宴もたけなわ

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テキストについての覚書

0.はじめに
 ここではテキストとその解釈について、レガリアのカードを例に述べてみようと思います。
 レガリアの主となる戦術についてはクルセイド公式HPにある通り(注1)、相手の管理するエース値を上限値よりも大きな状態にさせることでユニットを除去していくというものでした。
 しかしながら、公式HPの攻略記事では具体的な場面の展開についてはあまり触れられていませんでした。そこでここでは主に場面の展開とテキストの関係について述べてみようと思います。また、ここではテキストの強弱について述べるのではなく、あくまでもクルセイドのテキストの解釈に関する基本的な知識を例示するにとどまることをあらかじめ述べておきます。

(注1:「クルセイド公式HP 攻略記事:FILE370」を参照の事。参考URL:http://www.carddass.com/crusade/archive/file370.ht...

1.カードの種類とテキスト
 クルセイドというカードゲームは3種類のカードで構成されています。「ユニット」、「コマンド」、「キャラクター」の3種です。「テキスト」という点でまず注目されるのはやはりユニットとキャラクターでしょう。これら2種のカードは直接場に出し、その後も場にあり続けるカードたちになります。
 一方でコマンドはあまり「テキスト」という点では注目されないといえます。しかし、Gとして場に出ている場合は、テキストに注目しなければならない場面が出てくることは覚えておかねばなりません(注2)。
 では、具体的にカードをあげつつ、述べてみたいと思います。

(注2:後述するが、Gにした時のテキストの扱いについては、【 】で括られたテキストが対象となる。【 】で括られたテキストについては公式ルールブックp32を参照の事。サンライズクルセイドQ&A122も参照されたい。また、「クルセイドというゲームについて―レガリアを例に―(http://tocage.jp/blog/4332/1480340162.html)」の(注6)も参考にしていただければ幸いである)

2.ユニットについて
 クルセイドではユニットの戦闘によって相手のデッキにダメージを与えます。相手のデッキにダメージを与えるためには、相手のユニットと交戦することなく「ダメージ判定ステップの規定の効果」のタイミングを迎えなければなりません(注3)。
 ダメージ判定ステップに交戦していない状態にするためには、相手にユニットを除去してしまうのが一番簡単な方法になります。レガリアでは、アレクトが主にその役割を担うといえるでしょう。アレクトのテキストを引用しておきます。

・「アレクト(U-001)」
高機動 武装変更〔アレクト〕
[戦闘フェイズ]《[0・X]0》このカードが交戦中の場合、このカードと、相手のユニット1枚は、ターン終了時まで、エース(X)を得る。
[起動]このカードが場から捨て札になった場合、このカードを自分のGにできる。

 まずは戦闘フェイズに起動できるテキストに注目してみましょう。これは公式の攻略記事でも述べられていた通り、相手のユニットにエースの上限値を越える値を付与することで、相打ちを狙うテキストになっています。
 ではこの「アレクト(U-001)」のみで出撃した場合、ダメージを通すことは容易でしょうか。このテキストは交戦中でしか使用できません。また確かにテキストは強力ですが、デメリットとしてこのユニットも捨て札になってしまう可能性を含んでいます(注4)。ということは、「アレクト(U-001)」のみで出撃しても、相手ユニットが迎撃(ブロック)に出てきた場合、相打ちになることの方が多くなりそうです。
 相打ちになってしまっては相手のデッキにダメージを与えられなくなってしまうため単体で出撃することは少なくなると考えられます。単体で出撃する場合は相手の場にユニットが居ないときになるでしょう(注5)。「アレクト(U-001)」は他のユニットと一緒に出撃するのが効果的なユニットであるといえます。
 では一緒に出撃するユニットは何がいいのでしょうか。「アレクト(U-001)」には「高機動」という特殊効果がついています。「高機動」を持つユニットだけで出撃した場合、相手は「高機動」または「高速戦闘」を持つユニットでしか迎撃(ブロック)出来ないという効果です(注6)。つまり出撃する場合には「高機動」を持つユニットと一緒に出撃すれば、ダメージを与えやすくなるということがわかるでしょう。
 これ以外にもダメージを与える事で効果を発揮するカードや交戦するだけで効果を発揮するカードもあります。「アレクト(クリムゾン・レイド)(U-006)」や「メガエラ(U-014)」がそれです。これらのカードと合わせて用いることでより盤面を優位に進めることができそうです。
 さて、ユニットやキャラは場に出てしまえば厄介ですが、事前にわかればとても対処しやすくなるでしょう。「メガエラ(U-014)」は相手の手札を見て廃棄することができます。テキストを引用しておきます。

