猫使いの秘密兵器のようなもの

*はじめに

タイトル「パパの言うことを聞きなさい！」より、PPKK/特殊F型美羽に関して発売以来試行錯誤を繰り返し、また使い続けて色々考えてた結果をまとめてみました。


**本記事に関して

デッキレシピの紹介記事ではなく、PPKK/特殊F型美羽というデッキタイプに関して考察する為の記事となります。その為、上記デッキレシピはあくまでそのベースとなるものであり、これ以外は認められない、というものではありません。


**基本コンセプト

高パワーで殴る、２パンPAを確実に決めていく等色々ありますが、このデッキタイプは非常に簡潔です。

「適当に点を取って3PAで決める」

リタイヤ７の時点で首筋にナイフを突きつけられる気分は、かなりのプレッシャーでしょう。


*動かし方

序盤は普通に1PA2パンで2点ずつ稼ぎ、相手が7点になった瞬間に3PAから試合を一歩早く決めに行く動きが基本となります。通常3PAというのは同一キャラをベンチに３枚並べるか、スパークによる疑似PA効果を利用するのが一般的です。その部分を「手札からベンチに置く」という手段で能動的に用意出来る為、高確率で3PAを作れるのが特徴です。


**序盤

レベルの高いキャラが多い事もあり、序盤は割とスロースペースです。元気な美羽の防御効果もある為、無理に取りに行く必要はあまりありません。特に最初に２ターン目・３ターン目は非常に重要で、１枚目の湯上り美羽がリタイヤに置かれないように注意して動きます。

何よりもキーとなるのは湯上り美羽です。最低でも控え室、理想はベンチに１枚は存在しているように動けないと非常に苦戦を強いられる事になります。様々な手段で回収できる、また豊富な山札アクセス手段で２枚目を手に入れる事は可能なので、１枚目を手札に温存し続ける事は絶対にしてはいけません。


**中盤

徐々に手札が心許なくなってくると共に、山札アクセス系のカードが機能していると手札に必要なパーツしか残らないという状況に簡単に陥ります。そのような状況でも、終盤に向けてエネルギーは最低でも５枚を目安にセットするよう心がけて下さい。

この頃になると、ベンチに元気な美羽が既に居ないという状況も多々あり得ます。汎用PBなどを駆使して、自分が10点になる前に相手を最低でも7点に押し込むよう打点を重ねていきます。


**終盤

状況にもよりますが、相手がエネルギー送りの除去でない場合は大抵ベンチに湯上り美羽が残っていると思います。多くの場合、ここを足がかりに3PAを作っていきます（ベンチに湯上り美羽、手札から湯上り美羽をベンチにプレイ、手札から笑顔の美羽をリングにプレイで3PA完成）。

またベンチに2PAする状況が整っている場合は、湯上り美羽を手出しするだけで3PAとなります。すべて手出しするには難易度が高い事と、状況が壊れやすいので湯上り美羽を足がかりに作る方が簡単です。その為のエネルギー５枚となります。

後はもう、手札にキャンセルを抱えて相手を10点にするだけの簡単なゲームです。


*メタ環境

昨今のサイズ勝負を仕掛けてくるタイプには、概ね有利を取れる事が多いです。手札を引き込み易い構造から、汎用PBを手札に持ってきやすい事も追い風です。

反面、ファイアを特殊にして全体除去を失っている為、単純にパートナーを３面並べて殴られたりすると一瞬で為す術がなくなったりもします。


*解説

個々に説明を入れていきたいと思います。


**《元気な美羽／小学５年生》

PPKK/美羽に於けるスタートキャラクターであり、攻防の要。と言いたいところですが、実際のところは攻撃の要です。他にもLv1のキャラクターは何種類か存在していますが、パートナー関係とそれらの効果を考えるとどのタイプで作成してもこのキャラを選ぶ事になると思います。


**《水着の美羽／小学５年生》《パジャマの美羽／小学５年生》

どちらも前述の、元気な美羽のパートナー。注意したいのは、ステータスはパジャマのが高いですが、元気な美羽のパートナーなのは水着だという事でしょうか。手札でエネルギーに埋める際は、この点を考慮して選ぶ事になります。

水着の美羽はベンチと手札交換。主に湯上り美羽を使い回す為に利用しますが、ベンチに下ろしたキャンセル等を回収したり、手札から元気な美羽を出して防御を上げたり、また逆に手札から湯上り美羽を出して効果発動させたり、使い方は様々です。


