Shangri-La

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03.二回戦 HAJIME vs シルフ

続いては、地元・広島の同郷同士の対戦となる。
まずは、第二回Tetsu championship覇者・HAJIME。
広島・山口と中国地方を中心に精力的に活動を続けている広島を代表
する遊戯プレイヤーである。九州・福岡が誇る選考会プレイヤー、
アルトと同じチーム「チャットオールスターズ!」に所属していた事
でも知られていて、自身を取り囲むプレイヤー達と共に切磋琢磨して
日々の鍛錬を怠らず常に「最強」を目指し続ける彼の次なる舞台は、
ここ広島、「遊戯王やろうぜ!!」中四国予選大会。
使用するデッキは、今回の制限改訂により一気にコンボパーツが規制
され環境から一気に姿を消したはずの「レスキューシンクロ」。
新制限が発表されてから今の構築を調整し続けてきたHAJIMEだが、
その構築は彼の普段の調整相手をしている仲間たちからも「不思議な
構築」と呼ばれる程、未知の可能性を秘めている。

対するは、昨年末にかけて全国各地でKONAMI主催の下で開催された
公式の「遊戯王OCG全国大会」で広島予選を制した中四国代表、シルフ。
自らが好む構築を、試行錯誤しながらも常に最良の形へ追求していく
スタイルでも有名な彼もまた広島を代表する遊戯プレイヤーの一人で
ある。
公式の全国大会を制覇した際のデッキを構築する際にもHAJIMEと意見
交換を行ったりと、同郷で活動する二人は普段から交流がある事で
知られている。
今回彼は「墓地BF」をもって、公認・非公認問わず広島の"最強"を
勝ち取りに来た。
旧環境最多であった「猫」を打破するために作られたこの構築は制限
改訂により《BF-疾風のゲイル》を規制されたものの、未だに高い
デッキパワーを誇り、前環境に引き続き当予選大会でも最も選択され
たアーキタイプである。

新しい環境となっても再びぶつかり合う"宿敵"同士の戦いは、
静かに幕を開けた。

Game:1
先攻はHAJIME。
《封印の黄金櫃》から《レスキュー・キャット》を配備するファースト
アクションにより、早速対戦相手にプレッシャーを与えていく。
対するシルフの初手は潤沢に闇属性が存在する、まさに"黒い"ハンド。
《ダーク・グレファー》のプレイとテキストにより《BF-暁のシロッコ》
《BF-大旆のヴァーユ》を墓地に揃え《BF-アームズ・ウイング》へ
繋げるという「墓地BF」の王道の動きを披露し、相手の場を攻めて
いく。
《キラー・トマト》が戦闘破壊され、新たな《キラー・トマト》が
呼び出されるのを見て攻撃を中止、伏せカードを1枚置いて、《邪帝
ガイウス》《奈落の落とし穴》《聖なるバリア-ミラーフォース-》と
多数の除去を構えて相手の動向を探る。

相手の場を見てしばらく考えた後、《ライオウ》を召喚する。
それに対しては《奈落の落とし穴》を発動、するとHAJIMEはように
トマトを守りに回すのみでターンを返した。既に上級を呼び出し手札
を使い切り始めた相手に対し、動きが芳しくないHAJIMEの手札には、
小粒のモンスターが並んでいる。

闇は膨張していく。シルフは引いてきた《BF-暁のシロッコ》をグレ
ファーによってしっかりアドバンテージに還元していき、1ターン目と
同じ展開をしていく。手札に《D.D.クロウ》を構えているHAJIMEは、
相手の些細な動きさえも見逃せず、考える場面が増える。墓地の《BF-
大旆のヴァーユ》のテキスト宣言に対応して烏が投げられると、戦闘
を開始する。トマトから後続が出ないのを確認すると除去罠を出して
さらに手札を使っていく。

櫃に封印された猫を手に入れたHAJIMEの第3ターン。
《大寒波》をプレイし相手の対策を封じ込めながら《異次元の狂獣》
《X-セイバー エアベルン》と展開し、《氷結界の龍ブリューナク》
をシンクロ召喚すると戦闘と能力により、相手の場を一掃する。

