生八ッ橋さんのブログ

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【初心者】東方混沌符をはじめよう! 第三回【入門】

第二回(後編)→http://tocage.jp/blog/10845/1418394212.html 


◇第三回 実践編

 前回までの記事で混沌符を始める準備は整ったと思います。ここからは、とりあえずTDを買って対戦してみた後の話に入ります。
 最初、TDやブースターの箱に入っている説明書を読んでから(読みながら)対戦してみたと思います。ですが、あの説明書は情報が少な過ぎます。現役プレイヤーから見たら、いくらなんでもあれは簡略化し過ぎです^^;。ですので、今回はまず、あの説明書を読んでも分からないけど大切なルールを解説します。ちょっと面倒なルールの話も入りますがTCG未経験の方も頑張ってついてきてください。
 次に、TDを改造してみたり、好きなパートナーでデッキを構築してみたりする場合に覚えておくべき、デッキ構築の基本を解説します。混沌符のデッキ構築はそれほど難しくないですが、ゲームの特殊性故に他のTCGと違っている所も少しあるので他TCG経験者の方が読んでも多少は役立つかと。





目次

クイックマニュアルの補足と間違えやすいルール


デッキ構築の基本





◇クイックマニュアルの補足と間違えやすいルール
 TDや箱に入っているクイックマニュアルを読めば、とりあえず混沌符で対戦する事は出来ます。ですが、混沌符のルールはあんな小さな紙一枚に収まるほど単純ではありません。あの紙はなんと覚えていないとゲームに支障をきたすレベルのルールすら省略されてしまっていたり、曖昧な説明だったりします( ゚д゚ )


混沌符の詳細なルールを確認するには、ChaosTCGの総合ルールを参照する必要があります。

ChaosTCG 総合ルール ver.2.39 (PDF形式)
http://chaos-tcg.com/rule/Chaos_rule.pdf

出来ればこれを全部読んでいただきたいです。ですが、TCG未経験の方やカジュアルに楽しみたいという方にいきなりこれを全部読めというのは酷だと思いますので、一部のルールを抜粋して解説します。
でも大会に出るんならその直前で良いのできちんと読んでくださいね?


 



A カードの見方

・キャラクターの名前
 混沌符には同じ「ネーム」を持つカードが複数存在しますが、同名カードとして扱うカードは“名前が完全に一致しているカード”のみです。同じ「ネーム」でも、名前が少しでも違えば別の名前のカードとして扱います。

  
 例えば、<<魔法を扱う魔法使い「アリス・マーガトロイド」>>と<<乙女文楽「アリス・マーガトロイド」>>はどちらも「アリス・マーガトロイド」という「ネーム」を持ちますが、それぞれ4枚まで同じデッキに入れる事が出来ます



・エクストラキャラの攻撃力・耐久力 
 エクストラキャラはフレンドであっても攻撃力・耐久力補正を受けます。例えば画像のアリスの場合、攻撃力3耐久力6となります。





・乱入とスキル
 乱入は、【乱入】で始まるテキストを持っているキャラのみが行える、「キャラの登場は1ターンに1回まで」の縛りを無視してキャラを登場させられる効果です。つまり特殊召喚の混沌符版です。
 乱入を行う場合、【乱入】の後に書かれていることを実行します。後は普通の登場と同じです。【登場】を持つキャラを乱入させる場合、【登場】の後に書かれていることは実行しません。ただし乱入は登場としても扱うので、キャラを乱入させた場合でも「このキャラが登場したとき~」という効果は発動します。
 当然、【乱入】を持つキャラを普通に登場させることも可能です。状況に応じて通常の登場と乱入を使い分けましょう。
 スキルとは、キャラのテキスト中にある『』で囲われた単語のことです。全部説明するのは面倒なので、各スキルがどのような意味なのかはChaosTCG総合ルールver.2.39の12. スキルの項を参照してください。とりあえず『貫通』と『先制攻撃』さえ覚えれば大丈夫です。





・属性と性別、前衛、後衛
 上記の要素のうち、性別以外は<東方混沌符>の一部のカードしか参照しません。性別に至っては(少なくとも混沌符では)ゲームに一切関わってきません。ですので無理して覚えなくてもOKです。第一、混沌符には男性キャラは霖之助しか登場していないので気になる事も無いと思いますが。






