Shangri-La

心ごと全部乗っ取るくらいの 誰かのウイルスになる

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06 第四回戦 acc vs ドリルは俺の魂だ!

試合もいよいよ大詰め、第四回戦を迎える事となった。
次の試合は、長崎のプレイヤーaccとドリルは俺の魂だ!の両名。
今回のデッキは、両者同じく「猫シンクロ」であるが、九州という特別な環境に応じて調整を重ねていて、その構築には両者独特の作風が伺えるが、果たしてそれが吉と出るか凶と出るか。

Game:1
先手acc。《死霊騎士デスカリバー・ナイト》を立てて伏せカードを置いてターン終了。猫の初動を挫く動きを整えての好調な滑り出し。
対してドリルは俺の魂だ!は、《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚、相手の伏せカードを探りに行く。それに対しては《奈落の落とし穴》。その後、《召喚僧サモンプリースト》を通常召喚し、誘発能力によりデスカリを場から剥いで《死者蘇生》で《召喚僧サモンプリースト》をリアニメイト。ハンドに抱える潤沢な魔法を切ってベルン2体まで繋ぎ、どちらの攻撃も通り、アドバンテージの差が一気に開く。
戦闘後、《ダーク・ダイブ・ボンバー》をシンクロ召喚して残ったベルンを投げてから《封印の黄金櫃》から《貪欲な壺》を配備してターンを終える。
返しのターン、強運のaccはハンドに残った《レスキュー・キャット》を全力で場に叩きつけ、《ゴヨウ・ガーディアン》へ繋ぎ、戦闘によってDDBを奪ってから《貪欲な壺》でベルンによって失ったリソースを取り返す。二枚の伏せカードを置いて、先ほどとは異なった勢いを見せつける。一気に引き離されたドリル。《BF-疾風のゲイル》をプレイし、能力によりDDBを縮めてから攻撃するも《月の書》により元通りになったDDBの守備力は遥かに高く及ばない。accはエアベルンを戦線に追加すると、相手のDDBにより乱戦を収束させた。


  acc 1-0 ドリルは俺の魂だ!


猫のミラーマッチは、ここ長崎の地でも行われている。
accの駆る猫シンクロは特にバウンスに特化しており《伝説の柔術家》なども採用されている。サイドデッキには《封魔の呪印》《ライオウ》など九州で特に意識されているカエル1キルをはじめ、最近変化してきたメタゲームで台頭してきたコンボデッキを見据えた対策が多く用意されている。

Game:2
先手のドリルは俺の魂だ!は、カードを1枚伏せるのみで終了。
対してaccもモンスター1体を裏守備で置いてターンエンド。
accは《伝説の柔術家》で様子を見ようとしていたが、ここでドリルがキャストしたのが《サイバー・ドラゴン》、一気にプランが崩れる。サイドラはデッキトップに戻るも、こちらが展開すれば再び現れる。
ドリルは裏守備モンスターと2枚の伏せカードを置いてターン終了。
accはしばらく考えた後、横向きと縦向きで一枚ずつ伏せカードを置いて終了。
ドリルは自分のターンで《墓守の番兵》を反転召喚、敵をバウンスしてから番兵で攻撃してから、裏守備モンスターを追加する。accは同じく場に一枚ずつの伏せカードを置いてターンを返そうとするが、エンド宣言に対応して《月の書》をプレイし、ドリルは《墓守の番兵》を再び裏返す。
ドリルは4ターン目が始まると同時に《大寒波》をプレイし、一気に勝負を決めにかかる。そこでaccは《スケープ・ゴート》をプレイ、ライフを温存する動きに出る。そこから番兵の能力で裏守備を取り除いた後でエアベルンを戦場に送り込み、戦闘後に《アーカナイト・マジシャン》が出ると、accの場は羊1匹のみとなった。巻き返しを図りたいaccは《召喚僧サモンプリースト》からのアクションで寒波攻略の動きを模索する。手札の魔法の選定に少し頭を悩ませるが、《貪欲な壺》を切ってから猫をキャスト。《大寒波》によりこのターン動けないのは相手も同じ、そのうちに相手の次の展開を阻害しに行きたいaccは《ギガンテック・ファイター》を呼び出しアーカナイトを戦闘破壊、さらにエアベルンでハンドから《大嵐》を奪った。ドリルは一枚の伏せカードを置くのみでターンを渡す。
accは攻撃の姿勢を崩さない、さらに《X-セイバー エアベルン》を再び場に出し、ダイレクトアタック。これにより相手のハンドから《奈落の落とし穴》を奪う事で相手の残されたハンドは《サイバー・ドラゴン》のみという確信を得る。
《ギガンテック・ファイター》が《強制脱出装置》で退場させられると、二枚の伏せカードを置いてターンを終了した。
ドリルの6ターン目、《サイバー・ドラゴン》を特殊召喚し攻撃宣言をすると《月の書》により妨害され、守備モンスターを1体追加する。何とかターンは渡ってきたaccだが、守備力1600の《サイバー・ドラゴン》を、《X-セイバー エアベルン》では突破できない。相手のリソースを奪い切ったのは良いが、盤面で負けてしまっている現状をどうにかして打破したいと願うaccは、その思いを《レスキュー・キャット》に託して、チューナーではない獣を二体並べる。
この一瞬の隙をドリルは見逃さなかった。裏守備で置いておいた《N・ブラック・パンサー》をリリースして《死のデッキ破壊ウイルス》を発動、唯一のチューナーであるエアベルンを除去し、シンクロ召喚の阻害に成功した。目の前のサイドラを突破する事ができないまま、無駄に獣を失ってしまったacc。
カードの数だけでなく精神的な意味でもドリルが優位に立っている。
しかしトップデッキに頼るしかないドリルは、サイドラで攻撃するのみで7ターン目を終える。対してaccも防戦一方で、異なる向きの伏せカードを一枚ずつ置いた。
ドリルは戦場に《死霊騎士デスカリバー・ナイト》を加える。それには苦し紛れの《強制脱出装置》を放つが、《サイバー・ドラゴン》が相手の僧侶を容赦なく踏み潰す。返しのターン、ようやく《貪欲な壺》を引き込むに成功したaccはそれを全力でプレイ。
これにはドリルも思わず表情を変える。
この引き次第では一気に盤面が覆されてしまう可能性があるからだ。
猫のパーツを回収し、黒豹を引いて名称をコピーし、《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》に繋ぎたいacc。ゴーズとサイクロンを引くも、ウイルスカードの効果によりゴーズは消されてしまう。
これは厳しい。
そのまま一気にライフを詰められ、モンスターを引けないまま、accは投了宣言を余儀なくされた。


