別にわざわざ言うまでもなく周知のことではあるが、バニルの話
一応バニルは同ネームで4種ほど収録されたが、バニルと言えば皆が連想するのはレアリティRRのバニルのことである。彼が環境に存在することで「それ登場させるとしてバニルどうするの?」という理由で立場が危うくなるフレンドも少なくない
すべてを見通す大悪魔「バニル」(KS-124) - この素晴らしい世界に祝福を!2
エクスパンション:この素晴らしい世界に祝福を!2
カード種類:Chara 参加作品:この素晴らしい世界に祝福を!2
攻撃力:4 攻撃力(補正):+2
耐久力:2 耐久力(補正):+1
性別:無 属性:闇
【登場】〔カード2枚を引き、自分の手札1枚を控え室に置く〕
[永続]相手の『貫通』を持つキャラすべては攻撃力と耐久力が2減少する。
[自動]バトルフェイズ開始時、バトルフェイズ終了時まで、目標の自分のキャラ1体と目標の相手のキャラ1体は『貫通』を得る。
[自動]【フレンド】【裏でも発動】このキャラがダメージで【表】から【裏】になった場合、自分の控え室のカード3枚をバックヤードに置き、このキャラを控え室に置いてもよい。そうした場合、自分の手札か控え室の「バニル」1枚を選び、【登場】を無視して登場させる。
バニルの特徴として目を引くのはダメージで裏になった場合(その発生源が自分か相手かなども問わず)控え室をバックヤードへ送ることで登場し直せるということ。一応「バニル」であれば別ナンバーのカードと入れ替えることも可能
それなりのサイズの相手キャラがガードしてくれるなら延々とチャンプアタックを仕掛け続けることができるし、何らかの効果(ゴッドレクイエムなど)でバニルにダメージを叩きこめば、控え室がある限り再登場するので疑似的に火力をスタンド効果に転用することもできる
ただし驚異的でこそあるが、この派手な効果が問題になるわけではない
問題は「相手の『貫通》を持つキャラすべては攻撃力と耐久力が2減少する」効果と「自分のキャラ1体と相手のキャラ1体は『貫通』を得る」効果の方だ
端的に言うと、耐久2以下のフレンドは死ね、と書いてある
例えばここ最近のOSでエクストラデッキの横向きカードなども無効にできる点で優秀なメタカードとして評価されていた「相手のカードの永続上昇をすべて無効にする効果」を持つPRベアトリスやギンギツネなどだが、自前の貫通によりバニルがいると耐久0以下となって裏にされてしまう。もし仮に自前で貫通を持っていなかったとしても、バトルフェイズ開始時にバニルから与えられればそれで裏になる。耐久減少メタが用意されていなければ存在を許されない
一般的なパートナーの多くはサイズとドローと貫通を何らかの形で備えているが、そのうちの貫通を毒にするのがバニル
となればタイトルカップなどはバニルがいるものという前提で貫通を持たないキャラでアリーナを構成するべきなのか。それは違う、確かにバニルの影響力は大きいものの対策できないわけではない。その対策として最たるものがアクシズ教団の巣窟アルカンレティアだ
水と温泉の都アルカンレティア(KS-166) - この素晴らしい世界に祝福を!2
エクスパンション:この素晴らしい世界に祝福を!2
カード種類:Extra 参加作品:この素晴らしい世界に祝福を!2
[永続]このカードはエクストラデッキに1枚しか入れることができない。
[永続]【EX発動】自分のパートナーがカード名に<<<アクシズ教>>>を含む場合、すべての領域にある自分のキャラカードすべては“アクシズ教”を得る。
[永続]【EX発動】相手のカードの効果によって自分のキャラの攻撃力や耐久力が減少する場合、かわりにその数値分上昇する。
[自動]【EX発動】【裏でも発動】ビギニングフェイズ開始時、自分のパートナーがカード名に<<<アクシズ教>>>を含む場合、このカードを【裏】から【表】にしてもよい。
いわゆる横向きエクストラ。素直に読むと、RRアクアや一部のフレンド向けにデザインされている特徴“アクシズ教”を持つキャラがパートナーなら、弱体化効果を跳ね除けてさらに強くなれると書いてある。相手のバニルがいれば『貫通』持ちはサイズアップする
そしてこのカードの存在意義として減少を上昇に反転させる効果を主眼に置くと、このカードが表にさえなるならパートナーが“アクシズ教”である必要はない。エクストラデッキにあるこのカードを直接RRゆんゆんで表にしてしまえばよい
これ1枚でバニルが「相手を害するカード」から「相手の『貫通』持ちを強化してしまうカード」になる
もちろんアルカンレティアも永続上昇メタで無力化できないわけじゃないが、メインデッキから探してきてアリーナに引っ張り出さないといけない対策カードと、ゲーム開始時からエクストラデッキにあるのを表にすればいいだけの対策カードを同列には語れない
以上から、このすば2使用者としての考え方はこうなる
1.相手パートナーが新RRアクアならバニルを使わない
2.相手パートナーがアクア以外ならアルカンレティアを表にするまではバニルを使う
>ゆんゆんが出るまではバニルを使える
3.相手がOSこのすば以外なら躊躇う理由もないのでバニルを使い続ける
ちなみに余程の理由がない限り、バニルを使う奴も当然アルカンレティアは使うので、互いのバニルがバトルフェイズごとに西部劇の早撃ちガンマンめいた溶かし合いをすることもそんなにない
(註:どちらにもアルカンレティアがない状況で互いのバニルが『貫通』を与え合おうとすると、ターン進行中のメインプレイヤー側がサブプレイヤー側のバニルに『貫通』を付与した直後のチェックタイミングでサブ側バニルが裏になって永続能力が無効になるので、サブプレイヤー側はエフェクトゾーンで処理待ちの貫通付与をバニル不在となってからどう使うか考えることになる
一応メイン側バニルにも貫通付与して棄権互換でサブ側バニルが表になれば対消滅する)
ここから更に考えを推し進めると、普通に強いアクア、アクアを殺せるアクア、ゆんゆんを擁しながらアクアを殺せる誰か、この3タイプでタイトルカップを争うことになる。いやな環境だね
RRめぐみんが大会で結果を出したりしてるので第三勢力が優勢って状況もなくはないのだろうけれど、おそらく構築の多様性は犠牲になるだろうね
まぁ僕は沖縄から遠征する気もないので爆裂魔法が唱えたいだけのデッキで楽しく遊ぶけどね。ブシロードさんの運営する大型イベントに参加する人は頑張ってね
テーマ:日記 | 投稿日時:2017/07/03 04:21 | |
TCGカテゴリ: ChaosTCG | ||
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