帝です。
今回は銀座CSにて使用したデッキについて解説致します。
暇潰しになるだけで光栄です。
Deck Name:ついに5周年!『第五回Tetsu Champion Ship~Broken Activation~』、12月18日福岡県で開催!
モンスター(25枚)
冥府の使者ゴーズ
創造の代行者 ヴィーナス×3枚
神秘の代行者 アース×3枚
神聖なる球体(ホーリーシャイン・ボール)×3枚
マスター・ヒュペリオン×3枚
トラゴエディア×2枚
カオス・ソルジャー -開闢の使者-
朱光の宣告者(バーミリオン・デクレアラー)
TG ストライカー×3枚
TG ワーウルフ×3枚
クリッター
オネスト
魔法(13枚)
強欲で謙虚な壺×3枚
サイクロン×3枚
大嵐
ブラック・ホール
精神操作
死者蘇生
月の書
強制転移×2枚
罠(2枚)
ダスト・シュート
激流葬
エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
TG ワンダー・マジシャン
No.17 リバイス・ドラゴン
アームズ・エイド
エンシェント・ホーリー・ワイバーン
ガチガチガンテツ
ダイガスタ・フェニクス×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
スクラップ・ドラゴン
虚空海竜リヴァイエール
氷結界の龍 トリシューラ
氷結界の龍 ブリューナク
■デッキ選択
前環境の最後に調整していたデッキが、「HERO」と「代行天使」でした。
天使が流行ったから使っている、というよりも
前環境から温存していたアイデアを披露していきたいと思ったのと同時に、使用期間が比較的長いことから調整において効率が良いと判断したためのデッキ選択です。
強いて言うならば、トップメタであるためにミラーマッチを多くこなす必要があった事は
従来の自分の遊戯王において特筆すべき点であったように思います。
帝は、同系って呼べるほど環境に数が多いデッキをあまり使わない人間です。
■メインデッキ
・《朱光の宣告者/Herald of Orange Light》
メインデッキには複数枚積まれているのが一般的なこのカードですが、個人的には意味が分かりません。
潤沢なアドバンテージが手に入るのが天使デッキの最たる特徴で、それを保持・運用して試合運びを有利にしていくことが天使の戦い方だと考えています。
その中で唯一、蓄えたアドバンテージを不用意に手離そうとするのがこの宣告者でした。
そもそも本質の話をするなら、カウンターは「損失を最低限に抑止する」ために存在すると帝は考えています。
手っ取り早く言えば1:1交換をする事、強いて言うならそれを下回る事はあってはならないという事。
確かに朱光の宣告者は、他のカウンターとは一線を画した汎用性の高さがあります。
ルールとして介入が困難な領域(ダメージステップや、墓地などの場以外の場所)への干渉はこのカードにしか出来ない事ですし、宣告者自体が相手に見えていないという事も奇襲性の高さを保証していて、カードとしては優秀です。それは間違いありません。
だからこそ、決定打のみを潰す事に意識をシフトし、枚数の増量は(メインデッキの段階では)検討しませんでした。
また、被った場合チューナーにするという声を聞きますが、アドバンテージの増量なしに召喚権を消費するのはナンセンスだと自分は考えているのでそのような使い方はしてきませんでした。
追記すると「TG代行」であれば、ストライカー、アースと展開に阻害せず損失を背負う事のない、それでいてレベル2のチューナーが存在するので、必要以上の枚数は不要と判断する事も可能です。
少なくとも「相手のほうがバーミリオン多かったからミラーマッチで負けた」という試合はありませんし、もしそうして負けるとすればそこに至るまでのプランに問題があると思っています。
・《月の書/Book of Moon》
後になって気付きましたが、正直不要でした。
本番で行った13回の試合で引いていた覚えはあまりないので一戦目の無駄引きがなかったのは結果論で言えば運の良さだったのかもしれませんが、撃つ相手が思いつかない以上は採用を重視しなくていいと思っています。
