カニ。

カレンダー
<<2021年
06月
>>
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
最近のブログ
最新のコメント
お気に入りブログ
ユーザー情報
ぺる3
非公開/男性
3日以内
ブログテーマ
TCGカテゴリ
このブログの読者
統べて識る者ギルガメシュ:エラッタについてルール的な話

まずは前提として2021年6月24日(木)に適用される封神指定とエラッタについて告知されたスタッフコラムから一部引用します


【エラッタ】B16-XXX / G01-007 / P15-038「統べて識る者ギルガメシュ」
 
 修正前
 
自動
【有効】スクエア
【誘発】このカードがデュナミスから登場する。
【効果】スクエアにある相手のゼクスを1枚選び、3000ダメージを与えてよい。
 
常在
【有効】スクエア
【効果】カードがトラッシュに置かれる際、トラッシュに置くかわりにゲームから除外する。


 修正後
 
自動
【有効】スクエア
【誘発】このカードがデュナミスから登場する。
【効果】スクエアにある相手のゼクスを1枚まで選び、3000ダメージを与える。
 
自動
【有効】スクエア
【誘発】カードがトラッシュに置かれる。
【効果】そのカードを除外する。


 修正理由
能力が分かりやすくなるよう調整を行いました。
「統べて識る者ギルガメシュ」の常在能力は、別の領域からカードがトラッシュに移動する際、トラッシュに置かれる代わりに移動しているカードを除外する行為の置換を行います。しかし、「統べて識る者ギルガメシュ」が登場して以降、エヴォルシードの誘発、一部[ディンギル]の自動能力の解決、起動能力のコストの支払いについて等、ルールのお問い合わせを多数頂いておりました。
また、昨今はトラッシュを利用する能力も増えていることから、我々はこの常在能力を直感的に解決できるようトラッシュを経由して移動する形に調整し、今回エラッタを適用しました。


 
まず背景として、その日に発売されるエクストラパックに収録予定と先行情報が公開されていた《カイザースロット ロードクリムゾン》が、修正前のギルガメシュと合わせるとマズいと話題になってました。そこでこの告知
タイミングとしても理由としても妥当なところではあるのですが、本当の修正理由は意図的に外して書いたような印象を受けますね
 
当然ですがダメージ与える方は何も変わっておらず、トラッシュへ置かれるカードが除外される部分のみの変更
今までは常在能力で置換してたのが、自動能力で移動する効果に変わりました
 


 
公式のカードQ&Aにあるギルガメシュ関連のFAQから列挙しますと
 
・《七大罪 暴食の魔人グラ》の自動能力で、フォースをトラッシュに置く代わりに除外されました
・《アタシの話、聞けですの!》の効果で、除外されてるカードをトラッシュに置く代わりに除外されました
・《途惑いの少女アリス》のようなエヴォルシードが、デッキからトラッシュに置く代わりに除外されました
・《吹き抜ける『高潔』スド》といったディンギルが、チャージにあるカードをトラッシュに置く代わりに除外されました
 
これらすべて、今までは「トラッシュに置く」が置換され実行されていないので「いいえ、できません」が回答でしたが覆ります。トラッシュに置かれたことでギルガメシュの自動能力が誘発するので、一度はトラッシュに置かれます。上記すべて「はい、できます」に変わります
 
2021年6月15日未明の現時点では今までの回答そのまま載ってますが、おそらくそのうち修正されるでしょう
これは公式Q&Aがちゃんと仕事すれば、それ見るだけで済むのですが、今までのギルガメシュに慣れていて処理し忘れたりしがちな、自動能力の解決についてルール的に込み入ったことした場合の話をします
 


 
話を進める前に知っておいてほしい単語として『優先権前処理』というのがあります
ざっくり言うと、なんかする前に「ちょっと待て」って呼ばれるタイミングです
 
あと『テンポラリ』って単語もあります
ざっくり言うと「後からやること」置き場です
 


B25-060 勇気の灯アルモタヘル
スタートカード

起動能力 P>八千代
【有効】チャージ
【コスト】あなたのデッキの1番上のカードをトラッシュに置く。
【効果】このターンの間にあなたのカード名に「アルモタヘル」を含むカードの能力で相手のゼクスを破壊していた場合、「勇気の灯アルモタヘル」以外のあなたのトラッシュにあるカード名に「アルモタヘル」を含むゼクスを1枚選び、手札に戻すかチャージに置く。この能力は1ターンに1回しかプレイできない。


 
では具体例として《勇気の灯アルモタヘル》を使います
仮にギルガメシュがいて、トラッシュにカードが何もなく、アルモタヘルが相手ゼクスを破壊する条件まで満たしていたとしましょう
 
修正前ギルガメシュだと、コストでトラッシュに置かれようとしたカードが置換効果により除外されます。
なおコストに関しては実行しようと試みたことで支払ったものと見なされるので効果は解決されます。
ただしトラッシュに何もないのでカードが選べません
 
