はやてさんのブログ

※今回のブログはたぶんに想像の域を出ない話が盛り込まれています。
いちユーザーだった人間が、恐らくこれが原因だったんじゃないかなあ？
という話を書いておりますので、
そういう話が嫌いな方はブラウザのバックボタンをおしてください。
また、色々と突っ込み所があるかもしれませんが、あくまで私個人の意見ですので
流していただくと幸いです。








色々な方のブログで「エロゲを元にしたTCGは流行るのが難しいのでは？」
というのを見ました。
確かに今のようなTCG乱立時代には非常に難しいところだとは思います。
しかし、信じられないかもしれませんがLyceeはとあるメーカー参戦で一気に熱が加速、
そのお陰で国産TCGの中でもトップ３に入るほどの人気を博していました。
とあるメーカーというのは、フェイトホロウアタラクシアが発売されたばかりの
TYPE-MOON。
今でこそ勢いが落ち着いてるメーカーですが発表当時は飛ぶ鳥を落とさんばかりの勢い。
今までTCGに興味が無かった人間も参入を機にLyceeを始める、というようなレベルでした。
そこからLyceeは破竹の快進撃を続けることになります。
一時期筆談なんてカードは物によっては４０００円とか超えてる時期もありました。
とある大会で優勝するともらえたエセルドレーダなんて１万円を超えるレートで取引されていました。
大概のカードゲームショップの棚にはLyceeのシングルが置いてあるというような状態でした。
まさにこの時期シルバーブリッツは国産ＴＣＧのトップメーカーとして君臨していたといえるでしょう。

しかしその一方でとあるカードを使ったエグイデッキが誕生します。
所謂シャイニングトラペゾヘドロンを使用したデッキです。
詳しい説明は省きますが（Lycee　トラペゾデッキで検索すれば出てくるかと）
環境２択になってしまうほどのデッキで、冗談抜きで大会上位は
シャイペゾかシャイペゾメタか、というくらいの酷さ。

普通、ＴＣＧメーカーはここまで環境が固定化してしまうと即対応するのですが、
シルブリはランブリングエンジェルの時からそうだったのですが、
それでカードが売れるならという事で結構な期間放っておいてしまったのです。
それにより、シャイペゾデッキを持ってないユーザーが
あまりの面白く無さに大量離脱してしまったのです。

そこまでならまだ良かったのですが（まあ普通に考えてこの時点で充分良くはないんですが）、
散々っぱらそのデッキの環境をほったらかしにしておいて
ある日突然、シャイペゾ以下デッキに必須のパーツにエラッタを掛け、
デッキとして成り立たなくしてしまいました。
（はっきり言ってエラッタ後は全く別カードになるくらいのエラッタのかけ方です。）
これによりシャイペゾデッキを使用していたユーザーも大量離脱。

そこから数年後、紆余曲折の末、苦境に立たされたシルバーブリッツは
メーカー単デッキにしか入れられない限定構築専用カードを生み出します。
実はこれ、発表当時は限定構築戦を開催！専用のカードも登場という
キャプションでした。
当然、限定構築戦はそれだけで独立した大会なんだろうな、とユーザーは思っていたわけです。
しかし、蓋を開けてみると限定構築のデッキは通常構築戦でも使えるということに。
限定構築したときにしか入れられないカードは縛りがある分軒並みぶっとんだ性能。
それにより、今まで地道にパックやシングルを買ってメタがどうとか
環境がどうとか真面目にやっていた人たちが全否定される環境になってしまったのです。
つまり、限定構築があまりに強すぎたため、ブシのゲームみたいにそのエキスパンションだけ
１０BOXほど買ってデッキを組めば、それだけで環境トップになるようなデッキが完成、となったわけです。

ブシロードのようにネオスタンというルールが最初からあれば文句はなかったのでしょうが、
今まで支えてきたユーザーをないがしろにしたこの事件は完全にユーザーの不興を買う事になってしまったのです。
（かく言う私もここで流石にＬｙｃｅｅは辞めました。）

長々と書いてきましたが、結局の所、崩壊するような事をメーカーのキラータイトルでやらかしていたわけです。
勿論、この一連の話が直接的な原因とは思いませんが、それでも遠因と申しますか、
ファクターではあったんじゃないかなあ、とは思います。

散々っぱら辛辣な意見を書きましたが、
シルブリとはランブリングエンジェル時代からの付き合いなのでもう１０年になります。
まさか１０年前こんなことになるとは夢想だにしていませんでした。
正直振り回されはしましたがこういうニュースを聞くとやはり寂しいものです・・・