猫使いの秘密兵器のようなもの

ToCaGe内ではベン・トーが弱いと言われる理由がわからない、という声を見ます。仲間内や、なんば界隈で集まる顔見知りでは、全員が声を揃えて「話にならない弱さ」と言います。私も、断言するのは憚られると言いながら、他タイトルとは比べるのも可哀想なぐらいかな、と思います。

スパークばかりだから、弱いというわけじゃないんです。
キャンセルや汎用PBがないから、弱いというわけじゃないんですよ。


もう少し、理屈で考えましょう？


スパークする機会というのは、要はリングが空いた時なわけです。これはリングのキャラをベンチに下げた時、リングからアタックを受けてリタイヤに置かれた時、除去系などでリタイヤから控え室などに送られた時。主にこの３パターンが考えられます。

相手の除去は不確定要素なのでここでは省くとして、普通にプレイしていて10点受けるまでにどれだけスパークの機会があるかというと、実は13回しかないわけですよ。

スパークの効果は基本的に「強い」です。
けれどスパークしなければ標準以下というカードも多いです。

それであるからこそ、スパークデッキと呼ばれるものの中核はスパークを大量に積む事ではなく、スパークする機会を増やすカードをどれだけ積めるか、にシフトしていきます。どれだけ強いスパークでも、スパークしなければ意味がない事から必然の行動となります。

じゃあ、それがベン・トーにあるか、と問われると結構疑問視されます。何しろ、もっともスパークするための手段を稼いでくれるのが、あせびなのです。

槍水や著莪、白粉はこのベンチを空ける能力にかなり欠けている上に、デザインがキャラ単思考の為にあせびを組み込む事が困難です。オルトロスは姉と妹が居ればいいので同居し易いですが、そもそもスパークして劇的な効果を発揮する技がありません。

またスパークは割と能力値を大きく削られているのも痛いですね。他のタイトルから比べても、単純な殴り合いがかなり苦手です。能力値増加系がスパークすると大抵他タイトルよりも上回っているので、自ターンを迎えるときにこの手のスパークが必ず発動していれば大変強いと思われますが…。



似たようなタイプとしてマリアも結構微妙なのですが、あちらは初手の耐久ブーストや常識ハズレの数値になるパンプで何とか乗り切っている感じです。ロロナも似てますが、これは常にベンチに３枚居ないぐらいの勢いでスパーク機会を稼いでいるので比べ物にならないでしょう*1。

ベン・トー、ちょっと残念です。
TDは近年稀に見る優秀さだっただけに、余計に。

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http://tocage.jp/blog/4042/1332158541.html

めんどくせーし、話題にするつもりもないので。


まあベントーの評価は難しいんだよな。スパークだからすべて都合よく発動してれば赤毛だって軽く翻弄できる。可能性すら秘めていないタイトルじゃないけど、可能性だけが空回りしてるタイトル

使って楽しむには誰も文句言わないし、絶対勝てないほど弱いというわけじゃないけれど、真剣に勝負を考えると手に取る事そのものが博打なタイトル。だからプラスかマイナスかを判断するならば、現状では残念ながらマイナスだという事を正確に書き記している。

理由もなく弱いなんて言うつもりはないし、言ってない。何故弱いかもすべて記してある事はプレイヤーなら理解できると思うけど、エアプレイヤーさんなら知らない。もしかしたら理解できないかもしれないし、今から手に取る人や、構築の仕方もよく判らない初心者の人には私が何を言ってるのかもよく判らないかもしれない。