Shangri-La

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08.第2回「遊戯王やろうぜ!!」中四国予選大会ならびに新環境考察

このレポートでは、2009年9月6日、広島県広島市で開催された第2回「遊戯王やろうぜ!!」中四国予選大会に持ち込まれたデッキを中心に、新しく始まったメタゲームの考察をしていきます。

1:墓地BF

前環境終盤から国内で増えた新しいデッキタイプです。
「BF(ブラックフェザー)」についてはこれまで何度も紹介をして
きましたが、その中でも《BF-大旆のヴァーユ》を主軸に据えている
"墓地型"が継続して人気を呼んでいました。
ただし、新環境によって一番有利な相手であった「レスキューシン
クロ」が衰退、同時に規制緩和により「アンデット」デッキが作り出す
爆発的なアドバンテージに対応ができなかったようで、結果を残す
には至りませんでした。しかしデッキパワーは相変わらず高いため、
今後も環境に残り続けるデッキと見て間違いはないでしょう。
Deck Name:「墓地BF」
Deck Type:墓地BF
Player:シルフ
Mainboard40
モンスター(22枚)
冥府の使者ゴーズ
終末の騎士×3枚
邪帝ガイウス×3枚
ネクロ・ガードナー×3枚
ダーク・グレファー×3枚
ダーク・アームド・ドラゴン
ゾンビキャリア
BF-大旆のヴァーユ×3枚
BF-疾風のゲイル
BF-暁のシロッコ×3枚

魔法(9枚)
大嵐
増援
洗脳-ブレインコントロール
異次元からの埋葬×3枚
闇の誘惑×2枚
サイクロン

罠(9枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア-ミラーフォース-
次元幽閉×2枚
激流葬
ダスト・シュート
ゴッドバードアタック×2枚

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF-アーマード・ウィング×2枚
BF-アームズ・ウィング×3枚
BF-孤高のシルバー・ウィンド
ギガンテック・ファイター
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ダークエンド・ドラゴン
ブラック・ローズ・ドラゴン
メンタルスフィア・デーモン
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
ゴッドバードアタック
トラゴエディア×2枚
ライトニング・ボルテックス×2枚
王宮の弾圧×3枚
邪神の大災害×2枚
閃光の追放者×3枚
霊滅術師 カイクウ×2枚


2:アンデット

  • 01 シンクロアンデ



今期の環境筆頭とされている、かつて一世を風靡したアーキタイプ
です。《ゴブリンゾンビ》《クリッター》と潤沢なサーチ手段を備え
ながら、《馬頭鬼》《ゾンビキャリア》によってシンクロモンスター
を大量に並べ、《生還の宝札》や「サイキック族」とのシナジーとは
また別の方法で大量にアドバンテージを稼ぐ構築となっています。
サンプルとして、「墓地BF」のギミックも兼ね備えた前回の中四国
予選代表・DDBさんの構築を紹介。
Deck Name:「病持ち」
Deck Type:シンクロアンデ
Player:DDB
Mainboard40
モンスター(25枚)
冥府の使者ゴーズ
馬頭鬼(めずき)×2枚
終末の騎士×2枚
邪帝ガイウス
ライオウ×2枚
ネクロ・ガードナー×3枚
ダーク・グレファー×3枚
ゾンビキャリア
ゾンビ・マスター
ゴブリンゾンビ×2枚
キラー・トマト×2枚
BF-大旆のヴァーユ×2枚
BF-疾風のゲイル
BF-暁のシロッコ×2枚

魔法(10枚)
大嵐
増援
洗脳-ブレインコントロール
異次元からの埋葬×3枚
闇の誘惑×2枚
サイクロン
おろかな埋葬

罠(5枚)
激流葬
異次元からの帰還
威嚇する咆哮×3枚

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF-アーマード・ウィング
BF-アームズ・ウィング×2枚
ギガンテック・ファイター×2枚
ゴヨウ・ガーディアン
ダークエンド・ドラゴン
デスカイザー・ドラゴン×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
レッド・デーモンズ・ドラゴン
蘇りし魔王 ハ・デス
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
クロス・ソウル
ゴッドバードアタック×2枚
ライトロード・ハンター ライコウ×2枚
虚無魔人(ヴァニティー・デビル)×2枚
魂の解放×2枚
砂塵の大竜巻×3枚
霊滅術師 カイクウ×3枚


