ドレッドノート・ステップアップ:3
ドレッドノートで壁にぶつかったりしている人のための、ドレッドノート・ステップアップ。
今回は久々の更新だが、なぜか書いていなかったBPとダメージに関する話。
●BPとダメージ、数値の重要性
ドレッドノートは、どのクラスタのユニットでもBPは基本的に同じだ。
コストなしユニットはSサイズがBP70、MサイズがBP100。これが基本値。
Lサイズユニットの場合、コストありなら190、コストなしは170+活力で1枚ドロー。
そしてコストありユニットの場合は、概ねログコストが①増える度にBPが10増えるかどうか。
実際には、これに加えてアビリティ・サブエフェクト・SP・構築条件による査定が加わるが、この70/100の基準値から大きくずれることはない。
●BPを上げる覚醒について
以降の内容では、BPに関する説明が多くなる。
そこで、頻出する「覚醒」について、説明が冗長にならない様に以下の語を使用する。
「同名覚醒」:同じ名前のユニットを対象とする「覚醒:BP+30」のこと。大抵のコストなしユニットが持つ。
「FREE覚醒」:どのユニットでも対象にできる「覚醒:BP+10」のこと。《ヘラクレス》以外のコストありユニットが持つ。
「タイプ覚醒」:特定のTYPEを持つユニットを対象とする「覚醒:BP+20」のこと。Chapter2で新登場。
「大覚醒」:同じ名前のユニットを対象とする「覚醒:BP+50」のこと。Chapter1の覚醒型ユニットと《ヘラクレス》が持つ。
●ドレッドノートのライン
以下に列挙していくのは、その数字のBPとダメージがどういう意味を持っているか。
つまり「BPが大体同じなら、どんなデッキでも扱うBPの数値やダメージの数値は似たような水準で考えられるはず」というBPとダメージの尺度。すなわちドレッドノートにおけるBPとダメージの基準ラインだ。
この内容を大雑把にでも覚えておけば、デッキ構築時、プレイング時に諸々の計算をする助けになるはず。
「ユニットはBPと同じ値のダメージを受けるとブレイクする」ことは忘れない様に。これがあるのでBPのラインとダメージのラインは若干ズレがある。
では早速、数値の少ない順に見て行こう。
▼50
素のダミーのBP。【黄単アプサラス】で頻出し、【黒黄ダミー】でもよく見る他、Sサイズユニットに「衰弱」がエンチャントされるとこのBP。《ウコバチ》相手だとよく出る。
これ単体では何の意味もないと思っていいが、《シャクンタラー》系がダミーを無料でノーマル状態にして、ダミーと一緒にアタックしてくることがままある。その場合は120ダメージ、150ダメージを参照。
一応【黒黄ダミー】では《フルーレティの影悪魔》でも120BP/ダメージとなる。
▼60
一部の強力なアビリティを持つSサイズのBP。具体的には《アンドロメダ》と《足柄》。
この2体はどちらも、隣のユニットに無料で「強化」をエンチャントする。
隣のMサイズのBPが上がれば、自然とバトルエリアの防御力が上がるため、そのアビリティの強さの代償としてBPが減っている訳だ。
これ単独でアタックしてくることはないと断言していいレベルだが、他のSサイズと一緒にアタックする場合は130ダメージ。
▼70
SサイズユニットのBP基準値。ほぼ全てのSサイズユニットがこのBPを持つ。
この数値そのものが問題になることは少なく、Sサイズ2体でのアタックダメージの基準値である140ダメージの方が重要。
一応、アビリティダメージを直接与える《マンティコア》《ウパナンダ》《アドリカー》を扱う場合は、この値のダメージが出ることがある。
その場合は「リアクションしないとSサイズがブレイクされる」という、極めてシンプルな情報のみ気にすればいい。
なお【黒単ダミー】や【黒黄ダミー】では『潜影【+20】』ひとつでこの数値。
《ドゥンケルハイト》系が1体いれば、ダミーは最低限普通のSサイズとして振る舞えるということだ。
▼80
重装型覚醒なしSサイズユニットのBPであり、《神通力 鎌鼬》《アポロンの降り注ぐ矢》といった火力コードの第一基準線。
SサイズユニットのBP基準値である70に+10された値であり、つまりSサイズがFREE覚醒しても仕留められるダメージだ。