《邪帝ガイウス》を手札に持っていたシルフとしては場が一気に
消えてから迎えるターンは厳しく感じるが、引き当てた《終末の騎士》
から《ゾンビキャリア》を配備し、《ゴヨウ・ガーディアン》への
アクセスに成功。そのまま相手の《氷結界の龍ブリューナク》を強奪、
絶大的なアドバンテージを獲得し、常に攻める姿勢を崩さない。

攻め手を失ったHAJIMEは《貪欲な壺》によって、失ったアドバンテー
ジの修復に取りかかる。制限カードをふんだんに使ってからのHAJIME
の手にもたらされたのは《禁じられた聖杯》と《大嵐》。手札を余す
事なく使い切り、相手の動きに応対する。

カードを一枚伏せてから《ゴヨウ・ガーディアン》でシルフが攻撃を
宣言すると、HAJIMEは《クリッター》により山札に眠る《レスキュー・
キャット》を再び手に入れる。戦闘後にブリューナクを生贄に、
《邪帝ガイウス》を呼び出すも、《激流葬》により場が一掃される。

相手の強固なシンクロモンスターを退場させてから、HAJIMEの反撃が
始まる。伏せておいた《大嵐》を発動させると、シルフは全ての
カードを失った。手札の猫から《ナチュル・ビースト》へ繋ぐと、
《封印の黄金櫃》によって《貪欲な壺》を配備し、続くターンには
《墓守の番兵》で突破口を開く準備も整え、死に札ばかりを引き始め
たシルフは一気に場を制圧され、一本目はHAJIMEが先取する事に。

 HAJIME 1-0 シルフ

Game:2
相手の最速の動きや切り返しを防ぐべく《閃光の追放者》や《トラゴ
エディア》を搭載して挑む二本目はシルフの先攻。
《終末の騎士》を《ネクロ・ガードナー》で守る準備をして、さらに
《次元幽閉》を追加すると、相手のトマトをうまく幽閉であしらい、
返しのターンでさらに《終末の騎士》を戦線に送り込む。
続くターン、メインフェイズでの《霊滅術師カイクウ》の切り返しに
対応すべくスタンバイフェイズに《ネクロ・ガードナー》の能力使用
を宣言すると、HAJIMEは守りに回るのみでターンを渡す。

シルフの《BF-疾風のゲイル》のプレイが通ると、《ブラック・ローズ・
ドラゴン》をシンクロ召喚。相手の場から月書・砂塵が剥がれるも、
守備モンスターは《クリッター》で、能力によりHAJIMEは
《レスキュー・キャット》を手に入れる。相手にターンを返すまでに
勝負を決めにかかりたいシルフは《増援》で《ダーク・グレファー》
を手に入れ、デッキ圧縮を図る。
墓地の《BF-大旆のヴァーユ》のテキストを宣言するも、一戦目同様、
やはりHAJIMEは《D.D.クロウ》を手札に握っていた。

相手の動きが鈍いのを見計らって、《レスキュー・キャット》から
《ナチュル・ビースト》を呼び出すHAJIME。
静かにターンは流れていくが、先ほどと同じくシルフの持つカードは
少ない。しかし今回は墓地のカードが豊富であるため、逆転できる
可能性はある。
《ナチュル・ビースト》の攻撃後に《クリッター》を反転召喚して
から《X-セイバー エアベルン》をプレイ、シンクロと《クリッター》
の能力誘発を防ぐために《奈落の落とし穴》を発動する。

次のターンで《閃光の追放者》を引き当て、《クリッター》を封殺に
かかろうと墓地のヴァーユから《BF-アームズ・ウイング》を呼び出す
シルフ。
しかしここでエキストラターンに突入。《BF-アームズ・ウイング》の
攻撃により《ナチュル・ビースト》が戦闘破壊された後、《閃光の
追放者》が置かれたところで《激流葬》。場の脅威を取り除きながら
《クリッター》によりHAJIMEの手札に《レスキュー・キャット》が
送り込まれる。

猫によって呼び出された獣ニ体の攻撃によって一気にライフが詰められ
《ネクロ・ガードナー》でどうにか攻撃を凌ぐも、強力な制限カード
たちの前にシルフは投了を宣言するしかなかった。

 HAJIME 2-0 シルフ
 Result:HAJIME Win!

登録タグ: 遊戯王OCG  大会レポート 

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テーマ:日記投稿日時:2009/09/27 13:03
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
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