Φ野仁志の外の人

「うお～、俺PS3買わないといけねぇ！」
　今叫んでいるのはＷＲさん。実は割と最近仲良くなってきた、うちのショップのメンバー（常連）の一人である。
　ちなみに、最近仲良くなったっていうのは、初めはちょっと恐い人だと思ってたから。（以前ブログに書いたけど）
「何で～？」
　聞いたのはＨＴさん。ヴァンガードで最近アクアフォースを組み出して、俺のレインディアが歯が立たなかった。
「PS3でブレイブルー出るらしいんですよ。杉田出るなら俺は買わないといけない……」
　ＷＲさんは額を押さえて唸っている。
「そんなに杉田好きなの？」
　聞いたのは、兄貴ことＩＲⅠさん。自分で買った分とＨＴさんに交換してもらった分とを会わせて、
ネオネクをくみ出した。
　俺のお義父さんとでもいう人。何でかは前のブログで。
「だって杉田っすよ杉田。俺は杉田が出る作品はやる＆見るしないといけないんです」
「咎…………何でもないです」
　それを言ったのは俺。いや、言っちゃいけなかったな。いくら隣のクラスに「あいつら」がいるからといって……。
「もうさー、お前そんなに好きなら事務所張り込めばいいじゃん。それで、『結婚してください！』って」
　ちょっとＨＴさん。いくらＷＲさんが杉田好きだからって、それはちょっと……
「俺さ、最悪杉田相手だったらそれ言えるよ」
「え、え～～～！」
　ちょ、これは……ふざけて「な、なんだってー！」と言う隙もなかった。
　いや、これなら……これなら言っていいかもしれない。
　俺の隣のクラスの、「あいつら」について。
「……ＷＲさん、貴方ならきっと、うちの隣のクラスにあるアイドル養成所、
　801プロダクションの事務所に入れますよ」
「は？　ナニソレ」
　と、意味が分からない様子でこちらを見てくるＷＲさん。
「やおいプロ……」
「やおいプロだね」
　しかしＨＴさんとＩＲⅠさんは分かった様子。
　微笑しながら俺をＷＲさんを見ている。
「え、何それ何」
　ＷＲさんは、本当に知らないらしい。
「うちの隣のクラスにそういう感じの団体がいるんですよ」
「いるんだ！」
　驚いたのはＩＲⅠさん。
「だからそれ何なんだって！」
　ＷＲさんは結局何も分からないことにいらだったようで、また聞いてきた。
「つーか、ググレ」
　と、ＨＴさん。
「ググレ＝カス１４世」
　と、俺。
「えー、じゃぁもういいよ、めんどいから」
　と、ＷＲさんは諦めてしまった。

　……これは、近いうちにあいつらが動き出しそうだな。
　
　それは、うちの学校を拠点に活動する、団体。
　その団体名はこういう。

　Animewo

Ooinimoriageru

Imamiya momoka no dan

略称、頭文字を取って、「葵団」

そしてまたの名を、Y葵団

男性アイドル、ガイドルを育成する801プロダクションを兼ねるやつらが、動き出そうとしていた…………








※最後の８行(空白行除く)は、フィクションです。
　実際の人物・団体とは関係ありますが、団体名はブロ主が勝手に考えました。
　あと、男性アイドルを育成したりマスターしたり女装させたりしているなんてことはありません。
　ありません。（大事なことなのでry）