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【運営】ミスジャッジ考察 -実例を参考に- 第一回「永続適用の誤解」

帝です。

今回から「ミスジャッジに関して」という題の下、ジャッジを行うにあたり自分が下した裁定の中で
実際に行ってしまったミスジャッジを列挙していこうと思います。

自らの失敗を露呈する事で、今後の反省に努めていきたいです。


第一回 永続適用の誤解

実例:《禁じられた聖槍/Forbidden Lance》と《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》
状況:プレイ時(瞬間)

相手モンスターを対象に《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》を発動し、それにチェーンして《禁じられた聖槍/Forbidden Lance》を発動。
この時、《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》の行方はどうなるのか、という質問でした。

結論から言えば、《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》は場に残り発動時に選択したモンスターを対象に取り続け場に残るが《禁じられた聖槍/Forbidden Lance》によってそのターンのエンドフェイズ時まで《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》の効果をそのモンスターが受ける事はない、という判断が正解になります。

この状況でよく受ける質問は「対象不適正となって、《デモンズ・チェーン/Fiendish Chain》は解決に失敗し、墓地に送らないといけないのか。」という内容。
そんな事はありません。
自分の誤解は、《禁じられた聖槍/Forbidden Lance》のテキスト。
「効果を受けない」という一文を、対象選択まで回避するものと誤解をしていました。
しかしこの「効果を受けない」という一文。「発動」と「効果」の二種類に分け、プレイ時と解決時に分別すれば理解は容易でした。

遊戯王の大前提として、「解決できる所までは解決する」という大原則が存在します。

そのため、対象に取り発動には成功した、しかし効果は受けない。
そして、その「効果を受けない」という効果もエンドフェイズまでという期限付きです。
よって、正しくは「発動自体は成功しているため、対象を取り残り続ける」という判断を下し、
「エンドフェイズ以降は効果は持続する」という裁定を下すのが適切です。

対象の不適正は、カードを使う"以前"に必要な前提条件。
効果の適用外は、カードを使って"以後"にもたらされる結果。
テキストを空目することなく整理して考えていけば勘違いなどするはずもない問題でした。

登録タグ: 遊戯王  運営  解釈の基準  審判  大会運営  ジャッジ  ルール 

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テーマ:日記投稿日時:2011/11/12 17:37
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