FumbleguyのTCGあれこれブログ

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これからドレッドノートを始める人へ:10

これからドレッドノートを始める人向けのあれこれ第十回。
今回は前々回前回から引き続いて、ダミーデッキについて。
ダミーデッキ編第三回となる今回は、ダミーデッキを使う上でのプレイングについて解説する。
これらは何もダミーデッキだけに限った話ではなく、ダミーデッキ以外にも有用な話が多いはずだ。

11:ダミーデッキプレイング編
ダミーデッキのプレイングは、実はドレッドノートの基本的なプレイングに非常に近いものがある。
Sサイズユニットの代わりにダミーをキャストし、Mサイズユニットをキャストし、敵軍ユニットを確実にブレイクできる威力のアタックやコード、アビリティを叩き込む……基本的には、この動きだ。
ここに「ダミーをノーマル状態にしてアタックするか、そのノーマル状態にするためのリソースを他に回すか」や「敵軍がどう攻めてくるか予測し、相手に攻められそうなバトルエリアにいるダミーを見捨てる準備をするor先に自らブレイクさせて有効活用する」といった行動が入ってくる。
実は、強力なアビリティを持つSサイズネームドがいる時は同じような動きをすることになる。

ただし、ダミーデッキならどれでも同じように扱えるという訳ではない。
具体的には、『潜影』でダミーのBPを上げて戦う「ホイシュレッケ」のプレイングと、ダミーがいることを条件とした強力なアビリティを駆使して闘う「アプサラス」のプレイングはかなり違いがある。ついでに言うとデッキの組み方もだいぶ違う。
そこで今回は、ダミーデッキを「ホイシュレッケ型」「アプサラス型」に分け、どちらのダミーデッキのプレイングか示しつつ解説していく。

●ダミーは徹底的に酷使すべし(ホイシュレッケ)
ホイシュレッケ型のダミーデッキでは、「どんなカードもBP100前後のSサイズユニットとして扱える」ことを武器として立ち回る。
だが、ダミーはターン終了時に消えてしまうという問題がある。
せっかく手札を使って出したダミーは死ぬまでこき使え、というのがホイシュレッケ型のプレイングの鉄則だ。
というのも、ダミーは『潜影』持ちの《ネビロス》《ドゥンケルハイト II》がいないと戦力がガタ落ちする。
もしBP110のダミーとBP100の《ドゥンケルハイト II》のいるバトルエリアをアタックされたら、まず迷うことなくダミーでブロックしよう。
ダミーでブロックすれば《ドゥンケルハイト II》は生き残り、次のターンもダミーの戦力はアップする。もし《フルーレティの影悪魔》があれば、打点170までは耐えられる。
だがダミーを残したところで、BPは90に下がるし次のターンに貴重な《ドゥンケルハイト II》がいない。
『潜影』持ちを守るためならダミーはいくらでも使い潰して行こう。どうせ手札さえあれば次が作れる。
ホイシュレッケ型ダミーデッキにおけるダミーの理想形は、相手のアタックから『潜影』持ちを《フルーレティの影悪魔》や《ベルゼブブの魔風》で守り、高いBPで相手ユニットを1体ブレイクした後、《アスタロトの魂の契約》で弾になることだ。

●ダミーは主軸、大事に使おう(アプサラス)
一方アプサラス型のダミーデッキだと、話はかなり変わってくる。
多くのアプサラスは「ダミーがいることを条件としたアビリティ」を持っているので、ダミーが一掃されると途端にバニラになってしまう。
一応タイプ覚醒持ちの《マーリシャー》がいるが、それだけでは厳しい。
また『潜影』持ちのユニットが少ない、あるいは【黄単】では使えないことを考慮すると、ダミーは使い捨ての鉄砲玉ではなくデッキ全体の性能を引き上げるための置物として運用することになる。
足手まといを用意してやらないと「アプサラス」は本気を出さない、という訳だ。
実際のところ、ダミーさえいれば先攻でも後攻でも《シルト》《ザルク》系と同等のBPを叩き出す《アンジャナ》系、手札を消費せずにアタック対策を全部すり抜けて敵軍ユニットを狙い撃つ《アドリカー》系は非常に強力。
BP50では大した仕事もできないので、【黒黄ダミー】でもなければ《シャクンタラー》で無理に起こす必要はない。
ターン終了時に消えてしまうのはダミーの宿命なので、そうなる前に《ティロッタマー》で無駄なく使い潰そう。

