WSとChaosでファンミーティングが行われているようです。
その場でアイマスやラブライブの追加がキャラ単構築推奨だったことの不満について、触れられていたとのこと。
キャラ単構築について、考察と私見をちょっと述べたいなと思います。
まず、どうしてわざわざキャラ単構築向けのデザインをしたのでしょうか?
それは、新しいアーキタイプのデッキを使ってほしいという開発側のメッセージだと考えています。
既存アーキタイプの強化だとインフレ(追加のないタイトルに人権はない状況)が進む一方ですし、新規アーキタイプの提案はタイトル別区分のTCGでは必要なこととなります。
新規アーキタイプの提案としてキャラ単推奨というのは、構築の上でもデザインの上でも容易かつ分かりやすかったのだと思います。
また、タイトル間でのバランスを取る上で必要な措置であった可能性もあります。
新しく追加したカードを用いて環境で勝ち残るためには、徐々にある程度インフレしたデザインになっていくことも必然です※1。
新しく登場したカードの互換が既存タイトルの追加でも出されるわけですが、無節操に追加してはゲームバランスが崩れてしまいます。
開発側は新規アーキタイプを提案するデザインをするわけですが、それは必ずしも上手くいくわけではありません※2。
というか、下手に汎用性の高いパーツなんて追加したら既存アーキタイプで使われて過度なインフレと構築の固定化を進めるに決まっています。
そこで提案されたのが、新規アーキタイプの提案とインフレの抑制を同時に行うキャラ単推奨のデザインってわけですね。
キャラ単推奨のカード群については、ネオスタン内の自由な枠組みでこのレベルのパワーカードを使ってほしくないという開発側のメッセージであったのかもしれません。
では、なぜプレイヤーからは不満が出たのでしょうか?
それは、出版されたカードのデザインに不公平を感じたからだと思います。
上述の理由があるとしても、追加で出版されたキャラ単推奨のカード群はデフレのデザインをされていることは明らかです。
他のタイトルで自由に使えているカードが、自分のタイトルだとキャラ単(あるいはそれに準じる構築)でないと使えないという制限のうえで出されたわけですから。
それでバランスを取っているのは重々わかりますが、出た瞬間からデフレしてるデザインに不公平を感じているのだと思います。
特に最近は強めの新規タイトルが出ていた分、なおさらでしょう。
ちょうどいい言葉があったので、ここでひとつ。
「公平である必要はないが、公平感はあたえなければならない」
~賭博破壊録 カイジ~
TCGをデザインするうえで完璧な公平なんて不可能ですが、公平感は与えられなければなりません。
こういった意味で、デザイン段階から他の同期タイトルに比べデフレしているキャラ単推奨カードは不満があったのかなと思っています。
最後になりますが、ではどうすればよいかと聞かれると難しいところです。
タイトル内で構築が固まったとしても、大会で人権を失うよりはマシと考えている層も居ますし、タイトル内で同じ構築しかないのは味気ないしつまらないと考えている層も居ます。
WSの開発は後者を意識して、アイマスやラブライブの追加を出したのでしょう。
それぞれの主張に理はあるし、どちらが正しいか断じることはできません。
それらをどのように対応していくかがメーカーの腕の見せ所ってやつです。
また、今はブシロードがファンミーティングというユーザーとの意見交換の場を設けているのですから、そこで建設的な提案をするのも良いでしょう。
答えの出しにくい問題ではありますが、良い意見があれば積極的に示していきたいですね。
※1 TCGもビジネスなので、新しいものを売り続けなければならないのは当然です。インフレしなかった結果、ずっと環境が変わらず売り上げが伸びなかったTCGもあります。あれとかこれとか。
※2 例えば艦これの追加が挙げられます。新しいデッキの軸となりうるカードの追加が多々ありましたが、それでも既存の軸が強すぎたため交代が行われませんでした。しかたないね。
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テーマ: | 投稿日時:2015/02/27 02:32 | |
TCGカテゴリ: ヴァイスシュヴァルツ | ||
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