B 対戦準備~メインフェイズ
 
・手札の引き直し
 手札の引き直しは各プレイヤー一回までです。ダブルマリガンはありません。ChaosTCG以外のブシロード製TCGのプレイ経験がある方は間違えやすいのですが、手札を引き直す場合は5枚全ての手札をデッキに戻します。また、引き直しによるペナルティは存在しません。





・エクストラとレベルアップ
 レベルアップが出来るのはパートナーとエクストラキャラのみです。エクストラキャラでないフレンドをレベルアップさせる事は出来ません。また、パートナーにもエクストラキャラを重ねる事は可能です。ただしその場合は必ずパートナーにエクストラキャラを重ねる必要があります。しかも一度パートナーをエクストラキャラにしてしまうと、何らかの方法で元に戻さない限りパートナーカードを重ねてレベルアップする事が出来なくなります
 それから、そのターンに場に出したばかりのキャラでもエクストラキャラにしたり、レベルアップさせたりする事は可能です。
つまり、

キャラ登場

そのキャラを素材にしてエクストラ

さらにそのキャラをレベルアップ

という事も問題なく行えます。大半の方は大丈夫だと思いますが、ポケ○ンカード経験者の方は間違えるかもしれないです。実際中の人は間違えました(笑)





・アリーナが埋まっている時にキャラを登場させるorすでに登場しているキャラと同じネームを持つキャラを登場させる
 キャラの登場手順は
 
登場させるキャラを指定する
 ↓
そのキャラを登場させるエリアを選択する
 ↓
【登場】もしくは【乱入】に書いてあることを実行する
 ↓
キャラが登場する
 ↓
すでに指定したエリアにキャラがいる場合、そのキャラを控え室に置く

となっています。(ChaosTCG総合ルールver.2.39 9.5.3、11.3.1を参照)
 
 例えば、アリーナが埋まっている時に【登場】〔自分のキャラ1体を【表】【スタンド】から【裏】【リバース】にする〕を持っているキャラを登場させるキャラに指定した場合、まず登場させるエリアを選択し、次に自分の【表】【スタンド】のキャラ1体を選んで【裏】【リバース】にします。(この時、さきほど指定したエリアにいるキャラを選択しても構いません。)その次にキャラが指定したエリアに登場し、そのエリアに元々いたキャラを控え室に置きます。【登場】が【裏】から【表】にする等の場合も同様に考えます。


画像で説明するとこんな感じです。(200KB以上の画像を貼れないブログなんで画像がとても小さいです。ごめんなさい。)



ここでは、フリーズアクトレス「チルノ」を、完全で瀟洒な従者「十六夜 咲夜」がいるエリアに登場させます。





フリーズアクトレス「チルノ」は【登場】[自分のキャラ1体を【表】【スタンド】から【裏】【リバース】にする]を持つので、完全で瀟洒な従者「十六夜 咲夜」を【裏】【リバース】にしました。





フリーズアクトレス「チルノ」がさきほど指定したエリアに登場します。





それまでエリアにいた完全で瀟洒な従者「十六夜 咲夜」を控え室に置きます。



 また、自分のアリーナにいるキャラと同じネームを持つキャラを登場させる場合、キャラが登場する部分までは同じです。「すでに指定したエリアにキャラがいる場合、そのキャラを控え室に置く」の部分が「その同じネームを持つキャラのうち、先に登場していた方を控え室に置く」となります(ChaosTCG総合ルールver.2.39  11.4. ネーム重複処理を参照)。





・エクストラキャラがアリーナを離れる場合
 登場や乱入等のために、アリーナのキャラが手札や控え室等に移動する事があります。そのアリーナから移動するキャラがエクストラキャラだった場合、エクストラキャラのカードのみはエクストラデッキ置き場に表向きで戻ります
 表向きでエクストラデッキ置き場に置かれているカードは登場させる事が出来ません。カードの効果等で裏に戻せばまた登場させられるようになります。





C バトルフェイズ

・先攻第一ターンのバトルフェイズ
 アタック宣言は出来ませんが、先攻第一ターンにもバトルフェイズは存在します。ですので、先攻第一ターンにも【Battle】アイコンのついた能力やイベントカードを使用出来ます。





