来年2月のスタイル再編で名称が無くなるスタンダードスタイル
史上空前のいまさら感でお送りします
■スタンダード使用可能/エクストリーム禁止カードの存在
○広くて狭いカードプール
・スタンダードではエクストリームで使用不可制限となっているカードが使用可能になる
・使用制限カードは広くプレイされているエクストリームスタイルで使用する機会がないうえ、
「環境を席巻した強力な能力を持つもの」や「無限コンボのパーツになるもの」を中心に制限が掛けられており、
対戦に勝利する上でもそれら制限カードを使わない理由がない
・故にデッキの選択肢、実際に使われるカードはエクストリームよりも結果的に狭まり、詰めが効く
マインドアサシンやマッツィヤ、司馬紅蘭が活きるポイントがあるのは覚えておきたい
○豊富なエフェクト・コスト・バック
・キャパシティ-1チャージ1のECBキャラクター、1F1Cチャージ1ECBブレイク、
2F2Cチャージ2・ECB+対抗色プロジェクト耐性付与ブレイクなど、ECBが豊富に利用可能
・ECBを活用することで手札を揃えやすくなり、より自在な動きができる
スタンダードスタイルにおけるデッキタイプのひとつ「メディアアシッド」は
ECBを使いマーメイドアイコンの手札を大量確保することが重要とされる
○環境を席巻した強力なカード達
・斎木零奈、アレキサンドリア、パイモン、ウィンディ・ゼファー、ラプンツェル、観艦式など
チャージ等でリソースの大量確保が可能なカード群が制限カードとなっている
・「水鏡巫女"水樹鏡花"」や「アクセンチュアル・アイドル"ミコト"」など
過去に実績を出した強力なカードについても使用制限がある
公式大会の入賞デッキを遡って調べると参考になるだろう
・注意が必要なのが、出現すると盤面のキャラクター全体に精神力-1を与える「雪女"雪乃"」
精神力1のキャラクターを大量に採用するとパワーカードが差せなくなる事態が発生しかねないため
キャラクターカードに関しては精神力2以上のものを中心に構成する必要がある
■後攻ブレイクによるゲーム展開の高速化
○後攻ブレイクとは?
・厳密には、「望刻の塔」に収録された「グラビアメイド」等の系統、
「あなたの対戦相手のテリトリーにキャラクターがいて、あなたの支配エリアにキャラクターがいない場合、
≪あなた≫はこのカードの必要ファクターとコストを無視してセット宣言可能。」
アビリティを持つブレイクカードのサイクルのこと
(後攻でなくともアビリティが成立する可能性はあるが、便宜上、本文では「後攻ブレイク」と呼称する)
・後攻ブレイクをアビリティ使用でブレイクできれば、
通常のキャラクター支配と合わせて1ターン目にして同色2ファクターを獲得することが可能
スタンダードスタイルにおけるゲーム展開の高速性の大きな要因である
○後攻ブレイクを組み込んだデッキ内軽ブレイクの体制
・先手取得時に後攻ブレイクを使用したい場合は、ターンを明け渡して相手のキャラクターセットを待つことになる
しかし後攻ブレイクを使用したいが為にターンエンド→ディスカード合戦を繰り広げるのは、
相手にも手札を整える機会を与えてしまう
・対戦にあたっては必ず後攻が取れるとも限らない
展開に安定感を求めるならば、後攻ブレイク+軽ブレイクで
「先攻からでも後攻からでも動ける」ような体制を作れるようにしておきたい
・なのはとフェイトの愛娘"高町ヴィヴィオ"、スノーホワイト"チルフィル・フォン・ベルン"など
「後攻ブレイクに対して高速に動くことができるカード」というのも若干数ながら存在する
○塔2段(後攻ネームブレイク)
