カニ。

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魔法少女 ザ・デュエルと、懐かしの妖魔ウィニーについて
新作TCG「魔法少女 ザ・デュエル」の詳細がついに解禁!FORCE OF WILL株式会社2017年度戦略発表会をレポート!
新作TCG「魔法少女 ザ・デュエル」の詳細がついに解禁!FORCE OF WILL株式会社2017年度戦略発表会をレポート!2012年の創業から今年で5周年を迎えるFORCE OF WILL株式会社。クラウドファンディングで支援者を募集するという試み...

存在を知ったのはTwitter上で公式アカウントの発言がリツイートで回ってきたことから
 
第一印象は可愛らしい魔法少女のキャッチーなイラストと、カード裏面のゴシックと言うかぶっちゃけ犬カレー空間のような不穏さ。えぇ、劇団犬カレーと言えばアレですよ、魔法少女まどかマギカ
その時は「きっとこれも蓋を開けたら可愛らしい魔法少女が血生臭い殺し合いに身を投じたりするんだろうなぁ」と思ってましたね
 
しかし予想は裏切られました、あさっての方向へ
前面へ出て戦うのはグロテスクな外観の化け物、魔法少女はコストを生みます
…………それ、誰が得するの?
 
 
ルールの問題点や体験デッキを使った感想などは既に多数の方が挙げているので、ここからはタイトルにもある妖魔ウィニーの話をしますね。まほエル関係ないよ
 


まず2003年に美少女戦士セーラームーンカードゲームコレクションというのが天田印刷から発売されていた
あの当時、富士見書房時代のモンスター・コレクションTCGが一旦休止したというのもあり暇だったので、いろいろと後発のTCGに手を出しては次の遊びを探し続けていた頃で、本腰を入れることはなさそうだとわかってても次までのつなぎとして数週間くらい遊べればという軽い気持ちからセーラームーンCGCにも手が伸びたわけ
 
大まかなルールとしては
・デッキ40枚、同名カードは基本的に4枚までだが「幻の銀水晶」カードを必ず5枚だけ積む
・カードの種類はセーラー戦士カード、妖魔カード、サポートカード、イベントカードとあるが、セーラー戦士と妖魔とサポートは所属する勢力の異なるキャラクターカードという扱い
・交互にターンを進行する形式でターン開始時にすべてのカードを起こし、先手でも後手でもデッキから手札を1枚ドローし、コストの概念やプレイ回数の制限もないのでキャラクターを場に展開できるだけ広げたら、バトルやエナジー吸収を行なって、ターン終了して相手のターンへ
・セーラー戦士は妖魔へのみ攻撃でき、妖魔はセーラー戦士とサポートへ攻撃できる。唯一の例外ネフライトを除いて同勢力への攻撃はできない
 
カード表記がほぼすべて平仮名になっているくらいなので、想定しているプレイヤーの対象年齢はかなり低めに設定されていると見られルールは非常にシンプル。勝利条件の銀水晶が少し難しいくらい
 
勝利条件
・相手のデッキが0枚になる(ライブラリーアウト)
・相手の妖魔5体以上が倒される
・相手から7点以上のエナジーを吸収する
・自分のデッキから5枚の「幻の銀水晶」を集める
 
ひとつずつ簡単に解説すると、ドローや相手からのエナジー吸収でデッキが0枚になったら負け。どちらかと言うと千日手を防ぐためのルールで、大抵はこれ以外のいずれかが満たされて終わる
相手が並べた妖魔をセーラー戦士で潰してけば勝ち。ザコ妖魔が1/1、セーラー戦士が3/3とかで、幹部妖魔が5/5くらいだったと思う。バトルは相互にダメージ与え合うけどターン中はダメージ累積するから無理すれば倒せない敵はいない
妖魔はバトルする他に相手プレイヤーからエナジー吸収することができる。やり方は宣言して寝かした妖魔の下に相手のデッキトップ1枚を置く。1体の妖魔が吸収できるエナジーは上限があって、ザコ妖魔だと1枚、幹部妖魔だと3枚くらいまで吸ったエナジーを貯められた。エナジー吸った妖魔を倒すと、そのエナジーは元の持ち主の手札になる
同様にセーラー戦士もバトルする代わりに自分のデッキトップから数枚を見て、その中に銀水晶があれば勝利点置き場へ置くことができる
 