・【Battle】アイコンを持つ能力、イベントカードの使用タイミング
混沌符のバトルフェイズ

第一アビリティステップ
アタック宣言ステップ
第二アビリティステップ
ガード宣言ステップ
第三アビリティステップ
バトルダメージ判定ステップ
バトル終了ステップ
バトル完了ステップ

で構成されています。TCG未経験の方には意味不明かもしれないですが、大切なことなので頑張ってください。
 メインプレイヤーしか行動出来ないメインフェイズと違い、各アビリティステップでは各プレイヤーが【Battle】アイコンを持つ能力やイベントカードを使えます。ここで一番問題になるのが、第一アビリティステップです。第一アビリティステップはアタック宣言ステップの前に存在します。つまり、キャラがアタックする前に防御側のプレイヤーも【Battle】アイコンを持つ能力やイベントカードを使用できるのです。<<夜雀 真夜中のコーラスマスター>>のようにこのタイミングでよく使われるカードも存在するので、相手に確認をとらずにバトルフェイズに入ってすぐアタック宣言を行ってしまうとトラブルの原因となることがあります
 この確認のとり方は人によって様々ですが、中の人は「バトルフェイズ入ります。第一何かありますか?」みたいな感じで聞くことが多いです。逆に防御側の時は手札の内容に関わらず「第一考えます。」と言い、少し間をおいて「どうぞ」もしくは「(使うカードを出しながら)○○(カード名)で」と言っています。



・アタック中のキャラが持つ【Battle】アイコンの効果
 一番間違えやすいルールの一つです。「この能力はバトルに参加していても発動できる。」という記載がない限り、バトルに参加しているキャラの【Battle】アイコンがついた能力を使用することは出来ません。アタックキャラは「アタック宣言ステップ」でアタックキャラに指定されてから「バトル終了ステップ」まで、ガードキャラは「ガード宣言ステップ」でガードキャラに指定されてから「バトル終了ステップ」までバトルに参加している扱いとなります。



 

 とまあこんな感じで総合ルールを読まないと分からないようなルールから大切なことだけを抜粋・要約して解説しましたが、やはり総合ルールはご自身で一度読んでみることをオススメします。特に身内以外と対戦したいと思っているのであれば、初対面でも気持ち良くスムーズに対戦を楽しむためには詳細なルールの把握が必須となります。今すぐ読めとは言いませんが、ゲームに慣れたらで良いので必ず読んでください。





◇デッキ構築の基本
 どんなTCGであっても、デッキ構築はTCGの醍醐味です。好きなカードを組み合わせて手駒として使用出来るという点は、囲碁や将棋といった他のアナログゲームには無い、TCGならではの魅力です。(その分カードを集める手間がかかりますが…)
 第一回でもお話ししたように、混沌符はちょっと特殊なルールのTCGです。もちろん他TCGとも共通するようなデッキ構築のセオリーも存在します。ですが、ルールの特殊性故に一般的な他TCGとは違った考え方をする部分も一部あります。特にカードアドバンテージに対する考え方は一般的な他TCGのそれとは大きく違っています。ここでは、そんな混沌符に独特な部分を中心に解説します。
 内容の都合上、TCG用語が多くなっています。なるべく他の表現で言い換える努力はしましたが流石に全ての単語を言い換える事は出来ませんでした。なので、TCG未経験の方は分からない単語があったら各種TCGのWikiにある用語集等で調べてください。




 この記事の執筆中(2014年12月)、ChaosTCGの公式サイトで「ChaosTCGでも765プロのアイドルをプロデュースしたい同僚のみなさまに贈る、ブンケイPの検討メモ」(第一回 http://chaos-tcg.com/recipe/column_bunkeip01.html)という初心者向けのデッキ構築の手引きみたいな記事の連載が始まりました。この記事はChaosTCG初心者である田中ブンケイ氏が、ブースターパック「アイドルマスター ワンフォーオール」からChaosTCGを始め、自力でデッキを構築するという内容になっています。非常に素晴らしい内容の記事なので一度読むことをオススメします。混沌符のカードを使った説明ではないので文中に出てくるカードの効果が分からないと思いますが、そこはカード検索で調べてください。
 この記事中でブンケイ氏は「全てのカードを納得して選択す」る事、「各カードについて、自分の判断で納得してプレイ」する事を重視しています。彼の言う通り、いきなり上級者の構築した強力なデッキを真似るのではなく、自分で考え、試行錯誤を重ねてデッキを構築した方が楽しいです。中の人も彼の主張は理にかなっていると思います。
 ですが、何も分からない状態でデッキ構築を始めるよりもある程度デッキ構築の基本を押さえていた方が上達は早いと思います。何事も基礎が一番大切ですしね。
 話は少しそれますが、最初に一から構築するデッキのパートナーは極力好きなキャラを選ぶべきです。(ある程度戦えるレベルのキャラである事が前提ですが。)上記の記事を読んでもこの点だけは譲れません。中の人が最初のパートナーに選んだアリスは挙動が独特なパートナーですが、何の問題も無かったですし。キャラゲーなんですから好きなキャラと一緒に遊びましょう。





