*恋するカードゲーム*　月原みゆき

高校生時代、彼氏に感化されて遊戯王をはじめたＡ子は練習相手をなかよしグループ内で求めたためにグループでは遊戯王をはじめることになったんですね。

とはいえ、指導的な立場にあるＡ子自身がルールがあまりよくわかっていないわけで、細かいルールについてはまったくよくわからなかったんですよ。
デッキについてもＡ子の彼からもらったものしかないので、とりあえず２デッキ分近いカードをシャッフルして均等に分けて戦ったりしてました。
一般的な女子にはデッキ構築というのは面倒なだけで、カードに思い入れもないので面白くないんですよ。
さらにカードの処理も言った者勝ちといった感じだし、みんな勝ち負けにはこだわらないので、それでも納得しちゃってました……
私らが遊んでいた遊戯王は本当の遊戯王とはまったく別物だったんでしょうねｗ

そういうわけで、ルールが複雑な上に曖昧なゲームというのは、やっていてさほど面白いわけではなく、しかも一度に２人しか遊べないというのが致命的でした。
そこで誰かが持ってきたのが図書館で借りてきたトランプゲーム事典みたいな本で、そこには100種類以上の遊び方が解説されていたんですね。
なんとなく遊戯王を対戦していない他の人がトランプで遊ぶという気風が出来上がっていました。
そして、いつしかトランプゲームがメインになっていったのは当然のなりゆきでした。

当時、遊ばれていたのはトリックテイキングというタイプのトランプでした。
世界的にトランプゲームの種類はトリックテイキングタイプが半分くらいなんだそうですが、日本ではほとんど知られていないようです。
ウィンドウズに最初から入っているゲームのハーツなんかは代表的なトリックテイキングです。

そしてなんだかんだ事典に掲載されていたゲームのほとんどは一度はやってみましたね。
なんかね、100種類近くいろいろなカードゲームをしていると、もはや今までやっていた大富豪とか７並べとかはあまり面白くは思わなくなってしまいました。
そうした中で最も多く遊んでいたのは日本生まれのトリックテイキングのナポレオンでした。
これはトリックテイキングの要素の他に誰がナポレオンの協力者である副官かを推理する要素もあったので、それが楽しかったんですよね。

そういうわけで、ナポレオンに行き着いた頃には遊戯王カードは、誰がナポレオン役かを示すマーカーとか勝ち数を示すコインの代わりに使われるようになるのでした……

そんな私も受験して、かろうじて早稲田大学へ進学します。
中高と女子校だったのが、小学校を卒業して以来となる男子が周りにいる環境に晒されるのは驚異的でしたねｗ
そしてカードゲーム遍歴は大学編へと続きます。

とある女子のカード遍歴【大学生編１】
http://tocage.jp/blog/7608/1337169519.html
とある女子のカード遍歴【高校生編１】
http://tocage.jp/blog/7608/1336142057.html
とある女子のカード遍歴【小中学生編】
http://tocage.jp/blog/7608/1335654730.html

追伸

今日はカードゲーム感謝祭に行こうかと思ってます。
でも昨日のサシオフで筋肉痛が……
最近あまり運動してなかったツケが回ってきたようですわ。
土壇場でやめるかもしれませんが、意欲だけはあります！