これからドレッドノートを始める人へ:2
ドレッドノート布教のための第二回。今回はデッキの組み方について。
今回の記事は、フリーペーパーやスターターデッキを手にして、サマリーを読んだ程度にはルールを把握している人向け。
カードの見方も分からない、という場合は公式サイトのティーチング動画を見よう。
3:ドレッドノート、デッキの基本
フリーペーパーやスターターデッキを触ったなら、このゲームが大体どんなものかは分かったはず。
しかし、一回遊んだだけでは分からない奥深さがあるのがドレッドノートの魅力のひとつ。
ここでは、デッキを構成するカードの役割を通じて、その奥深さに踏み込むための道案内をしていく。
今回の説明では、スターターデッキ2種類それぞれについて説明する。
◆キャスター
デッキに投入できるカードの色を決めるのがキャスターカード。
デッキの方向性を大きく左右するので、早い段階でどのキャスターにするか選ぶことになる。
スターターデッキ「紅蓮ノ剱」では《旭 レイジ》と《恵比寿 ユイ》の2人。「蒼穹ノ盾」では《アリス・フィフティベル》と《マルコ・ベイカー》。
これらの内、《旭 レイジ》は対応するカードが「構築条件:【赤赤】」の《スサノヲ》なので、【赤単】デッキでないと採用する意味がない。《アリス・フィフティベル》も【青単】専用だ。
今回はとりあえず同じ色のキャスターを選んでおこう。
▼クラスタ(色)
ドレッドノートでは、カードは4つのクラスタによって分けられている。
このクラスタは所属勢力および所属神話系統での区分であり、またゲーム上は能力の方向性の区分でもある。
つまり、各クラスタごとに得意分野が存在するという訳だ。
それぞれのクラスタの傾向は以下の通り。
【赤】:敵軍ユニットにダメージを与えるのが得意で、アタックに関する恩恵も多い。攻めている限りは強いが防御は雑。
【青】:自分のアタックを通すのも、相手のアタックを防ぐのも得意。殴り合いへの横槍も跳ね除ける。殴らず攻めるのは趣味じゃない。
【黒】:「衰弱」を筆頭に、相手の行動を妨害するのは大得意。全体的に防衛的だが、崩れた守りを立て直すのは苦手。
【黄】:先攻取って相手のプランをズタズタにする攻勢防御タイプ。脅威への対処が得意だが、器用貧乏感が漂う。
◆ユニット
ユニットカードは、ドレッドノートの主役であり、キャスターを守る壁にして敵を倒す武器となる存在。
大体、デッキの中の6割程度がユニットになるように組むのが目安。実はスターターデッキはそれ単独だとユニット過多。
ユニットのサイズが3種類あるのと、キャスト(手札からユニットスロットに出すこと)にログコストが必要なユニットとそうでないユニットがあるので、その辺のバランスを考えてデッキに投入する必要がある。
▼Sサイズユニット
Sサイズのユニットは、基本的には使い捨ての盾兼特攻要員として使用する。基本的にBP70でSPがA以上で統一されている。
ドレッドノートでは、アタックされた時には「アタックされたバトルエリアの中から、任意のキャスターかユニット1体を選びブロックさせる」のだが、多くの場合Sサイズでブロックするのが一番損失が少ないからだ。
アクションフェイズが始まったら、まず敵軍のMサイズユニットを確実にブレイクできるSサイズユニット2体でアタック
↓
敵軍のSサイズがそれをブロックしブレイク
↓
敵軍がSサイズとMサイズの2体でアタックしてくる
↓
自軍の攻撃済みのSサイズでブロックしブレイク
という流れが基本となる。
最初にSサイズ1体でアタックすると、キャスターやMサイズにブロックされて敵軍ユニットを減らすことができない。
そこでSサイズ2体でアタックすることで、確実に相手に損失を与えつつ、反撃のアタックでMサイズを使わせる=相手のMサイズに自軍Mサイズを殴らせるチャンスを減らすのが定石という訳だ。
そんな訳でSサイズユニットはほぼ毎ターンブレイクして散っていくので、毎ターン補給しておきたい。
大体20枚程度、少なくても16枚程度はSサイズユニットをデッキに投入しておこう。
なお《オロチ》《コルヌ》は単なる数合わせのバニラではなく、「覚醒」の使用可能回数が異様に多いコンバットトリックの塊みたいなユニット。使う時にはできれば10枚フル投入したい。
「紅蓮ノ剱」が2個あるなら《オロチ》10、《飛騨》4、《震電》4くらいがちょうどいい。
「蒼穹ノ盾」なら《コルヌ》10、《マルクス》4、《グラディウス》4がそれに相当する。
▼Mサイズユニット
Mサイズのユニットは、Sサイズが特攻し露払いを終えた後に動き出す真打だ。
BP100、SPはB以上A未満。ログコストがあるユニットならBPがもう少し増える。
このBP100というのは、Sサイズユニット1体のアタックなら耐え、2体には到底耐えられない数値である。
つまり、Mサイズユニットがいる=Sサイズユニット単独でのアタックは通らない=Sサイズ2体でアタックする必要がある=バトルエリアの防御力が高い、ということになる。