A デッキ全体の構成


・キャラ、イベント、セットの比率
 基本はキャラ28~32、イベント8~16、セット2~10くらいです。毎ターン確実にキャラを登場させるにはキャラを30枚前後入れる必要があります。なのでセットとイベントで合わせて20枚前後になります。





・同名カードの枚数
 まず、どんなデッキでもパートナーは4枚投入します。ですので、混沌符のデッキは4枚のパートナー+46枚のカードで構成されると考えてください。
 混沌符はドローが強力なTCGです。控え室のカードを再利用するのも容易です。しかし、サーチは存在しないためキーカードが1枚しか入っていなかったら引けません。そのため、一般的なTCGと同じく、同じカードを複数枚投入する必要があります
 何を何枚入れるかはデッキによって変わりますし、ご自身の使いたいデッキと相談して決めてください。一応、どのようなカードを何枚くらい投入すれば良いのかの目安をまとめておくので参考にしてください。あくまで大体の目安なので実際の枚数は何度も対戦してみて決めてください。
 ※便宜上、ここでは「小型キャラ」は【登場】を持たない、もしくは【登場】が[【表】【スタンド】から【裏】【リバース】にする]、[手札のキャラカードを2枚控え室に置く]、[(表の)キャラx体を控え室に置く]以外のキャラを指します。「大型キャラ」は【登場】が[【表】【スタンド】から【裏】【リバース】にする]、[手札のキャラカードを2枚控え室に置く] 、[(表の)キャラx体を控え室に置く]であるキャラを指します。



4枚 各対戦で必ず引きたいカード、パートナーと極端に相性の良いキャラ(「専用フレンド」と呼ばれます)、専用フレンド以外でパートナーと相性が良い小型キャラ、単に非常に優秀な小型キャラ、【セット】や【使用】のコストが軽く、しかも何枚引いても役立つセット・イベント


3枚 各対戦で1枚は引きたい小型キャラ・セット・イベント、専用フレンド以外でパートナーと相性が良い大型キャラ、【乱入】で最初のターン以外は比較的簡単に登場出来る大型キャラ、【セット】のコストが重いが必要性の高いセット


2枚 強力だが複数枚は引きたくないカード(【乱入】を持たない大型キャラ、局所的な場面でのみ機能する能力を持った小型キャラ、【セット】のコストが重かったり、必要性が低かったりするセット、【使用】のコストが重いイベント)、特定のネームをエクストラ用に入れるor増やすためのキャラ、控え室から回収して利用するのを前提としたカード、似た効果を持つカードの水増し


1枚 必要な時に引けたらラッキーという程度のお守りのようなカード、非常に限られた場面でのみ機能するカード、控え室から回収して利用するのを前提としたカード(再利用手段が安定している場合)、特定のネームや似た効果の水増し






B キャラの構成


・ネームの数
 混沌符のデッキでは、パートナー+7~8ネームという構成が標準的です。
 カードが違っても同じネームのキャラを同時にアリーナに出す事が出来ないので、ネームが少ないとキャラが出せない状況(キャラ詰まり)が多発します。混沌符は4ターン目まではアリーナのキャラを増やしていかないと圧倒的に不利になるゲームなので、キャラ詰まりは出来る限り防がなければなりません。
 逆にネームが多すぎると、1~2枚だけのネームが増えてエクストラキャラを登場させにくくなります。ですのでネームは多くても10種類以下に抑えた方が良いと思います。





