FumbleguyのTCGあれこれブログ

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ドレッドノート・ステップアップV3:14

足長おじさんが現れないものだろうかと思いつつ、ドレッドノート・ステップアップV3第十四回。
クラスタ分析編も残すところ3回。今回は最初期からTier1に居座り続けるデッキを持つ青黒。
中核カードの禁止を受けてもなお絶好調である。Chapter3でついにその足も止まるのか。

◆【青黒】
全クラスタ中で最高峰の防御力を誇り、特にアタック耐性に関してはずば抜けている。
多くのアビリティダメージがBPを参照するために「衰弱」で対策することもでき、《ウシャスの夜明けの光》でも食らわない限り盤石の構え。
欠点は火力コードの不足からくる手数不足。1ターン3回アタックを行うのが難しいことも多く、耐え忍んで見つけた勝機を逃すとジリ貧。

▼青黒グッドスタッフ
常に環境最前線を駆け抜け続けてきた不動のTier1、Chapter3でも健在。ちなみにグッドスタッフは「強いカード詰め合わせ」くらいの意味。
元々はChapter1で【青黒甲殻】として成立した、《ゴモリー》《ペイモン》《シルト II》の『甲殻』ユニットを《アテナの煌めく盾》《ベルゼブブの魔風》《ベリトの闇の鎧》で守り、かつ《ゴモリー》の『かちあげ』と高いBP、『甲殻』と「衰弱」によって生み出されるBP差によって反撃を決める後攻型のコントロールが原型。
これがミラーマッチ対策に《フォラス》を投入したり、先攻でもある程度戦える様に《シルト》系ではなく《ザルク》系を重視したり、Chapter2になって《ヘラクレス》を得たりした結果、Chapter2の集大成となるCS名古屋2015でも優勝を飾った。
Chapter3で【青黒】ユニットを手に入れ、「奔流」の恩恵も受けることで、このデッキはまたも進化する。
グッドスタッフなだけあってデッキ構築の幅が広いが、ここではChapter1から正当進化した後攻型の他に「衰弱」をメインにした新種も紹介する。
Chapter3での具体的な収穫は《カムペー》《ハーデス》《ペルセポネ》《ビフロン》《冥粒 プロセルピナ》。
この内、後攻型デッキで有用なのが《カムペー》と《冥粒 プロセルピナ》、次いで《ハーデス》。
後攻型デッキは基本的に「Mサイズユニットの高い防御力にコンバットトリックと「衰弱」を加え、相手のアタックにMサイズブロックで耐えることで相手の攻め手を減らす」という考え方をする。今まで「衰弱」担当として頑張っていたのは《バーレー》《ベルフェゴール》だったが、そこに新顔《カムペー》が加わった。手札を消費せずに「衰弱」を付与できるようになったことで、長期戦の適性をより一層高められる。
元々重いコードは《ディスペル》くらいしか採用していなかった【青黒】にとって、毎ターンのログコスト①程度は手札の消耗を抑える対価としては安い物である。青のSサイズユニットは《ハルモニア》くらいしか採用しない青黒後攻にとっては、『縛鎖』の条件を満たすのも簡単だ。
加えて、一番頼れる除去が《ゴモリー》の『かちあげ』だった青黒後攻に、実質コスト⑤ながら現れた確定除去《冥粒 プロセルピナ》の存在は衝撃的。どんなユニットでも「衰弱」をつけておけば「ログコストが支払えなくなるかターン終了まで棒立ちする」か「一回動いてからダミーになってターン終了と共に消えていく」か、どちらかの道を辿ることになる。どちらにしろ相手の戦力が大きくダウンするので「相手に選択権のあるカードは弱い」の例外「ただしどの選択でも強い場合は除く」に該当する。
《ハーデス》は、今までアタックボーナスを狙って相手のHPが残っている側のバトルエリアにアタックしていたところ「HPが残っていなかったらHPを移動させてアタックボーナスをむしる」というえげつない動きができる。相手の防御が薄い方のバトルエリアを狙うだけで相手を追いつめられるので、除去されない間は相手に常に苦渋の決断を迫る驚異の新戦力。ログコストが重いので、後攻型デッキに投入する場合は《ヘラクレス》《ゴモリー》の二枚看板のどちらかと交換することになるだろう。
「衰弱」型のグッドスタッフでは、《バーレー》《カムペー》で「衰弱」を用意しておいて、敵軍Mサイズを《ビフロン》の『熱病』で狙い撃ちしたり、《ペルセポネ》の『冥界の石榴』で追加の「衰弱」をエンチャントして相手の攻め手を減らす。どちらかというと先攻向きのコントロール。
今まで「衰弱」デッキは、『呪詛』や『呪言』といった手札を消費するアビリティで「衰弱」を用意していたが、赤黒の《ベリアル》や青黒の《カムペー》の『縛鎖』のおかげで手札を消費しなくても「衰弱」をエンチャントできるようになった。そこで、「衰弱」を使いつつ先攻を取ることで、相手の攻め手をより確実に減らしつつ、自分は優位に攻めることを狙うのが青黒衰弱グッドスタッフというわけだ。
こちらのデッキでも《ハーデス》は有効活用できる。「衰弱」の扱いだけで言えば、《ベルゼブブの魔風》亡き今、こちらの方が上だ。ログコストをうっかり使い切らないように注意する必要はある。
どちらの場合も、付け入る隙はコンバットトリック。その中でも意外な弱点が《マルファスの鳴動》《ストライキング》。防御コードの《アテナの煌めく盾》《ベルゼブブの冥風》《ベリトの闇の鎧》は強力だが、その防御を上回る大覚醒やアタックボーナス追加によって青黒側のプランを崩せば、一気に戦局を覆し得る。
元々安定志向の強いデッキであるため、その安定を突き崩してやれば、この強力なデッキを打ち負かす隙は必ず生まれる。それに最適なユニットが、このゲームには複数存在する。そうだね、《ヘラクレス》だね。なお青黒側にも《ヘラクレス》がいるのでこれだけではまだ足りない。

