FumbleguyのTCGあれこれブログ

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ドレッドノート・ステップアップV3:11

Festa福岡の予約も始まったドレッドノート・ステップアップV3第十一回。
クラスタ分析編第五回、今回からは混色デッキの分析に入る。
混色最初は赤青。Chapter2で大躍進したこのクラスタ、Chapter3でも有望株。CSやFestaでもよく見ることになるだろう。

◆【赤青】
赤の焼きコードと青のコンバットトリックを組み合わせた結果、かなりオーソドックスな動きをするようになった癖のないクラスタ。
《プロメテウスの火》を失い、アクションフェイズ終わり際にユニットをノーマル状態に戻して無理やり勝利を奪うという展開が作れなくなった分は《神通力 烈風》が補ってくれる。
「面倒なMサイズを《神通力 烈風》で除去してから殴る」「コードで除去して生まれる隙は《アテナの煌めく盾》《アレスの猛き槍》で補う」という、単純だからこそ強い動きが可能。
《神通力 水鏡》のHP残し、《神通力 砕波》のAc潰し、《ハーデスの暗黒の雲》のコードダメージ80軽減など、《アテナの煌めく盾》以外の防御手段が軒並み減っていることには注意すること。

▼赤青反響
赤の『反響』持ちの大半が混色デッキでも使用可能なことに着目し、手番を使わない《アポロンの降り注ぐ矢》を『反響』でフル活用することをコンセプトにしたデッキ。
『反響』ユニットは《アメノウズメ》《鞍馬》がほぼ確定、《ツマツヒメ》はお好みで。
他のユニットには、コードダメージでの敵軍ユニットブレイクを頻繁に狙う関係から《スセリヒメ》、コードを連打するため手札消費が激しいのを補う《コノハナサクヤヒメ》、青ければ大体入る《ヘラクレス》、『爆風扇』を使うことも考慮して《愛宕》、打点は正義の《飛騨》系《山姥》系など。
手番を消費せずにリアクションで100~110コードダメージを叩き込んだり、そこに《神通力 雷火》を合わせてMサイズを消し飛ばしたり、といった過剰防衛によってアドバンテージを稼ぎ、隙のできたバトルエリアにアタックしていってHPをむしり取るのがこのデッキの基本。
Chapter3で《神通力 鎌鼬》が弐式として大幅強化されたことで「敵軍ユニットをコードダメージで焼き尽くしてから無人のバトルエリアを殴りに行く」という動きも可能になった。このデッキではログコスト②で130コードダメージが飛ぶことさえ頻繁にある。
加えて、Chapter3で重くなって帰ってきた《スセリヒメ》の『不知火』は、余っているログコストをダメージに変換できるのが地味に便利。FREE覚醒やタイプ覚醒に対する抑止力として、適当にバーストを残しておくだけでも脅威となる。
弱点は『調和』持ちや『中和』持ちを並べられること……ではない。
腐っても《神通力 金剛》と《アレスの猛き槍》を擁する赤青デッキ、『反響』に頼らず真っ向から殴れば、バニラ同然の《アスピス》も《ナマハゲ》も全然怖くない。
真の天敵は大覚醒持ちと《ヴィシュヌの天眼》、そして何よりBP150軍団。具体的には《ヘラクレス》と《ゴモリー》だ。
《ヘラクレス》は『反響』込みの《神通力 烈風》に、覚醒+《ハーデスの暗黒の雲》やBP上昇コードであっさり耐える。《ゴモリー》は後攻だからまだマシに思えるが《ベリトの闇の鎧》を構えられ続けるのが地味に面倒、かつ《アメノウズメ》をピンポイントで『かちあげ』してくるのが辛い。
もっと言えば、このデッキはダミーデッキ並みに手札を使い続けるため、適度に後攻を取りたい。『甲殻』型デッキに後攻に居座られると、それだけで息切れして負ける可能性が出てきてしまう。
《コノハナサクヤヒメ》のおかげで少しはログコストと手札に余裕が出てきたが、それでも息切れしてからの立て直しは不可能に近い。

▼赤青覚醒ドラゴン
《神通力 金剛》だけでは飽き足らず、Sサイズを《オロチ》《コルヌ》だけにして「覚醒」ラッシュを可能としたデッキ。CS名古屋のベスト8決定戦において、フィーチャーテーブルで映し出されたことで知った人も多いのではなかろうか。
MサイズはBP130+『追撃』で手札消費なく強力なアタックを繰り出せる《ヤマタノオロチ》と、手札がある限り強い《ヘラクレス》の『魂の音叉』対応ユニット。Chapter3環境でこれにもう1体足すなら《ディオメデス II》か《テセウス》《ヘカーテ》辺りだろうか。
『魂の音叉』のおかげで減りにくくなった手札を存分に利用し《オロチ》《コルヌ》をBP130になるまで「覚醒」させたり、《ヘラクレス》の安定性を高めたりしつつ《神通力 烈風》で突破口を開く、シンプルだからこそ強いデッキ。
強さとはパワー即ちBPだと言わんばかりの、真正面から力とパワーとストレングスをねじ込み続ける力強い戦い方が可能。
一方で手札をガンガン投げ捨てていくデッキなので、耐久と長期戦に特化したデッキ相手は苦しいものがある。
アタックをMサイズユニットで受け止めて耐えるタイプの相手は特に辛い。例えば『甲殻』+「衰弱」+《ベリトの闇の鎧》という、黒の後攻系デッキが得意とする動きは、これを突破するためにリソースを注ぎ込む必要があるため、堅牢な防御の前に息切れするリスクが高まるからだ。