そしてBP100でのアタック、つまりMサイズ単独でのアタックは、敵軍のMサイズをブレイクし得る威力となる。
「覚醒」やコードの応酬で耐えられてしまうこともあるが、Mサイズ1体で敵軍のユニット1体かキャスターのHP2枚をブレイクすることができるのだから、まさにメインウェポンだ。
そんなことなら最初からMサイズでアタックすればいいじゃないか、と思うかも知れないが、それではいけない。
アタック先のバトルエリアにSサイズユニットがいれば、そいつでブロックされてしまう。
加えて敵軍が反撃にアタックしてきた時、Sサイズでブロックすればノーマル状態のユニットを失いアタックの手数を失う。
Mサイズでブロックすれば、バトルエリアにはSサイズしか残っていないのでSサイズ1体のアタックでも通してしまうほど防御力が下がる。このように基本いいことなしだ。
MサイズユニットはSサイズが一通り殴り合ってから動き出すので生き残ることが結構多く、Sサイズに比べるとデッキへの投入枚数は控えめでいい。大体12枚から多くて16枚だ。
「紅蓮ノ剱」では《スサノヲ》《アメノウズメ》《飛騨 弐》が各4枚。
「蒼穹ノ盾」なら《アレス》《アテナ》《マルクス II》が各4枚。これが目安となる。
なお次回以降改めて説明するが、ユニットスロットは可能な限りSサイズとMサイズで埋めていこう。
▼Lサイズ
Chapter1環境では使うに使えぬ要らない子だのデッキに入れる度に抜けていくだの存在意義が分からないだの散々な言われ様をしたLサイズユニット。
使い方を考えれば十分強いのだが、このゲームの基本を学ぶにはイマイチ適してないので、最初はデッキから抜いてしまおう。
利点は数多いのだが、別の回で解説する。
▼ネームドユニット(コストありユニット)
ユニットの中には、キャストにログコストが必要なユニットが存在する。
スターターデッキだとFoil加工がされている《スサノヲ》《アメノウズメ》《ミヅチ》《アテナ》《アレス》《ラードーン》がそれだ。
特に高名な神格であるこれらは「ネームド」と呼ばれ、どれも通常のユニットより強力な一枚である。
だが、キャストにログコストが必要なため、ネームドがデッキに多すぎると「ログコストが支払えなくてユニットスロットを埋められない」ということがある。
実際にデッキを動かして調整を加えつつ、慣れるまではネームドは10枚前後に収めよう。どんなに多くても16枚が限界だ。
また、Mサイズ全てがネームドなどという事態は極力避けたい。
キャストに必要なログコストを支払えたとしても、今度はコードに回すログコストが払えず、ネームドが次々ブレイクしてしまう危険があるからだ。
◆コード
一発使い捨ての、神律と呼ばれる奇跡を表すカード。
デッキの約6割がユニットなので、残り4割、約20枚がコードカードだ。
アクションフェイズにおいて、ユニットをどれだけ生き残らせることができるかはコードカード次第である。
そして、ユニットが多く残る=キャストフェイズの手札消費が少ない=無理なゴッドドローを減らせる=様々なアドバンテージに繋がる、という理屈から、コードカードの重要性は極めて高い。
最初は細かいことも分からないと思うが、「ユニットを守ることができそうなコード」および「敵軍ユニットを確実に除去できるコード」を重視していけばいい。
「紅蓮ノ剱」では《神通力 金剛》が前者、《神通力 烈風》が後者である。
「蒼穹ノ盾」なら《アテナの煌めく盾》が前者、《アレスの猛き槍》が後者にあたる。若干違うが。
また、TYPEに「基本コード」と書かれているものは、どのクラスタにも属する特殊なカードだ。キャスターの色を問わずデッキに投入できる。
そしてこれがどれも強力で、特に「紅蓮の剱」に収録されている《ディスペル》は【黄】でないデッキならまず採用候補になるほど重要。
「基本コード」は汎用性の高い対策カードなので、自分を取り巻く環境や自分のデッキの弱点に合わせて枚数を調整していこう。
慣れない内は、コードを4種類4積みして16枚+《ディスペル》2枚と別のコード2枚で合計20枚としておけばいい。
「紅蓮ノ剱」なら《神通力 烈風》《神通力 金剛》《神通力 鎌鼬》《プロテクション》が各4枚、《ディスペル》《神通力 陽炎》が各2枚。
「蒼穹ノ盾」なら《アレスの猛き槍》《アテナの煌めく盾》《プロメテウスの火》《レジスト》が各4枚、《フリーズ》《イカロスの翼》が各2枚だ。
さて、ここで紹介した配分通りのデッキだが、まだまだ改造の余地がある。
次回はChapter1・2のカードの内有用なものを紹介しつつ、【赤単】【青単】【赤青】のデッキ紹介をしていく。
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テーマ:ドレッドノート | 投稿日時:2015/08/27 22:51 | |
TCGカテゴリ: ドレッドノート | ||
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