▼青黒レジェンド&ビースト
青は「レジェンド」と「ビースト」担当、黒は「ビースト」担当。この二つを組み合わせれば、強力な「ビースト」デッキが組めるはず。
さらに青の「レジェンド」は、赤とは違って「ビースト」とのシナジーが強い。では組み合わせられるはず。
そんなこんなで生まれたのが青黒レジェンド&ビースト。「レジェンド」不採用という手もある。
黒単ビーストと比べて勝る点は、打点を《マルファス》に依存しなくなる点。《ディオメデス》の他、《ベレロフォン》《カストール&ポルックス》の『騎乗』や《キルケー》の『獣の応援』のおかげで、キーカード一枚に打点を頼る必要がなくなるのは非常に大きなメリットとなる。特に《キルケー》は《マンティコア》の『毒針』のダメージを増やせる点で相性が良く、『俊足』もデッキ全体に有用なアビリティ。
《ベレロフォン》は、青黒グッドスタッフでも使っていた《アテナの煌めく盾》や《ベルゼブブの冥風》と共に《ペガサス II》が驚異の守りを見せてくれる。優秀な壁となるだけでなく、打点も高いのが魅力だ。
《カストール&ポルックス》は『無敵』もあって、殴り合いに強い青黒にマッチしている存在。Sサイズが110打点、《ディオメデス》なら単独140打点は強烈極まりない。防御をうまく決めれば、1ターン4回アタックも夢ではない。
これらの「レジェンド」を採用しなければ、《ハルファス》の『遠吠え』が安定性を増し、先攻を取り続けても息切れしにくくなる。
青のビースト《ディオメデス》系は先攻型デッキを目指すなら優秀なアタッカーだし、その先攻を取る『俊足』持ちは《ケリュネイア》系と《キルケー》がいる。
先攻を取らなくても《ミノタウロス》が打点を確保する。その場合は《ノルベルト・ジョージア》を忘れずに。
《ケルベロス》は「ビースト」では貴重な「衰弱」要因。《ミノタウロス》と組み合わせて、後攻時の打点を確保する仕事もできる。《ケルベロス》採用の場合、デッキの青を減らすためにも「レジェンド」は不採用としたいところ。《ヘラクレス》ならともかく。
弱点は「衰弱」に致命的に弱いこと。攻撃も防御もすべてユニットのBP頼りなので、その足場を崩されると抵抗できない。《ヘパイトスの鍛えし鎧》も「衰弱」対策としては焼け石に水。

