FumbleguyのTCGあれこれブログ

動画作っててブログ書く暇ないねん、今回も始まりましたカードプレビュー。
すでにChapter4のカードリストが公開されているがそんなことは関係ない、早速見ていこう。

この《サマエル》に限らず、Chapter4のLサイズは大幅なテコ入れ進化を遂げている。
まず注目すべきは「SP：A」。今までLサイズはMサイズと同等のSPしか持っていなかったが、今回からはSサイズ並みに早くなった。
元々《スサノヲ》《アテナ》のようなBPが跳ね上がるユニットは、その高いBPを防御力として活用するためには先攻を取る必要があった。先攻一手目のアクションでどうにかして敵軍ユニットを減らすことで、敵軍の総打点が減り、その分アタックでバトルエリアを突破されにくくなる。つまりキャスターのHPを守りやすくなる。
高いBPと火力、その両方を兼ね備えるLサイズにとって、このSPの増加は強力な追い風である。だから《アバドン》は駄目なのだ
『魂の波長』持ちのキャスター《ボーン・シュヴァルツァー》が黒なので、黄のキャスターを《岳田　リツコ》にし先攻特化することも可能だ。

その他の本体性能は、黒黄専用のログコスト③（キャスターの『魂の波長』で実質②）でBP190、FREE覚醒持ち、「ドラゴン」。夢が広がる。
Lサイズなので黒黄の新コード《レヴィアタンの大海嘯》の前提を満たすことができ、「ドラゴン」なのでダメージを追加してコスト③140点火力として放つことができる。
「ドラゴン」なので《アナンタ》の『龍眼』コストとしても使える。
サイズの都合で残念ながら《ランツェ》と合わせられないが、それでも黒黄のドラゴン＆ナーガデッキという新しい方向性は見える。なによりアビリティの強力さがありながら、覚醒もBPも下方修正なしというのが大きい。
ついでに黒黄の「ドラゴン」は《アガレス》というのが同期で追加。こちらは『縛鎖』持ちの「ケーファー」「ドラゴン」。

アビリティ1は『神の毒』、まさかの無制限火力アビリティである。この場合大きいのは、チェックしなくて済む方。流石にコストが重くて、1ターンに2回プレイするのは不可能と言っていい。
内容はコスト②と、《サマエル》自身にエンチャントされた「強化」を3枚はがして130火力。もしくは4枚はがして160火力。
130火力が現環境で通用することは《アグニの浄火》が示した通り。ましてや160火力となれば《神通力　烈風》と同等。
色の都合で『反響』は使えないが、「衰弱」を扱える黒かつ『龍眼』のある黄にとっては、除去として十分な信頼性のある数値だ。《ヘラクレス》は知らん。

アビリティ2は『神の悪意』。Lサイズのコスト3の貫禄溢れる強力なアビリティで、内容は『鬼武者【2】』と『鬼神楽【2】』。つまり敵軍ユニットがアタックダメージかコードダメージでブレイクするだけで「強化」を2枚得る。
要するに『神の毒』のコストを賄うためのアビリティであり、先攻を取ったらHPが残っている側に《サマエル》アタックでSサイズを仕留め、次に火力コードなりアタックなりでもう1体仕留めれば、駄目押しに『神の毒』が敵軍を襲う――という分かりやすい動きができる。
単純に《サマエル》が190点アタックするだけで、ほぼ確実に「強化」が2枚もらえてBP230。《ベリトの闇の鎧》や《アスモデウスの眼光》を持つ黒の《サマエル》を後攻で仕留めるのはかなり難しくなるだろう。ちょっと頑張れば《デストロイ》にも耐える。
『加護』アームズ《冥酒　ヤルダバオート》の性能は貧弱だが、それでも最後のHPを守るLサイズとして君臨し得る。


この《サマエル》に限らず、Chapter4には環境や今までの常識を大きく変えるようなカードが多数収録されている。
地元のショップで買えるといいんだが。