特別にページを1つ用意して、代表決定後の会場の様子を記述させて
頂く。
第一回に引き続き、決勝戦にて惜しくも敗れてしまった麗斗。
「みくろん」という名でこれまで福岡を中心に遊戯活動を続けてきた
彼は一身上の都合で、「遊戯王」を引退する事となる。
その最後の舞台として、この「遊戯王やろうぜ!!」九州予選を選択
したのであった。予選を勝ち抜き、決勝大会へ参加する事で華々しく
引退する事を決めていた麗斗だが、残念ながら地元の最強決闘者を
越える事は出来なかった。
決意を胸に挑んだ予選大会を決勝まで勝ち上がり、ようやく掴みかけた
最後の栄光。「勝ちたかったなぁ…」と零す彼の頬には、とても大きな
涙が伝っていた。試合後、この遊戯王を通じて、九州のトーナメントを
通じて知り合った多くの仲間たちが、彼を励ましていた。
勝者がいれば、敗者もいる。
勝つ喜びがあれば、負ける悔しさもある。
勝負の世界は、時に厳しい。
しかし厳しさが人を強くする。
今回、彼が使用した構築は、福岡遊戯王ジャッジ機構・JOYの代表や、
福岡TCS運営委員会管轄の大会におけるヘッドジャッジを務める事でも
知られているくろとり氏からシェアされたデッキであったが、敗北の
原因を構築のせいにする事なく、まして引きなどのランダム要素のせい
にする事もなく自らに内省する姿は、決闘者の姿として、一人の人間の
姿として賞賛されるべきものであると筆者は考えているし、
多くのプレイヤーにそうあってほしいとも考える。
自身の今後の幸せのために、みくろん(麗斗)というデュエリストは
九州のトーナメントの第一線から身を引く事となる。しかし、彼以外
にも、全国規模で見れば、やむを得ない理由があって遊戯王を引退する
事になったプレイヤーは多くいるのではないだろうか。
そのような境遇の人たち全てに筆者は伝えたい。
きっかけは、ただのゲームだったかもしれない、
しかし、ただの趣味から、ずっと付き合いたいと思える大切な友人たち
に巡り合える事は本当に素敵な事ではないだろうか。
遊戯王を通じて出来た友達の事を、引退しても尚、大切にしていって欲しい。
トーナメントは、決して難しいものではない。
卓に向かい合う相手との高度な駆け引きは、確実に自身の意欲を刺激する。
勝利による充足感。
敗北からの向上心。
それら全ての積み重ねが、プレイヤーとしての精神を、そして人間を
確実に強くする。
明日の自分はきっと今日より強い。
願わくば、全ての決闘者の志が崇高で在り続けん事を。
勝っても負けても「楽しかった、次はもっと強くなって挑みたい。」
この九州の地においてこれまで何度か対戦を記録する中で、
そう思える試合を何度も見てきた。
九州には、楽しいカードゲームと、それを通じたドラマがある。
トーナメントの奥深さを再び体感できた事、こうして記録に留められた
事を筆者は光栄に思う。
もちろん、遊戯王は全国各地だけでなく世界規模で多くのユーザーに
愛されている。
カードを手に取ってみよう。
その一枚のカードには、無数のドラマが詰まっている。
この記事を読んでいるあなたも、カードゲームで、
遊戯王で、遊んでみませんか?
テーマ:日記 | 投稿日時:2009/10/31 05:20 | |
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG | ||
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