カードショップ復興計画

TCGというものは社会一般的に見て、どのようなものか？
それを踏まえて、TCGをする上での注意点を述べたい。

まずは、ここには圧倒的に男性が多いと思われるので、
男性視点で話を進めることをお許しいただきたい。

みなさんは女子高生などが、
プリクラで別人に見えるほど目が大きくなるように撮影したり、
足が細く長くなる機能を駆使して撮影しまっくっているのをどう思いますか？
自分と友達のツーショットを飾り立てる感覚を理解することはできますか？

ほとんどの人は、自分はどうも思わない。
または個人の自由だから好きにすれば？と思うのではないでしょうか？

では、仲のよい男友達がそのようなプリクラを一緒に撮ろう！
といってきたら、どう感じますか？
まずは、気持ち悪い！と拒絶するのではないでしょうか。

人というものは自分にない価値観や感覚については、
拒否や拒絶反応を起こすものです。

年頃の大抵の女性が平気でやっているプリクラも、
やりたい気持ちがない男からすればキモいものです。

では、TCGを考えてみましょう。
小学生の頃であれば、TCGをやっている男の子は多数派だったと思います。
カッコいいアニメやカードデザインに魅せられて、
難解なルールを乗り越えてプレイすることに酔いしれたかもしれません。
TCGをやることがカッコいい時代です。

高校生に入ってからはどうでしょう？
部活や恋愛に忙しく、アニメやゲームに割く時間は少なくなります。
当然、進学のためにすべての時間をそこに注ぎ込む人もいるでしょう。
この時期にはTCGに時間を割ける人は激減します。

やっている人は、部活もせず、恋愛もせず、受験勉強もしない！
という人たちが大半を占めるようになります。
これらの人が社会一般的に見て、よく思われるか？という問題が出てきます。

少し前に話題になった「アイカツおじさん」という言葉があります。
人がどのようにお金を使い、どんなものを趣味に持とうが個人の自由です。
ですが、幼年の女の子を対象にした作品に対して、
逆の属性を持つオジサンには社会の厳しい目が向けられました。

さらに、TCGの中でも見えない階級制度のようなものがあり、

・ファンタジー系TCG（アニヲタよりマシ）
　　↓
・アニメ系TCG（エロゲよりマシ）
　　↓
・エロゲ系TCG

というTCG村社会でもやはり多数派から少数派にいくにつれ、
社会的な評価はだんだん低くなっていく傾向があります。

つまり、これらを総合して考えると、
高校生以上にもなって、アニメやエロゲのTCGをやっているのは、
かなり奇異に見られることは間違いないということです。
かっこよくいうと、アウトロー。
ぶっちゃけると、キモい！ということです。

しかし、「アイカツおじさん」のときにも触れましたが、
犯罪行為をしているわけではないので萎縮する必要はないのですが、
それなりに社会の目という洗礼は避けられません。

ただ、一番怖いことは少数派で固まることにより、
TCGは普通の趣味のひとつである、なんら恥ずべきことではない！
と勘違いしてしまい、社会の目が感じられなくなることです。

もし、あなたが知り合ったばかりのかわいい女の子と
マクドナルドに入っていいムードになったとします。
そのときに隣の席についた客がおもむろに萌え全開のカードを広げて
ワイワイ騒ぎながえら、対戦し始めたとします。
しかも、それがよくよく見るといつも対戦している仲間だったとしたら、
あなたは絶対に思うはずです。

一刻も早くここを立ち去らねばッ！…と。

自分の趣味を自分自身で恥ずかしく思う必要はないと思いますが、
社会的に見て、どれくらいの位置づけなのか？
という冷静な判断は必要です。

つまり、上記の例でいうと公共の施設で対戦を行うなど論外だし、
ましてや、一般女性（笑）と一緒にいるTCG仲間に対しては、
その仲間の趣味がモロバレするような言動や行動は慎むべきだということです。

TCGを趣味に持つということは、
趣味としての楽しみを維持継続しつつ、
社会のいらぬ目にさらされないように注意するとともに、
仲間に対しては、普通の友達以上の配慮は必要だということではないでしょうか。