新宿や秋葉原にある一部のカードショップで投売りされている「Cross Over The F&C TCG」の、セットアップデッキ(が12個入った箱)とスターターパック(が12個入った箱)を2人で買ってみた。投げ売られていたから買ったという訳だけじゃなく、懐かしのゲームのヒロイン達が気になって気になって仕方なかったので、とか言ってみる。
で、まぁ、投げ売られているってのは、既に滅んでしまったTCGだからってのは説明するまでもあるまいて。問題なのは、どうして滅んでしまったのか、ということ。
まず最初に考えられる最も単純な要因としては、オフィシャルのイベントサポートに対する熱意が挙げられるだろう。雨後の筍の如く様々なカードゲームが発売されてしまっている現状、出出しから転んでしまう(売れ行き不調)だと、それからの巻き返しはなかなか厳しい。新しいカードゲームを発売するのであれば、発売前からイベントスケジュールを明示し、少々無茶なペースであっても精力的に大会・講習会を実施すべきである。最初に固定客を掴んでしさえすれば、後は人が人を呼んでくれる。逆に、発売当初から人気の無さが露呈してしまうようだと、人気が無いゲームだという先入観を与えることとなり、益々客足は遠のいていってしまう。
この「Cross Over The F&C TCG」がどの程度の大会・講習会を実施していたのか、私は知らないのだが、公認大会や全国トーナメントはあったようだ。
このカードゲームのルールに関して、少し確認しながら実際対戦してみたのだが、並べたナビゲーター(土地やGに相当)をタップすることで産生されるエネルギー(マナ)を利用してキャラクターカードやイベントカード,スペルカードなどをキャストし、キャラクターでアタックを仕掛けることによって対戦相手のライフポイントをゼロにする、とかいうゲームであった。まぁスゲーぶっちゃけてしまえばMagic:the Gatheringのパクリでしかないのだが、土地としての役割しか担うことができないカードをデッキに積まなければならないという理由で、カードゲーム好きな私にとってこの手のゲームは好印象である。
最近流行りのキャラゲーTCGは、プレイヤーに掛かるストレスを減らすよう、手札に舞い込んだ不要なカードは簡単に(かつデメリット無しと言うよりはむしろメリットとなる形で)処理できるようになっていることが多い。デッキ構築の際に自分が想定した動きをなかなか見せてくれないようだと、誰しもが不満に感じてしまうものだ。故に、不要な手札の処理は勿論のこと、それに加えてドロー(デッキアクセス)手段も多々用意されることとなる。
例のゲームの場合、当時のM:tGを模して製作されていたのかどうかは知る由もないのだが、今では中々お目にかかれないくらい硬派なゲームに仕上がっているようだ。デッキアクセス手段に乏しく、ターン開始時の1ドローでナビゲーターカード(土地)を引けなければ(悪い意味での)ドローゴーも良く起こる。カードゲーム好きな私にとっては、土地ないからディスカードエンドっスーとか逆に楽しくて仕方ない状況なのだが、単なるエロゲ好きであってTCGって何ですかーみたいな人からしてみれば苦痛でしかないだろう。
そして、カード種類数が膨大であるという点は見逃せない。スターター1個は1500円(税抜き)で、60枚のカードが入っている。その内15枚程度は基本地形に相当するナビゲーターカードなので、実際には45枚で1575円だと見做すべきであろう。その45枚程度の中に、レアカードは3枚(2枚?)封入されていたように思われた。
レアリティ別に見ると、レアが72種,アンコモン81種,コモン144種の全297種類であった。同名カードは4枚までデッキに入れられるこのルールだと、全くダブり無しでレアカードを引くとしても、全てのレアカードを4枚ずつ揃える為には96個、つまり15万円以上の出費が必要となる(但し確認できなかった為に、ブースターパックの存在は考慮していない)。欲しいカードをトレードによって集めるのもTCGとしての楽しみの1つではあるのだが、流石にここまでくると敷居が高いと言わざるを得まい。人気ゲームのメインヒロインとなるとレアリティが高く設定されるのが常だが、いくら投資しても好きなヒロインのカードが手に入らないようではプレイヤーの心も折れてしまう。
・・・・・・とまぁ、滅亡したゲームについてアレコレ言っていても仕方ないのでこの辺で。
鳥海千紗都とか鳥海空とか、要するにDUOの鳥海姉妹が大好きだった私は、この2人でデッキ組みたいと思ったのです。で、カード整理しても千紗都なんて全然見当たらない。そりゃースターター6個じゃ1枚も出ないか。当時定価で買ってた人は1万つぎ込んでもちーちゃん出ないんだけど・・・・・・みたいな感じで絶望してたんだろう。セットアップデッキに空は1枚封入されているようだから2枚は手元にあるんだけど、何この混色超推奨ドローソース。5色デッキ組めってことなの?
このゲーム、色拘束が半端無い(指定国力=合計国力)とか言った次元じゃないから、余程のことが無い限りは単色デッキ安定なように見える。イベントのコストは無色マナで払えるので。そのシステムで5色デッキは無理だろう・・・・・・。
お金を排水溝に落としてしまったぜ、とか考えれば楽なのではあるが、昔のエロゲには未だに熱いと思っているキャラも沢山いる(逆に、最近みたく両の手の指では数え切れないくらいのゲームが毎月発売されるようだと、食傷気味になってしまい熱し易いが冷め易くなってしまう)から、多少はまともなデッキに仕上げてみたいところ。
テキトーに書いてさっさと終わらせるつもりが予想外な長文になってしまった。Project-Revolutionに関しても書こうと思ってたんだけど、また今度。
登録タグ: Cross Over the F&C TCG コラム
テーマ:雑記 | 投稿日時:2010/05/05 01:33 | |
TCGカテゴリ: Cross Over the F&C TCG | ||
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