このBPであることの強みは、概ね「80点火力をFREE覚醒でも防げる点」と「普通のSサイズに単騎でアタックされても耐える点」にある。
つまりこの「80BPを持つこと」それ単体での強みは、そんなに大したことではない。
BP80のコストなしユニットをグッドスタッフのつもりでデッキに入れるのは控えよう。タイプのシナジーがあるなら話は別だが。
Mサイズユニットに「衰弱」1枚でもこのBPになる。頼りになるはずのMサイズが上記程度の存在に成り下がる、と言うと「衰弱」の恐ろしさがよく分かる。
▼90
Sサイズユニットに「強化」またはタイプ覚醒が乗ったBP。
80点火力に耐えるものの、Mサイズが絡む攻防には全く手が出ない。
手札が潤沢にあり、コンバットトリックが使えるならば単独アタックがギリギリ許されないでもない、という微妙なライン。
なお素のBPが90のユニットはChapter2時点で《メーナカー》のみだが、こいつはダミーがいれば自力でBP110になるのでノーカウントでいい。
その他《ドゥンケルハイト》系が2体いる時のダミーのBPでもある。《フルーレティの影悪魔》で160に到達する、ギリギリ満足できそうな数値。
▼100
MサイズユニットのBP基準値。また、Sサイズユニットが同名覚醒したBPでもある。
敵軍Mサイズがいるバトルエリアに対して行う、単独でのアタックダメージとしては最低限欲しい値。
というか、アタックダメージ90以下しか出ないのに単独アタックするのは「そのバトルエリアにLサイズもMサイズもBPが上がったSサイズもいない」時に限られる。
逆に言えば、Sサイズ単独でのアタックは「アタックダメージ100以上にするコンバットトリックがある」という意思表示であり、ブラフとして利用できなくもない。ただし極めてハイリスク。
このダメージを発生させるコードには《ヴァーユの乱風》があるが、Mサイズユニットを狙ってもFREE覚醒1回で凌がれてしまう辺りが厳しい。
▼110
Mサイズの重装型サブエフェクトなし、あるいはネームドが持つBP。MサイズがFREE覚醒したBPでもある。
《ヴァーユの乱風》に耐えるというのは割とどうでもよく、どちらかと言うと「BP100のMサイズにアタックされても耐える=アタックダメージが増える要素がないMサイズの単独アタックへの抑止力になる」方が大事。
また《アンドロメダ》などによって「強化」が2枚エンチャントされたSサイズ、《ネビロス》2体が並んだ時のダミーもこのBP。
ここまでBPが伸びれば、Sサイズとしては大満足である。Mサイズならば110バニラというのは若干物足りない。
▼120
Mサイズに「強化」ないしタイプ覚醒が乗ったBP。一部のBPに長けるネームドMサイズもこのBP。お前の事だよ《ヘラクレス》。
その他にも《ザルク II》《シルト II》に、《アンドロメダ》の隣のMサイズ、更にはSサイズ大覚醒にMサイズタイプ覚醒など、意外と見る機会の多いBP。
単独アタックをするならこのアタックダメージがあればひとまず安心できる。打点的には《飛騨 弐》、ダミー+《シャクンタラー》がここ。
普通のMサイズユニットに同名覚醒の使用を強いることができ、多くの場合Sサイズでブロックしてリアクションなくブレイク、という流れが見込める最低ラインのアタックと言える。
とは言え「覚醒」やほかのコンバットトリックであっさり防がれることも多い。万全とはまだまだ言い難い。
火力においては《ポセイドンの怒涛》《アグニの浄火》がここ。Mサイズに撃っても同名覚醒1回で防がれるため、Mサイズ除去としての信頼性はそこまで高くない。
▼130
BP的には「強化」が乗ったBP110のユニット、つまり《アメノウズメ》や《ゴモリー》への『魂の絆』辺りが代表的。
Chapter1のアタッカーの代表格《カルティケーヤ II》、その対となる《マルクス II》《ゲフェングニス II》が叩き出すアタックダメージ。
火力では《アルテミスの月光の矢》《サブナックの蛆の傷》の他、『大暴れ』が該当。
Mサイズが同名覚醒しても耐えられない、コストなしユニットへの除去としての信頼性が一気に上がるライン。
ダメージを出す際には、せめてここまで出しておきたいという所。
Chapter2までの『潜影』で出せる、ダミーの最大BPでもある。
▼140