自発的に取れる勝利条件へ繋がる行動が、妖魔でエナジー吸収か、セーラー戦士で銀水晶の捜索。そして妖魔を倒すことも勝利条件へ繋がりつつハンドアドバンテージも得られる可能性がある。こう書くとセーラー戦士側が有利っぽく見えるんだけど実際にやってみると違うんだ
 
最初はすべての敵妖魔に2点ダメージのセーラームーンとか、バトルじゃないから反撃を受けずに3点ビームのセーラーヴィーナスとかで効率よく妖魔を狩りつつ銀水晶ウィンを目指してたけど、ソーサリータイミングの紅蓮地獄やフレイムタン・カヴーじゃ戦隊の鷹は止まらないの
 
初期手札6枚に先手ドローで銀水晶を引かなければ、ザコ妖魔を並べてエナジー吸収7点で勝利
エナジー吸収に対応できる効果が存在しないので、事故らない限り先手が勝つ。クソゲーかな?
 
ゲーム始めてすぐに辿り着いた妖魔ウィニーを崩す方法を考えたものの、相手のメインフェイズにバトルもせず介入する方法がカードプールに存在しない。つまり妖魔ウィニーへの対策は不可能
妖魔ウィニーが不成立になるのが構築ルールで外せない銀水晶を偶発的に引いてしまった場合のみ。ちなみにルールで初手マリガンなしだったはず。カードプール的にコモンの大半がザコ妖魔なのでデッキ組むのは簡単どころの話ではない
 
他の勝利条件を考えても、サポート扱いの変身前からセーラー戦士へ変身させた上で銀水晶が見つかるかどうかも運次第のため分が悪い。ライブラリーアウトは相手のデッキを削るもっとも簡単で効果的な方法がエナジー吸うことなので選択肢として不適。相手の勝ちが確定しない状況で妖魔を5体以上も並べてくれるわけがないので戦略として破綻している
 
そこで視点を変えて考え直してみた
確かに妖魔ウィニーは勝てる。しかしこのゲームをプレイするのはセーラームーン本来の視聴者層、つまり女の子だ。その子たちって妖魔を使いたがるか?
おそらくはセーラー戦士ありきでデッキを構築する。そのセーラー戦士で勝利を目指すとして銀水晶を集めるのはなかなかに冗長というかテンポが悪い。そこで相手のセーラー戦士にアプローチする手段として妖魔をデザインし、その妖魔をデッキに採用するインセンティブとしてエナジー吸収が勝利条件に組み込まれたのではないか
ただ、多くの妖魔を採用した際のインセンティブが大きすぎたので、それに対するデメリットとして妖魔を倒されすぎたら敗北するということも勝利条件に加えたが、もとのインセンティブが大きすぎてカウンターとして機能していないのではないか
よもや最初から妖魔しかデッキに採用しないという構築は想定していないのだろうな。当然と言えば当然である
 
 
デッキ構築は前日のうちに組んでいたが、そのテストプレイから妖魔ウィニーの立案、さらにゲームコンセプトに対して僕らの遊び方の方が間違っていることへ辿り着くまでにおそらく1時間もかからなかった
 


 
魔法少女 ザ・デュエルからは妖魔ウィニーのにおいがするね
それやれば勝てるけど、セーラームーンCGCで妖魔を並べて楽しいのかってのがね
 
確かに魔法少女は並ぶよね、でもヒトダマや爆破竹に勝ち負け左右されるんだよね
なら女の子が好きで、女の子の力で勝つゲームしたい人はWIXOSSやるだろ、LyceeOTでもいいね
異形の怪物でゲームがしたい? ならマジックでエルドラージランプでも使うといいよ
 
魔法少女 ザ・デュエルからは妖魔ウィニーのにおいがする

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テーマ:ニュース投稿日時:2017/06/03 20:05
TCGカテゴリ: その他のカード  
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