ヴィーナス相手に使いたい、というのはあるかもしれませんがヴィーナスによって稼がれるアドバンテージに対する"最低限の"回答はこちらもヴィーナスを通す事、だと思っているのでそれに関しても考えていません。
代替案としては、何を見るかで異なります。
最低限の1:1交換を狙いたいなら自然と罠(奈落や幽閉)を採用する事になるでしょうし、対策という観点であれば今は《我が身を盾に/My Body as a Shield》が強いです。
単純に除去として質を求めるなら《地砕き/Smashing Ground》《強制脱出装置/Compulsory Evacuation Device》でも良いわけで…
その天使デッキの方向性に拠るかと。
・《マインドクラッシュ/Mind Crush》
結論から言えば、帝個人はこのカードを強いとは思っていません。
御膳立てが必要過ぎて、《強欲で謙虚な壺/Pot of Duality》が多いとしても採用を見送りました。
自分から動いていけるカードを探すならマイクラに勝てるサイクロンを推します。
潤沢なアドバンテージの運用。
天使デッキを使う上でのこの最高目標を実現するにあたり、能動的に動けないカードは考えない事にしました。
「マイクラシュート」という俗語があるように、コンボが決まれば勝ちが一気に近づくのは百も承知していますが、それにも増して必要な御膳立てはこちらのプレイプランの実現を確実に阻害します。
他の罠が弱く、それでいてフリーチェーンが重視される以上、構築の選択肢として候補に挙がる事はあると思います。
それは自分も実際にありました。
ただし候補と実採用は別です。
モンスターであればダスシューや各種除去でいいですが、マイクラはそうでないカード(魔法や罠)まで見られる事が時折利点になるので必要に迫られればいつでも採用を検討できるカードというのは一種のメリットと感じました。
要するに、いつ撃っていいか分からないだけでなく「使わされてる」くらいなら使うな、という事です。
■エクストラデッキ
実は結構考えないといけない事を後になって気付きました。
基礎から書き連ねていこうと思います。
・リセット
黒薔薇、ブリュ、トリシュ、スクラップの四強を指します。
黒薔薇は天使デッキであれば特に製造が容易で、天使を攻略してくるデッキは大量展開を得意とするためこのカードでリセットしなければ勝てない場面が必ず発生するため確定採用となっています。
ブリュとスクドラは双璧。
この二種類のうち片方が倒せない相手は、もう片方が倒してくれます。
ルール裁定の件もありますが、この二種類によってスタダを採用しなくて済みます。
これら四枠の変動については考えなくていいです。
・エクシーズ
最たる恩恵はやはりアシッド・ゴーレム。
当日は採用していませんでしたが、完全にリバイスに取って代わる存在となりました。
ガンテツが二枚欲しいと思う場面も確かにありましたが、冷静になって考えたら分かる事でしたが割と錯覚でした。
・シンクロ
《A・O・J カタストル/Ally of Justice Catastor》が最強です。
だからこそ、カタスを倒せるカードを選定していかなければなりません。
銀座CSの時点では《オネスト/Honest》に対応する《マジカル・アンドロイド/Magical Android》を採用していました。
が、カタスに負けるとなると選定を悩んでしまいがちです。
しかし、シンクロの際にクリッターが絡んでいればオネストを回収しカタス以外の生物を潰しにかかれるのはアンドロイドにしか出来ない動きでもあります。
天使デッキではレベル5シンクロをじっくり選定する必要があります。
何故ならチューナーは全てレベル2、そして非チューナーはレベル3で溢れているからです。
カタスを倒しながらもアドバンテージの補填を行える《TG ハイパー・ライブラリアン/T.G.Hyper Librarian》は優秀ですし、追加のカタスも全然ありだと思ってます。
ワイバーンは採用率が群を抜いていますが、正直出る試合が一切無いです。
開闢以上に出る事がないので採用を見送っても良いと判断。今は外してます。
