ドレッドノート・ステップアップ:5
壁にぶつかっている人のためのドレッドノート・ステップアップ第五回。
今回は前回に引き続きLサイズ編。前回説明したLサイズの強みを、実戦で引き出すための諸々を解説していく。
●Lサイズ最大の弱点
Lサイズの利点は前回説明した通り。
では、Lサイズユニットの弱点はどこか? という話になる。
これは単純明快で「キャスターのHPを守る能力はSサイズ+Mサイズよりも低い」という点にある。
SサイズとMサイズの2体がバトルエリアにあれば、そのバトルエリアは少なくとも1回、どんな強力なアタックからもキャスターを無傷で守ることができる。Sサイズでブロックすれば、被害はそれだけだ。
だがLサイズの場合はそうはいかない。隣にユニットが居ない以上、Mサイズ2体、あるいはそれ以上の戦力でアタックされたなら、選択肢は「Lサイズをブレイクされてアタックボーナスを与え、更地のバトルエリアがSサイズに殴られるのを待つ」か「キャスターのHPを0にされる」のどちらかしかない。
多くの場合、どの道キャスターのHPを0にされてしまうだろう。第一ターンならともかく、中盤以降この展開は非常に辛い。
かといって、すでにHP0のキャスターの前にLサイズを出しても、先攻を取られてSMアタックされてブレイクしている様では仕事をしていないも同然。
むしろ後にMサイズが残らないのでLサイズを出す意味がなく、アドバンテージを投げ捨てていることになる。
ならばどうするか? 第三の選択肢を作り出せばいい。
●Lサイズの弱点を補え
第三の選択肢「LサイズとキャスターのHPの両方を守る」。
この道に進むためには、コンバットトリックの力を借りればいい。
幸い、Lサイズはキャストフェイズでの手札消費が少なく手札に優しい存在。コンバットトリックに回す手札もログコストもあるはずだ。
そこで、以下のコードを利用して、なんとかLサイズがいるバトルエリアの防御力を高め、最悪の展開を防ごう。それだけで相手に与えるプレッシャーと、相手からむしり取るアドバンテージは相当なものになる。
▼《プロテクション》《アテナの煌めく盾》
定番のアタックダメージ軽減コード。
特に《プロテクション》は侮るなかれ、ログコスト③と重いものの、軽減量60はLサイズにとって重要な意味を持つ。
Sサイズ+Sサイズ+Mサイズのアタックダメージの基準値は240。これを60軽減すると180。
なんとこれ1枚で『大暴れ』LサイズのBP190を下回るのだ。
当然、相手は「覚醒」も用意してくるし、アタックダメージを増加させるアビリティだってある。
これらのコードの意味は、「Lサイズに対してSサイズ+Mサイズでのアタックはハイリスク」だと思わせるためにある。
3体でアタックされれば敵軍に残されるアタックはMサイズ単独アタックのみ。それを《プロテクション》で防いでしまえば、たとえLサイズがブレイクされようと被害は最小限で済む。
Lサイズが関わらなくとも、結構汎用的に使える《プロテクション》はもっと見直されるべき一枚だと言えよう。
▼《アポロンの降り注ぐ矢》《ポセイドンの怒涛》《ヴァーユの乱風》《ベルゼブブの魔風》《アスモデウスの眼光》
Lサイズへのアタックは頭数が命。BP190をブレイクできるアタックダメージを単騎で出すのは『追撃』持ちでも難しいからだ。
『活力』持ちのBP170でさえ、単騎アタックでブレイクするのが苦しい。
その頭数を減らしてしまえるRe火力は、Lサイズユニットを守るため、および敵軍アタックをLサイズに集中させて反対側のバトルエリアを守るためにもってこい。
Sサイズが1体減るだけで、アタックダメージは70~110ほど減ることを考えれば、「覚醒」に弱いとはいえ《プロテクション》以上の防御力とコストパフォーマンスだ。ちなみに《カストール&ポルックス》の隣や《デイモス》が110打点のSサイズ。
《ベルゼブブの魔風》は火力ではないが、複数枚使ったり事前に《バルバトスの魔風》を使ったり、《アポロンの降り注ぐ矢》と組み合わせることで効果は絶大なものになる。
《アスモデウスの眼光》は、キャンセルされなければ確実にアタックダメージを100点以上削ってくれる。「覚醒」などのアタックダメージ増加に対するリアクションで使えば爆アド。
▼《神通力 水鏡》
Lサイズ第四の選択肢「キャスターでブロックしてHP1~2枚ブレイクで耐える」を実現するための一枚。
HP価値を100にすると、キャスターへのダメージはアタックダメージ190点までならHP1枚、290点までならHP2枚ブレイクになる。
《プロテクション》や2枚目の《神通力 水鏡》と共にプレイすれば効果は更に凶悪になる。
赤単でLサイズを使う時には3~4枚デッキに投入したい。キャスターを守るついでに《オオヤマツミ》が大きくなるので。
▼《神通力 砕波》
赤単専用ながら、Lサイズの天敵である240点火力《インドラの矢》《シヴァの第三の眼》《デストロイ》に加え、《バルバトスの魔弾》《アプサラスの誘惑》もまとめてログコスト④で対処できる便利な一枚。
もちろん《ディスペル》でもいいのだが、コストの差が結構馬鹿にならない。《ディスペル》はどんなデッキにも採用候補になり得るカードだが、《神通力 砕波》もLサイズ採用時には考慮しよう。
▼《アプサラスの誘惑》
黄単専用コードにして、Lサイズデッキの救世主みたいな一枚。
というのも「先攻で敵軍Mサイズを《アプサラスの誘惑》でチェックして、そのまま反対側のバトルエリアのユニットを攻める」という動きが、Lサイズを扱うデッキにおいて非常に強力な動きだからだ。
敵軍がSサイズでブロックすれば、敵軍の残りアタックは実質SMアタックのみ。Lサイズをブレイクするのは極めて困難な打点170ラインだ。
優先してアタッカーをチェック状態にしておけば、Lサイズで最後のHPを守る事さえ可能となる。
先攻で《アナンタ》でバトルエリアごと焼き尽くし、ノーマル状態のユニットを1体だけにするという形を作ることができれば、もはや勝利は近い。
若干雑だが今回はここまで。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/10/07 23:57 | |
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