かんなぎひびきさんのブログ

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ラブライブについて


新弾が発売して暫く経ち、構築も安定し始めたせいか大会でチラホラ優勝する方が見受けられるようになった今日この頃。

先日の追加でまた違った動きができるようになり、元々高かった安定性、盤面制圧力、詰め能力も向上し、今後の活躍が期待できるようになりました。

というわけで、発売してまだひと月と経っておりませんが、ちょっと特徴的なものをまとめてみる感じで。

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◯0帯の構築

新弾で移動が出たことにより、0帯から制圧したりボードアドバンテージをかせぐ方へとシフトしたように見受けられます。

とりわけ、

・移動絵里
・集中凛
・レッスン着の絵里
・移動封殺ことり
・どんなときもずっと真姫

この辺りは採用率が高く、移動のため生存率が高い絵里や相手のキャラを割りやすいことり、パワーが高く生き残りやすい真姫などはほぼ確定枠となりつつあります。

集中の凛は、従来の1帯における集中(いわゆる「ぼら海未」)では始動が遅いためか、あるいは0から手札を維持しながら上から制圧をする方向へ傾いたためか、採用する際の比率が3-3くらいの構築が多いです。起動効果でパワーを上げられるため、不意の助太刀でかろうじて上から潰さんとするアタッカーを殴り返せる点もなかなか動きとしては嫌らしい。

レッスン着の絵里は、ノーコストで山札を3枚削れる点と応援付きというほぼ腐らない山札破壊カード。パワーが求められる序盤から山札の状況が心配な中盤、終盤でも任意のためあまり腐らないのも高評価。加えて色も緑なので、新弾でのぼら海未五感の集中にこやレベル3のクロック飛ばしと同色なので無理なく採用できます。

人によって構築は様々ですが、絵里が4、集中凛は3、レッスン着3、ことりは赤が入ると4積みと、この辺は比較的鉄板です。
どんなときもずっと真姫は山札の上2枚にcxがあるとレストしてアタックできない点が足を引っ張るせいか、不採用だったり4積みだったりと人によって多様です。



◯レベル1での劇的変化

今までラブライブは「ぼら海未ぼら絵里がデフォ」というくらい、2種のカードは採用率ほぼ100%を誇る主軸でしたが、黄色以外の秀逸なアタッカーや後列の登場により、大きく変化しました。
今年の追加がどちらも黄色以外ということもあり、黄色以外に枠が割かれたため色々なカードが出たからでしょうか。

中でも、

・ぼら海未互換集中にこ
・凸凹(雨宿り)互換希
・巾着対応絵里
・晴れ着姿海未(いつでもポジティブあかね互換
・マリンガールことり(炎対応サーチ
・イオ互換花陽(他キャラアタック比例クロックアンコール

などが採用されております。

特筆すべきは追加がこなかった黄色を押しのけて主軸となりつつある緑の増加です。集中を緑にし、山札削りと手札補充を兼ねる絵里を入れることで手札と行きのパワーを確保する構築をよく見かけます。絵里の対応は巾着(袋)なので、後半で足りなくなるストック不足を解消できます。

近年1帯のパワーインフレによって姿を消していたマーカーを入れられる凸凹互換でしたが、ポジティブ互換の海未を採用することによってほぼ割られなくなります。海未の色が赤であるため、扉のcxを採用した採用にこれを入れることでアタッカーが返しで割られづらくなりました。後列に置くと相手に割ることを躊躇させられるのは大きいです。

マリンガールことりは普通の対応サーチですが、対応cxが炎、なのでアタックをしかけながら追加ダメージが狙えますし、何より後述のレベル3希と好相性。色も久々の黄色なので、従来の1帯に無理なく採用できます。

花陽は返しのパワーは後列がいても7000なため割られやすいものの、ラブライブの後列はどれも優秀なので行きで9000程度までは伸び、仮に割られてもクロックアンコールがあるので生き残りやすいです。ただ奇跡海未などの1/1/7000クロックアンコールの方が安定したパワーがあるため、上述のカードに比べると採用は少ないです。


個人的に目を引くのは、ぼら絵里またはその互換がなくとも手札が減りづらくなった点でしょうか。ラブライブはとにかくシナジーが再スタンド以外微妙なのばかりだったので、使いやすいものがかなり増えたのはかなり大きいです。



