ばね日記

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スキル消しについて【アクエリ学】

前々から書こうと思っていた、アクエリのルールについての企画

公認ジャッジなので、アクエリアンエイジの一層の普及に努力していきたいですね(いまさら?)
私個人の考えが大きいのですが、できるだけルールブックやサマリー、Q&Aのどこに書かれているかを併記します
色んな意見を頂いて改善していくことで、「このルールについてはここ見ればわかる」みたいなのを目指していけたらという思いです

というわけでどうぞ~


本日のテーマ【スキルの無効化】について

~ 前書き 「スキルを無効化する」 ~

キャラクターが持つ能力の一種である、イニシアチブやチャージXなどのスキル
アクエリではこのスキルへの対策として「スキルを無効化する」という能力が一般的に存在しています


ラプラスの悪魔」(始まりの地球)
ターン終了時まで、≪キャラクター全て≫のスキル・エフェクト全てを無効化する

エルヴン・ユナイト“シルマリル”」(黎明の女神)
1:ターン終了時まで、目標の≪キャラクター1人≫のスキル・エフェクト全てを無効化する

テラー」(Saga3 魔術師の呪文 ギャラクシープロモ)
パワーカードフェイズ終了時まで、目標の≪キャラクター1人≫の持つスキル全てを無効化する


大体がスキル・エフェクトをセットで無効化します
スキルだけってのはあんまりありませんし、スキル全てという場合が多いです
スキル1つっていうのは、Saga3途中までやカードパワーを少し抑えめにされていたエキストラエキスパンションに何枚かありますね

遺伝子治療」(Saga3 遺伝子の力)
メインフェイズ終了時まで、目標の≪キャラクター1人≫の持つスキルまたはエフェクト1つを無効化する

リボルバー・スパイク(ノーヴェ・ナカジマ)」(Saga3 魔法少女リリカルなのはViVid第1弾)
目標があなたの支配キャラクターの“ノーヴェ・ナカジマ”の場合、ターン終了時まで、目標のバトル相手の持つスキル1つを無効化する

フェイト・T・ハラオウン専用第五世代デバイス“バルディッシュ”」(Saga3 魔法戦記リリカルなのはForce)
このカードが“フェイト・T・ハラオウン”にセットされている場合、≪このキャラクター≫は+1/+1/+1され、このキャラクターがバトルする際、≪このキャラクターのバトル相手≫の持つスキル1つを無効化する

ジェットステップ」(Saga3 魔法少女リリカルなのはViVid第2弾)
目標があなたの支配エリアの“高町ヴィヴィオ”の場合、さらに、ターン終了時まで、バトルの際、バトル相手の持つスキル1つを無効化する


この場合は同じスキルを2つ持つことで、スキルの無効化に対抗できます

そして、アクエリやった人ならどこかで出会うこの現象

「スキルは無効化されている。無効化されてはいるが、スキルを持っている状態」
まさにアクエリ語

「は?どういうこと?無効化されてるんだから、スキル失ってるじゃん」
というのは甘い考え

例えば次のカード


ルビーストライク」(冥烙の門)
ターン終了時まで、目標の≪ブレイクスルーを3つ以上持つキャラクター1人≫はペネトレイトを得、攻撃力に+3される。

鬼姫“温羅”」(Saga3 隠者の森)
≪このキャラクター≫は、スキルを持つキャラクターとのバトルによるダメージを受けない。


これらの効果は、スキルを無効化されていても発揮されます
無効化されていても失われたわけではないからです
無効化されてるのに効果があるかのごとく「“フォルナ・アンタレス”」は襲いかかってきます

なお、▼(アグレッシブ)のスキルも特殊です
アクティブキャラクターが▼を持っていると勢力フェイズにアタック宣言してきますが、これはルールとして「このスキルを持つキャラクターがアクティブキャラクターの場合は、勢力フェイズにオーナーに対してアタック宣言してきます。」(用語集)なので、スキルが無効化されていてもアタック宣言してきます
一般的にこう言われていますが、後でちょっと別の話します


