ドレッドノート・デッキアナライズ:9
更新日 | TCGタイトル | デッキ名 |
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2015/10/12 | ドレッドノート | 先攻型黒単ダミー |
今日も元気にデッキを組んだり分解したり、ドレッドノート・デッキアナライズ第九回。
今回は【黒単ダミー】の中でも一風変わった構築の【先攻型黒単ダミー】を紹介。
黒系ダミーは後攻ばかりが能じゃない、早速内容を見て行こう。
まず目立つのが、ダミーデッキの割には多く12枚採用されたSサイズ。
先攻型を名乗るだけあって、S12M16コード22と、コードを減らして先攻を取る可能性を少しでも上げている。
その分コードは重いものを減らしているが、これはMサイズの内12枚がネームドであることも影響している。
どんな強力なコードだろうと、コストが支払えないなら無用の長物。だったら軽いコードに絞って採用しよう、という訳だ。
【黒単ダミー】の四天王、《星雄 ゲルダ》《ドゥンケルハイト II》《ネビロス》《ゴットハルト・ダルマイヤ》《バティン》は全採用。
この時点で、最低限普通の【黒単ダミー】として振る舞うことは可能……と見せかけて、実際にはそうでもない。
《アスモデウスの眼光》が採用されていないため、アタックへの耐性が大幅に落ちている上に、先攻型というだけあって後攻の2ドローができる機会も少ない。
さらに軽量コンバットトリックが増えている分手札消費が激しくなり、どのカードをダミーにするかという選択も一層困難になっている。
手札を補充しては使い潰して受け手の広さで立ち回り、どんなデッキ相手でも4:6不利程度で戦える【黒単ダミー】とは違い、このデッキでは手札が尽きる前に大勢を決する必要がある。
このデッキのコンセプトは《フルーレティ》にある。
ダミーのBPを100前後にして、先攻の『影爆撃』で敵軍Mサイズを狙い撃ちにし、反撃のアタックは各種コンバットトリックでどうにかする。
《フルーレティ》か《アスタロトの魂の契約》で敵軍Mサイズを真っ先に排除することで、なんとしてもキャスターのHPを3枚すべてブレイクするアタックを通す。
それがこのデッキの目指すところだ。およそデッキのすべてがこのプランのための選択で構成されている。
やれ「先攻だと強いけど【黒単ダミー】は後攻取るからゴミ」だの「《フルーレティの影悪魔》だけあればいい」だの「超ド級として恥ずかしくないのか」だの「《アバドン》よりマシだけど許されないよ」だの言われている《フルーレティ》のためのデッキである。
《タケミカヅチ》《ベリト》やLサイズといった、この手が通じない相手は殴ればいい。ダミーのBPは高い。
《ドゥンケルハイト》は『潜影【+20】』持ちで、ダミーの最大BPを引き上げるのに一役買う。《フルーレティ》の火力上昇も意味する重要な要素だ。
だが、自身がBP70のSサイズということが「ダミーよりBPが小さい」「ダミーの隣に置いてもユニットスロットが埋まらない」という二重のデメリットになるのが悩みの種。
しかし、このデッキではそのデメリットを承知の上で、SPのためにも4枚フル投入している。
更に《ネビロス》《バティン》を守る《シャッテン》もフル投入。
《ベリトの闇の鎧》も合わせて4枚採用しておりコンバットトリック過多に見えるが、これは《フルーレティ》と《シャッテン》の相性がいまいちなのを考慮してのこと。
そして《ベリトの闇の鎧》のために《バーレー》まで4枚採用。
《ベルゼブブの魔風》だけでは安定して「衰弱」を用意できないことと、ネームドMサイズが多いことからコードに回すログコストを減らしたいことから、先攻型で手札消費がマッハになるという致命的な弱点を抱えてでも《バーレー》を使わざるを得ない。
《ベルゼブブ》は重すぎるし、《ベルゼブブ》も《ベルフェゴール》もユニットしか捨てられないのがこのデッキには辛い。
加えてダミーとシナジーのないユニットを採用する余地がほとんどない。《バーレー》すら苦渋の決断だ。
コードは徹底的に軽量化。《ディスペル》以外は全てログコスト③以内に抑えている。
これは言うまでもなく、《ネビロス》《バティン》《フルーレティ》のせいでログコストの確保が困難なため。
対戦相手からすれば、これらのユニットはなんとしても除去したい。つまり毎ターンキャストし直す可能性があるユニットだ。
さらに《フルーレティ》はアビリティのためにもログコストを要求する上に、後攻では仕事ができない穀潰し。
結果としてバーストはユニットのために消費され、《バルバトスの魔弾》や《アスモデウスの眼光》のような一枚で戦局を傾けられる重量級コードはプレイする機会すらない。
だったら軽いコードを使うしかないじゃない、という凄惨な事情がある。
なおこれでも第一ターンはコードのプレイはほぼ無理だ。HP3枚差し出すつもりで戦うことになる。
《ベルゼブブの魔風》《アスタロトの魂の契約》《フルーレティの影悪魔》は迷うことなく全力投入。特に《フルーレティの影悪魔》は敵軍アタックをどうにか防ぐ最後の盾であり、《アスタロトの魂の契約》は相手のMサイズを焼き続けるために必須。
相手のアタックをダミーで防ぎ、そのダミーの特攻で敵軍ユニットを除去する。それがこのデッキの生きる道。
《ベリトの闇の鎧》は《バーレー》のおかげで採用できるようになった、というか《ベリトの闇の鎧》のために泣く泣く《バーレー》を入れてある。
ダミーはFREE覚醒しか「覚醒」が効かない困った奴なので、BPを上げるためには《ベリトの闇の鎧》に頼らざるを得ない。
主な使い道は《ネビロス》《バティン》の保護、および『影爆撃』の威力上昇、《フルーレティの影悪魔》との合わせ技でMMアタックに耐えることだ。
《サブナックの蛆の傷》は、このデッキでは大抵130点火力として機能する。《アスタロトの魂の契約》の5枚目以降として振る舞うカードだ。
もっとも130点と160点では、Mサイズ除去としての信頼性に、大きな違いがある。特に赤・黒相手だと顕著な違いとなる。
このデッキでは除去は《神通力 金剛》《ベリトの闇の鎧》を吐き出させるだけでは仕事をしてないのと同義。アタックするか除去を撃つかで明暗が分かれる。こいついっつも綱渡りしてるな。
総じて《フルーレティ》を使うのは地獄の道だと結論付けられてしまった。せめて【黒黄ダミー】に入れられるのなら、と心底思う。
11月には《プルソン》が控えており、《フルーレティ》の立場は悪くなる一方。
それでも、使いたいカードを使うためにデッキを組む……そういう楽しみもある。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/10/12 10:31 | |
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