・裏のキャラを表に戻せるキャラ(復帰要員)
 裏向きのキャラを毎ターンなるべく多く表に戻す、所謂リカバリは混沌符の最も基本的なプレイングです。裏向きのキャラがアリーナに存在するままターンを渡すのは非常に不利なので、混沌符では手札を何枚か消費してでもこれを行います。(もちろん手札消費はなるべく少ない方が良いのですが。)
 つまり、混沌符ではカードアドバンテージよりもリカバリによって得られるテンポアドバンテージの方が重要なのです。ですので、復帰要員はデッキの基盤とでも言うべき存在です。必ず投入しましょう。
 復帰要員をより多く入れた方がデッキの安定性は上がります。ただし、そのような効果を持ったキャラのほとんどは小型キャラなので、入れ過ぎると相手の大型キャラに押し負けてしまいます。枚数の目安はデッキにもよりますが12、3枚程度です。
 復帰要員には3種類あります。1種類目は【登場】[自分の<(作品)>のキャラ1体を【裏】から【表】にする]を中心とした、【登場】で表に戻せるキャラ(裏表登場、復帰登場など)です。2種類目は“[自動]このキャラが登場かレベルアップかオートレベルアップした場合、目標の<(作品)>のキャラ1体を【表】にしてもよい。”を持つキャラです。3種類目は“【Main】【ターン1】〔【スタンド】から【リバース】にする〕目標のキャラ1体を【表】にする。”のように好きなタイミングでキャラを表に戻せるキャラです。
 この3種類のうち、裏表登場は裏向きのキャラがいないと出せないので、大量に採用すると事故要員になります。裏表登場のキャラは大体4~8枚程度に抑えましょう。





・大型キャラの必要性
 大型キャラには、アタック用のものとガード用のものが存在します。アタック用のキャラとは、攻撃力が高く基本的に『貫通』や『先制攻撃』を持っているキャラを指します。ガード用のキャラとは大体“[永続]このキャラがバトルに参加している場合、バトル相手のスキルすべてを無効にする。”という効果を持つキャラ(スキル無効)を指します。
 確かに、小型キャラばかりの方が事故は起きにくいです。エクストラキャラだけで十分に大型キャラ(と同等のステータスを持つエクストラキャラ)を出せるのならばそれでも良いかもしれません。しかし、フレンド全てをサポート役に回してパートナーだけでアタックやガードを行っていても勝てるようにはなりません。
 つまり、パートナーだけでアタックやガードを行う事に特化したデッキでもない限り、フレンドにもアタックやガードで活躍出来るような攻撃力、耐久力、能力を持った大型キャラが絶対に必要だという事です。ですが、大型キャラは【登場】が重いため、多く入れると事故率が上がります。大体5~10枚程度が目安でしょう。
 このうち、スキル無効を2、3枚入れましょう。(一部のデッキは例外です)スキル無効がアリーナに登場しているだけで、テンポアドバンテージの面で大きく優位に立てますし、相手はスキル無効の対処に毎ターンリソースを割かなければなりません。イベントカードの項でもう一度解説しますが、混沌符ではガード用のキャラやガードを補助するイベントカードが非常に重要です。こうした防御用のカードの重要性を認識する事が混沌符上達の第一歩です。






C セットカード、イベントカードの構成


・各イベントカードの枚数
 混沌符では多くの場合、同じイベントカードを各1~3枚ずつ投入します。同じイベントカードを4枚投入するデッキはそんなに多くないです。その理由はセットカードの話とも絡んでくるのですが、イベントカードは控え室から回収しての再利用が容易だからです。そのため、少ない種類のイベントカードを4枚ずつ投入するよりも、少し多くの種類のイベントカードを少量ずつ投入して選択肢を増やす方が有効です。





・攻撃札と防御札
 つまり能動的に使用出来るイベントカードと受動的に使用するイベントカードの事です。
 攻撃札防御札に共通して言えるのですが、カードアドバンテージの面で混沌符のイベントカードは基本的にアド損です。ですので、イベントカードを選ぶ際の基準は【使用】の重さと得られるテンポアドバンテージになります。
 攻撃札はアタックを通りやすくしたり、邪魔なセットを割ったりしてくれるので、その重要性には誰でも簡単に気付くと思います。ですが、混沌符では防御札攻撃札と同じくらい、もしくはそれ以上に重要です。
 他のTCGでは、混沌符の防御札のような1ターン、一度の攻撃をしのぐだけのカードはどうしても軽視されがちです。そんなカードを入れる余裕があるなら適当な除去を入れますよね。ですが、混沌符には疑似除去しかありません。しかも相手キャラは毎ターン復帰してきます。ですので、防御札が無いとあっという間に負けてしまいます
 防御札は4~9枚程度が投入の目安です。防御札には色々ありますが、混沌符で基本となるのは“【Battle】ターン終了時まで、お互いの『貫通』を持つキャラすべてのスキルすべてを無効にする。”という効果を持つカード(貫通無効、懇願などと呼ばれます。よく使われるカードの略称は第四回で扱います。)です。まずはこれを2枚程度投入しましょう。





