Shangri-La

心ごと全部乗っ取るくらいの 誰かのウイルスになる

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決勝レポート敗者復活戦 DUNK vs 100100(モモ)

勝つ者がいれば、敗れる者もいる――勝負における鉄の掟である。
しかし、今回の「遊戯王やろうぜ!!」全国非公認大会の最大のコンセプトは「全ての"遊戯王が好きな人たち"に楽しんでもらう」というもの。イベントを最後まで楽しんでもらうためにも、トーナメント戦に敗れた本戦参加者たちによる三位決定戦が催された。

まず最初にお届けする敗者復活戦のマッチアップは、北国より権利を勝ち得て都に下ってきた雪国の精鋭・100100(モモ)と、東海が誇る日本代表プレイヤー、DUNK。
猫のミラーマッチに惜しくも敗れてしまったDUNKを迎え撃つ次なる相手・100100が駆るデッキも同様に猫であるが、その構築は実に特殊なもので、致命的な相手の罠を打ち砕く《撲滅の使徒》、チューナーを多く採用する事で除去へと変貌する現代の《心変わり》こと《精神操作》を多く採用した、まさに「除去猫」とも呼べるべきオリジナリティ溢れる構築。
愛くるしい猫たちの鳴き声が、再び戦場にこだまする。

Game:1
気持ち良くお互いに挨拶を交わして始まる敗者復活戦。
大会全体を通しての感想だが、今回の決勝大会権利者たちはどのプレイヤーも例外なく対戦相手と、そして対戦自体をリスペクトする心を持ち礼儀正しくふるまう、本当の「強さ」を知るプレイヤーたちである。本戦に敗れても、最後まで敬意の姿勢を全うしようとする参加者たちの熱意と試合を形に残せた事を筆者は本当に嬉しく思う。
100100の先手で始まるゲームは、1体の守備モンスターの設置から始まる。それに対してDUNKは初手から《レスキュー・キャット》を握っており、準備は万全であるがすぐに行動せず、まずは相手をコントロールする体制を整えてからゲームを始める。早速、返しの相手ターンのスタンバイフェイズに《ダストシュート》をプレイ。これにより、《コアラッコ》《BF-疾風のゲイル》《撲滅の使徒》《精神操作》《激流葬》《聖なるバリア-ミラーフォース-》という、除去満載の100100のハンドが公開される。しかし一方で、相手が能動的に動くためにはチューナーを消す事が最良の選択肢と考えたDUNKは指定した《BF-疾風のゲイル》を山札に沈めさせる。
そのままターンが返ってきた所で、静かにハンドを見つめ、相手を瞬殺する最速のプランを脳内で検討していくDUNK。その手には《大寒波》《月の書》《X-セイバー エアベルン》《レスキュー・キャット》と、コンボパーツが着実に揃いつつあった。お互いに守備モンスターを追加し合って迎えるDUNKの3ターン目。ドローは《封印の黄金櫃》。そこからメインフェイズに入るまでに場に配備しておいた《N・ブラックパンサー》をリリースして《死のデッキ破壊ウイルス》を発動。動物園に死の病が蔓延するが、100100のハンドは《コアラッコ》《クリッター》とウイルスに負けない獣たちが抱えられていた。ハンドには先ほど確認したミラーフォースがあり伏せカードが《激流葬》である事が分かる。メインフェイズに入りトリガーをくぐるべく《大寒波》をプレイし《レスキュー・キャット》からラッコ・ベルンを並べ、《ナチュル・ビースト》を配備し、ラッコを殴り倒す。死デッキによるドロー確認で見える《N・ブラックパンサー》。これも相手の猫を潰せる一枚ではない。少しずつ、「猫シンクロ」が目指すゲーム展開になり、流れはDUNKへと傾いたまま動かないのか?
《ジャイアント・オーク》を引いてからのメインフェイズは《封印の黄金櫃》をプレイ、《死者蘇生》を脇に置いて、相手の《クリッター》を残したままターンを返す。相手が攻撃を躊躇しているうちに、少しずつ逆転への布石を揃えていく100100が動く。100100のドローは《月の書》。100100は《クリッター》を反転召喚し、自ら《激流葬》を起動
させる。《ナチュル・ビースト》を退け、山札から《召喚僧サモンプリースト》を探してきて、既に握っていた《撲滅の使徒》によって相手の《月の書》を剥がし、僧侶が呪文を詠唱し始める。光の魔術師と闇の殺戮機械が呼び出された時、DUNKは静かに場のカードを片づけるのであった。

