Shangri-La

心ごと全部乗っ取るくらいの 誰かのウイルスになる

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06.四回戦 きんぱみ vs HAJIME

決勝に王手をかけた全勝同士のプレイヤーの対戦をお送りする。
まずはHAJIME。午前中の対戦でもフィーチャーされた彼は、独自に
研究した新環境対応版の「レスキューシンクロ」を駆使し、山口の
選考会プレイヤー・紀柳を見事に下し、ここまで勝ち上がってきた。

対するは、関東の遊戯プレイヤー・きんぱみ。
元・「Team Infinite Moon」(かつて帝が立ちあげた遊戯王OCGチーム)
メンバーであり、主催者と古くから交流がある彼は、第一回大会の時
と同じく、「遊戯王やろうぜ!!」を応援するためにここ広島の地まで
駆け付けてきてくれた。
店頭大会をはじめ、遊戯王がプレイできる環境が整備された首都圏を
拠点にして活動する彼は、店頭での公認大会だけに留まらず、カード
キングダム各店舗で行われた「カーキンカップ」に出場したりmixiを
通じて見つけたオフ会に頻繁に参加して、関東圏の遊戯プレイヤーと
積極的に交流しており、カジュアル・トーナメントとすべての分野で
満遍なく活躍する、まさに「遊戯プレイヤー」と言える新鋭である。
使用するデッキは、独自に構築を煮詰め続けてきた「ドラゴン」デッキ。
その爆発的なアドバンテージと圧倒的なカードパワーで敵を蹂躙し、
メタゲームの外から、トーナメントデッキを次々と食い潰して
ここまで勝ち上がってきた、まさに"新しい"デッキであると言える。
「僕の昇竜拳は岩と一体化しないので、看板に恋をしました。」
謎のメッセージを言い残して、彼はフィーチャーマッチテーブルに
着席する。

決勝の椅子を巡るこの戦いは、西のTCSチャンプと東のスーパールーキー
の対戦。
一瞬たりとも目を離す事はできない。

Game:1
先手はHAJIME。
《封印の黄金櫃》から《レスキュー・キャット》を配備するいつもの
初動を見せる。
お互いに場にカードを置くのみで終えた1ターン目。
最初に動いたのはHAJIME、《墓守の偵察者》を呼び出して更なる偵察者
を呼び出して攻撃した後、さらに壁を追加する。
それに対してきんぱみは《炎龍》を召喚、偵察者を戦闘で焼き殺す。
その後《封印の黄金櫃》を使い、切り札《未来融合-フューチャー・
フュージョン》を配備してターンを終えた。

《レスキュー・キャット》を手に入れてから考えるHAJIME。
相手の動きからハンドの内容が薄い事を把握した彼は、《キラー・
トマト》で攻撃力が上昇した《炎龍》に自爆特攻をしかけ、《BF-疾風
のゲイル》を特殊召喚し、能力を使った後、《アーカナイト・マジシャ
ン》をシンクロ召喚。
起動型能力の宣言に対して相手が何も動いてこなかったので《奈落の
落とし穴》《炎龍》が奪われてしまう。

アドバンテージを取られてしまったきんぱみの3ターン目、ここで
《ダスト・シュート》が放たれ手札が曝け出されてしまう。
そこにモンスターの姿はない。
続くターンには《X-セイバー エアベルン》が猫経由で呼び出され、
《ライトニング・ボルテックス》が奪われてしまうと《ナチュル・
ビースト》が場に降臨。さらに《貪欲な壺》を撃ち、アドバンテージ
の差をさらに拡げていく。二枚の伏せカード追加と、迎撃の準備も
万全である。

《未来融合-フューチャー・フュージョン》を手に入れてから
《バイス・ドラゴン》を特殊召喚。《リビングデッドの呼び声》により
チューナーを得ようとするも、《サイクロン》が刺さる。
《ナチュル・ビースト》を前に真緑の手札を抱えたきんぱみは突破口
を発見できず、動物園をさまよい続けるのであった。


 きんぱみ 0-1 HAJIME

Game:2
きんぱみの先攻。
《封印の黄金櫃》から《未来融合-フューチャー・フュージョン》を
待機させ、切り札を取り除いてから《カードガンナー》でデッキ圧縮
にとりかかる。

HAJIMEは《クリッター》を戦場に呼び出し、《カードガンナー》を
戦闘破壊すると後ろにカードを一枚置いて終了。
返すきんぱみは《闇の誘惑》で《レッドアイズ・ダークネス・メタル
ドラゴン》を取り除いてそのままターンを終える。

ゴーズを持っている動きに対して打開策がないHAJIMEはクリッターを
守備に変更し壁を追加してターンを返した。
《未来融合-フューチャーフュージョン》を手札に加えて、まずは
《大嵐》で伏せカードの《次元幽閉》を破壊すると、安全に未来融合
をプレイする事に成功する。
《真紅眼の飛竜》3体、《バイス・ドラゴン》、《レッドアイズ・ダーク
ネス・メタル・ドラゴン》を墓地に配備し《ダーク・アームド・ドラゴ
ン》を特殊召喚する。
そのまま裏守備に攻撃を仕掛けるが、《ライトロード・ハンター 
ライコウ》がめくれてしまい、ダムドは破壊される。
伏せカードを一枚置いて、エンドフェイズに墓地から《レッドアイズ・
ダークネス・メタル・ドラゴン》が復活する。