◯レベル2は3の準備

この辺りはさほど変わりませんが、黄色を採用せずストックを減らさないレベル応援を入れる方もたまにいます。が、cxをトリガーするだけでソウルを自由に触れる花陽のレベル応援はラブライブ屈指のパワーカードなので、タッチで黄色を入れ後半戦で打点を増やすためにこれとレベル3希を採用する人もいます。その際相手の早出しに対応できるレベル2アタッカーの園田海未も投入されております。



◯レベル3の豊富な品揃え

新弾で赤と緑にレベル3の優秀な詰め要員が登場し、1帯の変化に伴う形で投入されるように。

・夏祭りデート海未(登場時デッキトップ音楽ならバーン)
・夏祭りデート穂乃香(回復持ちアタック時1コス手札1捨てでリバースした相手にデッキトップ
・夏祭りデートことり(高パワー回復)
・夏祭りデート希(クロック飛ばし)

赤は登場時バーン、回復持ちデッキトップ飛ばし、緑には前回のは何だったんだと言わんばかりの普通に強いクロック飛ばしキャラが出たことで、対応がなくとも詰めていけるフィニッシャーによって更に高い殺傷力を得ました。

中でもレベル3の海未はアタック前にダメージを入れられるため、前述のレベル応援やレベル3希と併用することで、ソウルをある程度調節しながらダメージを入れやすくなります。

全体的に新弾のレベル3は高い性能を誇りますが、上記のカードが特に高めです。

また新弾に目が行きがちですが、レベル3希は現役。レベル応援との組み合わせと他、レベル3海未が確定バーンになったり、cxを8枚炎にすることで高ソウル連打に追撃のショット連打も可能、ゲームエンドに持っていけます。

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⚫︎欠点

3回のブースター、1回のエクストラとカードプールが豊富なラブライブは、ここにきて全てのレベル帯に強く出られるようになりました。

ここまで記述した通りとにかく安定した動きとパワーを出せる反面、突出したものが少ないです。ハッキリ言うと、万里花や赤城改級の、規制がかかるレベルのパワーカードがありません。人によってはレベル応援花陽やレベル3希を挙げたりするでしょうが、規制をかけるレベルかと言えばそうでもなく、そもそも規制は大会で数多くの結果を残し、なおかつ著しく突出した性能のカードやほぼ全てのデッキに採用確定のカードにもたらされるので、その辺りに規制をかけたところで他のカードで違う構築や動きにシフトできる以上意味がありません。

念のため書き記しておきますが、別段壊れ性能がなくて遠回しに無い物ねだりしているわけではございません。ただラブライブというタイトルを使い、使われている身で客観的に考えた点を述べているということをご理解頂きたく思います。

話を戻しますが、ここ1年ほどで規制されたカード……まぁストレートに言うと艦これやニセコイと比較するとお分かり頂けるかと思いますが、ラブライブは現状それらと比較した際、純粋に作品の好みを考慮しなければ、強いタイトルを握れと言われた場合、手に取るのは十中八九艦これかニセコイです。あくまで作品に対するこだわりが特になく、いずれも所持していた場合を仮定したものです。

これも個人的な感想なので意見は分かれるところでしょう。しかしながら、致命的欠陥のない艦これやニセコイと比較すれば、ラブライブは及ぶことはあってもそれらより優れているかと言われたら首を傾げる方が多いと思われます。

欠点の筆頭は、まず防御系統のカードがほぼないことです。助太刀は豊富に存在しますが、近年目立つようになったリバース効果を供与するフィニッシャーから逃れられるカードがありません。唯一あると言えるのがいわゆるさやかの願い互換のカードですが、これは対象が凛ネームに限られるため、わざわざ他にある選択肢を押しのけて採用するものではないでしょう。そもそもさやかの願いはさやかネームのアタッカーが強力であり、それらを逃した上で再利用を見込めるからこそ使われていたものです。単純に強いからでは説明がつきません。

ここ半年ほどで使われるようになった、早出しメタ助太刀によるアタック対象の除外もできないため、赤城改や万里花のアタックが確定するとパワーを上げる助太刀以外ではどうしようもありません。そこが艦これやニセコイと差別化されがちな点です。