▼青黒ドラゴン&ケーファー
実は「ドラゴン」がいる青。今まで目立たなかったが、Chapter3でついに相棒を得た。そう、《ランツェ》だ。
主役となるのは、散々《ヤマタノオロチ》と比較されてはデッキから抜けていった《ヒュドラ》……ではない。正直、こいつは「ドラゴン」版『遠吠え』でも覚えてこない限り仕事がない。
青黒ドラゴン真の主役は《カムペー》、そして主力は《ヴィアベル》10枚だ。《カムペー》が『縛鎖』で「衰弱」を用意し、《ランツェ II》や《ヴァラク》の隣に控える《ヴィアベル》が「覚醒」の脅威を匂わせつつ突撃する。《ランツェ》の後押しを受けた《カムペー》がそれに続けば、攻撃力は十分だ。
「衰弱」をエンチャントしつつ連続行動できるSサイズネームド《メデューサ》は「ドラゴン」ではないものの、このデッキで採用する理由が出てくる。《ヴァラク》を採用せずに《ペルセポネ》と併用してもいい。
他の青黒デッキに比べて、《ヴィアベル》の全力投入と《ランツェ》によって、安定してBPを上げる手段を確保できる点と、ログコストの消費が抑えられる点で勝る。つまりその分コードやアームズにログコストを割いたり、ゴッドドローを増やしたり出来る。「奔流」もあって、ALLコードを大量投入することも可能だ。
青黒デッキは大抵、望み通りの先攻後攻を取れない状況が弱点。だが青黒ドラゴン&ケーファーは、先攻も後攻も関係なしに戦力を維持できる。《レオナ・メリタ》という新たな『嵐の予感』要員が現れたのもうれしい。
弱点は頭一つ抜けた強力なユニットが存在しないこと。《神通力 烈風》一発であっさり攻め手が止まってしまい、結局最後には《ヘラクレス》頼り、となりかねないのが悲しい。

◆アームズ
青黒のアームズは《冥粒 プロセルピナ》。プロセルピナはデメテルの娘であり、春の女神ペルセポネの別名。冥府の神ハデスがプロセルピナに一目惚れしたまではいいのだが、それを兄神ゼウスに相談すると「じゃあお前のホームの冥府に拉致っちゃおうぜ」と言い出し即実行。プロセルピナはハデスと強制冥府デートとなり、そこで石榴の実を食べてしまったために年の数か月を冥界で過ごすことを義務付けられた。だいたい全部ゼウスが悪い。
アビリティ2『冥界の味』は、青黒には貴重な除去効果であり、実質ログコスト⑤で対象ユニットをダミーにする。ただし、対象は「衰弱」がエンチャントされており、かつチェック状態でなければならない。
青黒には「衰弱」付与手段こそ多いが、敵軍ユニットをチェック状態にする手段はない。そのため、ファストフェイズに敵軍の主力に「衰弱」をエンチャントしておいて「そいつ動いたらダミーにするからな」と脅しをかけるのが主な仕事。
敵軍Mサイズに対して狙いを定めれば、大抵は敵軍の攻め手を1回分減らせる。ただし、コード火力に長けるデッキが相手の場合、「衰弱」を付与したユニットのアタックが決勝点になってしまうこともあるので、過信は禁物。コストが重いこともあり、コンバットトリックの撃ち合いで『冥界の味』のためのログコストを支払えなくなる可能性も。
青黒のキャスターには重要なチェックアビリティ持ちが多いのも悩みどころ。青黒後攻グッドスタッフの定番キャスター《レオナ・メリタ(Chapter1)》と《テオ・マグノリア》の2人には無関係な話なのだが。

登録タグ: Dステップアップ  ドレッドノート 

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テーマ:ドレッドノート投稿日時:2015/12/08 23:09
TCGカテゴリ: ドレッドノート  
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