Shangri-La

心ごと全部乗っ取るくらいの 誰かのウイルスになる

カレンダー
<<2009年
10月
>>
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最近のブログ
最新のコメント
お気に入りブログ
ユーザー情報
非公開/男性
3日以上
ブログテーマ
日記
TCGカテゴリ
このブログの読者
08.九州予選午後の部・代表決定戦 アルト vs 麗斗

午前と午後の二回に分けて開催された九州予選大会、
その最後を飾るのは前回九州予選覇者・アルトと
同じくファイナリスト「みくろん」こと麗斗。

午前の部においては決勝卓に地元・福岡の選手の姿はなかったが午後の部で対峙する両名は福岡の有力プレイヤーであり、予選開催地・福岡の力が健在である事を証明する事となった。

新制限施行から一か月。
九州もとい日本のメタゲームが新たな「環境」を築き上げるには十分な
時間が経過した。両者は、それぞれが新環境に対する回答を備えた構築
をもって最強を争う。

その先に待つ、「全国」へ勝ち上がるために。


Game:1
注目の先手は、コンボデッキを駆る麗斗。
《封印の黄金櫃》を勢いよくプレイし《光の護封壁》を配備してからデュエルの開幕が告げられる。

《闇の誘惑》という初動から《魂を削る死霊》に辿り着き、コンボ
パーツを削ぎ落としたいアルトだったが麗斗の《威嚇する咆哮》が
それを許さない。続いては《和睦の使者》と、死霊の攻撃が何度も
遮断され不穏な空気が流れる中、山札を掘り続ける麗斗がついに
《自爆スイッチ》を手に入れる。

メインデッキでは不利なマッチアップは早々に二戦目に移行する。


          引き分け


《魂を削る死霊》。
御存知の通り、強力な壁となりながらも手札破壊能力を有する
攻防一体の不死族。《クリッター》《ゴブリンゾンビ》と潤沢なサーチ
手段も存在し、テキストだけでなく種族やステータスによるシナジー
から、一枚制限である事をものともしない優秀さを見せるこの一枚は、
アンデットを円滑に機能させるためのパーツならびにデックテクとして
活躍している場面が多く見受けられた。
特に九州環境ではエキストラウィンをはじめとしたコンボデッキが多く
存在していたため、手札破壊が有効とされる場面も多くあり、注目に
値する一枚である。


Game:2
対戦が引き分けた事により、先攻・後攻がランダムに決定される。
先手は再び麗斗。一戦目と同じく瞬く間にコンボを決めたい所。
それに対しアルトは、サイドカードを入れるも、見つめる初手は真っ茶色。
二戦目は、開始早々、またもや不穏な空気に包まれるのであった。

《覇者の一括》で攻撃を止められるも、アルトはアタッカーと一枚の
伏せを用意してターンを返した。返すターン、麗斗はノータイムで
《ディストラクター》を反転召喚させ能力を宣言するも、山札から
引き寄せたアルトの《王宮のお触れ》が突き刺さる。
これは強力。麗斗の表情も思わず真っ青になった。
麗斗の40枚の山札には、まして15枚のサイドにさえ、
その対策は存在しない。
《神の宣告》をも回避するこの一枚は、タイミングも全て完璧だった。

返すターン、《ゾンビ・マスター》《馬頭鬼》《ゾンビキャリア》と
アンデットを大回転させ場に8000の打点を用意し、アルトは一瞬に
して麗斗を下すのであった。

―――流れが無いならば、引き寄せれば良い。
無冠の帝王は、確実な「強さ」を手に入れていく。


         アルト 1-0 麗斗


ここで勝てばアルトは優勝。
デッキ相性や対戦時間を考慮しても、この一勝はとてつもなく大きい。
しかし麗斗にも、前回予選のファイナリストとしての意地や誇りがある。
日本チャンプ・ソバット氏にも立ちはだかった壁は、今度はアルトというもう一人の代表の前に再び立ちはだかる。