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カード名 | 《クラスメイト“小石川 愛美”》(カードNo.2683) よみがな:くらすめいと“こいしかわ まなみ” |
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勢力 | E.G.O. | 必要ファクター | 2 | コスト | 2 |
カード種類 | Break | 効果範囲 | 持続時間 | ||
精神力 | 4 | 攻撃力 | 3 | 耐久力 | 3 |
分類アイコン | スチューデント♀ タレント♀ スキャナー♀ | ||||
カードテキスト | チャージ1 あなたの対戦相手のテリトリーにキャラクターがいて、あなたの支配エリアにキャラクターがいない場合、≪あなた≫はこのカードの必要ファクターとコストを無視してセット宣言可能。 このキャラクターのパワーが精神力に等しい場合、≪あなた≫は、ファストカードのタイミングで、このキャラクターと同じネームを持つブレイクカードをこのキャラクターにセット宣言可能。 |
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カード名 | 《ガールフレンド“小石川 愛美”》(カードNo.2684) よみがな:がーるふれんど“こいしかわ まなみ” |
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勢力 | E.G.O. | 必要ファクター | 3 | コスト | 1 |
カード種類 | Break | 効果範囲 | 持続時間 | ||
精神力 | 6 | 攻撃力 | 5 | 耐久力 | 5 |
分類アイコン | スチューデント♀ タレント♀ スキャナー♀ | ||||
カードテキスト | 【“小石川 愛美”のみブレイク可能。 】 バインド1 イニシアチブ チャージ3 このカードがセットされた場合、≪あなたの捨て札置き場のあなたの任意のカード5枚≫をあなたのデッキに戻し、そのデッキをシャッフルする。 ≪あなた≫の、ダメージ置き場のカード枚数による敗北条件に+X枚する。 Xはこのキャラクターの精神力に等しい。 |
・小石川愛美(白)、織倉縁(赤)、イングリッド・フェアフィールド(青)、
宿利原ぽち(緑)、リルナ・ティル・パルパ(黄)、メアリー・ピュア(黒)の6人がこれに該当する
(ここでは参考として小石川愛美を紹介している)
・上段は3ファクターで4ファクター級の能力値・バインド1・チャージ3・その他スキルをひとつ、更にアビリティ、
と単騎で補給・戦闘・生存の3要素ををまかないきる圧倒的スペックを持つ
スタンダードスタイルにおける主戦力となる存在である
・塔2段相手では、1T目下段ブレイク→2T目上段ブレイク→チャージ3からの3T目フルパンチ、と
最速3ターン目で決着するパターンが往々にしてある
これに対し、2~2.5ターン目にどのようなアクションが取れるかがひとつのキモになるだろう
・塔2段はサイクル共通でタレントアイコンを所持している点も重要
「全員集合アイドルコンサート」や「クラス占拠」など、タレントアイコンに作用するカードはよく考慮すべき
・なお塔2段のうち、エクストリーム禁止制限が掛けられているのは下段のみであり、
例えば「振袖"小石川愛美"」を経由したり、その他アクロバチックな手段を用意することで
塔2段の上段をエクストリームスタイルで使用することは可能だったりする
■「ゴシック・ヴァンパイア"レイチェル・ルォノヴァーラ"」を攻略せよ!