~ スキル 「無効化」「効果を受けない」「失う」 の違い ~

と言っておいてなんですが、スキルについては無効化以外に効果を発揮させない能力が存在します


エルヴンロード “シルマリル”」(Saga1 双児宮の鏡)
このキャラクターは、すべてのスキルの効果を受けない。チャージによってパワーカードをセットすることはできない。
「すべて」が平仮名の時代ですね

バウンダリー“外園 今日子”」(Saga3 月光の秘儀)
≪このキャラクター≫は、スキル・エフェクトの効果を受けない

アムネジア」(Saga1 獅子の戦旗)
このカードをセットされているキャラクターは、ネーム・スキル・エフェクトを失う


鬼姫“温羅”」に勝てないときは、「アムネジア」をセットして対抗しましょう!
(大嘘)


ただし、「失う」は「アムネジア」のみで、「効果を受けない」も月光の秘儀の「バウンダリー“外園 今日子”」が最後です
プロジェクトカードやアビリティなどの「効果を受けない」、ファクターや分類などを「失う」というテキストはこれ以後も存在していますので、スキルについては「無効化」で統一されたのかなという感じです


~ 余談 「スキルの効果を受けない」 ~

スキルは無効化すればいいし、無効化してもスキルを持ってるときに効果を発揮する能力は発動する
さて、ここまでで大体アクエリの対戦に困ることはありません

では、「スキルの効果を受けない」ってなんなんでしょうか
ここでsaga2で出ているQ&Aを見てみましょう


ルナティック“外園 今日子”」(Saga2 情熱の白羊宮)
≪このキャラクター≫は、スキル・エフェクトの効果を受けない

QA-1212
Q.《ルナティック“外園 今日子”》のアタック宣言に対して、インターセプトを持ったキャラクターはガードコストを-1して支払いガード宣言できるのでしょうか? (2004/08/03更新)
A.はい、可能です。


QA-1213
Q.《ルナティック“外園 今日子”》のアタック宣言に対して、インフィニティを持ったキャラクターがガード宣言した場合、ガードコストは手札に戻るのでしょうか? (2004/08/03更新)
A.はい、戻ります。


QA-1222
Q.《ルナティック“外園 今日子”》のアタック宣言に対してガード宣言したキャラクター、または《ルナティック“外園 今日子”》にガード宣言されたキャラクターのスキルはどのように解決すればよろしいのでしょうか? (2004/09/28更新)
A.そのキャラクターの持つスキルが、《ルナティック“外園 今日子”》に影響を与えるスキルは効果を発揮しません。具体的には、ステルス、レジスト?、イニシアチブ、ブーストXは効果を発揮しません。



そして、このQ&Aをルールサマリーが補完しています


13-2.効果を受けない
キャラクターが効果を受けない場合は、キャラクターに対して効果を発揮するもの全ての効果を受けません。ですが、キャラクター自身以外(例:パワーカード・パーマネントカード)に効果を発揮するものの効果は防げません。



以上から考えられる「スキルの効果を受けない」の意味は

「スキルの効果を受けない」を持っているキャラクター自身に対して効果を発揮するスキルの効果を受けない
声に出して読みたいアクエリ語

となります
具体例で述べます
(以下、「スキルの効果を受けない」を持っているキャラクターを「A」、その他のキャラクターを「B」「C」「D」とします)
なお、スキルは無効化されていないものとする

※ここはだいぶ怪しいので有識者の意見を求めます

・イニシアチブを持つAとイニシアチブを持たないBがバトルする
・イニシアチブを持たないAとイニシアチブを持つBがバトルする
・イニシアチブを持つAとイニシアチブを持つBがバトルする
 →AとBは同時にバトルによるダメージを与え合う
※レジストも同様

・ペネトレイトを持ったAがアタック宣言してBがガードする
 →本来の目標に貫通ダメージは入らない
・ペネトレイトを持ったBがアタック宣言してAがガードする
 →本来の目標に貫通ダメージは入る

・インフィニティを持ったAからアタックコストを支払う
 →コストは捨て札置き場に置かれずに手札に戻る
※効果を受けるのはキャラクターではなくてコスト

・AがリムーブXを持っている
 →ドローフェイズ開始時にパワーカードを支払うことはできない。そして、パワーカードを支払わなくても勢力エリアのアクティブキャラクターにならない