Sサイズユニット2体でのアタックで発生するアタックダメージの基準値。
普通のMサイズが同名覚醒しても耐えられず、しかし《シルト II》などBP120勢なら同名覚醒で耐える、という絶妙なライン。
敵軍はMサイズをブレイクさせまいとSサイズでブロックするだろう。
このダメージが出せるからこそ「先攻のアクションフェイズ一手目はSSアタック」が定石として成立する。
BPでこの数値を見ることは比較的少ない。
▼150
140+10、実は見ることが珍しいダメージ量。70+80、あるいは各種「覚醒」「衰弱」の結果で発生する程度のもの。
ダメージとしてはHP3枚全ブレイクが狙える値であり、可能ならばこのラインを超えるアタックを毎ターン維持したい。
BPがこの値になることはあまり多くないとはいえ、Mサイズ大覚醒の他には《ゴモリー》の最大BP、先攻の『激情』した《カーリー》、『動物愛』の乗った《キントキ》と、面倒な相手が数多く揃っている。
このBPにもなると、相手がSSアタックさえ躊躇したくなるほどの防御力。
▼160
そろそろこのBPが到達するのが難しくなってくる辺り。
一応《スサノヲ》や《スセリヒメ》といった「強化」を複数扱う《Trigger》アビリティ持ちや、瞬間的になら《アテナ》《ドゥルガー》で届きはする。
アタックダメージとしてはSサイズ+Sサイズ+「強化」。また、火力としては《神通力 烈風》《アスタロトの魂の契約》《シヴァ》が名を連ねる火力の第二基準線。
ここまでダメージが伸びれば、Mサイズでも余裕のブレイクが狙える。つまり、このダメージに耐えれば、相手のプランは一気に崩れるということだ。
《プロテクション》に《レジスト》、各種キャンセルと、重いコードがあれば割とどうにかなる。つまりこれらは逆転の一手となり得るカードと言える。
▼170
『活力』LサイズのBPであり、SサイズとMサイズの2体でアタックしたダメージの最低ライン。
これ以上アタックダメージが伸びると、もうコンバットトリックを重ねてどうにか受けられるかどうかという、デッキ構築時点で防御に大きく舵取りしていないと対処できない域に達する。
具体的には《プロテクション》《ポセイドンの怒涛》《アスモデウスの眼光》辺りが必要だ。
なお《ゴモリー》+《レオナ・メリタ》+《ファーネ》、《ネビロス》+《ドゥンケルハイト II》+《フルーレティの影悪魔》、《カルティケーヤ II》+《ラクシュミの蓮の花》、《シルト II》+《アレスの猛き槍》など、単独アタックでこの打点へ到達させる手段は意外とある。
▼190
一段階飛んで、コストありLサイズのBP。
アタックダメージでここまで来ると、もはや容易に止まるものではない。Lサイズユニットでさえ何もしなければブレイクされるのだ。
▼210
《アバドン》ライン。大して意味はない。
一応、Mサイズバニラ2体でアタックされても耐える=ユニット3体でのアタックを強いるBPではあるのだが、そのことが活かされる状況が極めて限定的でしかない。
▼240
《シヴァの第三の眼》《インドラの矢》《デストロイ》の三大ユニット殺すマンが揃う、ドレッドノート内最大の固定値ダメージ。
これに耐えられるユニットはまず存在せず、Lサイズがコードの力を借りて限定的に生き残る程度だ。
具体的には《オオヤマツミ》+《神通力 金剛》+何かコード(あるいは《神通力 陽炎》)、《アトラス》+『奮起』+《ハルモニア》、《アバドン》+《ベリトの闇の鎧》。
Mサイズユニットの場合、《ベリト》+《レジスト》くらいしか現実的な手段がない。
これらを除けば《レジスト》込みでも耐えるのは不可能に近い。キャンセルできない場合は素直に諦めた方がアドバンテージの損失が少なくて済む、という程だ。
最後のHPを守るための防衛戦でない限り、手札1枚で対処できない時には諦めてユニットをブレイクさせる方が被害を抑えやすい。
この辺を意識してのプレイングやデッキ構築ができれば、勝率上昇に少なからず貢献する……はずだ。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/09/28 23:52 | |
TCGカテゴリ: ドレッドノート | ||
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