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カード名 | 《ゴシックヴァンパイア“レイチェル・ルォノヴァーラ”》(カードNo.2465) よみがな:ごしっくヴぁんぱいあ“れいちぇる・るぉのヴぁーら” |
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勢力 | ダークロア | 必要ファクター | 4 | コスト | 4 |
カード種類 | Break | 効果範囲 | 持続時間 | ||
精神力 | 5 | 攻撃力 | 6 | 耐久力 | 6 |
分類アイコン | ヴァンパイア♀ タレント♀ | ||||
カードテキスト | バインド2 レジスト阿羅耶識 プロテクト阿羅耶識 このカードがセットされた場合、≪あなたの任意のブレイクカード1枚≫を捨て札可能。 ≪あなたの対戦相手のカード全てのコストと、その支配キャラクターのアタックコスト・ガードコスト・エフェクトコスト全て≫は1上昇する。 |
○ゴシック・ヴァンパイア"レイチェル・ルォノヴァーラ"
・登場すると、相手の主力ブレイクをバインド不可で廃除したうえで、
ありとあらゆる行動にコストが上乗せされ、身動きが取れなくなる
人の言葉を借りれば「ゲームに勝つと書いてある」カードである
・長らくスタンダードスタイルの女王として君臨しており、
「スタンダードスタイルとは何か」と問われれば、それは
"レイチェル・ルォノヴァーラ"を巡る攻防の歴史である、と言っても過言ではない
○出てくる前にどうにかする
・前提として、ルォノヴァーラは4F4Cのブレイクカードである
いくらスタンダードのゲームスピードでも、4F4Cを溜めようとすればそれなりの時間は掛かる
・まずひとつは「ファクターを溜めさせない」という考え方
対緑用の軽量ダメージスペルである「ホーリーライト」をはじめとして、
各種焼き手段でファクターを削り、相手を封じ込めていく手法が考えられる
・もうひとつは「速攻で試合を決める」という考え方
ルォノヴァーラが出てくる前に相手を殴り倒してしまえばよい
俗に「フュージョンシュート」と呼ばれる、小石川愛美・千頭さとり・デジタルフュージョンを軸としたデッキが
スタンダードスタイルにおける速攻型デッキタイプの代表例である
○出されてもどうにかできるようにする
・インターセプトスキルを全体に付与することで
ガードコストに関してはコスト上昇を抑えることができる
特に「パーフェクトハーモニー」は精神力上昇効果もあり、「雪女"雪乃"」対策としても使える
・ルォノヴァーラの基礎攻撃力は6であるため、6ファクター溜めたうえで「万里の長城」をセットすれば
攻撃力強化などの手段を講じない限りアタックを封じ込めることができてしまう
ルォノヴァーラが元々対抗色に対して優位なキャラクターとしてデザインされているため、
緑に悪相性な赤は絶望的なようにも見えるが、対処ができないわけではない
・ルォノヴァーラのセット時アビリティは、ブレイクカードを複数枚重ねておくことで被害を食い止められる
デュアルスキルを駆使しブレイクカードを積み重ねて戦う"ミコト"は
レイチェルに対して構造的な強さを持っているといえる
・もっとも簡単な方法としては、ブレイクカードのセット時能力をカウンター可能な「オクタヘドロン」を使うこと
黄色1ファクターあれば使用可能なため、タッチ採用も容易である
○ルォノヴァーラ側だって黙っちゃいない
・2011年のアクエリGP1stで優勝を飾ったデッキでは、
「自然児"鬼狸狐"」を使ったファクター確保の高速化、
ファクター無視かつデッキサーチ、ファストタイミングでのブレイクカード登場を可能にする「悪魔の瘢痕」、
各種ファストカードでの妨害やオクタヘドロンをカウンターするための「仙術書」など、
「ルォノヴァーラが着地するまでの道筋」に細心の注意を払っていることが伺える
・ルォノヴァーラは強力だが、それににあぐらをかけば勝てる時代は終わりを告げており、
使う側も使われる側も更なる戦略・戦術の進展を求められていると言えるだろう
環境は変化し続ける 思考停止こそ最大の敵と心得えるべし
登録タグ: AAデッキ構築術メモ アクエリアンエイジ
テーマ:AAデッキ構築術メモ | 投稿日時:2011/12/17 09:43 | |
TCGカテゴリ: | ||
表示範囲:全体 | ||
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のーてん さん | [2011/12/17 14:10] |
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http://d.hatena.ne.jp/no_tenn/20111210/1323485397
一応色々考えてはみましたが・・・瘢痕レイチェルが早くてもうねって感じっす。 アンチェイン変更後も現況採用率の高いカードは軒並み残るのでこういう形での考察は無駄では無いと思いますよ。 |
たきゃしー さん | [2011/12/18 10:33] |
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>のーてんさん
今回の記事、のーてんさんの考察の完全な後追いになってしまったなぁと反省することしきりです。12月初頭から書き始めたのに。 あと「いまさら感」については、世間的にスタンダードスタイルは無いもの扱いな部分があるので… |