そして個人的に思うのが、同じく安定性の高いまどかやSAO、アイマスなどと比較した場合どちらをとるか、ということ。

まどかにおいては、追加ブースターによって0帯での高いパワーに加えて優秀な1相打ち、さやかネームのレベル応援などが投入されたことによって全体的に隙のないタイトルとなりました。前述の助太刀による早出しメタもあり、防御札としては申し分ない性能のさやかの願いがあるため、タイトルとしての強さはより完成されたものとなりました。元々のポテンシャルの高さは、ニセコイ全盛期に上位に食い込んだ数少ないタイトルであることからも窺えます。
何よりまどかは他のタイトルと差別化しやすい特徴が多くあるため、選択肢の一つとして数えやすいかと。


SAOはラブライブと違った方向で安定感が高いです。移動と1レベのアタッカーであるシノンの相性がよく、先上がりしても後から上がっても盤面を制圧しやすい形になり、振り分けのできる助太刀で生き残りやすい。終盤戦も確定点がないものの4点バーンやソウル操作が楽なので、攻撃面では欠点はないと思われます。強いて言えば防御が山札を削る程度なので、その辺りはラブライブと同様の問題点があると思われます。


アイマスは1帯に不安が残るものの、行きで高めのパワーが出せるカードがあり、素直で前向き春香が相変わらず強烈です。終盤戦のフィニッシャー、ジュピターなどのカウンターなどで詰めと防衛はなかなか。
ただ結局返しで割られやすく、制限カードの春香も現環境のカードパワーだと比較的割られやすい部類に入ってしまいます。相打ちも1帯では存在しないため、ラブライブなどの1帯制圧が容易なタイトルに返しで盤面をとれるかどうかという問題が浮上します。そして春香選抜だと、手札補充がアタック時の控え回収に寄っていることもあり、対応を引けていない場合Offタイム真でどこまで終盤までもたせられるかになってくるのではないでしょうか。
しかし、貴音選抜なら早い段階で盤面をとれるようになり、手札は本や門で拾えることから単純に艦これに弱いとは言い切れません。こちらもまどか同様、ニセコイ全盛期に結果を残しているので一概には言い切れないでしょう。

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◯考え方の一新

じゃあラブライブを使う価値はないのかというと、勿論そんなことはありません。要は考え方が悪いだけなんです。艦これやニセコイにできないことがラブライブにはできる、ラブライブにしかできないことをすれば良い、とどのつまりその作品の独自性を考慮し、今環境トップに立ち向かえる新しい形に持っていけば良い、それだけの話なわけです。

良くも悪くもヴァイスシュバルツは運要素の強いゲームです。なので運が悪ければ2-4あたりからダメージ貫通で死ぬことだってザラです。皆さん思い当たる節はいくらかあると思います。

だからと言いますか、プレイングと運次第である程度の有利不利は覆るものなのです。

時代遅れのタイトルだって運が良ければニセコイにだって勝てることもありますし、ギガントみたいなネタ感溢れるタイトルでも艦これに勝つことだってあります(相手が事故ってたからというのもあるでしょうけれど、ニセコイともそこそこ良い勝負できました

短所ばかり目を向けないで、長所を活かせるよう工夫していくのが面白いわけなので、それがTCGの醍醐味の一つなわけで。

自分の使いたいタイトルで環境トップに勝つことに意義を見出せないと、上述の通り「〜でおk」という身も蓋もない結論に達するのは目に見えてます。まぁニセコイ最盛期は仕方ない

長々と語って来ましたが、近頃結局何使ってもニセコイ艦これに勝てないと安易な結論に達する人がいたもので、それは違うのだと言いたかっただけでした。そもそも退化結果見れば前よりも多種多様なタイトルが上位に来るようになりましたし。

まぁ今年はラブライブだけでなくSAOやガルフレ、カムバックにギルクラや禁書と色々追加が来ているので、そこら辺がどう影響を与えるのか今から楽しみです。…トラブルがすこぶる不安を煽ってくれますが。






追記:別に私はラブライブファンではないし、そもそも原作見たことないです。