DUNK 0-1 100100

環境最多とされる「猫シンクロ」は、多くのプレイヤー達の手によって常にその構築が研究され続けている。その対策として用意されたのが《ジャイアント・オーク》と《魔のデッキ破壊ウイルス》という弱小生物を薙ぎ払う猛毒コンボである。《ジャイアント・オーク》は《魔のデッキ破壊ウイルス》ありきの存在であるかと言われれば決してそんな事はなく、相手の最速《ナチュル・ビースト》に対応できるだけでなく、特殊能力と高攻撃力を有してこちらの動きを制限しようとしてくるビートダウンデッキに採用されるモンスターを倒せるなど単体での仕事も実に多いため、あらゆる構築への回答として高評価を得ている。今回はこれらのミラー対策コンボをメインから採用した猫を持ち込んだDUNKだが
二戦目は猫の最速の動きを目指すべく、それらを全てサイドに落とした。
DUNKのサイドチェンジ
in:《砂塵の大竜巻》×3 《死霊騎士デスカリバー・ナイト》×3
out:《ジャイアント・オーク》×3 《魔のデッキ破壊ウイルス》×3

Game:2
先攻で主導権を握りたいDUNKのハンドは皐月の深緑を現すが如く、真緑であった。そこから1枚のカードと、《コアラッコ》を守備で置いてターンを返す。それに対し円滑にゲームを進めていきたい100100だが、手札が芳しくないのか、相手の反応を見たいのか、DUNKと同じ動きを取って自らのターンを終える。ここでDUNKが動き始めた。
自分のターンに入ってトップから呼びこんだ《サイクロン》により相手の伏せカード《激流葬》を射抜いてからメインフェイズで《召喚僧サモンプリースト》をプレイ、《大寒波》を切って二枚目の僧侶を呼び、《貪欲な壺》をコストに猫へアクセス、ベルン×2を並べて《アーカナイト・マジシャン》《ダーク・ダイブ・ボンバー》の2体で場を制圧。アーカナイトが相手の《クリッター》を打ち砕き、《レスキュー・キャット》を握られるも《死者蘇生》を見せた所で、100100は投了となった。

DUNK 1-1 100100

Game:3
二回戦で今大会最高とも言える爆発力を見せたDUNKの「猫シンクロ」に圧倒されながらも、瞳の奥の闘志はまだ燃え尽きていない100100。
お互い丁寧なデッキカットから始まる三試合目。
100100が《死霊騎士デスカリバー・ナイト》を立てて1枚の伏せカードを置き、猫の初動を挫く展開からゲームが始まる。この試合でもDUNKは《レスキュー・キャット》を初手に握っていたが、相手の場の生物は
猫によるスタートを許さない地獄からの騎士。しばらく考えた後、《墓守の偵察者》を裏守備で置き、《ダスト・シュート》を伏せながら、相手のデスカリの強制無効テキストを逆手に取るプランで相手にターンを渡す。
デスカリアタックにより偵察がめくり、相殺。戦闘終了後に《ダスト・シュート》をプレイし、メイン2での展開を阻害しにかかるDUNK。《クリッター》《X-セイバー・エアベルン》《精神操作》《サイクロン》《貪欲な壺》のハンドから《クリッター》を指定。《X-セイバー エアベルン》を守備で置いて、敵軍総攻撃による即死を防ぐ場を作って100100はターン終了。DUNKの2ターン目で《ハリケーン》をトップデッキ。場に竜巻を起こした後、《レスキュー・キャット》を場に投下。ついにDUNKが動物園の構築に取りかかる。山札から《X-セイバー エアベルン》《コアラッコ》を呼び出し、《死者蘇生》で再び猫を釣り上げ、一気に場に4匹の動物が並ぶ。《N・ブラックパンサー》で壁を殴った後で2体の《X-セイバー エアベルン》の鉤爪が100100の《サイクロン》と《精神操作》を刈り取る。第2メインに移行し、《ナチュル・ビースト》へシンクロ。しばらく考えて、2組目のシンクロでは《氷結界の龍ブリューナク》をキャスト。さらに《貪欲な壺》で全ての素材を戻し、一気に物量差をつけて相手を引き離す。返しのターンで置かれる100100の壁も、氷結界の龍の前では無力となり、猫同士の対決は幕を下ろした。

DUNK 2-1 100100
Result:DUNK win!

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テーマ:日記投稿日時:2009/06/24 20:26
TCGカテゴリ:
表示範囲:全体
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