ファンタのいろいろ

11/28付けで、ファンタズマゴリアのFAQが更新されました。
かなり重要な内容が多く、詳しい内容を把握していたほうがよいかと思われます。
http://www.phanta-tcg.com/rule/faq

主にダメージを移し替える【救出】、ダメージを軽減する【敵弾即斬】、ダメージを0にする【願い星】が話の中心で、同時にかかっている場合にどのように適用すればいいかと言う話なのですが、個別の事例が並べ立てられているだけなので、複数の事例の相互関係を理解する必要があり、推理パズルを解くかのごとき難解さになっています。

順を追って見ていきたいと思います。
(他の質問は割愛します)

Q.バトルに参加している味方キャラAに「黛 由紀江」の「敵弾即斬」を使い、バトルダメージを「救出」により味方キャラBが代わりに受ける状態です。このとき、キャラBが受けるダメージは「敵弾即斬」により-100されますか？
A.いいえ、ダメージは減りません。「敵弾即斬」の効果は、キャラが実際にダメージを受ける場合に適用されます。キャラAは「救出」の効果でダメージを受けずに済むため、キャラAに使われた「敵弾即斬」の効果は適用されず、また次にダメージを受けるまで残ります。

まず、【救出】と【敵弾即斬】が同時にかかっている場合の処理です。
この場合は、【救出】によるダメージの移し替えが【敵弾即斬】よりも先に処理される、ということを示しています。
ダメージを受けるキャラを動かした場合、ダメージの軽減は行われない、ということになります。

Q.バトルに参加している味方キャラAに「救出」を使い、別のキャラがダメージを代わりに受ける状態で、「願い星」や「川神 百代」の「瞬間回復」や「宮沢 謙吾」の「決死の覚悟」を新たに使用しました。このとき、「救出」の効果で0ダメージは移し替えられますか？
A.いいえ、移し替えられません。0になったダメージは、ダメージが発生していないものとして扱います。「救出」の効果は適用されず、次にダメージを受けるまで残ります。

Q.バトルに参加している味方キャラAに「黛 由紀江」の「敵弾即斬」を使った状態で、「願い星」や「川神 百代」の「瞬間回復」や「宮沢 謙吾」の「決死の覚悟」を新たに使用しました。このとき、「敵弾即斬」の効果はどうなりますか？
A.0になったダメージは、ダメージが発生していないものとして扱うので、「敵弾即斬」の効果は適用されず、次にダメージを受けるまで残ります。

先ほどの項で移し変えた後のダメージ軽減は適用されない、としましたが、願い星などでダメージを0にした場合は、0はダメージではないので救出や敵弾即斬の効果は適用されない、という説明です。
「ダメージを0にする」効果は「ダメージの軽減」ではなく「ダメージ数値の変更」と言う別の処理と扱われている節があります。

そして、ダメージを0に変更した場合、救出等は結果的に処理されない、と言う説明。
ここから「ダメージ数値の変更」は「ダメージの移し替え」や「ダメージの軽減」よりも先に処理される、と言うことになります。

そのため、先にダメージを0にして、以降は処理を行わないとなります。

Q.「猫屋敷」を装備したキャラに「黛 由紀江」の「敵弾即斬」が使われた状態で、そのキャラに「焦げ卵」で100ダメージが与えられました。このとき、「猫屋敷」を先に処理して「敵弾即斬」の効果を次のダメージに残すことはできますか？
A.いいえ、できません。「猫屋敷」と「敵弾即斬」の効果はダメージを受ける際に残らず同時に適用され、「敵弾即斬」の効果はそこで失われます。

Q.バトルに参加している味方キャラに「黛 由紀江」の「敵弾即斬」と「撫子喫茶」が使われている状態で、バトルダメージが100点与えられました。このとき、「撫子喫茶」を先に処理して「敵弾即斬」の効果を次のダメージに残すことはできますか？
A.いいえ、できません。「敵弾即斬」と「撫子喫茶」や「浄化」の効果はダメージを受ける際に残らず適用され、「敵弾即斬」の効果はそこで失われます。

