを回収する。という具体的なパターンでいくつもいくつもパターン化をすることが出来ていないと、試合が始まってから考えなければならないことが出ます。
ヴァイスの試合というのは自分や相手のストックにいったカード、控え室から、相手のデッキの構築枚数等、その試合状態でしか生まれない状況を全て覚え、考えることに頭を使わなければなりません。自分の回収なんかに割く思考は、全部試合前に済ましておかねばならないものです。でないと、必要なことに頭を使うことが出来ませんし、時間切れなんかで試合を完結することが出来ないという、大変スポーツマンシップ?wに相応しくない状態を引き起こしてしまいます。
長くなりましたが、この試合の両者の虚無の回収、合計4回程ありますが、しっかりみて、最善の回収を短い時間で行う様をしっかり目に焼き付けて、実践して欲しいと思います。
このレベルまでには早くプレイ出来ないと全国レベルのプレイヤーには絶対になれないと思います。

この回収が最善であるかという疑問に対しては、見ていきましょう。
ハンデス側は虚無一枚の場状況から虚無、イリヤ、明智、長門ハルヒ*2の場状況。 長門ハルヒの効果のおかげで、ハンデス枚数を減らさずに舞台を一つ埋められる為、カードの採用も含めてまさに見事。最後の場状態もストックが開始2のため、1-1の天使ちゃんは場に出せないので1レベル0コストのあの状態で作れる場(ハンド枚数を維持した上で)としては、最高の状態が出来上がっています。
もちろん、これは回収の時点で、ハンドの状態と場の状態が完全に把握できています。 まさに最善で、早い回収だったと言えるでしょう。 また、小川セットも残していて、次ターン以降、相手の手札が残ったときに刈り取る準備も出来ています。

そして返しからは、まさに全国レベルといった強運が発揮されます。 が、その前に、あずさをアンコールし、虚無ルイズの集中を使う。 これは重要なプレイングですね。ハンデスというものを相手したことが無い人は、アンコールや、舞台にキャラを残すことの重要さがわからず、普通の感覚でどんどん殺して、虚無のチャンプに来てしまいがちです。ここでたとえ運ゲーだとしても、虚無の起動効果を使うのは絶対です。ハンデスではキャラの総数という考え方が重要になりますが、キャラの総数が減るのがまずいのです。アタック数に差が出るのが問題な以上、アタッカーを残し、引いてきたキャラが全て殴れるキャラになったとしても、アンコールをしていかないと3アタックに届きません。 そして虚無ルイズを起動効果を使わせて、アタックできない状態にしてしまうとしても、ずっと殴れるキャラを引けることのほうがまれですので、いずれアタックしていかなければならなくなります。このアタックタイミングはこのターンだろうと、後のターンだろうと1回殴れることに変わりはありあせん。これがキャラの総数の考え方。キャラ1体で殴れるのは1アタックというのが重要。 これを増やすために運でハンドアドを取れる効果を使うのは運ゲーではなく、合理的に有効なんです。キャラの総数は一緒でもしかしたらハンドアドがとれますからね。
そして後攻側は、なんとこの虚無ルイズの素当てに2度も成功してしまいます。さすが全国レベルの強運といった所。
まぁ当然のことですが、ヴァイスシュヴァルツというゲームは運が左右することが多くあり、強運である。というのはプレイヤーレベルの才能とも言える中核をなすものです。この強運というステータスは非常に重要で、皆が欲しがるものですねw
そしてこの回収も早いながら、良い回収をされております。
1レベルの軸としてクォーター少女。そして手札と含めて2枚のシリル。 これで2000までパンプ可能なので、クォーター少女7000の生き残りや、シリルあずさの生き残りの可能性もある良い選択です。
ただ、完壁に最善か、といわれると、この場合、2枚目にCXがトリガーしましたから、虚無ルイズを回収し、集中をしていればもう2枚アドでしたから。この神の領域まで見えているかどうかでまた壁がある気がします。

そして返し。いやはや本当に素晴らしい。ここのプレイングは完全に全国ならでは・ アンコール、そして小川集中からハンドアドを作り、そのハンドを明智のパワーに還元。天使ちゃんも登場させ、相手が作りだした高い壁を見事に3枚撃破。この方は、私との試合でも見せてくれましたが、本当~~~に、明智の使い方といいますか、ハンドや場状態を完全に利用した、レベルの高いプレイングをされる。恐らくこのターンにこの完ぺきな立ち回りをこの時間で、しかも全国決勝決勝戦のプレッシャーで出来る人ってヴァイス全人口で5%もいないんじゃないかと思います。う~ん、大抵3撃破が達成できなくて、次に天使ちゃんをぶつけてアンコールして1枚ハンド損するか、とか、それくらいで関の山じゃないでしょうか。
しかも神木をハンドにしっかり握って次ターンの刈り取りの準備も出来ていて、次ターンで活躍するであることを見越してのイリヤバーサーカーも握る。本当に素晴らしいプレイングです。