  acc 1-1 ドリルは俺の魂だ!


どのカードゲームにおいても、同系対決(ミラーマッチ)は存在する。同系であるが故に構築にそれほどの差は存在せず、その対戦ではプレイヤースキルも構築力も、全て両者同等の立場で戦っている。
全ては運。
引きのみがそれを左右すると言っても過言ではない。
それがミラーマッチの宿命。
遊戯王で言うなれば、"運命のデステニードロー"を期待するしかない。
右手が光るのは、果たしてどちらか。試合は三戦目を迎える。


Game:3
accの先手でゲームが開始される。《死霊騎士デスカリバー・ナイト》の後ろに一枚の伏せカードを置く、という一戦目と同じく好調なスタートを切る。それに対してドリルは裏守備モンスターを1体置くのみでターンを終える。ターンが回ってきた瞬間、accは力強くリバースカードの《抹殺の使徒》を表にする。それにより裏守備の《コアラッコ》が取り除かれ、ダイレクトアタックに成功。ゴーズのテキスト宣言でデスカリは場から剥がれるも、ハンドが後に続かなくてドリルは序盤から苦戦を強いられている。
相手が裏守備を出して返してきたターンのトップドローは《サイバー・ドラゴン》。二戦目でaccを苦しめ続けた機械竜が再び場に現れる。《サイバー・ドラゴン》の攻撃によりエアベルンを戦闘破壊した後、伏せカードを1枚置いてターンを渡す。
accは裏守備モンスターを置くのみでターンを返す。
即座に攻撃をして、《伝説の柔術家》により《サイバー・ドラゴン》はデッキトップに戻る。
二戦目の悪夢が、少しずつと場に再現されつつある。このまま、accは"闇"に呑まれてしまうというのか。accは《X-セイバー エアベルン》をプレイ、それには《奈落の落とし穴》が撃たれ一枚の伏せカードを置いて終了。
4ターン目になって引き当てた《死者蘇生》をプレイすると、ドリルは相手のエアベルンを対象に選択。モンスター全員でアタックしようとするが《威嚇する咆哮》がそれを許さない。一枚の伏せカードを置くのみでターンエンドを宣言する。
ここでエキストラターンに突入。
accは裏守備モンスターを1体、そして伏せカードを1枚置いてターンを終えようとするがそこには《砂塵の大竜巻》。
お互い激しい攻防を繰り返すが、ドリルにとっての最終ターンが開始されるとライフを削りきる手段がハンドには用意されておらず、ドリルはaccを前に散る事となった。

   acc 2-1 ドリルは俺の魂だ!
   Result:acc Win!決勝戦進出!

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テーマ:日記投稿日時:2009/07/29 17:12
TCGカテゴリ: 遊戯王OCG  
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