Φ野仁志の外の人

はろーえぶりわんはぶあないすでー！　Φ野仁志です。

はてさて、今日は以前話した土下座の話ですよ～。

何故私が土下座をしなくてはならないのか……時をさかのぼってみましょう。


そう、あれは蒼嵐艦隊の発売日。（つまり、前日発売の次の日）

「よー仁志」
　声を掛けてきたのは、ＨＴさん。
「実はお前に言っておきたいことがあるんだけど」
「何ですか？」
　何気なく、なんとなく聞き返す。
「兄貴(ＩＲⅠさん)がミカ当ててたぞ」
「な、なんだってー！」

と、いうわけで、私はＩＲⅠさんに会ったら土下座してでもミカをいただこうと思い……
「やぁ仁志くん、ＨＴくん」
　き、
「キター！」
「ん？」
　あれから１時間ぐらいしただろうかぐらいのところで、兄貴ことＩＲⅠさんが来たのだ！
　おｋ、言う言葉は決まっている！
「お兄さん、お願いします！ミ――」
「こいつミカが欲しいんだって」
　と、俺の言葉に割り込んだのはＨＴさん。
「あー、そうなんだ。ごめん、今持ってきてない」
「ガーン！」
「あぁ、明日は持ってくるよ」

……と、いうわけなのだ。

そしていよいよ次の日。

「よしよし、大丈夫だ。心の準備は……できている！」
　俺は意気込んで、ショップの中へ。

「……ＩＲⅠさん、まだいないのか」
　意気込んでおいて、彼はまだ来ていなかった。
「あ、仁志さんこんにちわ」
　と、声を掛けてきたのはＶＢという少年。
　前まではデュエマとヴァンガードのプレイヤーだったのだが、最近ゼクスにも手をだした。
「ゼクスやりませんか？　ちょっとデッキ組み直したんです」
　と、早速のお誘い。ちなみに、以前の戦いでは俺が４勝１敗。
「ふ、いいだろう。貴様がどれ程強くなったのか……確かめさせてもらおう！」
　
　で。
　試合は進み、相手のターン。
　相手は、どうやらこちらと同じ赤黄緑の三色。
「イグニッション！　やった、オーバドライブ」
「ふん、まぁ良かろう。どうせそいつはパワー4500」
　製品版は入っているのだが、やっぱり3コスバニラはそろわなかったようだ。ちなみに条件はだいたいこちらと同じ。
「じゃぁ、もう一回イグニッション」
「ふ、そう何度も成功するはずがあるまい」
　と、高をくくっていると……
「やった！　また出た」
「な、何ィ！」
「まだ出る気がする……もぅ一回」
「これ以上でたらもう負けるがな」
　ちょっと素に戻った。
「イグニッション…………やった！　成功！」
「馬鹿な！　３回連続イグニッション成功だと!?　まさか貴様……あの伝説のゼクス使い、IGOD（イグニッション・ゴッド）か!?」
「なんすかそれ？　まぁいいや、アタック！」
「くっそでろライフリカバリー！　……でないか」
　こっちはライフからのイグニッションはまったく出ず、ＰＳパワー5000ゼクスだったので、そのまま２つライフ持って行かれ、そのまま負け。
「くそぉ、なんでやねん！」
「イグニッションだいぶ成功しましたからね」
「うん……思ったんだけど、ゼクスやってると相手のＩＧ失敗するとよっしゃって言ってしまう。
　成功しても『おぉ、すごいね』って言ってあげられる人になりたいんだけど」
「あぁ、それ分かります」
　だなんて雑談していると。
「やー、仁志くん」
　き、
「キター！」
　やってきたのは、待ちかねていたＩＲⅠさん。
　俺は早速土下座の準備。
　さぁ言うんだ俺！　『貴方のミカちゃんを、僕に下さいっ！』って。
「あぁ仁志くん、昨日忘れ物してたでしょ」
「え、ほんとですか？」
　なんと、まったく気付かなかった。
「ほらこれ」
　渡されたのは、確かに俺のストレージボックス。
　まさか、忘れていたなんて。今度から気を付けないと。（っと今まで３回くらい言っている）
「ありがとうございます。すみませんね」
　そしてＩＲⅠさんにお礼を言って、なんとなしに中身を確認する。


　……中にかわいらしい絵のカードが入っていた。

　え？
「え？　なんかこれ……違うカード入ってません？」
　確か俺が一番上に置いておいたのは、グレートネイチャー（字合ってるっけ？）のカードだったはず。

　……何で。

　何でディメポリのカードが入ってるんだ？




「あぁ、いいよいいよ。それ、欲しかったんでしょ？」
　まさか。まさかまさかまさか。
「土下座する予定だったのに……そうするまでもなくいただけるとは思いませんでしたよ」
　すっ、と俺はそのカード（ちゃんと俺のスリーブに入ってる）を両手で抱えて、椅子から立ち上がり、クルクルと回り出した。
「あは、あはは、会いたかったよ～　ミカちゃ～～ん！　（＞▽＜）」
　俺はいつもの儀式（ピケルとクランとウィンちゃんとレインディアとリリエルでやった）をやって、
「ありがとうございます。本当に、ありがとうございます!!」
　何度も何度も俺はＩＲⅠさんにお礼をいう。
「あ、あの～」
　と、声を上げたのはＶＢくん。
「ゼクスもう一回やりませんか？」
「おう！」
　俺はミカを横に置いて、高らかに叫ぶ。
「ゼクス!　アクティベート――イグニッション!!」

その後。

「仁志くん、やっぱりタダじゃミカ出せないから、何か出してよ」
「あぁ、そうですね。あんまりいいのないと思うんですけど……見ていいですよ」
「分かった…………じゃぁ、このヴァイスのクド全部頂戴」
「駄目です！　絶対駄目です！」
　ちょ、何でミカを欲しがったと……
「しかたないなぁ。じゃぁ能美さん頂戴」
「いや、同じじゃないですか!!」
「うぅん、しょうがないから、リトバスの佳奈多ちゃん頂戴」
「あれ？　リトバスのカードって入ってますっけ？」
「いや、一応タイトルはクドわふになってるけど」
「却下で」
「じゃぁ氷室さん」
「う～ん……って、一瞬迷いましたけど駄目ですよ!?　だいたいそこにあるのデッキなんですから、どれも駄目です！」
「あはは、分かってるよ。いや、どういう反応するかなと思って」
　この人は……まぁ俺も人のこと言えないか。
「じゃぁ、スターダストとピケルの読心術で」
「ぴ、ピケルの読心術……う、う～ん、スターダストはいいですけど、ピケルの読心術は……
　いや、読心術は家にあるし、ピケル自体みたいに集めてるわけじゃないから……いいですよ」

　俺の中での価値　　　スターダスト＜ピケル

と、いうわけで今日はここまで！　
そいじゃφ（ふぁい）なる　ほなψ（さい）なら☆ミ～