▼赤青レジェンド&ビースト
Chapter2で成立し、CS名古屋で猛威を振るったデッキ。Chapter3でも収穫あり。
この赤青レジェンド&ビースト、実は黄単トリシューラデッキ以上に色々とアーキタイプが分かれており、そのため解説も一苦労。
まず安定性を求めると、Sサイズに「レジェンド」、Mサイズに「ビースト」を固めた形となる。これが一応の基本形。
「レジェンド」には《ヤマトタケル》《オルフェウス》の『草薙ノ剣』コンビに加えてSレジェンドの《ベレロフォン》、ビースト覚醒持ち《因幡》を。Mサイズに《足柄 弐》《ペガサス II》《ネメア II》《ディオメデス II》とレジェンド覚醒《ケイローン》を据え、アクションフェイズ一手目にMサイズ単騎の130~160アタック、もしくは『草薙ノ剣』を叩き込み、Mサイズを優先的にブロックに使う。
通常のデッキとは異なる戦い方ができるのが利点なのだが、致命的に火力に弱い。《神通力 鎌鼬》あるいは《ヴァーユの乱風》をSレジェンドに2ターン続けて撃たれるだけでも苦労するほど。
逆にSサイズに「ビースト」、Mサイズに「レジェンド」を持ってくる構成も可能。
この場合、「ビースト」には《足柄》《ディオメデス》《ケリュネイア》辺りが、「レジェンド」には《キントキ》《ヘラクレス》《カストール&ポルックス》が入ってくる。タイプ覚醒持ちはお好みで。
こちらの構成は、Sサイズの単独打点を《カストール&ポルックス》の『騎乗』で大きく高めて露払いを着実に行いMサイズの強力なアタックの準備をしたり、Mサイズの高いBPでHPを堅実に守るという戦い方が可能。どちらかというとSレジェンドよりも防御寄りのデッキだ。
そして一般的にレジェンド&ビーストと呼ばれるデッキは、SサイズとMサイズ両方に「レジェンド」を投入して爆発力を高め、《足柄》系で火に油を注ぐレジェンド&足柄タイプ。CS名古屋2位のデッキもこれ。
《ヤマトタケル》の『草薙ノ剣』は《足柄》系と《ヤマトタケル》《オルフェウス》が揃うと100~120点火力、《神通力 金剛》が揃えばさらにダメージは増える。キャスターにアタックが通れば《因幡》の力を借りて150アタックダメージを叩き出す《ディオメデス II》。そして先攻を取ってこそのこれらのユニットを『俊足』で支える《ケリュネイア》系、それらすべての事情を無視して強い上に《足柄》と一緒だと140アタックダメージに耐える《ヘラクレス》、タイプ関係なしにSサイズで容易にBP110に到達する《デイモス》と、デッキの中身が「揃えばすごく強い、揃わなくても強い」カードで構成されている。
弱点としては、《神通力 砕波》や《リリスの夢の宴》で『草薙ノ剣』を止められるのが苦しいのと、「衰弱」に特化したデッキ。
特に「衰弱」は《ヤマトタケル》には効かないと思っている人が多いが、先攻を取られたターンにファストフェイズで「衰弱」を用意されるのが実は厳しい。
『草薙ノ剣』で「衰弱」を捨て札にする前にダメージを受ければ、当然ブレイクされる。レジェンド&足柄相手に付け入る隙のひとつである。他にもBP火力や「強化」に頼るデッキは「衰弱」で機能不全に陥ることが多い。赤黒デッキが得意とする手法であり、Chapter3登場直後の現在は赤黒デッキがTier1。注意が必要だ。

◆アームズ
混色のアームズはログコスト②になっているのに注意が必要。ついでに言うと単色アームズはアンコモン、混色アームズはレア。
赤青のアームズは《潮盈珠&潮乾珠》。洪水を引き起こす潮盈珠(しおみつたま)と、その水を消し去る潮乾珠(しおふるたま)は、神話上もセットで割とえげつないことに使われた。
アビリティ2『潮盈珠』は、キャスターのチェックだけ、アームズのエンチャント分と合わせて実質ログコスト③で自軍ユニット1体に「強化」をエンチャントして連続行動。
ほぼどんなデッキに合わせても強い一枚で、攻撃の打点を上げる、《アメノウズメ》の『爆風扇』や《ヤマトタケル》の『草薙ノ剣』の火力を上げる、《ヘラクレス》のBPを140にする、《キントキ》をBP170にする、と赤青デッキの大半にマッチした効果。
こうなると問題はチェックコスト。《瀬古 ツナデ》《敷島 ヒカル》の二大ドローキャスターの邪魔になり、実は仕事の多い《三取 タイガ》も競合する。
一方で実戦級の『魂の絆』『魂の音叉』持ちも多いため、それらのユニットを採用する場合はかなり扱いやすいアームズだと言えるだろう。

登録タグ: Dステップアップ  ドレッドノート 

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テーマ:ドレッドノート投稿日時:2015/12/04 23:12
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