  • 02 光アンデ


伏せカードを多く置けるデッキは広島でも人気で、「光アンデ」
と呼ばれるこのアーキタイプを選択するプレイヤーもいました。
アンデットへの対策として《ライオウ》が選ばれる事、
そして《オネスト》が規制を受けなかった、という環境的な背景
も含め、今後とも見かけるデッキタイプなのではないでしょうか。



Deck Name:「光アンデ」
Deck Type:光アンデ
Player:アルエ
Mainboard40
モンスター(17枚)
馬頭鬼(めずき)×2枚
邪神機(ダークネスギア)-獄炎
闇竜の黒騎士(ブラックナイト・オブ・ダークドラゴン)
ライオウ×3枚
ピラミッド・タートル×3枚
ゾンビキャリア
ゴブリンゾンビ×2枚
オネスト×3枚
BF-疾風のゲイル

魔法(6枚)
地砕き
大嵐
洗脳-ブレインコントロール
月の書×2枚
禁じられた聖杯

罠(17枚)
魔宮の賄賂
奈落の落とし穴×2枚
神の宣告
次元幽閉×2枚
強制脱出装置
王宮の弾圧×3枚
リビングデッドの呼び声
トラップ・スタン
ダスト・シュート
スキルドレイン×3枚
サンダー・ブレイク

エクストラデッキ
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF-アーマード・ウィング
アーカナイト・マジシャン
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ダークエンド・ドラゴン
デスカイザー・ドラゴン×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
ミスト・ウォーム
メンタルスフィア・デーモン
蘇りし魔王 ハ・デス
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
クロス・ソウル×2枚
サイクロン
サイバー・ドラゴン
虚無魔人(ヴァニティー・デビル)×2枚
邪帝ガイウス×2枚
精神操作
氷帝メビウス
魔導戦士 ブレイカー×3枚
霊滅術師 カイクウ×2枚


3:その他
新環境最初の大会という事で、実に多くのデッキタイプが会場では
見受けられました。中でも特に印象的だったデッキを紹介しようと
思います。

  • 01 ドラグニティ



デュエルターミナルによって登場した、期待の新シリーズ
「ドラグニティ」です。「ドラグニティ」と名のつくカードを装備
扱いとして取り入れながら、様々な効果を発揮するこれらのカードは
ドラゴン族と鳥獣族によって構成されており、風属性が多い事から
闇属性と合わせて《ダーク・シムルグ》を呼び出すことができ、新
カードによる特殊な動きを連発する事で相手を翻弄させます。
環境最初に大会に持ち込まれたデッキの雛型としてサンプルを提示
しておきます。
今後も研究されていく未来あるデッキと言えるでしょう。



Deck Name:なし
Deck Type:ドラグニティダムルグ
Player:シャン
Mainboard40
モンスター(23枚)
冥府の使者ゴーズ
墓守の番兵
墓守の偵察者×3枚
邪帝ガイウス
メタモルポット
トラゴエディア×2枚
ドラグニティ-レギオン×2枚
ドラグニティ-ブラックスピア×2枚
ドラグニティ-ファランクス×2枚
ドラグニティ-ドゥクス×3枚
ダーク・シムルグ
ダーク・アームド・ドラゴン
クリッター
BF-疾風のゲイル
BF-銀盾のミストラル

魔法(12枚)
貪欲な壺×3枚
大嵐
洗脳-ブレインコントロール
精神操作
月の書×2枚
ハリケーン
サイクロン
おろかな埋葬×2枚

罠(5枚)
聖なるバリア-ミラーフォース-
激流葬
リビングデッドの呼び声
ゴッドバードアタック×2枚

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
A・O・J ディサイシブ・アームズ
BF-アーマード・ウィング
アーカナイト・マジシャン
ギガンテック・ファイター
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ドラグニティナイト-ヴァジュランダ×2枚
ブラック・ローズ・ドラゴン
マジカル・アンドロイド
ミスト・ウォーム
メンタルスフィア・デーモン
レッド・デーモンズ・ドラゴン
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
クロス・ソウル×2枚
ゴッドバードアタック
王宮のお触れ×3枚
虚無魔人(ヴァニティー・デビル)×2枚
死霊騎士デスカリバー・ナイト×3枚
転生の予言