自分の推しメンを挙げるなら《A・O・J ディサイシブ・アームズ/Ally of Justice Decisive Armor》。
カタスを越えながら、ライロ相手に必殺の一枚となります。
特別強いとも思っていませんが、存在が重要になる場面は多いです。
副次作用としては、時々見かけるようになってきた《神光の宣告者/Herald of Perfection》にも対応してたりする点でしょうか。
サイドデッキ
大天使クリスティア×2枚
神の居城-ヴァルハラ
ヘカテリス
連鎖除外(チェーン・ロスト)×2枚
朱光の宣告者(バーミリオン・デクレアラー)
D.D.クロウ×2枚
スノーマンイーター×2枚
禁じられた聖槍×2枚
ヂェミナイ・デビル×2枚
■サイドデッキ
・ミラーサイド
「天使ミラーは、クリスティアが一番強い」という事実が多くの人に支持された事
については、「純正代行」の隆盛からも理解頂けるかと思われます。
一方で、「TG代行」はクリスを呼び出すのが比較的難しい構築であるため
メインに採用することはできませんでしたが、一番まっすぐで最強の回答としてクリスを
使う事は前から決めていました。
そこで採用したのが、次の4枚です。
- 大天使クリスティア×2枚
- 神の居城-ヴァルハラ
- ヘカテリス
特筆すべきはヴァルハラ。被れば弱いという事で一枚にしてありますが、「召喚権を行使せずに手札の天使を展開する」というメインデッキでは出来ない動きを行う事ができるようになり、単純なメタカード以上の働きをして、二戦目以降のデッキパワーに貢献してくれました。
相手が魔法・罠対策を外してくるのも追い風だったと言えます。
クリッター→ヘカテ→ヴァルハラ、と入手パターンには優れており、また、先手後手を問わない事は本当に強力だったと言えます。
クリスティアの運用、というミラーマッチの回答を忠実に実現するためにデッキコンセプトを放棄します。
よって、対天使におけるサイドチェンジは次のような変更になりました。
in 7枚
大天使クリスティア×2枚
神の居城-ヴァルハラ
ヘカテリス
連鎖除外(チェーン・ロスト)×2枚
朱光の宣告者(バーミリオン・デクレアラー)
out 7枚
TG ストライカー×3枚
TG ワーウルフ×3枚
カオス・ソルジャー-開闢の使者-
クリスに引っかかるカードは全て排し、そこに有効牌が盛り込まれるためミラーマッチは寧ろサイド後のほうが強力と言えます。
しかし、転移・砕きとクリスティア対策が流行し始めた以上、今後はさらにクリスティアを安全に運用していける方法が天使デッキにとっての課題と言えるでしょう。
ただ少なくとも砕きは効果的ではないと言い切れます。
・失敗
クロウと聖槍は強くなかったです。
ミラーサイドは確立されていた以上、聖槍は、対策としてもっと目的が明確(まっすぐ)なカードで良かった印象を受けました。
(お触れや我が身があてはまります)
クロウに関しては、ジャンドを踏んだとしても強くない一枚。
墓地対策であれば《転生の予言/The Transmigration Prophecy》、ライロまで見るなら《魂の解放/Soul Release》がよさげです。
■総評
メインデッキでの勝率は高かったものの、まだ伸び白があるデッキタイプであると感じました。
銀座CS以降、気になったカードを加え少しずつチューンしています。
一番の問題は、前記事でも書いた通り、新制限になったばかりだというのに年内中にプレイヤーとして大会に参加できる機会がスケジュールから無くなった事です(笑)
大会に参加しようとする知り合いをアシストしたり、平常業務の大会運営に戻ります。
出来たとしても公認大会に参加する程度となるでしょう。
モチベーションを還元できたとしてもトーナメントパック、というのはなんだかしょっぱいですね(苦笑
現状に満足する事なく、自らの知見を深めるために引き続きデッキ改良に励んで参りたいと思います。
登録タグ: 遊戯王 2011年9月制限 レシピ TG代行 銀座CS
テーマ:日記 | 投稿日時:2011/09/12 06:13 | |
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