・「メガエラ(U-014)」
高機動 武装変更〔メガエラ〕
[起動]《[0・X]》このカードが交戦中となった、またはこのカードのチームが戦闘ダメージを与えた場合、このカードは、ターン終了時まで、エース(X)を得て、自分のカード1枚の上に、+1/+1/+1コインX個乗せられる。その場合、相手の手札を全て見て、その中にある、X以下の指定コストを持つカードを1枚選んで捨て札にできる。

 このようにユニットには戦闘で起動するテキストが多いように見えます。しかしカードプールを見てみると「エナストリア皇国(U-024)」のように攻撃に出撃できず、もっぱらサポートに徹するユニットもまた存在します。そのユニットがどの場面で活躍するのかを順序立てて考えてみることが大事かもしれません。

(注3:タイミングチャートについては公式ルールブックp18~p19を参照の事。また、「戦闘フェイズ」についてはp22~p31を参照の事)
(注4:「イングリッド・ティエスト(CH-005)」など、カードの効果でエースの上限値が変更されている場合は捨て札にならない可能性がある)
(注5:「ドゥクス(U-022)」のように手札から直接場に出てくるユニットもある。頭に入れておきたい)
(注6:特殊効果などについては公式ルールブックp43~p54を参照の事。「高機動」、「高速戦闘」についてはp44とp47にそれぞれ記載がある)

3.キャラクターについて
 キャラクターはユニットにセットして、ユニットのサポートをするカードになります。場に出しているため効果は場にある限り使用することができる点で、同じくサポートを役目とするコマンドとは異なります。
 レガリアにおいては主にユニットの展開と戦闘の補助を行うキャラに分かれます。「レナ・アステリア(CH-002)」、「ティア・クレイス(CH-004)」、「ケイ・ティエスト(CH-006)」はユニットの展開を補助するキャラクターたちです。「ユインシエル・アステリア(CH-001)」、「サラ・クレイス(CH-003)」、「イングリッド・ティエスト(CH-005)」は戦闘の補助を行うキャラといえるでしょう。
 以前述べた通り(注7)、レガリアはGからユニットを展開することが展開の主軸となっています。「レナ・アステリア(CH-002)」、「ティア・クレイス(CH-004)」、「ケイ・ティエスト(CH-006)」がそれぞれ展開のメインギミックになると同時に、状況を優位にするテキストを持っているためです。以下「レナ・アステリア(CH-002)」のテキストを引用しておきます。

・「レナ・アステリア(CH-002)」
ブースト 装填(1)
[常時]《③》このカードが場に配備されている場合、本来の名称が「名称:アレクト」である自分のG1枚を、自分の配備エリアに休息状態で出した後、このカードをセットする。その場合、自分の捨て山の上のカード3枚を引いた後、自分の手札を1枚選んで自分のGにする。
[恒常]《[2・6]》このカードは、装填(1)、+1/+1/+1を得る。

 「レナ・アステリア(CH-002)」は手札を増やすテキストになっています。手札が増えればその分だけ選択肢が増えます。そのため状況をより優位に進めることができるといえます。また、Gが減らないように、手札をGにする効果を持っているので、Gに置きたいカードを置くことができます。置き方次第では、「ティア・クレイス(CH-004)」、「ケイ・ティエスト(CH-006)」と合わせて、1ターン中に複数のユニットを展開することも可能になるわけです。
 戦闘をサポートするキャラについても触れておきましょう。「イングリッド・ティエスト(CH-005)」のテキストを引用しておきます。

・「イングリッド・ティエスト(CH-005)」
[常時]《2》「特徴:レガリア」を持つ、自分のセットグループ1つの破壊されている全てのカードの破壊を無効にする。
[戦闘フェイズ]《[0・X]2》このカードが交戦中の場合、ターン終了時まで、自分のエースの上限値に+Xする。
[常時]《1》場に配備されているこのカードを、「特徴:レガリア」を持つ自分のキャラ1枚がセットされているユニットにセットする。

 破壊無効テキストとエースの上限値を変更するテキスト、「特徴:レガリア」を持つユニットにセットするテキストの3つが記載されています。このうち注目すべきテキストはやはり2つ目のエースの上限値にかかわるテキストでしょう。攻略記事にもあったように(注8)、レガリアは「エース」にかかわるテキストが多く与えられています。そのためこのような上限値を変更するテキストは、デメリットを軽減する役割を果たしているといえます。また、交戦中出なければ発動(起動)できない点も注意しておきたいです。