・Aのアタック宣言に対してインターセプトを持ったBがガード宣言する
 →ガードコストを-1する
・Bのアタック宣言に対してインターセプトを持ったAがガード宣言する
 →ガードコストは-1されない

・AがブーストXを持っている
 →追加のコストを払ってアタック宣言することはできない
・ブーストXの追加コストを払ったBのアタック宣言に対してAがガードする
 →通常のガードコストでガード宣言する

・ステルスを持ったAのアタック宣言に対して勢力の違うBがガード宣言する
・ステルスを持ったBのアタック宣言に対して勢力の違うAがガード宣言する
 →ガードされる
※ブレイクスルーも同様

・Aのアタック宣言に対しBとシンクロを持ったCがガード宣言する
・Aのアタック宣言に対しBがガード宣言し、それに対しシンクロを持ったDがアタック宣言する
 →シンクロ発動
・Aがシンクロを持っている
 →シンクロの効果でアタック宣言・ガード宣言できない

・Aがチャージを持っている
 →通常通りパワーカードをセットする枚数を増やす。また、Aにチャージによるパワーカードをセットできる
※「エルヴンロード “シルマリル”」は不可

・Aが▼を持っていてアクティブキャラクターである
 →勢力フェイズにアタック宣言してくる



全部書くときりがないのでこのへんで…

さっきも言ったようにこの能力は月光の秘儀が最後です
こんな能力消されて当然ですわ

というわけで、「スキルの効果を受けない」はちょっと難しいですね


~ 余談その2 ▼の無効化について ~

先ほどちらっと、「▼が無効化されても勢力フェイズにアタック宣言してくる」と述べました
これ、私は解釈が違います

ルールサマリーによると


3-9.アクティブキャラクターのアタック宣言
▼(アグレッシブ)をもつアクティブキャラクターは、勢力チェック時に自動的にオーナ
ーに対してアタック宣言します。



つまり
「スキルである▼の効果でキャラクターがアタック宣言する」のではなく、「スキル▼を持つキャラクターがアクティブキャラクターである場合に、ルールとしてアクティブキャラクターがアタック宣言する」ので、スキル▼が無効化されていても持っているのでアタック宣言する
という解釈になります
一方で、Q&Aだと


QA-1725
Q.勢力フェイズに▼を持つアクティブキャラクターがアタック宣言したのにレスポンスして、「アイスウォール」を使用しました。このままレスポンスが解決された場合、「アイスウォール」の効果でスキル全てが無効化されるので、▼も無効化され、アタック宣言自体が無かったことになるのでしょうか? (2008/03/18更新)
A.いいえ、その場合、▼は無効化されますが、すでにアタック宣言しているため、通常通りアタックの処理を行います。



これだと、「アクティブキャラクターのアタック宣言に対するレスポンスではなくて、それ以前に▼を無効化していたら、アタック宣言してこない」と解釈できます
つまり、▼が無効化されていたら勢力フェイズにアタック宣言しないということ

Q&AとサマリーではQ&Aが優先されるので、自分がジャッジする場合はQ&Aで裁定出します…

ちなみに、先日開発に携わっていた人に聞いた話だと、
▼のルールは何回か変わったような?いまどっちだっけ?
ということです

これは迷宮入りでは…


~ 後書き ~

長々とお付き合いいただきありがとうございました
自分の休日が有意義に過ごせた気持ちでいっぱいです

しかし、最初に述べたように、これはあくまで「たたき台」です
あくまで個人の考えなので、色んな意見を頂いて改善修正していけたらと思います

今後もこういうの書いていきたいと思ってます
というか、これ元々「プロジェクト・ファストの効果を受けるか」で書き始めたんですが、そこから派生した「スキルの効果を受けない」がボリューム増えすぎて結局スキルの話になりました

そう、「“外園 今日子”」(かわいい)のせいです
この記事、余談が一番長いんですよ…


それでは本日のアクエリ学はここまで

次回もよろしくお願いいたします

登録タグ: アクエリ学 

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テーマ:投稿日時:2021/12/13 13:20
TCGカテゴリ: アクエリアンエイジ  
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