修正後ギルガメシュだと、まずコストはトラッシュに置かれます。この時点でギルガメシュの自動能力は誘発しますが、テンポラリに置かれるだけで、この時点では何もしません。
効果を解決して、コストで置いたカードが同名でないアルモタヘルなら手札に戻したりチャージに置いたりできます。
そして《勇気の灯アルモタヘル》の起動能力を解決した直後に「優先権前処理」で未解決のルールエフェクトと未解決の効果がないか確認します。テンポラリにギルガメシュの自動能力があるので解決しましょう。その際コストでトラッシュに置かれたカードが手札やチャージに移動していたら解決失敗です
(要するに、解決の時点でトラッシュになければ除外されない)
 
 
これでなんとなく修正前と修正後の違いは把握できたかと思います
続いて自動能力やテンポラリについて理解を深めるため、面倒くさい状況を作ります。
 


B25-070 マスター・オブ・ビーチ ファオルペルツ
 
降臨条件:[プレデター]2枚
自動能力
【有効】スクエア
【誘発】このカードがデュナミスから登場する。
【効果】あなたのチャージにあるカードを2枚選び、トラッシュに置いてよい。2枚置いたならば、ノーマルスクエアにある相手のゼクスを2枚まで選び、破壊する。あなたのトラッシュにある[プレデター]から、コストの合計が破壊したゼクスのコストの合計以下になるように2枚まで選び、手札に戻す。


B36-033 桜花爛漫 ズィーガー
 
自動能力
P>綾瀬
【有効】スクエア
【誘発】このカードが登場するか破壊される。
【効果】以下の効果から1つ選び、解決する。
“あなたのデッキの1番上をチャージに置く。”
“あなたのデッキの上から3枚トラッシュに置く。”
“あなたのトラッシュにあるカード名に「ズィーガー」を含むゼクスを1枚選び、手札に戻す。”


 
自分のトラッシュにカードはなく、相手ゼクスは《統べて識る者ギルガメシュ》1体のみで、あなたは2体の桜花爛漫ズィーガーを降臨条件として破壊しファオルペルツを登場させました。ここでまず桜花爛漫が破壊されたことで自動能力がそれぞれ誘発してテンポラリに置かれ、ファオルペルツが登場したことでもテンポラリに自動能力が置かれます
ファオルペルツが登場した直後の優先権前処理で、テンポラリに3つの未解決の自動能力があるので、ターン進行中のプレイヤー、つまりあなたが好きな順番で解決します
 
・パターンA
先にファオルペルツの能力を解決します。
まずチャージの桜花爛漫2枚をトラッシュに置いて、ギルガメシュの自動能力が誘発しますが、そのギルガメシュをファオルペルツが破壊します。そしてコスト7のギルガメシュを破壊しているので、コスト5の桜花爛漫を1枚は手札に戻せます。
そして再び優先権前処理。未解決の桜花爛漫2枚分と、トラッシュに残された桜花爛漫を除外しようとするギルガメシュの忘れ形見のうち、いずれか好きな順に解決できます。
桜花爛漫Aの能力で、トラッシュに残っていた桜花爛漫ズィーガーを手札に戻します。これでギルガメシュの自動能力を解決しても、もう何も除外されません。残った桜花爛漫Bはチャージかトラッシュでも肥やしましょう
 
・パターンB
先に桜花爛漫Aの能力を解決します。
そして3択のうちデッキの上から3枚トラッシュに置きます。トラッシュに置いたカード1枚ごとにギルガメシュの自動能力が誘発します
続いてファオルペルツの能力でチャージの桜花爛漫もトラッシュに置きます。これでカード除外が合わせて5回分は誘発しましたが、その分だけ選択肢も増えました。コスト7のギルガメシュを破壊するので、トラッシュに置かれた5枚のうちで最大コスト7になるようプレデターを2枚まで手札に戻せます。
まだ桜花爛漫Bが残っているのでトラッシュのズィーガーを1枚は回収できますが、ギルガメシュ亡き状況でトラッシュを増やすという選択肢もあるでしょう。
最後に、5枚のうち回収しなかった分はすべて除外されます。効果の発生源であったギルガメシュがいなくなっていても、テンポラリに置かれた能力は解決されます
 
ちなみに最初からトラッシュのカードが8枚以上あってギルガメシュ以外にも相手ゼクスがいて、デッキの上に《回遊する戦慄グラオザーム》がいるとパズルが加速します。ぜくすたのしい
 


 
優先権前処理でギルガメッシュを後回しにすれば、一時的にトラッシュへ置かれたカードをどうにか手札へ戻したりできるようになったのがいいことだったのか悪いことだったのかは現時点で明言できませんが、少なくとも直感的に解決するよりも面倒くさい処理が増えたような気はします
 
《統べて識る者ギルガメシュ》に《一寸先を識る者 墓城姫ネイ》が対抗できるようになったのは、カード名で張り合ってる感じがして少し面白いですね

登録タグ: Z/X 

あなたはこのブログの 652 番目の読者です。


テーマ:日記投稿日時:2021/06/15 05:18
TCGカテゴリ: Z/X -Zillions of enemy X-  
表示範囲:全体
前のブログへ 2021年06月のブログ一覧へ
ブログ一覧へ
次のブログへ
現在コメントはありません。