Shangri-La

第２回「遊戯王やろうぜ!!」中四国予選大会、全国への挑戦状を賭けた
最後の戦いが、ついに始まる。
ここまで勝ち上がってきた、最後の戦士たちを紹介しよう。

まずはHAJIME。今大会で３回フィーチャーされる事となった、広島を
代表するトッププレイヤーである。同郷のプレイヤーであるシルフが
公式全国大会において広島で権利を獲得した際の構築を指南した事
でも知られる彼は、九州の第二回Tetsu championshipチャンピオンと
して中国地方で確かな実力を身につけてきている熟練プレイヤーで
ある。
彼の遊戯活動はさらに発展を極め、最近ではフリーソフ「DuelOnline」
にて遠方の仲間たちと密度の高い練習を行い、その大会でも優秀な
結果を収めている。今期、西日本で最も注目される事が期待される
新鋭にも見える古参が全国大会出場権利を手にするためにここまで
やってきた。

対するは、会場最年少の広島のプレイヤー・ウィング。
小柄な見た目とは異なり、他の実力派プレイヤーに引けを取らない
確かなプレイングと強力なデッキを携え、ついに決勝にまで上り
詰めた。
広島の「最強」を勝ち取り、全国の舞台で戦うために、 まずはこの
舞台に上がってきた。
使用するデッキ「墓地BF」は、中四国予選環境最多の、前期から注目
を一身に集めている強力なアーキタイプである。

代表を決める戦いに、これ以上の言葉は不要。
「最強」の戦いを制するのは、王者か、新鋭か。

あなたは今、歴史の紡ぎ手となる。

Game:1
先攻はウィング。
《終末の騎士》から《ネクロ・ガードナー》を墓地へ置き、二枚の
カードを伏せてターンを終える。HAJIMEも同じく、場に１枚そして
２枚とカードを並べる。

ドローからノータイムでウィングの攻撃。《墓守の偵察者》が反転し、
２体目が追加される。
４枚の手札を見て長考するHAJIME。まずは《X-セイバー・エアベルン》
を召喚。ベルンと偵察者により《アーカナイト・マジシャン》を生成
すると、そこに《王宮の弾圧》が発動されるが、HAJIMEはしっかりと
《サイクロン》を握っており、相手を逃がさない。
続いて出された《霊滅術師カイクウ》も、相手の能力発動し忘れを
見てから《ライオウ》であしらおうとするがここは《ネクロ・ガード
ナー》。しかし切り返す手段がなく、続くターンには僧侶経由で猫、
猫から獣が展開され《ナチュル・パルキオン》が置かれる。

墓地シンクロを成功させるもミラーフォースで対応され、《ネクロ・
ガードナー》を墓地へ残して受け身に回るしかできないウィング。

再び《異次元からの埋葬》から巻き返しを図りたいが、まさかの
《神の宣告》はそのまま試合を終結に向かわせた。

　　HAJIME 1-0 ウィング


Game:2
続いてはウィングが先攻。

《D-HEROディアボリックガイ》をコストに《ダーク・グレファー》を
特殊召喚し、山札から《ネクロ・ガードナー》を送り込み、死に札を
一切作らない動きを見せる。続くHAJIMEの《BF-疾風のゲイル》キャスト
に対して《激流葬》が放たれてからお互いに防戦を続ける。

《おろかな埋葬》で《ゾンビキャリア》を置いてから、一気にシンクロ
を展開していこうとするウィングだが、それに対してHAJIMEは《転生の
予言》を使用。サイドカードによる作戦の成功が、一気に爆発的な
アドバンテージを生み出す。

《ライトロード・ハンター　ライコウ》で突破口を作ってからは、
《レスキュー・キャット》を全力でプレイし《X-セイバー　エアベル
ン》で 相手のゴーズを絞り出し、《ナチュル・ビースト》をシンクロ
召喚。ゴーズの反撃に備えて《次元幽閉》を置き、ペースはHAJIMEが
握っていた。

完全にHAJIMEのゲームメイク通りの展開となり、《貪欲な壺》で一気に
カードを回収すると、《ナチュル・パルキオン》も追加で並べ完全に
場を制圧。天を仰いで、ウィングは投了を宣言した。

中四国予選代表、HAJIMEの誕生である！

　HAJIME 2-0 ウィング
　Result:HAJIME Win！

殆どの試合をストレート勝ちし、広島のトッププレイヤーの貫録を
見せつけて堂々たる一位に輝いたHAJIME。
しかし、その実力をいかんなく発揮するためにここ広島の地で長い
下積みを重ねてきた時代があった事も間違いない。
遊戯王を愛し、仲間たちと共に飽くなき挑戦を続けてきた事でついに
勝ち得た全国への挑戦状。全国大会という大舞台でも西国の王者の
資質をいかんなく披露するに違いない。そして、西日本の地で繰り
広げてきた彼の歴戦を目の当たりにしてきた全ての人たちによって、
この伝説は語り継がれていく事だろう。
それは中四国予選大会も例外ではない。

この碑文を見る全ての人たちが、物語を紡いでいく。

しかし物語は始まったばかりである。
この中四国予選大会を皮切りに、全国各地で予選大会が実施される。
11月には、全国各地から強豪が集い、第２回「遊戯王やろうぜ!!」
決勝大会が開催される。

ついに始まった新制限環境。
カードプールも益々拡大し、プレイヤー達の研究が始まる。
もちろん、中四国予選覇者も、さらに環境を研究し、また新たな伝説
を我々に見せてくれるに違いない。

まずは王者の誕生を讃えよう。
おめでとう、HAJIME！！