(注7:「クルセイドというゲームについて―レガリアを例に―(http://tocage.jp/blog/4332/1480340162.html)」を参照していただければ幸いである)
(注8:前掲注1を参照の事)

4.【 】とテキスト
 コマンドは一回使いきりのカードになります。プレイしたその時点で効果が発生し、効果が解決される類のものになります。そのためコマンドが場においてテキストを起動することはまずありませんが、例外的にテキストが使用できる場合があります。
 それが【 】で括られたテキストを持つ場合です。【 】で括られたテキストはGにある状態でも起動することができます。「ネコミミメイド(C-P002)」のテキストを例に見てみましょう。

・「ネコミミメイド(C-P002)」
【[常時]《0》このカードをゲームから取り除く。その場合、自分のデッキの上のカード5枚までを見て、その中にある、Gシンボルを持つカード1枚を自分のGにできる】
[自分のターン]自分のデッキの上のカード2枚を見て、その中にある任意の枚数のカードを、任意の順番で元のデッキの下に移せる。その後、カード1枚を引く。

 通常のコマンドとしてプレイした場合には、「[自分のターン]」と書かれた効果が解決されます(注9)。【 】のテキストはその場合起動できません。Gになっている場合に起動することができます(注10)。
 「ネコミミメイド(C-P002)」がGにある状態でテキストを使用すると、デッキの上から5枚までを見て好きなカードをGにすることができます。これによって、キャラクターによるユニットの展開が容易になります。
 また、コマンドだけでなく、ユニットでも「アレクト(U-002)」のようにGにあるときでもテキストが使えるカードがあったり、「ユイ&レナ(CH-017)」のように効果を発揮するカードもあります。これら【 】をもつカードはGにおいても効果を発揮することができるため、比較的Gにおきやすいカードたちであるという風に理解できるかと思います。
 もちろんその場その場に応じて必要なカードは変わるので一概には言えませんが、1つの基準として使えるものではあります。

(注9:コマンドのプレイに関しては公式ルールブックp16を参照の事)
(注10:Gになっている場合以外でも起動できることがある。「記述を持たないセットカード」になっている場合がそれである。本来セットカードとしてセットされることのないコマンドがセットカードになる場合テキストが使えるようになる)

5.テキストやカードのプレイとカットイン
 クルセイドのややこしいルールの1つ、としてあがるルールに「カットイン」というルールがあります。これはコマンドのプレイやテキストのプレイに対応する形でカードやテキストをプレイすることを言います(注11)。
 テキストもカードもプレイしなければ意味がないのですがプレイするタイミングも重要です。「レナの世界(C-003)」のテキストを引用します。

・「レナの世界(C-003)」
[常時]自分のカード1枚は、カット終了時まで、相手の効果の対象にならない。

 このコマンドは相手が何のアクションもしていないときにプレイしても何も起こらないのですが、相手の行動に対してプレイすると効果を発揮するカードになっています。
 例えば自分の「イングリッド・ティエスト(CH-005)」を対象に相手が「住み込みバイト(C-009)」をプレイした場合、それに「カットイン」して「レナの世界(C-003)」をプレイすると「住み込みバイト(C-009)」は解決に失敗し、「イングリッド・ティエスト(CH-005)」は休息状態にならずに済むということになります。
 カットインはややこしいルールではありますが、同時にクルセイドらしいルールという面を持っています。「カットイン」を理解することができれば、様々な場面で優位に立つことができるでしょう。

(注11:「カットイン」については公式ルールブックp35~p38を参照の事)

6.おわりに
 最後に簡単にまとめておきたいと思います。
 ユニット、キャラクター、コマンドの3種のカードにはそれぞれテキストが書かれていますがその使用タイミングや状況はまちまちです。そのためテキストの使用にあたっては、どの場面で何をするのかがとても大事になります。
 また、場にあるカードでも、ユニットやキャラクターとして、プレイして場に出したカードだけでなく、Gにおいたカードからもテキストを起動できることを確認しました。これによりプレイの順番やユニットの展開などで優位に立てることも述べました。
 デッキ調整の時には、これらの事をふまえて、自分のプレイに何か問題がないかを考えることも大切な手順になるでしょう。カードを単に入れ替えるだけでなく、自分のプレイを見つめなおすこともクルセイドにおいては「デッキ調整」にあたると思います。

《参考URL》
「クルセイド公式HP」(http://www.carddass.com/crusade/
「クルセイドというゲームについて―レガリアを例に―」(http://tocage.jp/blog/4332/1480340162.html

登録タグ: クルセイド  レガリア  初心者向け 

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テーマ:クルセイド投稿日時:2016/11/30 23:13
TCGカテゴリ: クルセイドシステム  
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