「次に受けるダメージ」を待ち受ける効果は1つずつではなくすべて同時に発動してしまうことを示します。

Q.「救出」により味方キャラAが受けるダメージを、味方キャラBが代わりに受ける状態です。その後、新たにもう1枚「救出」を使い、キャラAのダメージを別のキャラCに移そうとしました。このとき、ダメージを受けるのはどのキャラですか？
A.キャラCがダメージを受けます。「救出」が質問にあるような形で2枚以上使われた場合、ダメージを受ける際に残らず同時に適用され、一番最後に使われたものを優先して処理します。

「次に受けるダメージ」を待ち受ける効果に矛盾があった場合の効果順を示します。

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個別に見ると、とてつもなく面倒臭い内容なんですが、これらをまとめると次のようになります。

「次に受けるダメージ」に対して影響を与える効果には適用順がある。
1.ダメージの値を変更する(ダメージを0にする等)効果
2.ダメージを受ける先を変更する効果
3.ダメージ数を軽減させる(敵弾即斬の-100、撫子喫茶の-400等)効果

0ダメージはダメージとして扱わない。

複数の「次に受けるダメージ」に対して影響を与える効果は、そのダメージが来たら全て発動する。

複数の「次に受けるダメージ」に対して影響を与える効果に矛盾があった場合、最後に適用した効果が採用される

ざっくりまとめるとこんな感じですが、大丈夫でしょうか？
幾つか事例を上げて考えてみます。

事例1.300点のバトルダメージを救出で別キャラに移そうとしたところ、さらに焦げ卵を打たれた。これを敵弾即斬で防げるか？

救出と敵弾即斬では救出が優先して処理されますので、焦げ卵の100点ダメージは必ず救出の効果によって移し替えされてしまい、敵弾即斬で防ぐ事はできません。
バトルダメージのみが100点軽減されます。

事例2.300点のバトルダメージを救出で別キャラに移そうとしたところ、救出解決後にさらに焦げ卵を打たれた。
焦げ卵のプロセスに救出を対応で使用して焦げ卵のダメージだけをさらに別キャラに移し、当初のダメージを当初の救出で移すことは可能か

すべての救出は同時に「次に受けるダメージ」に対して効果を適用します。
複数の救出が効果を及ぼした場合、最後に使用した分が有効となりますから、焦げ卵のダメージが最後に使用した救出の効果で別キャラに移し替えられた後、本来のダメージは移し替えられずに受けることとなってしまいます。

この場合、まず焦げ卵を一旦解決して、すでに使用されていた救出でダメージ移し替えの効果を適用してから新たな救出を使用するといいでしょう。

事例3.300点のバトルダメージを救出で別キャラに移そうとしたところ、さらに修行を使われダメージを追加された。救出先はMHP500で、ダウンしてしまうので願い星を使用した。どのような処理になるか。

まず、ダメージを0に変更する願い星の効果が最初に適用されます。
願い星によってダメージが0になりましたので0はダメージとして扱わず、救出によって移し替えられることはありません。
効果を適用されなかった救出はそのまま効果を持ち、さらに次に受けるダメージを移し替えます。

事例4.700点のバトルダメージを撫子喫茶で軽減してから救出で別キャラに移すことは可能か

救出が先に適用され、撫子喫茶によるダメージ軽減は後からの適用になります。
また、救出で移し変える先のキャラはバトル参加キャラではないので、軽減することが出来ません。
そのため、この700点のバトルダメージは救出でそのまま移し替えるか、撫子喫茶で軽減して300点にするかしかありません。

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こんなところでしょうか。
複雑ではありますが、処理の順序そのものは決まっているので、その処理順に全部当てはめてしまえば、そんなに難しい話ではないと思います。
参考にしてみてください。