突如現れた巨大な竜に対策がないHAJIMEは、しばらく考え、壁を
追加し、一枚の伏せカードを設置してターンを渡した。
ここから、ドラゴンデッキの真価が発揮される。その能力により、
手札から《マテリアルドラゴン》を特殊召喚。これで除去を封殺する
と、ドラゴンによるビートダウンが始まる。《クリッター》から
《レスキュー・キャット》を、《墓守の偵察者》からはもう1体の壁
を呼び出す。追加した伏せカードは《サイクロン》で割られ、
《ダスト・シュート》は無に帰す。

返しのターンに《レスキュー・キャット》を呼び出し、《コアラッコ》
《X-セイバー エアベルン》を並べ、《コアラッコ》の能力により
《マテリアルドラゴン》の攻撃力を0にしてベルンによって戦闘破壊。
そこから《アーカナイト・マジシャン》を呼び出し、テキストにより
レダメを破壊すると一枚の伏せカードを置いてラッコを墓地へ置き、
ターンを終える。

一気にドラゴンを失ってしまったきんぱみだが、《精神操作》で相手
のアーカナイトを奪い伏せカードを叩き割ると《ボマー・ドラゴン》
プレイからレダメを特殊召喚するなど、次々と手札をダンプしていく。
再び《マテリアルドラゴン》を呼び戻し、相手を圧倒する。
《墓守の番兵》で何とか逃げたいHAJIMEだが、《バイス・ドラゴン》
の蘇生から《BF-疾風のゲイル》へシンクロ、《ダークエンド・ドラ
ゴン》を呼び戻し、相手の切り返しを全て潰すと、HAJIMEは場を
片づけ始めた。

  きんぱみ 1-1 HAJIME

Game:3
これまで全ての試合をストレートで勝利してきたHAJIMEは、今の二戦
目で今大会はじめて傷を負わされた事となる。
獣が圧倒するか、龍が支配するか。
運命の三戦目が始まる。

《ライオウ》を攻撃表示で場に置いて、伏せカードを1枚置いて終了。
《封印の黄金櫃》→《未来融合》配備、と王道の動きから始まるきん
ぱみの1ターン目。
一枚の守備モンスターと一枚の伏せカードを置いて終了するが、
エンドサイクによって《奈落の落とし穴》を失う。《異次元の狂獣》
を戦線に追加するも、ワイバーンの守備力が高く反射ダメージを受ける
HAJIME。
第2メインでは一枚のカードを伏せる。
それに対してきんぱみは一枚のカードを伏せるしかなかった。

カードを引いてからしばらく考えるHAJIMEの手札は4枚。
伏せカード《大嵐》を発動して《リビングデッドの呼び声》を破壊
してから2体のモンスターの直接攻撃が成功、一気にライフが詰め
られていく。裏守備が1体追加され、伏せカードを置いて終了。

《未来融合-フューチャーフュージョン》を手に入れたきんぱみの
3ターン目。まずは《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚、少考の後、
HAJIMEは《ライオウ》のテキストを宣言。
その後、《未来融合》がプレイされ《F・G・D》指定からデッキが圧縮
される。そこから《ダーク・アームド・ドラゴン》が降臨、伏せカード
を奪われ、HAJIMEは無防備となった。
きんぱみの進撃は止まらない。《D・D・R》から《レッドアイズ・
ダークネス・メタル・ドラゴン》が呼び出されると《マテリアルドラ
ゴン》が復活。場に8000の打点を用意し、あとはダムドで相手の場を
一掃して殴れば勝利、となっていた所で《冥府の使者ゴーズ》を恐れて
か、きんぱみはバトルフェイズへ移行、ダムドの攻撃により再び
《ライトロード・ハンター ライコウ》がめくれる。
手札は全て使い切っているため《マテリアルドラゴン》の能力も宣言
できずダムドが撤退。しかしHAJIMEも《貪欲な壺》《聖なるバリア-
ミラーフォース-》《月の書》と相手への切り返しが狙えるカードを
軒並み失う。
エンドフェイズに追加のレダメが場に現れ、始まるHAJIMEの4ターン目
からエキストラターンが宣告される。

《キラー・トマト》でレダメに自爆特攻、能力により《召喚僧サモン
プリースト》が呼び出され、《貪欲な壺》を生贄に《レスキュー・
キャット》が呼び出される。その後、場のモンスターを全てシンクロ
させて《ミスト・ウォーム》が降臨。これにより場を制圧していた
ドラゴンたちは一気に退場する事となった。
これは苦しい。

返すターン、《ドラグニティ-ブラックスピア》を引き当て、再び
ドラゴンを展開するチャンスを得るも、勝ちを確信したHAJIMEは
《激流葬》をプレイ。手札を使い切れなかったきんぱみは、返しの
ターンのトップから降りてきた《X-セイバー エアベルン》のダイレ
クトアタックにより、ゲームセット。

HAJIMEの決勝進出が決定した。

  きんぱみ 1-2 HAJIME
  Result:HAJIME Win!

登録タグ: 遊戯王OCG  大会レポート 

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テーマ:日記投稿日時:2009/09/27 12:38
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
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