**《みんな仲良し 美羽／小学５年生》

１ドロー１ディスカードのPR。自身をパートナーとして設定されている為、先手２ターン目に置く物がない場合などにベンチに置いても腐りづらいのもポイント高いです。


**《二人の秘密 美羽／小学５年生》

手札ピーピング兼手札補充手段のPR。相手との駆け引きになりますが、決して悪い事は書いていない強PRです。場合によっては、相手にドローさせる事で盤面を狂わせる結果を生み出す事もあります。

素のステータスが高い事も重要で、パートナーが設定されていなくても湯上り美羽からパートナーアタックを作成出来る為、殴り手が居ない場合等には打点要員としても活躍します。

唯一の難点は、やはり入手手段でしょうか。。


**《着替える美羽／小学５年生》

貴重な純粋手札補充手段。何故補充しなかったカードを山札に戻さず控え室に置くのか等言いたい事は色々ありますが、純粋に手札を補充できるというのは枯渇しがちなこのタイプでは必須とも言えます。


**《湯上りの美羽／小学５年生》《笑顔の美羽／小学５年生》

PPKK/美羽を代表する強効果。この２種によって、このデッキのコンセプトが成り立っていると言っても過言ではありません。従ってここを抜くと、デッキタイプ名が大抵変わります…。


**《イタズラする美羽／小学５年生》

採用分としては最後になりますが、以外と侮れない効果を持つキャラクター。主な目的は序盤にリタイヤに飛んでしまった湯上り美羽を控え室へ落とす事と、単純にリングの更新となります。どちらも非常に重要な効果ですが、耐久が低いのでキャンセルにだけは要注意。


**非採用分

ここからは非採用分ですが、採用していないものでも採用圏内である物も多く、単純に「これ要らないから採用してない」というわけではない物ばかりです。本当に要らないものは、今回は記述すらしていないのでご勘弁を。


***《リビングの美羽／小学５年生》

恐らく多くの人が最初に投入し、続投するか迷う部分ではないでしょうか。いわゆるリアニであり、第2の湯上り美羽蘇生手段となります。ただベンチを開ける事に長けていない場合は非常に不発が多く、必然的にパートナーを積めない（パートナーが通常ファイアの為）事から簡単に落ちる事や攻撃に使えない事で悩むケースが多いと思います。


***《ひなの気を引く美羽／小学５年生》

いわゆるサクリファイスパンプですが、元来の攻撃力が高くない（かなり低い）美羽に於いてはそれほど出番は多くありません。この手の効果は３タテ狙う際に有用となりますが、その相方が居ないので効果が有効に使えずベンチを占領する事も多々あります。

…が、非常に有用である着替える美羽のパートナーであり、その耐久からアタックストップを兼ねる事も多いので本当は採用したい１枚です。


***《オンナ心 美羽／小学５年生》《抱きしめる美羽／小学５年生》

いわゆるオンナ心セット。オンナ心美羽は効果が非常に強いのですが、本来であれば初手で置いて使用したい効果です。デッキの中に混ぜるには微妙であり、上手くベンチに置けないと旨味を感じられない為に非採用となりました。

抱きしめる美羽は美羽の中でも最もピーキーで、相手が８点や９点の場面で降ってきたらもう勝ちがほぼ確定するという効果。ただ美羽が手札を捨てて発動するのに対して、後続のセラが手札を増やしながら得る効果だと考えると色々切なくなります。


***《両手を広げる美羽／小学５年生》《宿題中 美羽／小学５年生》

宿題中美羽は全般的にサイズの小さい美羽に於いて随一のサイズを誇る事になるアタッカーです。発動条件は容易で、むしろ発動しない方が珍しいでしょうか。問題はパートナーである両手を広げる美羽がただのLv1バニラであり、常にベンチ枠をせめぎ合う美羽でこのキャラを置いてる余裕は考えづらく非採用となりました。

宿題中美羽のみで数枚忍び込ませるのは、選択肢としてはアリだと思います。


***《ぬいぐるみと一緒 美羽／小学５年生》

イタズラする美羽のパートナーですが、非常に採用しづらいです。そもそもイタズラする美羽自身がリングからリタイヤへ直行する為、ベンチに置く為には一旦手札に引かなければなりません。また効果タイミングが「次のアタック」である為、湯上り美羽の効果と完全にバッティングしてしまいます。

ステータス的には非常に優秀なので、イタズラする美羽を採用するのであれば数枚忍び込ませると活躍する機会はあると思います。


***《張り切る美羽／小学５年生》《電車の中の美羽／小学５年生》

いわゆるTD限定セット。どちらも強いのですが、両方セットで投入するとなると枠的に諦めざるを得ない事が多々発生すると思います。視点とコンセプトを変えると、どちらも実用範囲内に十分収まっている効果です。


*総評

美羽様が天使過ぎて他が見えない