・セットカード
 セットカードの投入には大きく分けて3つのパターンがあります。
 1つ目は、カードの効果(主にパートナー)でセットカードを要求するデッキ。このタイプのデッキは当然セットカードを多め(8~10枚程度)に投入する必要があります。何を採用するかはデッキによりけりなのでここには書けません。ご自身で色々試してください。
 2つ目は、セットカードでパートナーに『貫通』を持たせる必要があるデッキ。パートナーはほとんどのデッキでデッキ中最高の攻撃力を持つので、『貫通』が欲しくなります。しかし、全てのパートナーが『貫通』を持っていたり、他のキャラの能力で『貫通』を得られたりする訳ではありません。そんな時に役立つのが所謂貫通セットです。貫通セット、つまりセットしたキャラが『貫通』を持つという効果のセットカードが各作品に収録されています。ですので、他に『貫通』を得る手段が無いけど『貫通』が必要な場合、これで貫通を得る事が出来ます。
 3つ目は、『貫通』を得る手段がセットカード以外にあるデッキ。この場合は、“[自動]このセットカードが<(作品)>のパートナーにセットされた場合、自分の控え室の<(作品)>のイベントカード1枚を手札に加えてもよい。この能力は【裏】でも発動する。”という効果のセットカード(イベント回収、携帯などと呼びます。)を3~4枚投入します。このカードの存在が同じイベントカードを多量に投入しない理由の一つでもあります。このイベント回収は混沌符で一番の汎用カードと言っても過言ではないので、優先的に集める価値があると思います。
 1つ目は2つ目や3つ目と重なります。『貫通』を得る手段の有無によって、投入するセットの中に『貫通』を与えるセットカードやイベント回収を含めてください。





 ここまでで解説したのはデッキ構築の本当に基礎的な部分です。中の人はそれほど強くないので、残念ながらオリジナルの構築理論を語るなんて事は出来ません。そんな事をしたらこれを読んだ混沌符プレイヤー全員から総ツッコミをくらうでしょう(笑)。
 一応言い訳すると、中の人はデッキ構築を自分で考える作業だと思っています。ここで解説したのは最低限デッキを機能させるために必要な知識だけです。これ以上の事は実際に対戦を重ねていく中ではじめて身につきます。
 基本を押さえたらこの項の最初で紹介した記事にあるように、何度も対戦を重ねながら自分で考えてカードを入れ替え、デッキを構築していきましょう。基本を押さえているのとそうでないのとではこの時の上達の速度がきっと違うと思います。
 自分でデッキを構築すると、ただ単に他人のデッキをコピーするよりもデッキに対する理解が深まるし、愛着も出てきます。皆さんも試行錯誤を重ねて自分だけのデッキを目指してください。





 今回もまた一段と長い文章でしたが、これで第三回は終わりです。第四回ではよく使われるカードの略称とカードを集める際に重要なトレード・シングル買いについて話します。
 あと第四回の前か後に、番外編という形でTDをベースにしたサンプルデッキを投稿したいと思っています。(第三回 完)

P.S. 混沌符プレイヤーの方でこの記事を読んだ方がいらっしゃったらご意見やご感想を寄せていただけると嬉しいです。また、私もまだまだ生半可な知識しか備えていないので、何か間違っている部分がありましたら是非ご指摘してください。なるべく早く修正します。
連絡先はtwitter(@nama_yatu_hasi)のリプライでお願いします。


第四回→http://tocage.jp/blog/10845/1419735701.html

登録タグ: 東方混沌符 

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テーマ:投稿日時:2014/12/20 00:09
TCGカテゴリ: ChaosTCG  
表示範囲:全体
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