返しもまた素晴らしい強運を見せてくれます。本当にこれには会場で声上げてしまいましたw場を作って虚無をしっかりハンドに入れておくのも完壁。 ハンデス相手に通常の感覚で後に使うカードを回収してしまうという初心者の方に良くあるプレミもすることも無く最善を尽くします。が、やはり天使ちゃんの壁が強い。ジャッカルさんは、毎度天使ちゃんマジ天使と言ってますが本当に愛のカードがエースカードになっており、素晴らしい。この壁が崩せないのも結構痛く、返しは相手のハンド2枚を神木に通常キャラでの圧殺→アンコール→圧殺でしっかり刈り取り。ここは場状況的に明智を出して落とすより正しい選択です。ハンデスになれない人は、結構数あるハンデスの方法を全部知らず、一辺倒に明智からのハンデスになってしまうこともありますが、このような通常キャラの圧殺から、ハルヒ長門で圧殺するとそのまま戻ってこれる、神木を神木で圧殺してループ。等、色々、場状況や相手、自分のハンドによってハンデスの方法は臨機応変にしなければなりませんが、やはり当然といった所か、完ぺきな立ち回りになっております。

そして返し、やっと恐るべし強運の虚無がはずれ、シリル一体でチャンプをしに行きます。見慣れない方、勘違いしないでください。
これがハンデス側の普通です。 この様な1アタックしか出来ない。というような状態にもっていかせるのがハンデスの本来の姿です。本当は2ターン前からこういう姿になっていてもおかしくないんです。
2ターン、虚無の素当てから粘り、それを完壁なプレイングでいなし、立ち回ってきた中の分岐点がここですね。
結局このターンが勝負を決めたと言える所です。
ずっとクロックで押され気味で進んでいた所を、ターンもらい時に同クロックで返しは全部ダイレクトが通る状態。ここまでもっていけたのは本当にここまでのプレイングがあったからこそです。
そしてこのターンは悩みを見せましたが、打点を押し切る方向性を決めた所です。この判断も絶妙。クロックツードローをして、神木を持ってきたいのが本音です。しかし、この時点でハンド2枚でそれをかなえるのは難しい所。夢をみてみたい所ですが、リアルスティックな読みでここは打点差を押しきる方向に行きました。
このペースでの勝ちがここで見えていたのでしょう。私のレベルではここでの最終結果が見えていないので、おそらく夢を追いにいっていました。 どのくらい先の状態まで見えるか。ここはプレイヤーレベルの「差」として最もでる所だと思います。
優勝者はこの力が本当に凄かった。このターンの判断は英断でした。

返しはこのままでは終わらないという3レベ込み、CX張りでの3アタック。この手札状態に出来るのもやはり全国レベルの運といった所。 ここではサイドでキャラ残した方向性に。
これが正しいのかは分かりません。私なら恐らくフロントでいっていたと思います。このサイドの判断は、返しの点数を少なくするためですが、その次に後攻側にターンが来たとき、相手を倒しきれるか、と考えると、フロントが正しいのかな、と私は思います。そして返しはパワーをあげてきっちり3体倒しを作ってのアタック。
結果はこのターンで決まってしまいましたが、3-6になった瞬間、ほぼ勝利が確定しました。

ハンデスは相手3-6にすれば勝ち。といえるところがあるのですが、この場合ですと、みくるにアンコールをかけて、次のターン引けるのは1枚。どんなに頑張っても2アタックが限界であり、トリガーが二つのって3点2点で致死量ギリギリ。となってこの時点でまず勝ちはゆるぎないでしょう。

ここで、前ターンでクロック2ドローをせず、ハンデスせず殴りにいった思考を省みると、返しのターンで決まる確率、また、返しの返しで3-7までいくかどうかを考えると確かにいかないのが濃厚だと分かります(1個前は3体ならびにCX張りの考えうる最高のアタックを受けている、返しでトリガーのらず、次キャンセルの3-5でターンを渡しても、良くて2-1-1のアタック状態なのでほぼ負けない状態。あそこでクロックツードローしていたら、並んだ時点で致死量4点が見えるため、格段に死ぬ確率は上がる)から、あの時の判断は正しかったのだと、結果を見てそう判定できます。
しかし勝負の場でこの状態があのターンで見えていた。というのは先見的な技術が本当に高いことが分かります。

ここまでで終わりますが、手札状態が見えた状態で試合を省みれると、本当に素晴らしい内容で、物凄く参考になります。(正直カメラはもっと撮って欲しい所はたくさんありましたがw)
しかし全国決勝の決勝戦があんな波乱万丈でお互いの凄さがたたきつけられる程表れるようなものになったのは本当に素晴らしいですね。 これを見せられると本当に誰も文句を言いようの無い結果だったといわざるをえません。

また、この決勝戦では表れなかったデッキ構築からの良点や、プレイングも多々あり、感心するばかりです。オンラインゲーマーや幻想世界の少女の使い方が本当に一線置いたレベルですごいんですよ。(なんかもうファンみたいだw)

次回は自分がこの舞台に!頑張るぞ~~

登録タグ: ヴァイスシュヴァルツ  コラム 

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テーマ:日記投稿日時:2010/08/28 00:51
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ  
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