  • 02 ドラゴン


《未来融合-フューチャー・フュージョン》によってドラゴンを大量に
落としてデッキ圧縮を図りながら、《真紅眼の飛竜》経由で現れる
《レッドアイズ・ダークネス・メタル・ドラゴン》からの爆発的な
アドバンテージとパワーによって場を一気に制圧するアドバンテージ・
ビートダウンが、今のドラゴンデッキのコンセプトです。
《マテリアルドラゴン》が採用される事で、メインデッキに《スター
ダスト・ドラゴン》がいるかのような働きをして、相手の反撃手段を
一気に封じる事が可能です。
今回のチャンピオンに唯一、傷をつけたデッキであり、メタゲームの
中心には存在しないものの、外部からトーナメントデッキを潰していく
驚異的なこのデッキはドラゴンの新たなアーキタイプとして確立される
事が予想されます。

Deck Name:「食らえ!!!!!!!!!!!!」
Deck Type:ドラゴン
Player:きんぱみ
Mainboard40
モンスター(18枚)
冥府の使者ゴーズ
真紅眼の飛竜(レッドアイズ・ワイバーン)×3枚
炎龍(マグナ・ドラゴ)
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン×3枚
マテリアルドラゴン
ボマー・ドラゴン
バイス・ドラゴン×2枚
ドラグニティ-ブラックスピア
ダーク・アームド・ドラゴン
サイバー・ドラゴン
クリッター
カードガンナー
BF-疾風のゲイル

魔法(14枚)
未来融合-フューチャー・フュージョン
封印の黄金櫃×2枚
大嵐
洗脳-ブレインコントロール
精神操作
闇の誘惑×2枚
ライトニング・ボルテックス
ハリケーン
サイクロン
アームズ・ホール×2枚
D・D・R(ディファレント・ディメンション・リバイバル)

罠(8枚)
奈落の落とし穴×2枚
聖なるバリア-ミラーフォース-
激流葬
リビングデッドの呼び声
マインドクラッシュ×2枚
ダスト・シュート

エクストラデッキ
A・O・J カタストル
BF-アーマード・ウィング
C(チェーン)・ドラゴン
F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)
エクスプロード・ウィング・ドラゴン
エンシェント・フェアリー・ドラゴン
ギガンテック・ファイター
キメラテック・フォートレス・ドラゴン
ゴヨウ・ガーディアン
スターダスト・ドラゴン
ダークエンド・ドラゴン
トライデント・ドラギオン
ブラック・ローズ・ドラゴン
レッド・デーモンズ・ドラゴン
氷結界の龍 ブリューナク

サイドデッキ
D.D.クロウ×3枚
スタンピング・クラッシュ×2枚
ツイスター×3枚
王宮のお触れ×3枚
月の書
徴兵令×2枚
魔導戦士 ブレイカー


◆刻まれる新たな歴史―、第2回「遊戯王やろうぜ!!」そして新環境◆
中四国予選大会が無事終了、9月に中四国、東海とはじまり、11月の
決勝大会へ向けて全国各地で選りすぐりの強豪が熱戦を繰り広げます。
そしてついに迎えた新制限環境、猫一択と呼ばれた環境も終焉を迎え、
シンクロアンデ筆頭と噂されるも、予選大会には様々なデッキが持ち
込まれており、新環境最初という事で実にバリエーションに富んだ
ものであったと思われます。

「Extra Pack2」も発売され、「ライトロード」等、かつて猛威を
奮った デッキたちが環境に復活しながらも、新カードによって
新たなデッキタイプも生まれ、冬の新たなメタゲームが展開されます。
早速、多くのデュエリスト達がデッキやカードの研究を始めている事
でしょう。このレポートを見ているあなたも、自慢のデッキを手に取り
近くの店頭大会や、非公認大会、最寄りの地域で開催される「遊戯王
やろうぜ!!」予選大会に参加してみてはいかがでしょうか。
新しく生まれ変わった環境を存分に堪能しましょう。

2009年後期も、

「遊戯王やろうぜ!!」






文責:帝

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テーマ:日記投稿日時:2009/09/27 12:15
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
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