●ダミーにするべきカードは何か(ホイシュレッケ・アプサラス共通)
キャストフェイズ中は、手札ないしスピードカードから、どのカードでもダミーにできる。
さて、ではどのカードをダミーにしておくべきか?
これはどのダミーデッキでも同じことで、非常に単純。
「今いらないカードをダミーにする」だけだ。
マリガンの時は迷わず《ディスペル》を捨てるだろうが、これは第一ターンにログコスト⑤を支払えないから。
それと同じ理屈で、そのターンにコストを支払えず使えないコードカードが、まずダミーの候補となる。
そのターンにコストを支払えるかどうかは、《ネビロス》のコストや《星雄 ゲルダ》の能力を使う分、そして《ベルゼブブの魔風》や《ラクシュミの蓮の花》のような、まず確実に使うだろうコードカードのコストを差し引いて考える。
黒系のダミーデッキではコードの採用量が多いので、少々コードカードをダミーにしたところで、次のターンに後攻の2ドローで持って来ることが結構ある。
今使えない以上はダミーにしてしまい、今使えるカードを手札に残しておこう。
なお、【黄単アプサラス】の場合は他のダミーデッキとは違い、コードカードを20前後にしておくことがある。
その場合はコードカードに限らず、「このターン生き残らせる予定のユニットに「覚醒」できるカード」や「このターン見殺しにして、次ターンキャストする予定のユニット」という視点も交えて、時にはユニットカードもダミーにしていくことになる。
この見極めは若干難しいが、黒系ダミーデッキに比べてカードを引きやすく、また先攻後攻を選ばない柔軟な動きができることから、あまり悩みこむことはないはずだ。
この「使うカードの見極め」に慣れてくれば、ダミーデッキ以外でも戦局の先読みができるようになっているだろう。

●ダミー前提のカードは早めに使おう(ホイシュレッケ)
ホイシュレッケ型にも、ダミーがいなければ全力が出せないカードが複数存在する。
具体的には《フルーレティ》《フルーレティの影悪魔》《サブナックの蛆の傷》がそうだ。
これらのカードは、当然ながらダミーが生き残っている間に使わなければ腐ってしまう。その分、コストの割に強力なものが多い。《フルーレティ》はそれなりだが。
ホイシュレッケ型のダミーデッキにとって怖いのは、『潜影』持ちのユニットが全滅すること。
それを防ぐためにも、敵軍Mサイズユニットは確実に、そして素早く始末してしまいたい。
《フルーレティ》はユニットかつ『潜影』持ちということから非常に狙われやすいが、もし先攻を取れれば『影爆撃』を真っ先にプレイし敵軍Mサイズを狙える。
《サブナックの蛆の傷》はログコスト③と若干重いが、同名ユニットへの「覚醒」一回では防げない130点火力。《アイギス》等が相手でなければ十分な信頼性がある除去だ。
《フルーレティの影悪魔》は、主に防御のために使用することになる。ダミーを守ることで、間接的に『潜影』持ちを守ることに繋げるという訳である。
《ベルゼブブの魔風》や《アスモデウスの眼光》といった強力な防御カードと共に使うことで、ダミーがあと一手番長く生き残れば、それだけで隣の『潜影』持ちは安泰だ。
もちろん《バティン》がいる場合は、あえてダミーを見殺しにして反撃に出るという選択肢も出てくる。戦局を見極めよう。

●ダミー前提のユニットを戦略に組み込もう(アプサラス)
前述の通り、アプサラス達の多くはダミーがいないと本気が出ない。
そのため、アプサラスの本気モードを維持するために、両方のバトルエリアに一体ずつダミーを配置したくなる……実際、それは戦術として正しい行動だ。ダミーデッキでSサイズを減らす理由は前回も説明した。
だがここで、「ダミーを守らないとアプサラスは戦えない」のではなく、逆に「ダミーを置く位置によって、相手に二択を迫ることができる」と考えよう。
HPが尽きたキャスターの前にダミーを置き、残りのユニットスロットをダミーでないユニットで埋めてやる。
そうすると、相手に「貴重な一手番とカードを犠牲にしてダミーを始末しに行く」か、「ダミーを放置して全力のアプサラスと真っ向から勝負する」かを選ばせることができる。
もちろん、相手がコードでダミーに対処しようものなら《ヴィシュヌの天眼》が待っている……少なくともそのプレッシャーはある。
自軍の都合だけでなく、相手の戦略展開まで考えてユニットを展開できるようになれば、ドレッドノートのコントロールデッキなら大抵使いこなせるはずだ。
なお、この戦略はホイシュレッケ型だとやや成立しにくい。ホイシュレッケ型だと、徹頭徹尾『潜影』持ちを狙い続けるのが大抵の状況で正解だからだ。
一応《バティン》を巡るタイミングの駆け引きはあるが、相手の展開を操作するほどまでに影響力があるわけでもない。


ダミーデッキの醍醐味はドレッドノートの醍醐味に通じるものがある。
確かに一見して地味だが、この地味さの背後には極めて高度で複雑な読み合いがある。
実際に戦ってみて初めて分かるこの楽しさ、ぜひ体験してみよう。

登録タグ: これからドレノ  ドレッドノート 

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テーマ:ドレッドノート投稿日時:2015/09/05 22:52
TCGカテゴリ: ドレッドノート  
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