ドレッドノート・ステップアップ:4
壁にぶつかっている人のためのドレッドノート・ステップアップ第四回。
Chapter3の新カードが発表されつつある中、今回はLサイズユニットについてまとめていく。
使うに使えぬ駄目カード、という評価はもう昔の話、決して要らない子ではないのだ。《アバドン》はともかく。
●Lサイズはサイズがすごい
Lサイズユニットの最大の特徴は「隣にユニットを置けない」ことにある。
そのため、アタックされればキャスターかLサイズのどちらかでブロックしなければならない。本命のMサイズを生き残らせるために、Sサイズでブロックする、という手が使えないのだ。
しかしながら、このことはデメリットだけではない。
ドレッドノートの基本のひとつに「ユニットスロットを可能な限り埋める」というものがある。
バトルエリアひとつのユニットスロットを埋めるのを、手札消費1枚、あるいは0枚で行えるのはLサイズの特権だ。
そして詳しい理由は後述するが、ひとつのバトルエリアのユニットを全て生き残らせる場合、SサイズとMサイズの組み合わせよりもLサイズ1体の方が生き残らせるのが容易。
キャストフェイズでの手札消費が少なく、更に次ターンもユニットをキャストする必要がないために手札消費が0になる。この「手札の消費を抑えることで、結果的に相手以上のハンドアドバンテージを得る」のが、Lサイズユニットの強みのひとつだ。
●LサイズはBPがすごい
Lサイズユニットの本体性能は三種類。
「コスト1、混色可能、BP190、『大暴れ』、FREE覚醒」がChapter1で各色に。
「コスト2、単色専用、BP190、そのクラスタに適したアビリティ2個、FREE覚醒」もChapter1で各色に。
「コスト0、単色専用、BP170、『活力』、同名覚醒」がChapter2で登場した。
まず本体性能で注目すべきはBP。
Chapter1で登場したLサイズはBP190。これをブレイクするためには、Sサイズ+Mサイズ+「強化」と等価のアタックダメージが必要となる。
Chapter2のLサイズはBP170。火力の第二基準線を越えており、アタックダメージでブレイクするにはSサイズ+Mサイズと等価のアタックダメージが必要。
どちらの場合でも、アタックダメージにボーナスを得るとか自身に「強化」をエンチャントするユニットがいなければ、ユニット2体でのアタックでもギリギリブレイクできるかどうか、といったところ。
当然お互いにコンバットトリックが加わる訳で、戦闘に関して絶対的なことは言えないのだが、ここで重要なのは「敵軍にSMアタックを要求する」という点。
前回の記事で説明した通り、Mサイズが存在するバトルエリアにアタックする時は、できればアタックダメージ130は欲しい。
そしてそのアタックダメージを出すためには「Mサイズ単騎アタック+アタックダメージ増加要素」ないし「SサイズとMサイズの2体でアタック」が必要となる。
敵軍が先攻だとして、まずLサイズユニットをアタックされれば、その時点で敵軍に残っているユニットはSサイズ1体とMサイズ1体。そして必ず「ノーマル状態のSサイズユニットが存在するバトルエリア」がある。
そちらに向かってアタックすれば、相手がSサイズでブロックし敵軍の残りユニットはMサイズのみ。反撃されても、Sサイズユニットでブロックする余裕がある。
という訳で、Lサイズユニットの高いBPは「アタックされることで敵軍アタックの回数を大幅に減らし、テンポアドバンテージを稼ぐ」ことに繋がる、重要なアドバンテージ源と言える。
なお、BP170の『活力』Lサイズは同名覚醒持ち。1回覚醒すればBP200に到達し、その防御力は3体アタックでもなければ安心して貫けないほどだ。
●Lサイズは攻撃がすごい
BPが高いということは、アタックダメージも高いということ。
Lサイズユニットのアタックダメージは170ないし190。これは《プロテクション》を使っても、Mサイズユニットの基準線100を超える値である。加えてHP3枚ブレイクが可能だ。
アタックダメージ170の強力なアタックに耐えるコンバットトリックは限られている。具体的には「《モナカ II》に《メティス》付き《アテナの煌めく盾》」「《シルト II》に《ベルゼブブの魔風》+《ベリトの闇の鎧》」「《スカンダ》に《ラクシュミの蓮の花》」などだ。
もちろん《アスモデウスの眼光》や、先攻を取っての《デストロイ》で対処できると言えば対処できるのだが、コンバットトリックに限定すれば、Lサイズに狙われて被害なく耐えるのは不可能と言っていい。
また、BP190のLサイズユニットの多くは『大暴れ』を持っている。
手札消費こそするが、コードカード1枚で130ダメージ。Mサイズが同名覚醒しても耐えられない火力を内蔵している、というのはそれだけで強い。
先攻を取られても高いBPのためにブレイクされにくく、敵軍Mサイズ、それもノーマル状態のものを確実に仕留めていける。
更に《アナンタ》に至っては、隣のSサイズを始末しつつMサイズをも狙い敵軍リソースを吐き出させる、という芸当も可能。
Lサイズは攻撃面でも強烈な存在なのだ。
●Lサイズは生き残るとすごい
以上より、Lサイズユニットは生きている限り毎ターン「キャストフェイズでの手札消費を大きく抑える」ことでハンドアドバンテージを、「対処不能な威力でアタックしたり、Mサイズを狙い撃ちしたりできる」ことでボードアドバンテージを、「それらのアドバンテージを嫌ってLサイズをブレイクしに来た敵軍のアタックを誘うことで敵軍のアタック回数を減らす」ことでテンポアドバンテージを稼ぐことができる、まさしくアドバンテージの塊みたいな存在という訳だ。
もちろん、強い要素だけではないし、この強さを引き出すために必要なものは山とある。その辺については次回詳しく説明する予定。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/10/04 23:28 | |
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