ドレッドノート・ステップアップV3:18
動画作成に疲労困憊、ドレッドノート・ステップアップV3の時間がやってまいりました。
今回はリクエストに応えて、Lサイズについて総まとめ。
Lサイズと言えば「システム上の欠陥」だの「存在自体が誤り」だの散々な言われようをすることさえあるが、全くそんなことはない。
Lサイズが弱いのではなく、Lサイズの強さを引き出すコツがあるというだけの話なのだ。
●Lサイズ不要論とは
Lサイズ最大の特徴は「隣にユニットを置けない」こと。
ユニットスロットを単独で埋め尽くすために、隣にSサイズすら配置できない巨体。それがLサイズ。
そのため「高い打点でアタックされた時、隣のSサイズを肉壁に生き残る」というMサイズの常套手段が取れない。
この点ばかりを論い「高い打点でアタックされた時、LサイズブレイクかHP全損の二択しか存在しない、つまりLサイズであることは単にデメリットでしかなく、システム上何の利益もない欠陥システム」というのがLサイズ不要論の主張だ。
ではその主張を覆そう。選択肢を広げることは、ドレッドノートの基本である。
●Lサイズ第三の選択肢:生存
高い打点でアタックされたとき、Lサイズ側はどう対処するか?
ブレイクでもHP全損でもない第三の選択肢、それは「Lサイズでブロックして耐える」ことだ。
LサイズのBP基準は190。Chapter2の単色『活力』Lサイズは170で同名覚醒持ち、1回覚醒してBP200。
相手はこのラインを確実に超えるアタックをしてくるだろうから、その想定を上回る耐久性を示せばいい。
どうやって? コードを使えばいい。
例えば《プロテクション》でアタックダメージを60軽減すると、その時点で要求する打点は250。アタッカー(打点が上昇するユニット)を除けば、Mサイズ2体とSサイズ1体分。アタッカーやネームドが混じっていても、Sサイズ2体とMサイズ1体の総打点をわずかに下回る程度……駄目じゃないか。と言う訳で《プロテクション》はイマイチ信頼性が足りない。
じゃあ《プロテクション》以上に打点を下げるコードを使えばいい。具体的には《アポロンの降り注ぐ矢》《ポセイドンの怒涛》《ヴァーユの乱風》の三大Re火力、そして問答無用のアタックキャンセル《アスモデウスの眼光》だ。
Re火力は特にSサイズアタッカー対策として有用。《アポロンの降り注ぐ矢》さえ、《山姥》や《カルティケーヤ》といった100打点Sサイズを仕留めれば②コストで100ダメージ軽減として機能する。《アテナの煌めく盾》や《ラクシュミの蓮の花》で「覚醒」を引きずり出し、それに対するリアクションとしてRe火力を叩き込めれば完璧。
さらに《ヴァーユの乱風》は、色的に《アナンタ》の『龍眼』を組み合わせてコードダメージを増やすという芸当が可能。頑張ればMサイズだって迎撃できる。
逆に《アスモデウスの眼光》はMサイズに対して有用。《アレス》や《ヤマタノオロチ》などの『追撃』持ち、《ヘラクレス》《フォラス》といった打点お化けを完封できる。こちらも軽い防御用コードと併用することで、相手のアタックを封じ込められるだろう。
赤? 《神通力 水鏡》でも使ってればいいんじゃないですかね。そもそも赤系でLサイズを使うなら、先攻取って《神通力 烈風》《神通力 陽炎》《神通力 迦具土》そして神通力防壁こと《プロテクション》でどうにかするくらいしか道はない。《オオヤマツミ》ならワンチャンあるかも知れない、程度である。ビッグレッドの守りの要は《スサノヲ》《サルタヒコ》の方だ。
●Lサイズ第四の選択肢:誘導
Lサイズ側はブロックで耐えるだけでなく、「そもそもLサイズ側にアタックさせない」という手を取ることもできる。
先攻を取って反対側のバトルエリアのユニットでアタックしたり、火力コードで敵軍Mサイズを事前に焼いたりと言った手段で敵軍ユニットをあらかじめ減らしておくのだ。
こうすると、特にMサイズをブレイクできていた時、「このターンLサイズを狙ってアタックしに行くだけで全アタックを終了していいのか、むしろLサイズ放置して反対側にアタックした方がいいのでは」という判断をさせることができる。
そうなれば後はこっちのもの、Lサイズを守るためのコードを、反対側のバトルエリアにいるユニットを守るために使えばいい。
一回でもアタックを防ぐことができれば、あとはLサイズの暴力的なBPによるアタック、あるいは『大暴れ』により、敵軍ユニットを追加で仕留めることができる。
Lサイズを出すということは、自分がアタック可能な回数を減らすということ。それを補おうとするのではなく、相手のアタック回数も減らしてしまおう。お互い1ターン1~2回しかアタックできないような状況を作れば、ユニットがブレイクする量が多い分相手の方がアドバンテージ損失は大きい。
●Lサイズをどう対策するか
Lサイズの存在は、敵に回すとアタックの手数が大幅に減り、行動の選択肢が一気に狭くなる頭痛の種。潜在的なアドバンテージを生み出し続けるのだから厄介極まりない。
そんなLサイズユニットをどう対処すればいいのか?
ひとまずの回答としては「躊躇せず4体アタック」辺りが出て来る。
どうせLサイズが生きている限り、こちらのアタックは減速を強いられる。だったらさっさとLサイズを確実に始末し、次ターンから遅れを取り戻せばいい。大抵のLサイズデッキは1ターン目HP3枚ブレイクを狙えるので、これでも悪くないはずだ(ただし《アナンタ》入りデッキを除く)。
もう一つの回答は、《ストライキング》や《マルファスの鳴動》《アレスの猛き槍》で、アタックの減速を無理やり相殺する方法。
打点さえ確保すれば、Lサイズなど恐ろしくはない。『デッキ構築【10】』や大覚醒ユニットを多数採用したジャンクデッキなら、この手法が使えるだろう。
半面、信頼性に欠けるのが《デストロイ》《インドラの矢》などの240点火力。Lサイズをフル活用するデッキは確実に《レジスト》《ディスペル》系のどちらかは持っている。うかつなぶっぱが自分の首を絞めるのは想像に難くない。
●まとめとデッキ
さて話は変わるが、先日行われたFesta福岡2015にて、ドレノチャンネルのあの2人の口からこんな言葉が出てきた。
「九州だけメタが違う」
これは間違いなく事実で、九州ではTier1と言えるデッキが定まらず、加えてどういうことか黄絡みのデッキやLサイズデッキが異様に隆盛している。
Lサイズが弱いのではない。Lサイズはメタの隙間を潜り抜け、一級品の地雷となり得る。
以下のデッキはFesta福岡で確認されたものを参考に仮組みした、名付けて【ビッグブルー】である。
https://dreadnought-tcg.com/publish_deck/?id=875
LサイズでHPを守り、《雷霆 ケラウノス》でアタックボーナスを無効化し、《イカロスの翼》で無事なLサイズを連れて来る。その発想はなかった。
久々な上にいつも以上に乱雑な内容になったが、今回はここまで。
ちなみに作った動画はこちら。http://www.nicovideo.jp/mylist/54708996
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2016/01/31 22:36 | |
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