目指すは、全国。
様々な想いが錯綜する九州という戦場に刻まれる新たな碑文を、

その歴史を。


最後まで、見届けて欲しい。

Game:3
お互い入念なシャッフルを行って始まる三戦目は、麗斗が先攻。
《封印の黄金櫃》から《光の護封壁》と王道の動きを見せ、
《N・エア・ハミングバード》召喚、テキスト宣言により大量のライフ
を得て後ろに伏せカードを構えるという、1ターン目から勢いよく場を
展開する。

それに対して手札は再び真っ茶色、と相変わらずアルトは初手に恵まれない。
《N・エア・ハミングバード》を前に、どうにかして手札を使い切り
たいアルトは《闇の誘惑》から、かろうじて《終末の騎士》に辿り
着き《ゾンビキャリア》を落としてから《氷結界の龍ブリューナク》
を場に呼び出す事に成功する。
まずは第一段階。

麗斗は《N・エア・ハミングバード》でさらにライフを回復しながら
後ろにカードを置いてターンを渡す。アルトはノータイムでブリュー
ナクのテキストを宣言、手札を切る。そこで《レインボー・ライフ》
が表返ったため攻撃はしない。墓地のカードが揃った事で《ダーク・
アームド・ドラゴン》を配備と、展開を止めない。

壁を置くのみでターンを返してきた麗斗に対し、次のターンでアルトは
大量展開。しかし慎重に二体のモンスターのみで相手を小突いていく。
相手を瞬殺できない大打点は、むしろ《自爆スイッチ》の引き金となり
試合を流してしまう。
セイバーの構える剣は、無謀な刃では決してなかった。

相手の場に展開されたモンスターたち、中でも《氷結界の龍ブリュー
ナク》を対処できない麗斗だが《N・エア・ハミングバード》による
ライフ回復、さらに3枚の伏せカードを用意してとにかく相手を引き
離そうとする。

麗斗の様子が芳しくない。
それはブリューナクのテキスト宣言に対し《無謀な欲張り》を撃つ事
でもよく分かった。

残る手札が少ない麗斗は、今後2ターン、新たなカードを手に入れる事
ができない。
その手にはドローソースも無い。
流れがアルトのほうへと傾き始めた瞬間である。

「流れが無いならば、引き寄せれば良い。」
九州予選覇者、
そしてチーム「Avalon」・セイバーの称号を持つアルト。
その宝具"約束された勝利の札、エクスカリバー"は、確実に標的を捉えた。


――止まらない。


アルトが呼び出したしもべたちの進撃も。


全国を目指す、彼の"進化"さえも。



        アルト 2-0 麗斗



優勝が決まった瞬間、アルトは席から立ち上がり歓喜の声を上げた。

拍手で包まれる会場。

国内のメタゲームそして自らの活動拠点である九州のメタゲームを
見据えての堅実なデッキ選択と、彼がこれまでに積み上げてきた理論
や練習の確実性が、またもや証明される事となった。

そのプレイヤーの名前は、アルト。
第一回九州予選覇者が、再び代表権を獲得し、全国へ挑む。


全国各地の予選を勝ち抜いた猛者たちが集う、
「遊戯王やろうぜ!!」決勝大会。
その第二回は、11月23日(月・祝)に横浜の地にて開催が決定した。

「遊戯王デュエルモンスターズ5D's」に新たに刻まれる戦いの歴史を、


そして若き戦士の新たな挑戦を、


是非とも見届けて欲しい。



まずは優勝、そして代表権の獲得を讃える事としよう。
おめでとう、アルト!!

登録タグ: 遊戯王OCG  大会レポート 

あなたはこのブログの 634 番目の読者です。


テーマ:日記投稿日時:2009/10/31 05:26
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
表示範囲:全体
前のブログへ 2009年10月のブログ一覧へ
ブログ一覧へ
次のブログへ
現在コメントはありません。