これからドレッドノートを始める人へ:8
ドレッドノートのあれこれを書いていく第八弾、今回はダミーデッキについて。
ダミーデッキを使うことで、ドレッドノートをより一層楽しむことができる……はず。
そこで三回に分けて、概要、構築、プレイングの三点について書いていく。
今回は概要。構築とプレイングは次回。
9:ダミーデッキの概要
ダミーデッキは、Chapter1で成立したデッキ。
キャストフェイズ中、どんなカードでも「ログコスト0BP50、Sサイズ」のダミーとしてキャストすることができる。
この方法でキャストしたダミーはチェック状態(横向き)でユニットスロットに置かれるため、通常はブロックにしか使うことができない。
また、ダミーはターン終了と共に捨札になるので、その場しのぎの壁にしかならない。
そこで《ドゥンケルハイト》系や《ネビロス》等が持つ『潜影』でダミーのBPを上昇させ、《星雄 ゲルダ》の『闇傀儡』でノーマル状態にすることで、どんなカードでもBP100前後のユニットとして扱うのがダミーデッキの基本形、Chapter1の【黒単ダミー】である。
しかし、Chapter1環境では「どんなデッキ相手にも互角に戦って負ける」と言われるほどに決め手がないデッキだった。
Chapter2でダミーを参照するカードが【黒】だけでなく【黄】にも登場したため、ダミーデッキの選択肢は大幅に増加した。
ダミーデッキのメリットとしては、「どんなカードでもダミーにできるので、手札事故が起こりにくい」「デッキに必要なユニット、特にSサイズユニットが少なく、その分大量のコードを入れられる」「多くのコードを採用できるため、様々な対策カードを無理なく投入できる」といったところ。
特にコードの採用量を30枚前後まで増やせるのは大きな特長で、ひとつのデッキに《ディスペル》4《レジスト》2《フリーズ》2《プロテクション》4などと言うLサイズデッキでもなかなかやらないようなトンチキ構築さえ可能だ。
逆にデメリットは「ダミーはターンを越えて残らないので、毎ターンキャストする分手札の消費が激しい」「ダミーのBPは全力でも130、その上『潜影』持ちがブレイクされると簡単にBPが下がる」「非ダミーユニットを狙い撃ちされると、ユニットが枯渇しやすい」「コードカードが多いのでほぼ後攻固定になる」などが挙げられる。
ダミーデッキと一口に言っても、実はその種類はいくつかある。
特にChapter2では【黄】がダミーデッキに参入したおかげでアーキタイプが増えてきた。
そこで、ダミーデッキにおける各デッキカラーについて解説する。
【黒単】
Chapter1から存在するオーソドックスなダミーデッキ。ダミーのBPを上げて攻撃にも防御にも酷使していくのが基本戦略。
ダミーデッキ三点セット、《星雄 ゲルダ》《ドゥンケルハイト II》《ネビロス》に加え、『潜影』持ちの《フルーレティ》や、ダミーを使い潰せる《アスタロトの魂の契約》、色々便利な《バルバトスの魔弾》が採用できるのが強み。
ただし【黒黒】の『潜影』持ち、具体的には《フルーレティ》は強みが発揮できないことが多く、《アバドン》に至っては存在価値が分からないレベルで弱い。
Chapter2で新規に獲得した《バティン》&《ゴットハルト・ダルマイヤ》は、ダミーデッキに足りなかった打点と単独性能を兼ね備えた期待の星。
一応《サブナックの蛆の傷》という新火力も得たが、【黒単】では《アスタロトの魂の契約》があるのであまりお世話にならない。
【青黒】
《フルーレティ》も《アバドン》もいらねえや、という訳で、主に《敷島 ヒカル》のためだけに青を混ぜたダミーデッキ。これも一応Chapter1で成立した。
強みとしては、《ネビロス》達を守るために《アテナの煌めく盾》《アポロンの降り注ぐ矢》が採用でき、《敷島 ヒカル》のおかげで手札が完全に枯渇しにくくなった点。
弱みは《アスタロトの魂の契約》が使えないためにうっかりダミーがターン終了時まで残ってしまう事と、《バルバトスの魔弾》が使えず全体的に除去がないこと。
Chapter2で《デストロイ》を得たが、ダミーデッキに6コストぶっぱする余裕は微塵もない。
【黄単】
Chapter2で「アプサラス」が多数登場したことで成立した、新しいタイプのダミーデッキ。
ダミーのBP上げ一辺倒だったChapter1の「ホイシュレッケ」と違い、ダミーさえいればBPが上がる《アンジャナ》、ダミーさえいれば単独で敵軍ユニットを狙い撃ちできて手札消費もしない《アドリカー》、『闇傀儡』がいらなくなる《シャクンタラー》と多芸なのが「アプサラス」の特徴。
【黄単】になったことで、【黒単】では不可能だった便利な除去《インドラの矢》《ヴァーユの乱風》や擬似除去《アプサラスの誘惑》を獲得し、更に《ヴィシュヌの天眼》や「アプサラス」タイプ覚醒の《マーリシャー》まで使える。
とどめに《ティロッタマー》&《衛材 エリカ》、《メーナカー》、《サラスヴァティの琴の音》、《華岡 ヒトミ》と、手札補強手段と打点を一気に手に入れた。
問題は『潜影』型と違い、ダミーのBPが上がらないために焼きに弱いことと、ユニットを多く採用する場合ダミーデッキの強みである事故知らずの安定性や大量コードでの全方位対策が取れないこと。更に、多くの「アプサラス」がダミー不在時に仕事しないこと。
ここまで来るとダミーデッキというよりはアプサラスデッキと言った方が正しい気もしてくる。
【黒黄】
「ホイシュレッケ」と「アプサラス」の合わせ技を狙ったダミーデッキ。言うまでもなく、これもChapter2から。
黒ダミー三点セットと、便利な「アプサラス」に加え、《ヴィシュヌの天眼》《リリスの夢の宴》《アスタロトの眼光》の三大キャンセルコードを同時採用することができる。
この構築では、「ホイシュレッケ」によるBP100級アタックの連打を「アプサラス」によってサポートする形、あるいは「アプサラス」のダミー依存を「ホイシュレッケ」と《フルーレティの影悪魔》により補う形になる。
除去コードが弱い色だが、《アドリカー》が手札消費なしの除去アビリティを持つので、これに《スーリヤの太陽の輝き》《ベリトの闇の鎧》《マーリシャー》を合わせて除去代わりに使うことが可能。
欠点としては、下手にユニットを増やすと「ホイシュレッケ」側が機能せず、しかしユニットを減らすと「アプサラス」が引けないという構築難度の高さ。
それに加え、三大キャンセルコードを筆頭にログコスト消費が意外と激しく、バーストがいくらあっても足りないためにゴッドドローを控えて戦う必要がある事。
手札の枯渇を解消する手段として優秀な《メーナカー》が使えないために、《華岡 ヒトミ》が仕事を始めるまでが苦行だ。
ダミーデッキはドレッドノートのシステムを最大限に活用したデッキ。一度は扱ってみていいだろう。
特にChapter2からは色の選択も含め、構築の自由度がかなり増えた。
興味を持ったら、早速《ドゥンケルハイト II》と《ネビロス》を集めよう。《フルーレティ》は《フルーレティの影悪魔》の方が重要だし《アバドン》はストレージの中で眠らせておいてOKだ。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/09/03 20:16 | |
TCGカテゴリ: ドレッドノート | ||
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