猫使いの秘密兵器のようなもの

*良いか悪いか

現状ではモンコレ側から見て、悪い事は何一つないと思う。どちらかというと現状が悪すぎるだけで、その状況を漠然と受け入れている人にはそう思わないかもしれないけれど。少なくとも発売当初にSNEが力を入れていたころと比べると、ブロコリー主導の時代は力を入れていない事がありありと見えてしまっていた。

しかしまあ、ブロッコリーからブシロードに移るにあたっての懸念点も当然いくつかはあります。ブロッコリーには、この手のイベントを専門に担う「イベント課」というものがありました。ブシロードにはそのようなものはないか、あるいはあったとしても社内全力で取り組んでいるような状態です。

簡単に言うと売るだけなら出来そうですが、他の武士製品と同様にイベントまで開催できるだけの体力があるんでしょうか。それともイベントなどはSNEが切り盛りするんでしょうか（往年のユーザーからはそちらのが嬉しいと思いますが）。

唯でさえヴァンガードの大会を開く余裕があるのか不安になっていたところへ、このニュース。どうなるかは、この先の声明を聞かない事には判らないですね。


*そういえば

モンコレの全国大会って、どういう形式だったのか調べた事もなかったな。ただ今のブシロードの全国大会の形式（予選－地区決勝－全国決勝）には、前身であるブロッコリーの頃のユーザーの声を反映して実施されている、と個人的には信じたいです。

どういう事だったかというと、ブロッコリー（というかアクエリ？）の当時の大会は「店舗予選－全国決勝」だったんです。参加権利が店舗での上位３名というのは変わらないですが、地区決勝を飛ばして全国決勝だったんですね。これで何が問題だったかと言うと、決勝会場である東京まで自費だったんですよ。どの地区であっても自費。全員が毎回東京まで行けるわけではありませんから、権利もらっても行かない、あるいは権利そのものを辞退するという事が地方では日常茶飯事でした。

その結果として地方からは「上位に残れるプレイヤー」ではなく「東京まで自費で行けるプレイヤー」が決勝大会へ参加するという状態だったのです*1。対して東京では自費と言っても交通費500円で行けるー、とかそんな感じで権利もらった人は基本的にそのまま参加するという状態でした。

どんなに強い人でも負ける可能性のあるゲームですから、逆に言うと下手な鉄砲でも数撃てば当たるケースもあったりしていました。これって地域ごとに不公平じゃない？というのが数年後の意見として上がっていたと思います。


それを踏まえての現状のブシロードの形式だと思うので、現時点でのモンコレの大会より甘い開催になるとは思いますが、門戸を開く意味では悪くないんじゃないかなと思ってます。「モンコレは硬派（ｷﾘｯ」とか言って自分からプレイヤーを減らしたい人には関係ない話かもしれませんが、初代から硬派でないイラストレータを起用し続けている事は十分考慮すべきだと思います。


*個人的には

モンコレは、私が初めて触ったＴＣＧでした。時期的には無印の第2版あたり。雲ひとつない空で、本陣強襲が出来た時代でした。消えてしまうＴＣＧが多い中で、販売元を渡り歩いてでも続いているのは正直嬉しいです。

ただちょっと使用可能カードの分類が判りづらいので、販売元変更とともにきっちり明確にして貰えると、ライトユーザも手を出しやすくなるんじゃないかなと思います。

興味はあるけど…という人が多いゲームだと思います。